この記事では、映画『アトミック・ブロンド』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『アトミック・ブロンド』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『アトミック・ブロンド』の作品情報

上映時間:115分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:デヴィッド・リーチ
キャスト:シャーリーズ・セロン、ジェームズ・マカヴォイ、ジョン・グッドマン、ティル・シュヴァイガー etc
映画『アトミック・ブロンド』の登場人物(キャスト)
- ロレーン・ブロートン(シャーリーズ・セロン)
- MI6エージェント。高い戦闘能力と情報収集力を有する。
- デヴィッド・パーシヴァル(ジェームズ・マカヴォイ)
- MI6ベルリン支局のエージェント。ベルリン駐在歴が長くベルリンのことに詳しい。
- デルフィーヌ・ラサール(ソフィア・ブテラ)
- フランス人スパイ。ロレーンと恋仲になる。
- エリック・グレイ(トビー・ジョーンズ)
- 諜報局主任。ロレーンの上司。
- エメット・カーツフェルド(ジョン・グッドマン)
- CIAエージェント。
- C(ジェームズ・フォークナー)
- MI6チーフ。
- ジェームズ・ガスコイン(サム・ハーグレイブ)
- ベルリンに潜入中のMI6エージェント。KGBの雇った殺し屋に殺害され、機密のネームリストを奪われる。
- ユーリ・バクスティン(ヨハネス・ヨハンソン)
- KGBに雇われた殺し屋。
- スパイグラス(エディ・マーサン)
- 東ドイツ国家保安省職員。機密のネームリストについて内容を暗記している。
映画『アトミック・ブロンド』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『アトミック・ブロンド』のあらすじ【起】
東西冷戦末期、全身を負傷したロレーン・ブロートンは氷を張った浴槽から身体を起こし、身支度すると、英国諜報部MI6のオフィスに出向く。担当していた任務の取り調べが行われるためである。彼女はマジックミラー張りの取調室に通される。そこでロレーンは上司である諜報局主任エリック・グレイとCIAエージェントのエメット・カーツフェルド、MI6チーフのCを前にベルリンでの任務の全貌を報告する。
ロレーンへの取り調べが行われる数日前、ベルリンに潜入していたMI6エージェントのガスコインが、ドイツ秘密警察KGBが雇っていた殺し屋バクスティンによって殺害された。そしてガスコインの所持していた世界中で暗躍するスパイたちのネームリストが奪われてしまう。リストを奪ったバクスティンは雇い主のKGBを裏切り、闇マーケットでリストを売りさばくため東ベルリンに潜伏していた。一連の騒動を受けてMI6はリストを奪還すべく、ロレーンに任務を与えていたのである。
映画『アトミック・ブロンド』のあらすじ【承】
重大任務を任されたロレーンはエリザベス・ロイドという偽名で弁護士を装って西ドイツへ入国する。しかし入国した時にはすでに正体が知られてしまっており、入国早々KGBから襲撃されてしまう。そんなロレーンはMI6ベルリン支局のエージェントデヴィッド・パーシヴァルとチームを組み、行動を共にすることとなる。長年のベルリン潜入でベルリンに詳しいパーシヴァルだが、不審な行動が多く、ロレーンのリスト奪還を妨害するばかりでロレーンを困惑させる。
ロレーンには更なる極秘任務が託されており、それは殺害されたガスコインを裏切った二重スパイ「サッチェル」の捜索だった。ロレーンは単独で東ベルリンへ密入国し、調査を開始する。しかし、リストを持つバクスティンを追うKGBに狙われ、ロレーンはまたしても襲撃される。
任務を遂行する中、ロレーンはフランス人スパイのデルフィーヌと出会い、一夜を過ごす。一方、パーシヴァルはリストを持つバクスティンに接触し殺害する。そしてバクスティンが所持していたリストを奪ってしまう。
映画『アトミック・ブロンド』のあらすじ【転】
ある日、ロレーンとパーシヴァルはリストの中身を暗記している東ドイツ国家保安省職員スパイグラスを西ドイツへと脱出させる任務を共に遂行することとなる。しかしまたもや情報はKGBに漏れており襲撃を受ける。さらにはパーシヴァルもがスパイグラスを銃撃する。ロレーンは負傷しながらもスパイグラスを守るが、スパイグラスは亡くなってしまう。
ロレーンはパーシヴァルがMI6の裏切り者であることを確信する。その後、パーシヴァルに盗聴器を仕掛けられていたことに気付く。ロレーンはデルフィーヌの身に危険が迫っていることを知り、デルフィーノの家へと急ぐ。時を同じくしてパーシヴァルはデルフィーノを殺害するべく彼女の家を訪れていた。ロレーンがデルフィーノの家に到着した時にはすでにパーシヴァルはデルフィーノを殺害した後だった。ロレーンはデルフィーノの部屋でパーシヴァルの裏切り行為の決定的証拠となる、パーシヴァルとKGB高官との密談写真を発見する。ロレーンは組織の裏切り者で、愛する人を奪ったパーシヴァルを怒りと憎しみに任せて抹殺する。そしてリストを奪還し任務を終えた。
映画『アトミック・ブロンド』の結末・ラスト(ネタバレ)
任務にまつわるすべてと、事の顛末を話し終えたロレーンは、パーシヴァルの裏切り行為の証拠になる写真と音声データを皆に提示する。ロレーンの上司であるグレイからはリストの所在を尋ねられるが、ロレーンはどこにあるのかわからないと嘘をつく。そしてCの決定により一連の騒動はMI6の汚点になるとして闇に葬り去られることとなった。
取り調べを終えたロレーンはパリでKGB高官と密会する。彼はパーシヴァルとの密談現場に映っていた高官である。なんとMI6のガスコインを裏切った二重スパイ「サッチェル」とは実はロレーン自身のことだったのである。ロレーンからリストを受け取ったKGB高官は用済みとなったロレーンを殺害するようにと部下に指示を出すが、ロレーンは彼らの襲撃を返り討ちにし、敵を一掃してしまう。
任務が終わったロレーンはジェット機に乗り込んだ。そこで待っていたのはCIAエージェントのカーツフェルドだった。ロレーンは実はCIAに所属する三重スパイだったのである。リストはCIAのもとに渡り、ロレーンは母国へと帰っていった。
映画『アトミック・ブロンド』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
アンソニー・ジョンストンとサム・ハートのグラフィックノベル『The Coldest City』を映画化した作品で、主演のシャーリーズ・セロン入魂のプロジェクト。入魂のプロジェクトと言われるだけあって、食いしばって歯が折れるほどの過酷なトレーニングを経て演じたと言う。今作は三重スパイを見事に成功させた女性エージェントを描いたものだが、度重なる襲撃を掻い潜る様子は非常に過酷でハードなシーンが多い。利用できるものは何でも利用するスパイの騙し合いも面白く、タフな主人公の強い精神に憧れを抱く人もいるのではないだろうか。ストーリーもアクションも非常に良く出来た良作。(女性 40代)
シャーリーズ・セロン主演の、冷戦時代のベルリンを舞台にしたスパイ・アクション映画である。冷戦時代のスパイ物…というと、よくある映画のように思う人も多いだろう。そんなスパイ映画をこれまで多く見てきた人に見て欲しい映画である。セロンの鮮やかで格好いいアクションが惜しみなく見られ、更にサントラ使用曲が非常によく、この2つの要素の相乗効果で非常にテンポの良い楽しい作品に仕上がっている。きっと飽きずに見られるはずだ。(女性 30代)
スパイ映画ってすごく魅力的で、気持ちを高揚させてくれますが、ありがちなのが登場人物や専門用語が多すぎて、ストーリーについていけなくなってしまうこと。この作品も、多少の知識がないと置いていかれてしまう作品です。
ベルリンの壁崩壊の裏側で動くスパイのお話。こう聞くと単純そうに感じますが、とにかく難しい。諦めた瞬間に置いていかれます。しかし、主演のシャーリーズ・セロンがとにかく美しくて、かっこいいのでそれだけでも見る価値はあります。アクションシーンも迫力満点でした。(女性 30代)
街のネオン、ロックミュージック、お酒などの演出が洒落ています。そして、アクションシーンのカメラワークが臨場感満載ですから、その緊迫感がたまらなく興奮しました。さらには、シャーリーズ・セロンが圧倒的な美しさを放ち、存在そのものが芸術のようです。しかも、ピンヒールブーツを履いたままで、ここまで格闘やガンアクションができるとは驚異的でした。人間関係が少々ややこしく感じたので、次は相関図で確認しながら見たいです。(女性 30代)
冷戦末期のベルリンを舞台に、シャーリーズ・セロン演じるロレーンの孤独な戦いが描かれる。ネタバレになるが、彼女がMI6の忠実なエージェントであると同時に、最後には二重スパイだったと明かされる展開が痛快。誰も信用できない世界で、肉体的にも精神的にも傷だらけになりながら生き延びる姿がリアルだった。特に階段での長回しアクションは圧巻で、派手さよりも「疲労」を感じさせる点が新鮮。クールで残酷なスパイ映画。(20代 男性)
スタイリッシュな映像と80年代音楽に惹かれて観たが、中身は想像以上にハードだった。ネタバレだが、ロレーンが利用され、裏切り、裏切られ続ける構図が徹底していて、恋人との関係すら信じ切れない。女性スパイが性的魅力だけでなく、暴力の主体として描かれている点が印象的だった。おしゃれなだけでは終わらない、苦味のあるアクション映画だと思う。(30代 女性)
物語は複雑で分かりづらい部分もあるが、それが逆にスパイ映画らしい。ネタバレになるが、尋問シーンと過去の出来事が交錯し、最後に真相が反転する構成は見事だった。ロレーンが誰にも属さず、国家すら駒として利用する姿に冷戦の虚無を感じる。アクションも重く、生身の痛みが伝わってくる点が好印象。玄人向けの一本。(40代 男性)
正直、話を追うのは大変だったが、ロレーンというキャラクターには強く惹かれた。ネタバレだが、彼女が感情を見せない理由が、生き残るためだと分かると切なくなる。女性同士の関係性も単なる恋愛ではなく、支配と依存が入り混じっていて複雑。暴力的で冷たい世界の中で、彼女が選んだ結末は納得できるものだった。(40代 女性)
アクション映画としてかなり異色。ネタバレになるが、主人公が無双せず、何度も殴られ、倒れ、それでも立ち上がる姿が印象的だった。階段での長回しは、観ているこちらが息切れするほど。スパイの世界を華やかに描かず、徹底して消耗戦として描いた点が評価できる。爽快感よりも、冷たい余韻が残る映画。(20代 女性)
80年代ベルリンの空気感と、音楽の使い方が抜群。ネタバレだが、ロレーンが最後に全てを掌握していたと分かる瞬間は痛快であり、同時に恐ろしくもある。正義も悪もなく、あるのは生き残った者だけという世界観が一貫している。派手なガジェットに頼らない、肉体派スパイ映画として非常に完成度が高い。(50代 男性)
映画『アトミック・ブロンド』を見た人におすすめの映画5選
ジョン・ウィック
この映画を一言で表すと?
無駄を削ぎ落とした暴力美学が炸裂する、究極のスタイリッシュアクション。
どんな話?
愛する者を失った元伝説の殺し屋が、再び裏社会へと引き戻され、圧倒的な戦闘力で敵をなぎ倒していく物語。物語は極めてシンプルだが、世界観とアクションの完成度が非常に高い。
ここがおすすめ!
生身の肉体に重きを置いたアクション表現は『アトミック・ブロンド』と共通。派手なCGに頼らず、痛みと疲労を感じさせる戦闘が好きな人には間違いなく刺さる。
レッド・スパロー
この映画を一言で表すと?
美しさと残酷さが同居する、危険なスパイ・サスペンス。
どんな話?
ロシア諜報機関にスカウトされた女性が、色仕掛けと心理操作を武器にスパイとして生き抜いていく姿を描く。任務と人間性の狭間で揺れる主人公の葛藤が描かれる。
ここがおすすめ!
女性スパイが消耗しながら戦う姿を描く点で『アトミック・ブロンド』と好相性。華やかさの裏にある冷酷な現実を描いた大人向けの一本。
ハンナ
この映画を一言で表すと?
少女の身体に宿る殺意と純粋さが交錯する、異色のアクション映画。
どんな話?
幼少期から戦闘訓練を受けて育った少女が、追手から逃れながら自らの出生の秘密に迫っていく。童話のような映像美と暴力が融合した独特の世界観が特徴。
ここがおすすめ!
強さと孤独を併せ持つ主人公像はロレーンと通じる部分が多い。アクションだけでなく、精神的な成長や葛藤も楽しみたい人におすすめ。
エージェント・マロリー
この映画を一言で表すと?
リアル志向の格闘が光る、硬派なスパイアクション。
どんな話?
裏切りに巻き込まれた女性エージェントが、真相を突き止めるために単身で戦い続ける物語。格闘技ベースの戦闘描写が特徴的。
ここがおすすめ!
女性が無双するのではなく、実力と技術で戦う点が『アトミック・ブロンド』に近い。生々しいアクションが好きな人に強くおすすめ。
裏切りのサーカス
この映画を一言で表すと?
沈黙と視線が緊張を生む、極上のインテリジェンス映画。
どんな話?
冷戦下の英国諜報機関を舞台に、組織内部に潜む二重スパイを探す物語。派手なアクションはなく、心理戦と情報戦が中心となる。
ここがおすすめ!
裏切りと疑念が渦巻く冷戦スパイの世界観は『アトミック・ブロンド』と地続き。物語の裏側を読み解く楽しさを味わいたい人におすすめ。



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