この記事では、映画『あぜ道のダンディ』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『あぜ道のダンディ』の作品情報
出典:https://www.amazon.co.jp/dp/B005MHJZAW
製作年 | 2010年 |
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上映時間 | 110分 |
ジャンル | ドラマ |
監督 | 石井裕也 |
キャスト | 光石研 森岡龍 吉永淳 田口トモロヲ |
製作国 | 日本 |
映画『あぜ道のダンディ』の登場人物(キャスト)
- 宮田淳一(光石研)
- 北関東の地方都市で暮らす50歳。妻に先立たれ、男手ひとつで息子と娘を育ててきた。中卒で、安月給であることを引け目に感じている。
- 真田(田口トモロヲ)
- 宮田淳一の、中学時代からの親友。妻が流産をきっかけに落ち込み、去ってしまった後、父親の介護をしていたが父親も他界した。
- 宮田俊也(森岡龍)
- 宮田淳一の息子で浪人生、ニート気味でいつもゲームばかりしている。
- 宮田桃子(吉永淳)
- 宮田淳一の娘で、高校3年生。放課後は友人の優子とゲームセンターでプリクラを撮るなどして遊び、帰宅が遅い。
映画『あぜ道のダンディ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『あぜ道のダンディ』のあらすじ【起】
宮田淳一は50歳。北関東の地方都市で運送会社に勤務している。
妻が胃がんで他界してからは浪人生の息子・俊也と高校3年生の娘・桃子を男手ひとつで育ててきた。
俊也と桃子は、宮田が流行に疎く、不器用ですぐに大きな声で怒鳴ることに不満を感じ、宮田とのコミニュケーションを避けるようになった。
宮田は子供たちを心配し、大切に想っているものの、子供たちに無視されたり、自分が中卒であるために、大学進学を志す子供たちに馬鹿にされることに怯え、自分の愛情が空回りしていることを感じていた。
宮田は、出勤時、あぜ道を自転車で走りながら自らを競走馬に見立て、自分を奮い立たせるかのように実況中継をする。
仕事を終えると、中学時代からの親友である真田と行きつけの居酒屋で酒を飲む。
男として、父として子供たちの前では弱音を吐けない宮田が、唯一弱音を吐ける相手は真田だ。
宮田は、最近胃の調子が悪く、病に侵された妻と症状が似ていたことから、自分は胃がんなのではないかという不安を抱えていた。
そのことを真田に打ち明けると、真田は宮田に受診を勧めた。
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映画『あぜ道のダンディ』のあらすじ【承】
俊也は引きこもりがちで、ゲームばかりしている。
国公立大学には受かるはずがないし、一般受験は無理だと言って、東京の私立大学の推薦入試を狙い、無事に合格したが嬉しそうではない。
桃子は、大学入試の合格発表の日、同じ東京の大学を受験した友人の優子とともに、合格祝いと言ってゲームセンターでプリクラを撮ってはしゃいでいた。
夜遅くなっても、桃子はまだまだ優子と遊ぶつもりでいたが、中年の男が現れ、優子に「3万円で」と交渉した後、優子と共に出て行ってしまった。
桃子が帰宅すると、宮田が「こんな遅くまで何をやっていたんだ」と怒っている。
桃子は大学に合格したという報告もせずに「友達とプリクラを撮っていた」と答える。
プリクラが何であるかも分かっていない宮田に、桃子は呆れ「お腹が減っていたらお父さんの作ったシチューを食べなさい」という宮田の言葉に対して「そういう重いものは要らない。太る」と断って自室に引き上げる。
宮田は翌朝、俊也と桃子に「2人とも合格おめでとう。良かった」と珍しく素直に伝えた後、胃の検査の為に病院へ向かった。
映画『あぜ道のダンディ』のあらすじ【転】
宮田は、検査でポリープが見つかり、医師から「組織検査をする。結果は1週間後に聞きに来るように」と言われた。
宮田は「自分は胃がんで、もうすぐ死ぬ」と真田に弱音を吐く。
真田は、宮田の子供たちにきちんと伝えろと言うが、宮田は子供に心配をかけたくないと頑なに拒否した。
その後、宮田は真田に頼んで、一緒に放課後の桃子を尾行した。
桃子は優子と一緒にゲームセンターに入った。
優子は桃子に「一緒に援助交際しよう」と持ち掛け、優子が断ると「ここで縁切れてもいいの?」と脅した。
宮田は桃子と行き違いになったものの、真田に援助交際を持ちかける優子と対面し「親が心配しているのも分からないのか、甘たれのメス豚。言い訳する暇があったら、大志を抱いて、飛べ!メス豚」と説教をする。
宮田が帰宅すると、桃子は自室で眠っていた。
安心した宮田は、妻の仏壇からカセットテープを取り出した。
妻が子供のために残したメッセージが録音されている。
別れの言葉が中断され「やっぱり、歌います」と妻は「兎のダンス」を歌い始めた。
宮田は妻の歌声に合わせて歌う。
映画『あぜ道のダンディ』の結末・ラスト(ネタバレ)
宮田は自分の遺影を用意した後「死ぬ前にやっておきたいことがある」と真田を呼び出し、一緒に電気屋に行って、ゲーム機を買った。
宮田は帰宅後、俊也に自分の買ったゲーム機を見せ「対戦しようぜ」と誘うが「その機種持ってない」と背を向けられた。
その後、検査結果を聞きに行った宮田は「胃炎」との診断に拍子抜けする。
真田は俊也を呼び出し、遊園地と食事に連れて行った。
そこで、宮田がどれだけ子供を想っているかを伝えようとしたが、俊也は全て分かっていた。
俊也は「桃子も俺も父に感謝しているけれど、ありがとうと言うことが他人行儀な気がして言えない」と本音を打ち明けた。
2人の子供が東京に発つ前日、宮田は子供たちとプリクラを撮り、夜遅くに帰宅したところで「東京に行くお前たちに、一つ言わせてください、いえ、やっぱり歌います」と言って「兎のダンス」を歌いながら踊った。
2人の子供と、更には遺影から抜け出した妻も加わり、共に歌い踊った。
子供たちを東京に送り出し、宮田は今日も競馬の実況中継を思い描きつつ、あぜ道を自転車で走っている。
映画『あぜ道のダンディ』の感想・評価・レビュー
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映画『あぜ道のダンディ』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『あぜ道のダンディ』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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