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映画『あさひるばん』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『あさひるばん』の概要:かつて高校球児として甲子園を目指した“あさひるばん”の三人組は、憧れだったマネージャー幸子を見舞うため、地元宮崎で再会した。幸子母娘と元監督雷蔵の確執を知った三人は、彼らの和解へ向けて一肌脱ごうと奮闘するのだった。

映画『あさひるばん』の作品情報

あさひるばん

製作年:2013年
上映時間:110分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:やまさき十三
キャスト:國村隼、板尾創路、山寺宏一、桐谷美玲 etc

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映画『あさひるばん』の登場人物(キャスト)

浅本有也(國村準 / 高校時代:井出雅紀)
愛称は“あさ”。故郷の宮崎を離れ、東京の下町で小さな芸能事務所マインド企画を経営している。高校時代は野球部のエースだったが、自らの失投で甲子園出場を逃したことを悔いている。
日留川三郎(板尾創路 / 高校時代:安井秀和)
愛称は“ひる”。経営していた貿易会社を潰し、刑務所長の妻とは別居中。かつて浅本、坂東と共に甲子園を目指していた。
板東欽三(山寺宏一 / 高校時代:荻野友樹)
愛称は“ばん”。長年警察勤めだったが、職務中の傷害が原因で服役中。高校時代は野球部キャプテンとして浅本、日留川と共に甲子園を目指していた。
阪元幸子(斉藤慶子 / 高校時代:竹富聖花)
かつて“あさひるばん”の野球部のマネージャーとしてチームのマドンナだった。愛称は“さっちん”。現在は病気で入院している。高校を出てすぐ未婚のまま有三子を産んだ。
阪元雷蔵(西田敏行)
“あさひるばん”の高校野球部の監督で幸子の父親。高校生で身籠り、家を出た幸子を勘当した。
阪元有三子(桐谷美玲)
母幸子を看病する一人娘。父親を知らず、幸子と祖父雷蔵の確執から自身も疎遠になっている。獣医師の村木との結婚を控える。
長友寿美(雛形あきこ)
浅本に想いを寄せる小料理屋「とまり木」の女将。
野沢七郎(松平健)
宮崎県選出の政治家で法務副大臣。元高校球児で“あさひるばん”を県大会決勝戦で破った城南高校の四番打者だった。

映画『あさひるばん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『あさひるばん』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『あさひるばん』のあらすじ【起】

昭和58年の宮崎。城北高校の野球部員、浅本・日留川・坂東の親友三人組は、その名字から“あさひるばん”の愛称で呼ばれていた。野球部にはマネージャーの幸子がおり、部員全員のマドンナだった。日々の練習をサポートする幸子だったが、時には部員たちと悪戯をして父親で監督の雷蔵から大目玉を喰らうこともあった。

高校3年の夏、県大会の決勝戦でライバル城南高校の野沢に逆転サヨナラ本塁打を打たれ、“あさひるばん”の甲子園出場の夢は潰えてしまった。

30年後。中年になった浅本は東京の下町で芸能事務所を経営していた。事務所の階下には同郷の寿美が営む小料理屋があった。浅本は懇意にする寿美の店に趣味で釣った魚を卸したり、仕込みを手伝ったりしていた。

ある日、寿美の店にいた浅本に社員が手紙を届けに来た。手紙は幸子の娘、有三子からで、余命の少ない母に会いに来てほしいというものだった。事務所に戻った浅本は高校時代の写真を取り出して眺めた。浅本は、もう何年も宮崎に帰っていなかった。

そこへデスクの電話が鳴り、浅本は久方ぶりで坂東と話した。坂東は傷害事件を起こし、宮崎の刑務所で服役中だった。坂東も同じ手紙を受け取っており、二か月後の仮釈放まで身動きがとれない現状を何とかしてほしいと懇願してきたのだった。

映画『あさひるばん』のあらすじ【承】

浅本は社員を引き連れ、宮崎刑務所へ慰問に訪れていた。腹話術を披露する浅本を見る受刑者たちの中に坂東もいた。会場には所長に伴われ、高校時代の浅本たちのライバル、野沢の姿もあった。今や郷土の誇りと崇められる野沢は、宮崎選出議員として法務副大臣となり、刑務所の視察に来ていたのだった。

浅本の腹話術が終わったとき、舞台に白煙が立ち込め、坂東はその隙に慰問団に紛れ込んだ。腹話術の人形に成りすました坂東は、慰問団の車で脱走を試みるが寸前で見破られ、連れ戻されてしまう。坂東が幸子に会おうとしたことを知った野沢は、幸子の近況を調べるよう秘書に命じた。

野沢の計らいで坂東には二泊三日の外出許可が下りた。坂東は浅本と二人、幸子の病院へ向かった。途中、二人の車の横に日留川がバイクで乗りつけた。経営していた貿易会社を潰し、妻と別居中の日留川にも有三子の手紙が届いていた。

幸子の病院へやって来た三人は、有三子に案内されて病室を訪れた。幸子は“あさひるばん”との再会を喜び、三人は高校時代のヒット曲を歌って幸子を励ました。

結婚を控えた有三子は母の病状を案じて式を延期しようか悩んでいた。そんな娘に幸子は何としても式を挙げるよう勧めた。浅本たちは母と祖父の確執から、有三子が雷蔵と疎遠であることを知り、結婚式で仲直りさせてあげたいと思った。

翌朝、病院のロビーから有三子を連れ出す怪しい二人組に気づいた浅本たちは、車とバイクで追いかけた末、路上に引きずり出して痛めつけた。しかし、慌てた有三子が事情を説明するには、二人は雷蔵の醤油蔵元の従業員で有三子と祖父の間に立って尽力していたのだった。

映画『あさひるばん』のあらすじ【転】

早とちりを詫びる三人を有三子は牧場へ連れて行き、獣医として働く婚約者の村木に紹介した。有三子たちはこの牧場で質素な結婚式を挙げるつもりでいた。今やすっかり有三子の父親気取りの浅本たちは、何とかして有三子にウエディングドレスを着せてやりたいと考えた。浅本は寿美に連絡してドレスの調達を頼んだ。

一方、幸子は主治医も驚く回復ぶりを見せていた。そこへ、幸子の好きな花束を持った野沢が見舞に訪れた。野沢と幸子とはかつて深い関係にあった。有三子の結婚を知った野沢は、彼女が自分の子ではないかと察したが、幸子は笑ってそれを否定した。

浅本たちと有三子は雷蔵を訪ねた。雷蔵は有三子の訪問を歓迎したが、自分と幸子の確執に立ち入ることを許さず、有三子を先に帰してしまう。雷蔵は残された浅本たちを酒席に招いた。その席で浅本は、かつて甲子園出場を逃した失投を今も引きずる自分と雷蔵を重ね、もう幸子を許してはどうかと説得する。しかし、私生児を産んだ幸子を許せない雷蔵は、あくまでそれを拒んだ。

雷蔵宅を出た浅本に、日留川が予選の敗因は自分のエラーのせいだったと語り始めた。そのとき、思いつめた日留川を救ったのも幸子の優しさだった。三人は車にあったミットをはめてキャッチボールを始めた。

その晩、雷蔵は自分に呼びかける若かりし頃の幸子の幻を見た。

川釣りをする雷蔵に浅本が勝負を挑んだ。浅本は自分が勝てば有三子の結婚式に出席するよう雷蔵に持ちかけた。雷蔵はそれを受け入れ、日留川と坂東も勝負を見守った。釣竿を握る雷蔵の脳裡に幸子が出て行った日の記憶が浮かんだ。そのとき釣り糸が切れ、獲物を逃した雷蔵は自分の負けを認めた。

映画『あさひるばん』の結末・ラスト(ネタバレ)

結婚式の当日。車椅子の幸子の前に寿美に付き添われてウエディングドレス姿の有三子が入って来た。幸子は有三子の父親に貰った指輪を贈った。

会場では浅本たち三人共が有三子の父親ではないことを告白し合っていた。やがて結婚式が始まり、“あさひるばん”にエスコートされた有三子が新郎のもとに立った。だが、その場に雷蔵の姿はなかった。

雷蔵は一人、娘を心配したまま死んだ妻の墓を訪れていた。雷蔵は妻の墓に向かって“あさひるばん”のチームワークを讃えた。

式場に現れた野沢は、会場の便宜を図ったことでお礼を述べに来た有三子の指に、幸子の指輪を認めてすべてを悟った。有三子たちに祝福の言葉を贈った野沢に浅本が近づき、今後幸子たち母娘を泣かせるようなことは決してするなと戒めて去った。

会場では有三子が“あさひるばん”に感謝して花束を手渡していた。娘の姿を幸せそうに眺める幸子の後ろに、駆けつけた雷蔵が立っていた。雷蔵は孫を産んでくれた幸子に感謝を述べ、一緒に実家へ戻るよう促した。父娘の和解に沸く浅本の隣で、腹話術の声色を使った寿美が結婚を迫り、日留川と坂東が祝福した。

刑務所に戻る坂東は、出所したら雷蔵の下で働くと述べ、日留川も妻とよりを戻す決意を語った。浅本の“良いゲームだった”と言う掛け声に、“あさひるばん”の三人はガッツポーズを決めた。

映画『あさひるばん』の感想・評価・レビュー

モテモテの女子マネと男たち。アメリカ映画『マンマ・ミーア!』のような設定に人情喜劇の組み合わせ、さらに流行りのご当地映画の要素もあって面白かった。ただ、それらを展開させるには、各状況の切り抜け方にもう一工夫必要だったと思う。刑務所脱獄の一連など、マンガならベタなギャグでOKでも映画だと人物の行動に不自然さが目立ってしまうのが難しい。それを乗り越えていればシリーズ化もあったかもしれないのが惜しまれる。(MIHOシネマ編集部)


「宮崎県」と言うとマンゴーや地鶏など美味しい食べ物に、南国の暖かい気候をイメージしますが、この作品は監督の「宮崎愛」が詰まった素晴らしい作品でした。宮崎の良さを心から感じることができます。
高校球児の友情と、宮崎のご当地をミックスした面白い作品です。高校時代に野球部で繋がった絆や友情は、大人になってからも続くのか?とても面白く、分かりやすく、笑いいっぱいなストーリーになっていました。
桐谷美玲のウエディングドレス姿。ガリガリすぎてびっくりしました。しかし、方言で話す演技は素晴らしかったです。(女性 30代)

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