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映画『アトミック・ブロンド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アトミック・ブロンド』の概要:東西冷戦末期のベルリン。英国諜報部MI6の凄腕スパイのロレーンは奪われた最高機密ファイルの奪還任務を命じられる。熾烈な争奪戦の中でロレーンはMI6内部に潜む裏切り者の存在に気付く。

映画『アトミック・ブロンド』の作品情報

アトミック・ブロンド

製作年:2017年
上映時間:115分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:デヴィッド・リーチ
キャスト:シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、ティル・シュヴァイガー etc

映画『アトミック・ブロンド』の登場人物(キャスト)

ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)
MI6エージェント。高い戦闘能力と情報収集力を有する。
デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)
MI6ベルリン支局のエージェント。ベルリン駐在歴が長くベルリンのことに詳しい。
デルフィーヌ・ラサール(ソフィア・ブテラ)
フランス人スパイ。ロレーンと恋仲になる。
エリック・グレイ(トビー・ジョーンズ)
諜報局主任。ロレーンの上司。
エメット・カーツフェルド(ジョン・グッドマン)
CIAエージェント。
C(ジェームズ・フォークナー)
MI6チーフ。
ジェームズ・ガスコイン(サム・ハーグレイブ)
ベルリンに潜入中のMI6エージェント。KGBの雇った殺し屋に殺害され、機密のネームリストを奪われる。
ユーリ・バクスティン(ヨハネス・ヨハンソン)
KGBに雇われた殺し屋。
スパイグラス(エディ・マーサン)
東ドイツ国家保安省職員。機密のネームリストについて内容を暗記している。

映画『アトミック・ブロンド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アトミック・ブロンド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アトミック・ブロンド』のあらすじ【起】

東西冷戦末期、全身を負傷したロレーン・ブロートンは氷を張った浴槽から身体を起こし、身支度すると、英国諜報部MI6のオフィスに出向く。担当していた任務の取り調べが行われるためである。彼女はマジックミラー張りの取調室に通される。そこでロレーンは上司である諜報局主任エリック・グレイとCIAエージェントのエメット・カーツフェルド、MI6チーフのCを前にベルリンでの任務の全貌を報告する。

ロレーンへの取り調べが行われる数日前、ベルリンに潜入していたMI6エージェントのガスコインが、ドイツ秘密警察KGBが雇っていた殺し屋バクスティンによって殺害された。そしてガスコインの所持していた世界中で暗躍するスパイたちのネームリストが奪われてしまう。リストを奪ったバクスティンは雇い主のKGBを裏切り、闇マーケットでリストを売りさばくため東ベルリンに潜伏していた。一連の騒動を受けてMI6はリストを奪還すべく、ロレーンに任務を与えていたのである。

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映画『アトミック・ブロンド』のあらすじ【承】

重大任務を任されたロレーンはエリザベス・ロイドという偽名で弁護士を装って西ドイツへ入国する。しかし入国した時にはすでに正体が知られてしまっており、入国早々KGBから襲撃されてしまう。そんなロレーンはMI6ベルリン支局のエージェントデヴィッド・パーシヴァルとチームを組み、行動を共にすることとなる。長年のベルリン潜入でベルリンに詳しいパーシヴァルだが、不審な行動が多く、ロレーンのリスト奪還を妨害するばかりでロレーンを困惑させる。

ロレーンには更なる極秘任務が託されており、それは殺害されたガスコインを裏切った二重スパイ「サッチェル」の捜索だった。ロレーンは単独で東ベルリンへ密入国し、調査を開始する。しかし、リストを持つバクスティンを追うKGBに狙われ、ロレーンはまたしても襲撃される。

任務を遂行する中、ロレーンはフランス人スパイのデルフィーヌと出会い、一夜を過ごす。一方、パーシヴァルはリストを持つバクスティンに接触し殺害する。そしてバクスティンが所持していたリストを奪ってしまう。

映画『アトミック・ブロンド』のあらすじ【転】

ある日、ロレーンとパーシヴァルはリストの中身を暗記している東ドイツ国家保安省職員スパイグラスを西ドイツへと脱出させる任務を共に遂行することとなる。しかしまたもや情報はKGBに漏れており襲撃を受ける。さらにはパーシヴァルもがスパイグラスを銃撃する。ロレーンは負傷しながらもスパイグラスを守るが、スパイグラスは亡くなってしまう。

ロレーンはパーシヴァルがMI6の裏切り者であることを確信する。その後、パーシヴァルに盗聴器を仕掛けられていたことに気付く。ロレーンはデルフィーヌの身に危険が迫っていることを知り、デルフィーノの家へと急ぐ。時を同じくしてパーシヴァルはデルフィーノを殺害するべく彼女の家を訪れていた。ロレーンがデルフィーノの家に到着した時にはすでにパーシヴァルはデルフィーノを殺害した後だった。ロレーンはデルフィーノの部屋でパーシヴァルの裏切り行為の決定的証拠となる、パーシヴァルとKGB高官との密談写真を発見する。ロレーンは組織の裏切り者で、愛する人を奪ったパーシヴァルを怒りと憎しみに任せて抹殺する。そしてリストを奪還し任務を終えた。

映画『アトミック・ブロンド』の結末・ラスト(ネタバレ)

任務にまつわるすべてと、事の顛末を話し終えたロレーンは、パーシヴァルの裏切り行為の証拠になる写真と音声データを皆に提示する。ロレーンの上司であるグレイからはリストの所在を尋ねられるが、ロレーンはどこにあるのかわからないと嘘をつく。そしてCの決定により一連の騒動はMI6の汚点になるとして闇に葬り去られることとなった。

取り調べを終えたロレーンはパリでKGB高官と密会する。彼はパーシヴァルとの密談現場に映っていた高官である。なんとMI6のガスコインを裏切った二重スパイ「サッチェル」とは実はロレーン自身のことだったのである。ロレーンからリストを受け取ったKGB高官は用済みとなったロレーンを殺害するようにと部下に指示を出すが、ロレーンは彼らの襲撃を返り討ちにし、敵を一掃してしまう。

任務が終わったロレーンはジェット機に乗り込んだ。そこで待っていたのはCIAエージェントのカーツフェルドだった。ロレーンは実はCIAに所属する三重スパイだったのである。リストはCIAのもとに渡り、ロレーンは母国へと帰っていった。

映画『アトミック・ブロンド』の感想・評価・レビュー

アンソニー・ジョンストンとサム・ハートのグラフィックノベル『The Coldest City』を映画化した作品で、主演のシャーリーズ・セロン入魂のプロジェクト。入魂のプロジェクトと言われるだけあって、食いしばって歯が折れるほどの過酷なトレーニングを経て演じたと言う。今作は三重スパイを見事に成功させた女性エージェントを描いたものだが、度重なる襲撃を掻い潜る様子は非常に過酷でハードなシーンが多い。利用できるものは何でも利用するスパイの騙し合いも面白く、タフな主人公の強い精神に憧れを抱く人もいるのではないだろうか。ストーリーもアクションも非常に良く出来た良作。(女性 40代)


シャーリーズ・セロン主演の、冷戦時代のベルリンを舞台にしたスパイ・アクション映画である。冷戦時代のスパイ物…というと、よくある映画のように思う人も多いだろう。そんなスパイ映画をこれまで多く見てきた人に見て欲しい映画である。セロンの鮮やかで格好いいアクションが惜しみなく見られ、更にサントラ使用曲が非常によく、この2つの要素の相乗効果で非常にテンポの良い楽しい作品に仕上がっている。きっと飽きずに見られるはずだ。(女性 30代)


スパイ映画ってすごく魅力的で、気持ちを高揚させてくれますが、ありがちなのが登場人物や専門用語が多すぎて、ストーリーについていけなくなってしまうこと。この作品も、多少の知識がないと置いていかれてしまう作品です。
ベルリンの壁崩壊の裏側で動くスパイのお話。こう聞くと単純そうに感じますが、とにかく難しい。諦めた瞬間に置いていかれます。しかし、主演のシャーリーズ・セロンがとにかく美しくて、かっこいいのでそれだけでも見る価値はあります。アクションシーンも迫力満点でした。(女性 30代)


街のネオン、ロックミュージック、お酒などの演出が洒落ています。そして、アクションシーンのカメラワークが臨場感満載ですから、その緊迫感がたまらなく興奮しました。さらには、シャーリーズ・セロンが圧倒的な美しさを放ち、存在そのものが芸術のようです。しかも、ピンヒールブーツを履いたままで、ここまで格闘やガンアクションができるとは驚異的でした。人間関係が少々ややこしく感じたので、次は相関図で確認しながら見たいです。(女性 30代)

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