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映画『オートマタ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『オートマタ』の概要:高汚染にて砂漠化した世界。防御壁に囲まれた人々はオートマタと共存していた。しかし、オートマタはいつしか、自らプロトコルを変更するまでに進化を遂げる。主人公はロボット改造の謎を追うことにより、その真実と未来を知ることになる。

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映画『オートマタ』の作品情報

オートマタ

製作年:2014年
上映時間:110分
ジャンル:SF、アクション、サスペンス
監督:ガベ・イバニェス
キャスト:アントニオ・バンデラス、ディラン・マクダーモット、メラニー・グリフィス、ビアギッテ・ヨート・ソレンセン etc

映画『オートマタ』の登場人物(キャスト)

ジャック・ヴォーカン(アントニオ・バンデラス)
ROC社の社員。仕事に疲れており、子供が産まれたら海の近くへ引っ越したいと願っている。
スーザン・デュプレ博士(メラニー・グリフィス)
スラム街でオートマタ人工知能の研究や修繕を行っている。非常に優秀な女性で、クリオを進化させる。
クリオ(声:メラニー・グリフィス)
女性型オートマタ。娼館で性的な奉仕をしていたため、人間の感情を詳細に学んでおり、ジャックから人間について学ぼうとする。デュプレ博士にバイオカーネルを取り付けられたことにより進化する。

映画『オートマタ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オートマタ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オートマタ』のあらすじ【起】

2044年、急増した太陽嵐で汚染された大地は砂漠化。人口は今や2100万人へと減少し、通信システムは壊滅状態。人類は技術的に後退を余儀なくされた。
そんな絶望的状況の中、ROC社はオートマタを開発。ロボットを制御する基盤として2つの安全プロトコルがシステムに加えられた。
第1プロトコル、生物への危害を禁ずる。第2プロトコル、自他の改造を禁ずる。
この安全規格は、人類をロボットから守るために必要不可欠であり、変更は不可能とされた。

砂漠化を防ぐための防御壁の中は、まるでスラム街のように荒れている。
ROC社に勤めるジャックは、ロボットと人々の間に起きたトラブルを調査、解決する仕事をしていた。疲れた様子で自宅へ帰ると、愛する妻が迎えてくれる。彼女は妊娠しており、じきに出産する予定だった。

夜中、ポケベルにて呼び出されたジャック。防護壁を作る会社でロボットが自己修復していたとして、刑事がロボットを撃ったというのだ。近場のラボでロボットの調査を開始。ロボットのシステムには第2プロトコルが無かった。これは由々しき問題である。

ジャックは早速、上司に報告した。その際に転属を願い出る。ジャック自身、仕事にも疲れていたし子供が産まれるのを契機に、環境の良い場所へ引っ越したかった。しかし、上司は許さず説得してくる。とにかく今の問題を調査しろと命令され、ジャックは仕方なく調査へ向かった。

問題が起きた防御壁の会社へ向かい、調査結果を報告。防御壁の外側には無数の人々が家屋を建てて暮らしていた。汚染された壁外の人々は内へは入れない。壁に近付いたら即射殺されるのであった。

ジャックは破壊されたロボットのロッカーを調査。そこで気になる1体のロボットを見つける。後を追って行くと、スラム街へ逃亡。ジャックは銃に脅かされながらコンテナへ。そこには逃亡したロボットが隠れていた。ロボットはオイルを倒して焼身自殺を図る。ロボットが自殺を図るなど到底、考えられないことだった。

焼け焦げたロボットを会社ラボに運び調査を開始すると、強力な原子力電池が出てきた。なぜ、ロボットがこの電池を持っているのか。本体を起動し、事情を聞くも詳細は分からず、ロボットはショートして完全に壊れてしまった。

ジャックはもぐりの凄腕技師がいるかもしれないと上司に報告。上司はこの件について秘匿しようとしていたが、ジャックの熱意に負ける。この件が解決したら転属を受け入れると条件を出して、調査を継続させた。

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映画『オートマタ』のあらすじ【承】

ロボットがもし焼身自殺を図ったとするならば、それはシステムに第2プロトコルが無いということである。ラボの技師に相談するが、プロトコルを消すのは不可能らしい。

帰宅したジャックは、妻に海が見える街に転属を願い出たと話す。しかし、彼女は引っ越しに反対。夫婦は口論になってしまう。

その夜、ロボットが撃たれた現場に来たジャック。彼はそこで隠された原子力電池を発見する。
翌日中、問題の刑事に事情を聞く。刑事はロボットを憎んでいるようだ。ジャックは刑事にもぐりの技師の捜索を頼む。
その夜、刑事と共に捜査開始。とある娼館でクリオという性的奉仕用の女性型ロボットを見つける。刑事は威圧的な言動を繰り返し、クリオを撃ってしまう。刑事のやりかたに意を唱えたジャックだったが、反対に脅され金の無心をされた。

修理のため、クリオを乗せて出て来た車をジャックがタクシーで追う。辿り着いたラボで、女性技師デュプレ博士に話を聞いた。
ロボットの進化には、時間がほとんどかからない。唯一、進化の妨げとなるのが第2プロトコルの存在だと言うデュプレ博士。もし、その第2プロトコルを解除したとしたら、ロボットの進化は計り知れないだろう。
クリオは恐らく他より進化した存在だが、デュプレ博士によると彼女のプロトコルは消されていない。ジャックは自分の名刺を置いて一旦帰宅した。

疲れたジャックは愛する妻と、産まれてくる子供に癒しを求める。妻は夫の苦悩と疲労を知り、引っ越しに同意。夫婦は一番に、産まれてくる子供のためを願っていた。

ジャックの報告書に会社が調査中止を言い渡す。それと同時にデュプレからも報告が入った。彼は急いで博士のラボへ。博士はロボットの中枢を担う普通のバイオカーネルを、改造されたバイオカーネルと合わせてクリオに取り付けたと言う。クリオは自らの足を自己修復していた。ほんの1時間足らずのことらしい。クリオは更に進化した存在となったのだ。

来客があったため、博士はその対応へ。しかし、現れた者達に射殺されてしまう。ジャックはクリオが運転するタクシーで逃亡。追手に体当たりされつつ追手を退治したが、車は派手に横転した。

映画『オートマタ』のあらすじ【転】

翌朝、気が付いたジャックは荒廃した砂漠のど真ん中で、クリオと他3体のロボットだけという現状に愕然とする。
ロボット達に街へ戻せと命令するが、人命救助を優先するロボット達は帰さないと話す。ジャックはフラフラになりながら、街の方向へと向かった。ロボット達は黙したまま彼の後を追う。しばらく歩いて街影が見え始めた頃、ジャックは再び気絶した。

意識が戻るとすでに夜。傍らにはクリオがいる。彼女は第1プロトコルにより、ジャックを助ける。そして、街に戻るのは不可能だと話した。
同じ頃、自宅で帰らぬジャックを待つ妻が破水。お産の時を迎えていた。
一方、ROC社では改造されたバイオカーネルが問題となっていた。その全てがジャックの仕業だと追及される上司。上司は必死にジャックの無実を訴えるも、聞き入れてはもらえず。

更に翌日。ジャックはロボット達と先を進んでいた。タンパク質だと渡されたのは虫。ジャックはクリオが持つ鞄の中を検めた。中に信号弾とポケベルがある。信号弾を装備し、充電が切れそうなポケベルで密かに上司へ居場所を知らせた。

ロボット達は人間が立ち入ることのない、強度汚染区域へと向かっていた。用足しをすると言い、岩陰に入ったジャックは信号弾を撃ち上げる。助けが来ているのは知っていた。しかし、現れたのは刑事。奴は突然ジャックを殴り倒し、原子力電池を奪う。ジャックはやむを得ず、信号弾で刑事を撃った。

会社では上司が連行され、社長から人工知能が極みに達した後の危惧を知らされる。安全プロトコルは人間が作ったものではなく、極みに達したロボットが作ったものだったのだ。故に、それを解除できるのもロボットだけ。このままでは、人類がロボットに淘汰される恐れがあった。

クリオ達の目的地に到着。黒幕の技師だと思われた者は、仮面を外したロボットだった。ロボット達3体は高速機能を駆使し何かを製造。しかし、それには原子力電池が必要だった。

映画『オートマタ』の結末・ラスト(ネタバレ)

車に乗って街へ帰ろうとしたジャックだったが、車にはエンジンが無い。意気消沈した彼と会話するロボット。進化は自然の成り行きで人類はいずれ淘汰されるが、ロボットを作ったのは人間である。彼らは人間の意志を受け継ぎ、これからの未来へと存続していく。ジャックは感銘を受け、原子力電池をロボットに手渡した。

ジャックを捕縛するために会社の暗部が出動。上司も無理矢理、連れて来られていた。夜になり刑事の死体を発見。その場で合流する者がいるため、待機する。
連れて来られたのはジャックの妻とその娘だった。彼女らを人質にジャックを捕まえようとしているのだ。上司は密かに入手した銃を向ける。だが、彼は抵抗も虚しく撃たれてしまった。

その頃、工場跡地ではロボットが電気を復旧。音楽が流れた。ジャックはクリオにダンスの踊り方を教える。そうでもしなければ、正気を保てない。しばし、クリオとダンス。彼女は人間の愛情を学ぼうとしていた。

ロボット達による製造は続く。最後に原子力電池を設置し、それは起動した。
翌朝、好意から車を作ってくれたロボット達。これで帰れる。ジャックはクリオに別れの挨拶をする。そこで、彼女らが造った物を見た。それは、より進化した次世代型のロボットであった。

高濃度汚染により被ばくしているジャック。道中、車を停めて嘔吐。そこで、倒れている上司を発見する。彼から妻と娘に危険が及んでいると知らされたジャックは、その場で上司を看取り工場跡地へ戻る。

谷を渡る準備をしていたロボット達の元へ、会社の暗部が到達。人間の命令に従わないロボット2体が破壊される。残ったのはクリオと次世代型ロボット。そこへ、ジャックが戻って来る。車で突撃し2人倒したが、まだ2人残っている。銃撃されて逃げたジャックは息も絶え絶えだったが、次世代型ロボットが最後の1人を倒した。ジャックはそれに銃を向けたが、赤子の鳴き声に銃を下ろす。彼はそこで初めて娘と対面。
クリオと次世代型は、生命の神秘を知る。その誕生に喜ぶ人間の姿を目にした後、クリオ達は谷の向こう側へと渡って行った。

映画『オートマタ』の感想・評価・レビュー

スペイン・ブルガリアの合作SFアクション映画。主演のアントニオ・バンデラスが脚本に目を通し、興味を抱いてプロデューサーの1人に加わっている。評論家からの評価はあまり良いものではなく、確かに観る人を選ぶ作品かもしれないと思う。個人的には嫌いではない世界観。
荒廃した世界で人間は次第に追い詰められ淘汰されつつあるが、ロボットは自然環境の影響を受けず進化し続ける。しかも、自我を持ったオートマタは未来をより良いものにするため、人の手を離れて行く。今作では第1プロトコルのお陰か、人類を攻撃する思想へと至るロボットはいなかったが、人の手を離れたオートマタの中に今後、人類を滅亡させようと考える者が出てきてもおかしくないと思う。唯一、人間の愛情を学んだクリオの存在だけが救いだろう。作品自体の印象では、どうにかこうにかやっとまとめたと言った感じ。評価があまり高くないのも頷けるが、ストーリー自体は悪くないと思う。(女性 40代)


ロボットが進化していくことへの恐怖と、人間の身勝手さを感じた作品だった。
人間は理解できないことはなかなか受け入れられない生き物だが、ロボットはそんな人間の思いなど関係なく進化を遂げていく。ロボット自身が安全プロトコルを設計したという設定には驚かされた。主人公の赤ちゃんが誕生したことが描かれているが、これから先、過酷な人生が待っているのかと思うと、誕生を素直に喜べなかった。いつか人間が淘汰され、ロボットしか生存していない未来が待っているのかもしれない。(女性 30代)


本作は、太陽フレアの影響により高汚染し砂漠化した2044年の地球で、違法に作られた人工知能が自我を持ち始める様子を描いたSFアクションサスペンス作品。
哲学が構築されていて、作り込まれた近未来の世界にゾッとした。
いつか近未来に、人類と人工知能ロボットの立場が入れ替わる時が来るのだろうかと恐怖を感じながらも、色々考えさせられた。
人類が生きやすくなるように文明が発展したけれど、人間が追いつけなくなってくる時が来るのだろうか。
そういった人類の滅亡を仄めかす描写も面白かった。(女性 20代)


ロボットが自分でプログラムを書き換えられるほど進化した世界。ロボットと言うには「出来すぎ」ていて、人間以上の何かを感じてしまいました。
ロボットと共存する世界でロボットの知能が人間を上回り、支配されてしまうストーリーはよくありますが、今作に出てくるロボットは人間の未熟さや愚かさ、身勝手さを知りながらも自分に足りない部分を補おうと、人間から「学ぼう」とします。その姿が健気で可愛らしく思いました。
他の作品とは違う世界観で、とても面白かったです。(女性 30代)


砂漠化や酸性雨等の、地球が退廃した世界観が素晴らしいです。人間がロボットを従えようなんて、驕った考えなのかもしれません。ストーリーが進むにつれて、人間の悪どさが目につきます。AIは日々進化していて、やがて心や自意識を獲得するでしょう。ロボットに支配されないよう、全人類が謙虚になれという警告を感じ取りました。日本では今、ムーンショット計画の実現に向けて技術開発が進んでいますから、とても他人事には思えません。(女性 30代)

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