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映画『アルマゲドン(1998)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アルマゲドン(1998)』の概要:突然地球の大気圏内に現れた巨大な小惑星。人類滅亡を阻止するため、NASAは掘削の達人であるハリーに任務を託す。感動のSF話題作。ブルース・ウィルス演じるハリーが最後に出した答えとは。

映画『アルマゲドン』の作品情報

アルマゲドン

製作年:1998年
上映時間:150分
ジャンル:ヒューマンドラマ、SF
監督:マイケル・ベイ
キャスト:ブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リヴ・タイラー、ウィル・パットン etc

映画『アルマゲドン』の登場人物(キャスト)

ハリー・スタンパー(ブルース・ウィルス)
娘のグレースと二人で暮らす石油掘り。世界から掘削の達人と呼ばれ、その腕と人情味から多くの個性的な部下に慕われる。妻が家を出たことに対して、グレースへ罪悪感を感じている。
グレース・スタンパー(リヴ・タイラー)
ハリーの一人娘。AJと半年ほど前から恋人関係であり、婚約者となる。母が家を出たことが原因で、ハリーに反抗的な態度を取り続けている。
A・J・フロスト(ベン・アフレック)
ハリーの一番弟子であり、腕とリーダー性を買われている。ハリーからはバカ息子のように扱われており、互いに常に反発しあう。グレースとの婚約を認めさせようとするが、ハリーにクビにされてしまう。
ロックハウンド(スティーブ・ブシェミ)
ハリーの部下。女性のことしか頭にない狂った天才。その頭脳から思いがけずシャトルを救うが、ありえない態度の連続でついに基地に隔離されてしまう。
ベアー(マイケル・クラーク・ダンカン)
ハリーの部下。熊のような大男で、常に大型バイクで走り回っている。インディペンデンス号墜落時に、AJと共に生き残った内の一人。
チック・チャップル(ウィル・パットン)
ハリーの部下。ギャンブル好きのバツイチ。別れた妻との間には一人息子がいるが、自分が父であることは伝えられていない。
ウィリアム・シャープ空軍大佐(ウィリアム・フィクナー)
NASAの宇宙飛行士。フリーダム号の操縦士を務める。唯一、軍の第二極秘案を知っており、掘削が失敗だと判断し地表で起爆させようとする。その後、ハリーの気迫に負け自ら起爆を阻止する。

映画『アルマゲドン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アルマゲドン(1998)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アルマゲドン』のあらすじ【起】

NASAの部隊が宇宙で任務に取り掛かっている。そこに襲う隕石の大群。そして、地上ではニューヨークの街に一つの隕石が墜落する。すると途端に無数の流星群に襲われるニューヨークシティ。そこで発覚するのは、テキサス州程もある大きさの小惑星が地球に向かっているということだった。人類どころか、細胞すら滅亡する被害が予想される隕石衝突まで残り18日だという言葉は、NASA中を震撼させる。

NASAが出した答えとは、核爆弾でも軌道を変えられない小惑星を中から爆破することであった。そして、掘削の達人を探しに行くのであった。

石油掘りのハリーは、娘であるグレースとバカ息子のような弟子AJが恋人関係であることを発見する。AJを巡り口論する二人。AJにクビを言い渡すハリーの前に、突如NASA が現れる。

グレースを連れてハリーはNASAの本部を訪れる。そこで二人は、地球を脅かす小惑星の話を知る。宇宙飛行士に掘削の教授を頼むNASAに、自分すら未熟であるのにたかが8ヵ月訓練をしただけの人間では無理だと伝えるハリー。部下を連れて自らが向かう決意をするのであった。

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映画『アルマゲドン』のあらすじ【承】

そして、NASA本部に個性的すぎる部下たちが集まってくる。そこには、ハリーが絶縁中であり最も信頼するAJの姿もあった。僅か12日間で宇宙訓練の全てを詰め込まなければならない8人。彼らに託された任務とは、二機のシャトルに分かれ小惑星へ着陸、その後「ゼロバリア」に小惑星が達する前に240メートル掘削して核爆弾を埋めるというものである。

過酷な訓練を経た8人は、出発前日の時間をそれぞれ満喫している。その間にも、隕石の破片は地球を襲い続けていた。

そして、シャトル打ち上げ当日がくる。フリーダム号の長を務めるハリーは、インディペンデンス号のリーダーをAJに指名する。出発直前、ハリーとグレースはお互いに謝罪と愛を伝え合う。そして、グレースはハリーに婚約者であるAJと共に必ず帰還するよう懇願するのであった。

ラジオを通して、世界中に彼らの任務が伝えられる。すべての人々が見守る中、14人の飛行士たちはそれぞれフリーダム号とインディペンデンス号に乗り込んでいく。いよいよシャトル打ち上げの瞬間である。ハリーが指揮を執るフリーダム号が先に発車する。続いてAJのインディペンデンス号が後を追っていく。

映画『アルマゲドン』のあらすじ【転】

順調に軌道に乗る二機は、燃料補給のためロシア衛星にドッキングする。ロシア人飛行士であるレヴの指示に従い補給を行うが、燃料漏れにより爆発が起きてしまう。取り残されたAJとレヴは危機一髪で脱出し、ついに一行は小惑星へ向かうのであった。

そして、小惑星とその破片が取り巻く空間へ到達する二機。無事着陸したフリーダム号をよそに、破片を避けきれなかったインディペンデンス号は、小惑星へ墜落してしまう。NASA本部では、絶望するグレースがAJを想い悲しみに暮れているのであった。

一方、無事生還したフリーダム号であったが、座標がずれ鋼鉄の地表に着陸してしまう。最悪な条件の下、ハリーたちは掘削を開始する。ドリルの変速機が壊れ、シャトルを繋ぐ通信も残りわずかで途絶えるという事態に陥ったNASA本部では、軍による極秘の第二案である核爆弾の遠隔作動が遂行されていた。

大統領の指示により、核爆弾が起動される。しかし、地表で爆発しても無意味だと説得するハリーの声を信じ、空軍大佐であるシャープは核爆弾の起爆を阻止する。そして、ハリーたちは大幅に遅れた掘削を再開するのであった。

そこに、インディペンデンス号の生き残りであるAJ、レヴ、ベアーが現れる。フリーダム号の掘削機の爆発により、失敗したであろう作戦に世界中は無念と混乱に包まれる。しかし、三人と共に現れたもう一台の掘削機の出現により、ついに一行は240メートルまで掘ることに成功する。

映画『アルマゲドン』の結末・ラスト(ネタバレ)

喜びも束の間、状態の安定しない小惑星では至る所で噴火が始まる。小隕石の衝突により核爆弾が故障してしまう。そして、時限スイッチが反応せず誰か一人が爆弾と共に残らなければならない事実が発覚する。

クジでAJが犠牲となることが決定してしまう。下まで送るというハリーは、AJをエレベーターに押し込み自分が身代わりとなる決意をする。泣き叫ぶAJをよそに、お前を息子のように愛していたと伝えるハリー。娘を幸せにしろと言い爆弾へ向かっていってしまう。

起爆の直前、NASAと通信が再開される。そして、ハリーはグレースへ戻れないという謝罪と愛を伝える。

一方、一行は小惑星からの脱出を図るが、エンジンが作動せず刻一刻とゼロバリアの限界が迫ってくる。ギリギリで復活したシャトルは、一気に小惑星から離れていく。爆風で吹き飛ばされたハリーはスイッチを離してしまうが、必死の思いで最後の力を振り絞る。そして、グレースを想いながら起爆ボタンを押す。それは、まさにゼロバリア通過の直前であった。

喜びに溢れる世界中の人々。そして、6人となってしまった勇士たちは地球へと帰還する。それぞれの帰りを待ち望んでいた者たちが出迎える中、グレースもまたAJと抱擁を交わす。そこにハリーの姿はないが、彼の勇姿は人々から讃えられるのであった。

映画『アルマゲドン』の感想・評価・レビュー

主人公が、自身の命をかけて自分の大切なものを守る話が、地球の危機という臨場感の元繰り広げられていきます。常に命の危機を感じながらの作業を宇宙という危険な場所で行う主人公達ですが、一つ一つ起こるミッションをどうにかクリアしていきます。その中で大切な仲間達が次々と犠牲になっていき、最終的には国の大統領までもが諦めようとしてしまいます。そんな中でも諦めない主人公達が最後に下す決断は?!ラストの主人公に涙しました。(女性 20代)


何かの映画のキャッチコピーで、号泣必至といった宣伝文句を見たことはないだろうか。この作品にも、そのようなことを強調したキャッチコピーが付けられていたことを覚えている。典型的だが、この作品はまさにその通りの内容であり、マイケル・ベイ監督の最高傑作の1つである。お笑いコントのような作品だと評するレビューを見たことがあるが、個人的には、家族や恋人などの愛情を深く感じることができる温かくも熱い映画だと思う。おじさんたち最高だ!(男性 20代)


宇宙を題材にした話になっていますが、ストーリーの中で、主人公の部下と娘との恋愛や、親子の衝突などが描かれている映画です。たくさんの話を盛り込みながら、王道を外れない素晴らしい作品だと思います。

主人公の娘を思い自分を犠牲にして、婚約者である部下を地球に帰すという勇気ある決断と娘への愛で、観ながら涙が止まりませんでした。反発していた部下に向かって息子のように思っていたという言葉が胸に刺さります。そして映画だけでなく主題歌がさらに感動を誘う素晴らしい作品です。(女性 20代)


この映画はSFがメインテーマだが、家族愛、師弟愛、恋人愛など多くの心情要素が含まれており、数々の場面で涙を誘う。地球滅亡に立ち向かうために集められた14人の先鋭達が衝突し、結束していく姿は胸を締め付ける。

様々な人間模様があり、どれ一つをとってしても、無駄なものはなく、だからこそ全員に生きてほしいと強く願ってしまう。また、最後に主人公のハリーが娘のためにとった行動はどちらとも言えない悔しさ悲しさが込み上げてくる。

1シーン1シーンが名場面となっているので、何1つとして見逃してはいけない映画だ。(女性 20代)


作品よりも先に主題歌の『I DON’T WANT TO MISS A THING』を知った。物語を見た後に改めて音楽を聞くと、涙が止まらなかった。始めはいがみ合っていたハリーとA・Jだったが、物語の最後で思いを通じ合わせることができて良かったと思う。自ら残ることを決めたハリーの姿に、父親としての偉大さと深い愛情を感じた。SF作品なのだが、親子の愛や恋愛、友愛など様々な人の思いを感じることができる物語だった。(女性 30代)


俳優陣の演技力、音楽、ストーリー全てが秀逸だったので、時を経ても心に残る映画となったのだろう。ブルース・ウィリスというと、男気があり、いつまでもヤンチャな『ダイ・ハード』のような役が合っていて、この映画でも娘とその婚約者の為に自分が犠牲になる男、ハリーの役がぴったりだった。

ただ一つ違和感を感じたのは、最後の娘の結婚式シーン。ハリー他、犠牲となった乗組員たちの遺影の前で挙げているが、ヒーロー万歳!というアメリカなので観る人によってはそこも感動するのかもしれないが、満面の笑みでお祝いするのは違うのでは、と思わずにはいられなかった。(女性 40代)


何回観ても絶対に泣いてしまうこの作品。自由に生きてきた普通の男たちが、地球を救うために宇宙に向かう。家族や親子、恋人との沢山の愛が描かれていて、こんなにも男臭いのに胸が苦しくなるほどロマンティックな作品はこの『アルマゲドン』しか無いでしょう。
作中でAerosmithのあの名曲が流れた瞬間、感極まって涙してしまうはず。大事な人がそばに居てくれることは、当たり前じゃないと改めて思わされます。将来、子供と一緒に見たい作品です。(女性 30代)


ストーリーは王道ですが、やっぱり泣ける映画です。個性的登場人物、それぞれに素敵なドラマがあって、引き込まれます。父親役のブルース・ウィルスの演技も光りますが、エアロスミスのテーマソングもまた感動を誘います。

子どもでも分かるような単純な展開ですが、恋愛要素やアクションも程よく入っていて、クスッと笑える箇所もあったりします。壮大なスケールでSF映画の定番と思われがちですが、中身は父と娘の家族愛のお話です。(女性 30代)


公開から20年以上経つが、名作と呼ばれて今もなお愛されている作品。この作品をきっかけに映画が好きになったという人も多いだろう。確かに見ていてワクワクするし、エアロスミスの音楽も良く、誰もが感動できるシンプルなストーリー構成で、映画全体が綺麗にまとまっていてどんな人でも楽しめる観やすい作品だ。
しかし、最近の映画を多く視聴する私からすると、王道なストーリー展開とあざとすぎる演出のせいで、感動のラストシーンは味気ないものに感じた。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー

  1. googly より:

    娘とギクシャクしていたハリーに託された、地球に迫る隕石の破壊ミッション。地球の危機を回避するには、隕石に着陸して、直接爆弾を埋め込むしか道はない…そんなハラハラ感から目が離せないストーリー展開で、最後の決断を下すときには涙が止まらなくなり、そこで流れ出すエアロスミスが最高です!この映画を見た後、エアロスミスを何度リピート再生したことでしょうか。
    ハリーのカッコよさだけではなく、他の船員たちのストーリーもあり、そこでも涙を誘われます。ハッピーエンドではないけれど、悲しいだけじゃなくて、感動と家族愛、痺れるカッコよさも味わえる映画です。

  2. RAI より:

    名前は知らないけど見たことある!という俳優さんが多く出演しています。有名どころはブルース・ウィリス、ベン・アフレック、リヴ・タイラーでしょうか。
    理系の人から設定上無理があるという声もよく聞きますが、最後が泣ける良い映画です。「全員税金を一生タダにしてくれ」というセリフはさすがハリウッド映画だなと感心します。ベン・アフレックの頼りなさとブルース・ウィリスの熱い男気、人類にとってはハッピーエンド、でも一部にとってそうではないという展開がそれぞれ見事に対になっています。

  3. matuge より:

    名作×名曲!人類の未来を背負って未知の宇宙に立ち向かっていく男たちの姿が、めちゃくちゃカッコ良すぎます。そして愛する娘の未来を守るため1人犠牲になる男の中の男、ブルース・ウィリス演じるハリーに涙が止まりません。エアロスミスの「I don’t want to miss a thing」が流れた瞬間は鳥肌が立つほど感動し胸が熱くなります。これぞ映画!という感じで心を揺さぶられます。ハリーの娘グレース役のリヴ・タイラーが美しすぎで、そして主題歌を歌うエアロスミスの娘というのもスゴイですよね。

  4. Miyaken より:

    タイトルを見ただけで、エアロスミスのあの主題歌が聴こえて来る。王道中の王道のハリウッドメジャー映画である。
    内容も、地球に隕石が衝突する!大変!世界をアメリカが救う!アメリカ最強!というわかりやすいもの。しかし、何度観ても泣かされてしまうのはなぜだろうか。それはやはり人類のベースに家族愛があるからであろう。家族の想う人の心が危機を救う。
    ハリーが自分を犠牲にして、娘の恋人を助けるシーンは誰もが涙する場面だ。

  5. yuma より:

    わかりやすくハラハラドキドキさせる映画である。とてもわかりやすい。その分深みはそこまで無いといった印象を受ける。映像に迫力はあるし、演者の演技も素晴らしい。しかしそれ以上のものを求めてしまうと、物足りない感が生まれてくるだろう。ストーリーの構成もはっきりとしていて、容易に理解できる。邪念なしにハマることができれば、それ相応の感動を味わえる。とにかく求めすぎず、何も考えずに見ることをお勧めする。
    曲は本当に文句なしで素晴らしいと思う。コンセプトに合っているし、聴けば様々な場面が脳裏に浮かび、思わず涙が流れる。

  6. ふくりん より:

    地球滅亡系映画の先駆けとなった不朽の名作。
    二時間半を長く感じさせないテンポの良さで、地球規模の困難と闘う男たちの友情や家族愛を描いている。
    主演から脇役まで素晴らしい配役で、その演技に見入った。
    地球滅亡の危機に立ち向かい、チームを固めていく男たちの姿は勇ましい。
    また、終盤のハリーの父親としての覚悟と、一人の男としての生き様に強く心打たれた。
    壮大なスケールでありながらも、子どもでも十分理解できる作品だ。

  7. トウシュ より:

    超絶大ヒットした映画でまた映画通が馬鹿にする映画でもある。なんというか全員から見て70点を目指したような映画で、その点ではうまく構成されており映画としてそんなに出来が悪いわけでもない。うまく大衆を扇動することには成功したが洗脳するまでには至らなかった。ともあれこの実験は成功に終わる。すごく金を稼いだのだからそうだろう。ちなみに似たような作りの映画をあげると『アナと雪の・・・・とかなんかいっちゃたりして。まあ、映画のシステムとして僕は悪くないと思っている。

  8. takata より:

    人類の生存を掛け、任務を遂行するのために命を懸けて挑むチームとその家族のロマンと感動の超大作だ。大隕石の地球衝突や大爆発、また宇宙でのシーンは大迫力だった。主人公のハリーが、娘の恋人を無事に地球に帰還するべく身代わりとなって宇宙に残り任務を完了させるラストシーンでは涙が止まらなかった。

    それぞれ主役を張れる役者たちの熱演に目が離せなかった。また、本作と共に大ヒットしたテーマ曲が更にこの作品を盛り上げている。

  9. 匿名 より:

    SF映画の評価をリアルな再現性とするか、人物や心理描写に重きをおくかで、ずいぶん印象が変わってしまうと思います。個人的な意見としては、”泣ける映画”が大好き。泣くことで、カタルシスを味わえるから。「アルマゲドン」もラストにまとめて泣くことで、生きていて良かったな。ハッピーエンドではないけど、誰かの死の隣に自分の生があると実感します。

    「アルマゲドン」の魅力は、父娘の葛藤や愛を描いた点と主要俳優から脇役俳優に至るまでの配役&演技が素晴らしい点です。またラストに流れる、エアロスミスの曲「ミス・ア・シング」が涙を誘いますね。本作では、NASAの全面協力のおかげで、リアルな宇宙船や発射シーンを描くことができました。細部へのこだわりにも注目するとより楽しめる映画です。

  10. 匿名 より:

    ①ありえない程、良い加減な映画

    「アルマゲドン」という映画を観て、”泣ける”とか”感動した”と思って、悪いのではありません。ただ石油採掘のスペシャリストが短期間、訓練しただけで宇宙飛行士と同等の技術を持てますか?救えるのかなぁ。現実的に考えると無理なんです。

    それでも、民間の力で地球の危機を救おうという物語だから、その流れは変えられないけど、何年も前から秘密裡に計画が進められていた・・という風に付け加えたら少しマシになると思う。また家族愛を強調している演出が後半にありますが、男親のみの家族って難しいのです。

    女の子はやはり人生の先輩として母親が必要だから。ハリーの娘グレースが、父親を”ハリー”と呼ぶ気持ちも分かります。だから、彼女は父親を喪ってもあまり悲しんでいないようにも見えます。いや、悲しいけどもA・Jという新しい家族ができたから大丈夫なんですね。

    そんな父娘(おやこ)の葛藤や愛を描いた点は評価できると思います。そして、なによりも、ラストに流れるエアロスミスが歌う「ミス・ア・シング」が最高!この曲の素晴らしさだけで成り立っているのではと思うほど、心に残ります。

    ②熱き男たちの闘い~個性派俳優スティーブ・ブシュミの魅力

    本作では、女好きのロックハウンド役を怪演しています。主な出演作は、「レザボワ・ドックス」(91)や「パルプフィクション」(94)、「ファーゴ」(96)、「コン・エアー」(97)など約80作もあります。どの作品でも、強烈な存在感と一度観たら忘れられない風貌で印象に残ります。

    スティーブ・ブシュミの魅力は、誰にも負けない存在感だと思います。それから声もいい。「ファーゴ」を観ていると、いつまでもしゃべり続ける男を演じていて、変な気持ちになります。友達にこんなやつがいたら嫌だなぁと思うけど、おしゃべりなのは孤独の裏返しで誰かに気付いてほしいからなんです。

    性格的に問題があったり、よく死んだりと、とにかく面白い役しかしないブシュミ。本作でも、その道化っぷりが発揮されていて彼の演技にくぎづけです。ブルース・ウィルスやベン・アフレックなど主要俳優に目がいきがちになってしまいますが、脇役俳優こそ本作の見どころだと思います。