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映画『バベル』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『バベル』の概要:『バベル』は、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督によるアメリカのヒューマンドラマ。日本では、役所広司・菊地凛子らが出演したことで話題となった。本作で菊地凛子は米映画批評会議賞新人女優賞を受賞した。

映画『バベル』 作品情報

バベル

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:143分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
  • 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
  • キャスト:ブラッド・ピット、ケイト・ブランシェット、ガエル・ガルシア・ベルナル、役所広司 etc

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映画『バベル』 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

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映画『バベル』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『バベル』のあらすじを紹介します。

モロッコでは、ある遊牧民の一家がジャッカルを退治するために男からライフルを買った。真面目な兄と要領のいい弟は、ライフルの試し撃ちをし、腕を競っていた。要領のいい弟のユシフは観光バスを狙って撃ってしまう。

アメリカ人夫婦のリチャードとスーザンは、家庭で起きたあることからお互いに溝ができており、じっくり話し合うために観光でモロッコを訪れていた。
ところが、バスで移動中、妻のスーザンが銃撃されてしまう。観光の団体は近くの村へ留まり、助けを待つ。
一方、銃撃事件の犯人はすぐに判明し、遊牧民の父と犯人の兄弟は警察の追跡により捕まる。
ライフルの出どころは、遠く離れた日本であった。

アメリカにて。
リチャードとスーザンの二人の子供は、メキシコ人の不法就労者アメリアが面倒を見ていた。
アメリアは息子の結婚式に行くことになっていたが、夫婦は事件により帰国できず、子供を置いてメキシコへ向かうこともできない。
アメリアは二人の子供を連れて結婚式に向かう。
ところがその帰り道、運転するアメリアの甥は酔っており、国境でトラブルが発生した際に勢いで強行突破する。

日本では、父親と二人で暮らすろう者の女子高生千恵子が、母親の自殺以来孤独な日々を送っていた。ある日、モロッコの事件について警察が訪ねてくるが、千恵子は母の死の件だと勘違いする。

映画『バベル』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『バベル』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

タイトル「バベル」の意味

「バベル」とは、旧約聖書の創世記に登場する街の名前である。人々は天まで届く塔(バベルの塔)を作ろうとしたため、それを神への挑戦ととった主によって言葉が乱され、人々は違う言語を持ち、意思疎通ができないようにした。それにより人々は一つにまとまることができなくなり、世界へ散り散りになっていった。

この映画では、その「言葉が通じない」「相手を理解できない」ことを描いている。
モロッコでは、リチャードとスーザン夫婦は関係に亀裂が入り、お互いの心が分からずにいる。そして、言葉の通じない異国のモロッコでトラブルとなり、困惑する。
アメリカ・メキシコパートでは、メキシコ人の不法就労者アメリアと、アメリカ人の子供達がトラブルで砂漠に置き去りにされるが、警察に保護され取り調べを受けるアメリアの二人の子供を思う気持ちは警察に理解されない。
日本パートでは、ろう者である千恵子は障がいを持っていることで孤独であり、父親も多感な年ごろの娘にどう接していいか戸惑う描写がある。

どのパートでも、当事者たちに悪意があって不幸な目に遭っているわけでもない。そこに世の中の不条理すら感じるが、最後に人と人をつなぐのは愛なのである。

日本パートは必要か

映画の中で起こる事件が、モロッコとアメリカ・メキシコ、日本の3つのパートをつないでいる。しかし、日本パートで事件につながるものというとライフルの出どころが日本人だったというだけなのである。それならば別に日本パートはなくても良いようにも思える。
しかし、映画のテーマから考えれば日本パートは非常に重要だったといえるだろう。
もともと一つだった人類が世界に離散し、お互いに関係のない者として暮らしているが、実はめぐりめぐってつながっている。やはり人々は一つである、そういうことではないだろうか。

映画『バベル』 まとめ

日本の俳優がハリウッド映画に重要な役どころで出演するとして話題となった本作。その内容は若者の乱れた性描写など、モラルに反する描写もあって批判もされていた。しかしその性描写も、耳が聞こえないことや母の死の真相などの苦しみを誰にも話すことができない、その反動だったと考えると、重要なシーンである。
ハリウッド映画でそのような日本の描写がされたことで、「なぜ日本じゃないといけなかったのか」「誤解を生む表現」などと酷評されはしたが、この映画の評価をある一面だけで判断することはできない。
ただ、全体を見るとまとまりきらないような印象もあった。一つ一つのエピソードは良く作りこまれていてストーリーに引き込まれるが、最後に全体を総括してみると、つながりが浅く感じるのが少々残念であった。

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