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映画『青鬼』あらすじネタバレ結末と感想

映画『青鬼』の概要:動画配信サイトでの実況プレイなどで若年層から高い人気を得た、フリーのホラー脱出ゲーム「青鬼」を元にした映画。主演は、女性アイドルグループAKB48の入山杏奈。

映画『青鬼』 作品情報

青鬼

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:70分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:小林大介
  • キャスト:入山杏奈、須賀健太、陳内将、聖也 etc

映画『青鬼』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★☆☆☆

映画『青鬼』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『青鬼』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『青鬼』 あらすじ【起・承】

いじめられっこのシュンと、クラスメイトの杏奈は、河原でシュンの作ったパソコンの脱出ゲームで遊んでいた。
杏奈には半年前にいじめが原因で自殺した弟の直樹がいて、同じようにいじめられているシュンの事が気がかりだった。
杏奈が去った後、不良の卓郎に絡まれるシュン。

その後、卓郎、彼女の美香、友人のタケシの3人は、シュンを連れ立って荷物を置きにジェイルハウスにやってきた。
偶然居合わせた昆虫オタクのヒロシも、興味本位でジェイルハウスの中に入っていく。
そしてなぜか杏奈もジェイルハウスへやってきた。

突然外に出られなくなり、ジェイルハウスの中には化け物がうろつき始める。
パニックになったタケシはクローゼットの中に隠れ、助けが来るまで待つと言い張るが、惨殺遺体となって発見される。
それを見たシュンは、自分が作っていたゲームの世界と同じだと気が付く。

怪物“青鬼”から逃げ、脱出方法を知るシュンと共にジェイルハウスからの脱出を目指す決意を固める杏奈。

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映画『青鬼』 結末・ラスト(ネタバレ)

美香は卓郎から鍵束を奪い逃げようとするが、青鬼に襲われてしまう。
シュンと杏奈は、美香の声を真似た青鬼に騙されそうになるが、杏奈の機転でなんとか助かる。

ヒロシと合流した杏奈とシュンだったが、途中で卓郎に行く手を阻まれる。
逃げたほうがいいという杏奈に対し、青鬼に遭遇していない卓郎は何も信じない。
そしてシュンは、卓郎がジェイルハウスの中に隠そうとした荷物の中身を見て絶句する。
それは自分の遺体で、河原で杏奈と別れた直後、卓郎に殺されていたという真実に気が付く。
しかも卓郎は、杏奈の弟直樹も殺していた。

杏奈にしか見えていなかったシュンは、いつの間にか姿を消していた。

卓郎は杏奈を殺そうとするが、青鬼に襲われて命を落とす。
慌てて逃げる杏奈とヒロシだったが、卓郎に怪我をさせられていたヒロシは、自らを犠牲にして杏奈を助ける。
しかし杏奈はすぐに行き詰まる。
河原でのシュンとの会話を思い出した杏奈は、シュンを信じ、青鬼が破ろうとしているドアを開く。

気が付くと、河原でシュンの作ったゲームをしていた時間に戻っていた。

映画『青鬼』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『青鬼』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

真新しさは無いが説得力はある

ブルーベリー色の怪物“青鬼”から逃げつつ、廃屋ジェイルハウスの謎を解いて脱出を目指す、フリーゲーム「青鬼」を元にした映画1作目。
いじめられっこのシュンの苦悩、いじめる側の3人組の上下関係、いじめで弟を失った杏奈の葛藤などが上手く描かれている。

ホラーやサスペンス映画好きにとっては、ジェイルハウスに入る前にシュンが死んでいるという設定はバレバレだし、よく使われる手法のため意外性は無い。
シュンの作ったゲームからの脱出を描いているが、作った本人も閉じ込められている事から、謎解きに関してはすんなり進みすぎ。
パソコンに無料でダウンロードできるゲームなので、それをプレイしているか、実況動画を見ていることが前提になっているのはつまらない。

高校生がドラッグを口にするシーンや、考えなしに殺人を犯す場面には、ニュースで見かけるような一部の若者に広がる闇が垣間見える。
そのため、卓郎や美香、タケシが無残に青鬼の餌食になるシーンには、自業自得という雰囲気や仕方なさが漂っている。

ゲームが元になっているからこその、やり直しをするというエンディングには中途半端さを感じるが、全体に陰湿さが漂う作品のため、一種の救いにもなっている。

CGの青鬼にハラハラドキドキ

シュン役は子役出身の須賀健太、杏奈役はアイドルグループAKB48のメンバー入山杏奈と、若手キャストが揃っている。
キャリアが長い須賀健太はもちろん、ホラー映画にありがちな演技力が中途半端なキャストがおらず、見やすい作品になっている。

CGで作られた“青鬼”は迫力満点で、いまいちパッとしないストーリーを、不気味なものへ変化させている。
別の部屋に続く窓から覗く青鬼の大きな目やまばたき、それに全く気が付かずに窓をのぞき込むシーンなどにはハラハラさせられる。


なかなか胸糞悪い作品でしたが、ホラー的な要素としては十分すぎるほど怖かったです。個人的には青鬼のビジュアルが凄く苦手で、『世にも奇妙な物語』で見た夢の中の男「This Man」を彷彿とさせるような物凄く印象的な顔でした。
ストーリー的には簡単に見破れてしまう展開ですが、死んでいるであろうシュンについてもとても丁寧に描いていたので逆に、あれ?死んでないのかな?と惑わされてしまいました。怖いですが、続編も鑑賞しようと思います。(女性 30代)


遊園地のお化け屋敷に入ったような怖さを味わうことができました。演技やセリフが所々現実的でない、不自然な気もしました。しかし、ゲームを実写化した割にはよく出来ています。たけしの怯えた演技が滅茶苦茶上手く、恐怖がこちらに移りました。青鬼のボディがかなりおぞましくて完成度が高いですが、5分程しか登場しなかったのは少々残念です。また、始まって数分後には廃墟にいますから、テンポが非常に良いです。1時間10分という、尺の短さも魅力でしょう。(女性 30代)

映画『青鬼』 まとめ

ゲーム作成ソフトを使って作られた、無料でダウンロード&プレイが出来るフリーゲーム「青鬼」を元に作られた作品。
劇場公開と同時にニコニコ動画でも有料放送され、インターネットでの実況プレイ動画から人気に火が付いた事もあって話題となった。

高校生のいじめ、ドラッグ、殺人というダークな部分や、不良の中に存在するカースト要素も加えているせいか後味の悪い作品。
いじめられているはずのシュンが不良と共に行動するなど、シュンが死んでいるという展開への伏線はわかりやすく、この手の映画好きにはバレバレだろう。
また、美香やタケシのグロテスクな遺体、残酷描写が多々あるため、苦手な場合は注意したい作品でもある。

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