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映画『あずみ2 Death or Love』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『あずみ2 Death or Love』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『あずみ2 Death or Love』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『あずみ2 Death or Love』の結末までのストーリー
  • 『あずみ2 Death or Love』を見た感想・レビュー
  • 『あずみ2 Death or Love』を見た人におすすめの映画5選

映画『あずみ2 Death or Love』 作品情報

あずみ2 Death or Love

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:時代劇、アクション
  • 監督:金子修介
  • キャスト:上戸彩、石垣佑磨、栗山千明、小栗旬 etc

映画『あずみ2 Death or Love』 評価

  • 点数:30点/100点
  • オススメ度:★★☆☆☆
  • ストーリー:★☆☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★☆☆☆
  • 演出:★☆☆☆☆
  • 設定:★★☆☆☆

[miho21]

映画『あずみ2 Death or Love』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『あずみ2 Death or Love』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『あずみ2 Death or Love』 あらすじ【起・承】

子供の頃から刺客として育てられ、一緒に育った仲間や育ての親の月斎を失い、最後の標的真田昌幸を狙いながらも追われる身となったあずみ、ながら。
月斎が連絡場所に使っていた古寺で雨風をしのぎつつ、食べ物を買いに行ったあずみは、初恋の人であり自らが殺めたなちに瓜二つの銀角と出会う。

月斎に指令を出していた天海に会い、改めて真田昌幸暗殺を命じられたあずみとながらは、弓矢を使うくのいちのこずえと共に旅に出る。
途中で真田の襲撃に合うが、真田側の兵として雇われていた銀角と兄貴分の金角と再会し、彼らはあずみたちに味方する。
戦で親を亡くした子供たちと暮らす金角、銀角の住み家に招待されるが、そこに暮らす千代はあずみたちを嫌った。

こずえから、あずみを刺客から解放してあげようと言われたながらは、わざとあずみを突き放す。
しかしこずえは真田から送り込まれた刺客で、隙をつかれたながらは殺されてしまった。

銀角から真田昌幸は城を出たと聞かされ、天海が狙われていると判明。
忍の六波(ろっぱ)の襲撃にあい、金角、銀角たちと共に天海を守りながら戦うあずみたちだったが、戦いの末に金角は命を落とす。
そこにやってきたこずえは本性を現し、あずみに斬られてしまう。

映画『あずみ2 Death or Love』 結末・ラスト(ネタバレ)

最後の仲間だったながらを失ったことにショックを受けるあずみは、単独で真田昌幸暗殺に向かう。

忍の土蜘蛛と戦うことになり、切れ味の鋭い強力な糸に翻弄されるが、傷を負いながらも土蜘蛛を倒した。
しかし、糸に塗られていた痺れ薬のせいで朦朧とするあずみの前に、くのいち空如が現れる。
殺されかけたあずみを命がけで助け、空如に傷を負わせた銀角。

なちの幻覚に苦しめられるあずみが目覚めると、隣には冷たくなった銀角が。
自分のせいで銀角が死んだとわかり、嘆き苦しむあずみ。

それでもあずみは、加藤清正の忠実な家臣で真田昌幸の元にいた井上勘兵衛率いる軍勢の前に、異国のマントを身にまとって乗り込んでいく。
だが、真田昌幸の息子、真田幸村は勝ち目のない戦だと告げに来る。
空海と真田の話し合いの末、あずみと真田昌幸が一騎打ちをすることで丸く収めることとなる。
あずみは真田昌幸の命を奪い、空海から使命は終わったと告げられ、井上勘兵衛の執着を振り切ってどこへともなく去っていった。

映画『あずみ2 Death or Love』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『あずみ2 Death or Love』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

時代劇とは言えない作品

2003年に公開された時代劇アクション「あずみ」の続編だが、前作とはくらべものにならないほどクオリティが低い。
アクションの撮り方がうまい北村龍平監督から、SF作品を手掛けることが多い金子修介監督に代わった点が大きく、前作以上に現実離れしてしまった。

言葉使いも、戦国時代というより現代っぽいものに変化しており、時代劇としては説得力に欠ける。
空如の首を切るジェスチャーなども、どう考えても戦国時代が舞台だとは思えない。
刺客として育てられたたあずみが、ただの野党の銀角に剣の腕を見抜かれたり、助けられるというツッコミどころが多い。

緊張感の無いアクションシーン

アクションシーンには臨場感も緊迫感も無く、ダラダラと続く印象が残る。
見せ場のひとつのはずの忍の六波、土蜘蛛と戦うシーンもダレていて、空如と戦うシーンは毒で朦朧とするあずみ視点なのでもはやアクションとは言えない。
どこから取り出したかわからないマントを羽織り、敵陣に乗り込むシーンも中途半端で緊張感はゼロ。

刺客として育ったはずのながらが、あまりにも簡単にこずえに殺されるのにはげんなりしてしまう。

ミスキャストが多い

あずみの初恋の相手なちにソックリの銀角を登場させることで、ラブストーリー要素を取り入れようとしたのが垣間見えるが、ブレイクした小栗旬を起用したかっただけのようにもうつる。
前作にも出演していた遠藤憲一が金角役で再出演しているが、演技に関しては文句の付けどころが無い。
こずえ役の栗山千明は主演を喰ってしまう存在感を発揮してしまい、本作にはミスキャストだろう。
高島礼子はドスの効いた声や色気を使い分け、大人の女優として見事な演技力を発揮しているが、B級怪獣映画を連想させるような安っぽく見える衣装がマイナスポイントになっている。


原作を知らない私にとって銀角の登場はかなりの驚きでした。あずみの初恋の相手であるなちと瓜二つの…ということですが、なちではないのに、なちに対する恋心を思い出してしまうようなシーンはこの作品に必要だったのでしょうか?剣術のアクションをもっと見たいので、こういった剣士を描いた作品に恋愛は不必要だと思っている私はかなり不満でした。
全体的にパッとしないストーリーで1作目で終わりにしておいた方がよかったのでは無いかなと感じてしまいました。(女性 30代)


江口洋介演じるあずみが、再び殺し屋として戦いながらも人を救おうと葛藤する姿には深い悲しみが漂っていました。前作以上に“愛”と“死”が交錯する展開に魅了され、特に最後の選択シーンでは、あずみが人間らしい涙を見せる瞬間に胸が締めつけられました。アクションだけでなく、人間ドラマとしての厚みも感じました。(20代 男性)


SFのように大胆な設定と、時代劇らしい剣戟アクションが融合したイノベーティブな作品。あずみが同志を失いながらも使命に向かう姿に、仲間との絆や孤独の重さがにじみ出ていました。ラストで若者たちに道を託す場面は、絶望だけでなく希望も感じさせ、観終わった後に静かな余韻が残ります。(30代 女性)


前作の延長ではなく、新境地を切り開いたシリーズ第2作。特にあずみと吉岡秀隆演じる仲間とのコンビネーションが印象的で、仲間への信頼が死と隣り合わせの中で輝いていました。クライマックスであずみが拳銃を取るシーンには驚きましたが、その潔さが彼女の成長を象徴していてカッコ良かったです。(40代 男性)


演出と音響が素晴らしく、剣戟や銃撃戦の臨場感がハリウッド作品にも引けを取らない出来。ヒロインが強くても脆いという描き方がリアルで、刀と拳銃という象徴的な選択に心が揺れました。最後に「あずみ」が人を救う命を選んだ瞬間に、純粋な人間性を見せられて感動しました。(50代 女性)


脚本はやや唐突な印象を受けましたが、主人公が仲間の死を乗り越え、自らの信念を再定義する過程には共感しました。特に、戦いの最中でも仲間を逃す決断に葛藤と器の大きさを感じました。人殺しとしてではなく、“人を守る戦士”へと変化するあずみの姿が心に残ります。(20代 女性)


時代劇+近代兵器という異色の融合が斬新でした。刀と銃、それぞれの利点と弱点が戦闘に戦略性を与え、見る者を引き込みます。特に、あずみが「死ぬためではなく、誰かを守るために」戦うと決める瞬間は、シリーズ全体の核として強烈な説得力がありました。エンタメとして高い完成度です。(30代 男性)


仲間の裏切りと死が連続する緊張感の中、あずみの心が折れそうになる度に彼女の精神力が際立ちました。終盤、相手の命を奪わずに立場を突きつけるあのシーンには痺れました。殺し屋でありながらも、人間性と優しさを捨てないあずみというキャラクターの厚みが、本作の最大の魅力です。(40代 女性)


主人公の“成長”と“帰還”がテーマになっていて、戦いの果てに日常へ戻る彼女の姿にどこか寂しさを感じました。ストーリーにやや山場が多く、スピード感があるものの、感情の起伏が自然で感動的。最終的に拳銃を置くあずみの決断には、強さと覚悟の真の姿が見え、胸を打たれました。(50代 男性)


時代劇ファンとしては、刀の振りの美しさと銃の緊迫感が同居するバランスがクセになる面白さでした。あずみが「死ぬ」のではなく「人を守る」ために武器を手にしたその瞬間が、この作品の全てだと思います。復讐だけでは終わらず、自分の信じる道に戻るあずみに、観客も背中を押されます。(20代 男性)

映画『あずみ2 Death or Love』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『あずみ2 Death or Love』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

るろうに剣心

この映画を一言で表すと?

壮絶なアクションと切ない過去を背負う剣士の生き様を描いた超王道時代劇アクション。

どんな話?

幕末に「人斬り抜刀斎」として恐れられた剣士・緋村剣心が、明治の世で不殺を誓い、人々を救うために闘い続ける姿を描く。新たな敵との因縁や仲間との絆、そして過去との対峙を通じて、剣心の生き方に迫る感動作。

ここがおすすめ!

斬新な剣戟アクションはまさに映画館で観るべき迫力。剣心の過去や信念に触れることで、戦う意味の深さを感じられる。派手なバトルの中にも繊細な人間ドラマが織り込まれており、アクションと感情が両立する傑作。

GOEMON

この映画を一言で表すと?

スタイリッシュで斬新、まるでアニメのような世界観を持つ時代劇アクション。

どんな話?

盗賊・石川五右衛門が、豊臣秀吉の陰謀に巻き込まれながらも正義と復讐を胸に戦う姿を描く。史実とフィクションを融合させたダークファンタジー的時代活劇。

ここがおすすめ!

映像美がとにかく秀逸で、リアルと非現実が混ざったような新しい時代劇体験ができる。正義とは何か、復讐とは何かを問うストーリーも深く、アクションの裏に強いメッセージがある。

SHINOBI – 忍

この映画を一言で表すと?

禁じられた愛と宿命に翻弄される忍者たちの切ない戦いの物語。

どんな話?

伊賀と甲賀、相容れぬ忍者の里に生まれたカップル・朧と弦之介。彼らの愛と、対立する宿命の中で下される過酷な命令との板挟みに苦しむ二人を描いた恋愛×アクションの悲劇。

ここがおすすめ!

派手な忍術アクションだけでなく、繊細な心の描写が胸に響く。美しい映像とBGMも相まって、壮絶な運命の物語が深く心に残る。『あずみ2』のように愛と死をテーマにした作品が好きな方にぴったり。

バジリスク〜甲賀忍法帖〜(アニメ)

この映画を一言で表すと?

壮絶な忍者バトルと悲恋が交差する、衝撃の和風ダークファンタジー。

どんな話?

伊賀と甲賀、徳川の命令で決闘を命じられた忍者同士の宿命の対決。禁じられた恋にある朧と弦之介を中心に、壮絶な死闘が展開していく。非情な運命の中で、それぞれが己の想いを抱えて戦い抜く。

ここがおすすめ!

アニメながらも人間関係や運命の非情さがリアルに描かれ、感情移入せずにはいられない。忍者の戦闘描写も斬新で見ごたえ抜群。『あずみ2』のような悲しき戦いが好きな人に強く勧めたい。

ブレイド・オブ・ザ・イモータル(無限の住人)

この映画を一言で表すと?

不死の侍が背負う罪と贖罪の剣劇アクション。

どんな話?

不老不死の体を持つ万次が、家族を殺された少女・凜の復讐の手助けをする。戦いの中で、自らが背負ってきた罪と向き合いながら、真の意味での“死”と“贖い”を求めて剣を振るう。

ここがおすすめ!

三池崇史監督による独特の演出とバイオレンス描写が光る1本。あずみのように「人を殺すこと」の意味を問い続けるストーリーが共鳴する。哲学的でもあり、血しぶきの中に詩情を感じる作品。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. こずえ大好きな匿名 より:

    この映画で悪役を演じる栗山千明目当てで、随分前に鑑賞しました。

    最初登場してきたときは、いつもより声が1オクターブ高くて、笑顔も可愛いし、何か違うな~なんて思いながら見てました
    が、ながらを殺した時のこずえの表情を見て、「やっぱり栗山千明はこうでなきゃ」と思いました。
    ですが、あずみに本性を現した後は、「私の使命」に囚われ、呆気なく斬られて死んでしまったのには少しショックで、ながらを殺すためだけに、映画に出てきたような気がしました。

    折角の栗山千明なのになと思いました。