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映画『アントキノイノチ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『アントキノイノチ』の概要:学生時代のいじめから躁うつ病を患った杏平。社会復帰の第一歩として、遺品整理業者に就職。そこで会った運命の人ゆきも、心に深い傷を持っていた。互いの心の傷を知ることで、生きる希望を見出した2人。命の大切さを描いた作品。

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映画『アントキノイノチ』の作品情報

アントキノイノチ

製作年:2011年
上映時間:131分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:瀬々敬久
キャスト:岡田将生、榮倉奈々、松坂桃李、鶴見辰吾 etc

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映画『アントキノイノチ』の登場人物(キャスト)

永島杏平(岡田将生)
幼い頃から軽い吃音があり、咄嗟の返答が苦手。学生時代、軽いいじめに遭っていた。信夫の自殺から、いじめの対象が自分へと移行。元凶の松井へ反撃した後、重度の躁うつ病を患ってしまう。おどおどした態度が特徴。
久保田ゆき(榮倉奈々)
学生時代、同級生の男子からレイプ被害に遭い、自殺を図る。辛うじて命は助かったものの、妊娠していたことが判明。自分が生きる代わりに、子供の命を失う。杏平と出会い、生きる希望を見出していく。子供を助けて交通事故に遭い、死亡する。真面目で心の優しい女性。
佐相博(原田泰造)
クーパーズで働いている男性。明るい性格で、遺品整理の仕事と真摯に向き合っている。杏平の教育係。
松井新太郎(松坂桃李)
杏平の同級生。クラスの中心的人物で、杏平や信夫を密かにいじめていた。プライドが高く、弱者をいじめることで自分の優位性を保っている卑怯者。死ぬことに強い恐怖を抱いている。
山木信夫(染谷将太)
熱帯魚の育成と鑑賞を趣味に持つ、杏平の友人で同級生。松井のいじめに追い詰められ、自殺してしまう。杏平が躁うつ病になる全ての原因。

映画『アントキノイノチ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アントキノイノチ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アントキノイノチ』のあらすじ【起】

永島杏平は2度、親友を殺した。そして、彼の心もその時に壊れてしまった。

遺品整理業者クーパーズへ就職した杏平は、教育係の佐相に連れられ、就職して2年目のゆきと共に現場へやって来た。
初めての現場は、孤独死した老人のアパート。死後1カ月後に発見されたと言う。ベッド上で亡くなったらしく、教育係の佐相は慣れた様子で、その後の経過を説明するのだった。

杏平には、幼い頃から軽い吃音があった。学校では、クラスメイトの松井新太郎が、彼の吃音を仲間達と揶揄うのが常だった。軽いいじめと分かってはいたものの、それらを胸の奥に押し込み、表面上は穏やかに過ごしてきた杏平だった。

遺品の整理には、判別も行うらしい。要らない物と遺品になりそうな物だ。例えば、長年使用された箸であったり、夫婦茶碗であったりと初心者には難しい判断である。
教えられた通りに判別し、部屋の掃除を一生懸命頑張る杏平。そんな彼を1日、観察していたゆきは、誰もが嫌う仕事であるにも関わらず、一生懸命になる杏平に疑問を感じていた。
ゆきは、いくら部屋を綺麗にしたって跡など消えないと呟き、去って行くのだ。

翌日は一軒家の遺品整理へ。杏平は無情にも踏み潰されるゴキブリを見て、過去を思い出す。いじめ被害に遭っていた親友の山木信夫が、松井にナイフを突きつけて脅すという騒ぎがあった。その時、親友を裏切る形で彼の強行を止めた杏平。信夫はその後、学校の渡り廊下から飛び降り自殺を図り、命を落としたのだった。

一軒家の居住者は肝臓を患い、突然死したらしい。掃除には人手が必要であったため、この日は6人で作業に当たる。先輩達は淡々と作業をしているが、杏平はトラウマを思い出すきっかけを見つけてしまい、精神的苦痛を感じて家から飛び出してしまう。
親友の信夫が亡くなった後、松井の悪意は自然と杏平へと向かうようになった。彼は以降、松井の命令により、クラスメイトからの暴行を受けるようになる。

映画『アントキノイノチ』のあらすじ【承】

杏平を心配した佐相の計らいにより、ゆきと帰路に着いた杏平。ゆきは彼と居酒屋に入り、杏平の心境を窺った。誰にでもトラウマや心の闇がある。杏平は重度の躁うつ病を患っていたことをゆきに告白。現在は大分回復し、仕事をすることも可能となったことを明かした。

佐相曰く、生きることは実に恥ずかしいことらしい。遺品整理は亡くなった人の良いところを残し、隠したい物を処分する。そうして、メンツを保つことが大事だと言うのだ。だが、亡くなった人にとっては、もうメンツなど必要のないことだと思うけど、と佐相は笑うのだった。

遺品整理をした家の家族が、書類を捜してクーパーズにやって来る。その際に、腕を掴まれたゆきが、咄嗟に悲鳴を上げた。彼女にも何かがあると察した杏平は、事情を聞くことにする。
ゆきは高校生の頃、同級生の男子からレイプ被害に遭っていた。以来、男性恐怖症なのだと言う。杏平は彼女を慮って、気分を変えるために遊園地へ誘った。
互いに心の傷を抱えていることを知った杏平だったが、自分の心の傷を明らかにできるまでの強さが、まだ無かった。

精神的苦痛から逃れたいあまりに、杏平はゆきを連れて走り出す。そんな彼に好意を抱いたゆき。彼女は彼となら、自分のトラウマを乗り越えることができるかもしれないと思う。
ホテルへ入った2人だったが、結局何もできず。ゆきは更に、自らの過去を明らかにした。

レイプ被害に遭った彼女は、襲ってきた男子の家に母親と向かったが、男子はゆきが誘ったと彼女のせいにした。被害に遭ったのはゆきの方なのに、彼女はその一言で追い詰められ、自殺を図った。しかしその時、妊娠していることが判明。自殺を図ったせいで赤子は死んでしまい、彼女は自分がしたことを酷く悔いたのだった。

映画『アントキノイノチ』のあらすじ【転】

高校時代、山岳部に所属していた杏平は部活動で山へ登った。山の中腹までやって来て、教師からこれより上は危険な道になるが、勇気のある奴は登っても良いと許可を出す。杏平は幼い頃、父親とこの山に登ったことがあったため、1人でも行ってみたいと志願。すると、同部活に所属していた松井も対抗心を燃やし、行くと言い出した。山の峰を渡る際、足を踏み外した松井。死ねばいいと思ってたはずなのに、杏平は咄嗟に彼を助けてしまうのだった。

若い母親が幼い2人の我が子を餓死させたという、特殊な現場へ入ったゆきと杏平。彼女は子供服を握りしめて泣き出してしまう。そして、ちゃんと生きたいから過去を忘れたくないと言うのだった。

以降、ゆきはクーパーズを辞職。忽然と姿を消してしまう。
2か月後、子供を捨てた女性の遺品整理に入った杏平は、荷物の中から出せなかった手紙を見つける。きっとそこには、亡くなった人の思いが詰まっていることだろう。
杏平は手紙を出そうと言い出すも、佐相に止められてしまう。それでも、彼は手紙を持って娘の元へ向かった。しかし、娘は自分を捨てた母親を憎んでおり、手紙を受け取ってはくれなかった。

杏平は病気の母親を見舞うことにする。両親は父親の浮気で離婚しており、杏平は父親の元に引き取られたが、母親とはそれ以来、会っていなかった。娘を捨て、病気で亡くなった女性と、病に伏せる自分の母親が重なった。

遺品の整理には、使っていたその人の生き様が残っている。杏平は、誰もいない部屋の写真を撮っていたゆきの気持ちが、今更ながらに分かった気がした。
ゆきの居場所を突き止めた杏平は、老人ホームで働く彼女の元へ向かう。あの時、信夫が亡くなったことで、杏平はゆきと出会うことができた。ゆきと出会うことで、杏平は前向きになることができた。彼はその感謝をゆきに伝えたが、彼女には避けられてしまう。

映画『アントキノイノチ』の結末・ラスト(ネタバレ)

老人ホームで亡くなった女性がいた。彼女は認知症を患っており、夫に迷惑をかけたくないがために、黙ってホームへ入所したのだそうだ。亡くなった後に知らされた夫は激怒してしまい、荷物の処分をホーム任せにすると言う。そこに、たまたま居合わせた杏平が現れ、荷物の整理を買って出た。
粛々と荷物の整理を行うゆきと杏平の姿を、黙って見つめる夫。妻の最期を看取ることができなったことを、酷く悔いていた。

松井の滑落を助けている姿を、部活の先生が写真に収めていた。文化祭でそれを公開した先生は、いじめに耐える杏平を称賛したが、杏平自身は納得ができなかった。
松井はそんな杏平に自分の面目を潰されたと感じ、カッターナイフを持って彼に襲い掛かる。反撃した杏平は松井をやり込めるが、卑怯にも奴は命乞いをする。死ぬのが怖いのは、誰だって同じはずだ。周囲のクラスメイトは傍観者に徹してしまい、誰も助けようとしない。杏平は奪ったカッターナイフで写真を切り刻んだ。そうして彼は、精神に異常を来たしてしまったのだった。

そのことをゆきに告白した杏平。だが、あれがあったから今がある。時間が経った今だからこそ、そう思えることだった。
ゆきと杏平は、互いの存在を知ることにより、1人ではないと思うことができたのである。

しばらく後、とあるアパートの遺品整理にやって来た佐相と杏平。今日は杏平がリーダーだった。段取りを決め、作業を開始するも、2人の心境は複雑だった。その部屋の住人が、かつての同僚ゆきだったからである。彼女は幼い子供を庇い、交通事故で亡くなっていたのだった。
杏平はゆきの生活の息吹を感じつつ、涙ながらに遺品を整理した。

映画『アントキノイノチ』の感想・評価・レビュー

正直登場人物達の抱えているものが重すぎて、見ているのが苦しくなる作品だった。いじめや男性に襲われている女性が登場するだけにポップに描くのも違うと思うが、もう少し救いがあっても良かったのではないかと思ってしまう。物語のラストでゆきの死が発覚したことは、特に救いがなくて悲しかった。勝手なことを言えば、ゆきと杏平が前向きに生きているような終わり方が良かった。生きることの辛さや人間の残酷さを痛感するような物語だった。(女性 30代)


ダラダラと長い印象を受けてしまう、もったいない映画だと思う。あまり場面や展開に凹凸がなく、全体的に暗いので、緩やかな登り坂を永遠と登っているような映画だった。原作となったさだまさしの小説は未読だが、映像化するにあたっての改変があまりハマらなかったのかなと感じた。
恋愛要素を出しすぎずに人間味というところに重点を置けば、「三丁目の夕日」に似た良さが出ると思う。しかし制作側は対象年齢を少し下げたかったのか、旬な俳優陣をキャスティングしすぎてしまったようにも感じる。深みを出さなければならない場面でも、どうしても浅く感じてしまうのは、キャスティングのせいか、はたまた脚本のせいか。恐らくどちらも要因だと思う。(男性 20代)


観ていて辛い部分が多い映画だったが、命について考える良い物語だった。高校時代にいじめに遭い、友人を見殺しにしたことで心を閉ざした杏平と同じく辛い過去の経験から心を閉ざしていたゆきが遺品整理という仕事を通じて命の在り方に向き合う映画。

とくに、杏平が高校で「誰も関係なくないだろ」と叫ぶシーンは心に強い衝撃を与えた。誰かと関わった時点で私たちはその誰かの人生に関係しているということを忘れてはいけないと気づかされた。(女性 20代)


原作はさだまさし著の同名長編小説。さだまさしの作品は心に響くものが多いが、今作もまた心を打たれるシーンや言葉が多い。いじめやレイプ被害に遭い、心に傷を負った女性と青年が出会い、前向きに生きようとする様子が描かれている。主人公の青年よりも、もう1人の女性の方が重い過去を抱えているように思う。それでいて、彼女の心の傷は青年よりも深く、癒えるには時間がかかるだろう。そうして、自分が子供を守って命を落としたことで、罪を償ったということだろうか。その辺の流れがちょっと雑だったような気がして、女性の心情が上手く伝わらなかったように思う。作品の本質としては、命を大切さを伝えたかったと思うので、それはきちんと描けていたと思う。(女性 40代)


原作を読むべきです。この作品は原作とはラストの展開が全く違います。そのせいで何も救われない、悲しくて重いだけの作品になってしまいました。
映画には映画の良さがあると思います。映像化することで伝わる部分もあるし、セリフにすることで映像や文字だけでは伝わらなかった真の部分を見せることが出来る。だから原作と映画版のストーリーが少し違うことはもちろん当たり前で、あってもいい事だと思います。
しかしこの作品は、結末を変えた意味や意図が全く汲み取れませんでした。なんのためのこの結末なのか…。気になる方は原作も映画もどちらも見てほしいです。(女性 30代)

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みんなの感想・レビュー

  1. 匿名 より:

    ①細かい描写が少々雑

    この作品は心の深いところを描きたいのは伝わるが、肝心な細部が少々雑な感じがする。
    男性恐怖症のゆきの細かい描写や、杏平の友人を亡くした孤独感のようなものを言葉にし過ぎているのだ。
    もっと日本映画は奥ゆかしくて良い。
    昔の邦画のようにお茶を出すのに5分取られてしまうような、無駄に丁寧な描写もどうかとは思うが、あまりに気持ちの変化を言葉に出すのもどうなのか。
    まさにお笑いの台詞をテロップでなぞることと同じ現象が起きているように感じる。
    心は表情や演出で動きを見せて欲しいのだ。
    そこが邦画の良いところである。

    ②長さの問題
    少々長さが気になる作品である。
    静かに始まりそのまま同じテンションで進んでいくため、ドラマティカルなシーンもあるにはあるがやや退屈してしまう。

    キャスティングによるものもあるだろう。
    正直岡田将生と榮倉奈々はぱっとしない。
    いや、むしろマッチしすぎていて驚かないというか、自然すぎるのだ。
    地味と言い換えても良い。
    違和感ほどの俳優は要らないが、もう少し考えて欲しかった。

    ③名場面が駆け足

    ゆきが行方不明となった後からのくだりがあまりに掛け合し、というか雑である。
    仕事のため外にいるゆきは道路にいる少女を助けるため、駆け足になり車に轢かれてしまった。
    この大きな出来事があまりに粗雑に扱われ、不満気味。

    勿論遺品整理が題材の映画であるため、メインは亡くなった後のゆきの遺品整理に杏平が訪れるというものだ。
    しかしながらもう少しここは時間をかけて描いても良い箇所である。

  2. 匿名 より:

    個人的にはあまり好みでは無いジャンルの作品。
    おくりびとのようなイメージで観た映画だったが、思っていたよりも暗く地味な作品である印象が強い。

    俳優も旬の人をキャスティンクしているようで、実は作品の内容を邪魔しないような存在感のやや薄い人たちを使っている。
    さだまさしの原作だからか、物語ありきのドラマ感が見てとれて少し不完全燃焼である。

    意外と良かったのが原田泰造だ。
    彼の演技力が無ければさほど良いとは思わなかったかもしれないが、このキャスティングは良かった。

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