映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』の概要:対立し合っていた2人の司会者に全国区の有名番組からオーディションが舞い込む。そんな時、2人の前に身寄りのない赤ん坊がやって来て面倒を見ることに。2人の司会者は協力することで互いの良さを認め合い、番組にも影響が出るようになるが…。
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ライアン・リッチモンド
キャスト:アレクサンドラ・チャンド、マイク・メリル、エリザベス・ブラウン、チューティ・テュー etc
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』の登場人物(キャスト)
- レイラ(アレクサンドラ・チャンド)
- 元キー局のアナウンサーだったが、活躍の場を求めてローカル局へ移って来る。アドリブが上手で臨機応変に対応できる。柔軟な対応が魅力。
- デレク(マイク・メリル)
- ローカル局にて5年、司会を務めているアナウンサー。アドリブが苦手で台本通りに堅実なアナウンスをする。キー局の番組に出て全国区デビューするのが夢。
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』のあらすじ【起】
アドリブを大事にする人気司会者のレイラは、活動の場を求めて大手テレビ局のキー局からローカル局へと移って来た変わり者。彼女は朝の情報番組の司会者となるが、真面目で四角四面な共同司会者のデレクとは常に対立関係にあった。レイラはアドリブに優れた司会者であったが、デレクは台本通りにしないレイラに不満を抱えている。
レイラには婚約者がおり、結婚式を間近に控えている。婚約者はキー局の特派員で局に戻って来ることを望んでいるが、レイラは戻りたくないと言う。
そんなある時、有名番組の司会者オーディションがレイラとデレクの2人に舞い込む。2人はオーディションに向けて番組の構成を考えるが、レイラは中継を挟もうと話し、デレクはいつも通りにやろうと言い、意見は対立。結局まとまらなかった。
翌日、局へ出勤して来たレイラとデレク。2人は控室に入って赤ん坊がいることに気付く。しかも添えられていた手紙には、赤ん坊はデレクとレイラの子供だと書かれていた。赤ん坊の名前はポピー。素性を調べてもらうと、ポピーの母親は2カ月前に亡くなっており、身寄りが無かったため、近所の夫人が引き取ったものの夫人もかなりの高齢で育てることができない。夫人がレイラとデレクが司会者をする番組のファンであったことから、2人にポピーを託そうと考えたらしい。
ここでまた2人は口論となる。互いに付き合うつもりもないし、子供を引き取って育てるつもりもない。そこは同じ意見だった。しかし、このままではポピーは施設へ送られてしまう。2人は赤ん坊を信用できる人に託そうと考え、子供を欲しがっていたデレクの姉にポピーを紹介。だが、デレクの姉は夫とカナダに旅行中ですぐには引き取れないとのことだった。
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』のあらすじ【承】
姉夫婦が帰国するまで1週間。その間だけ2人で面倒を見ることにする。デレクとレイラは本番中の小休憩で互いに協力しようと相談。子守の拠点はレイラの自宅とし、デレクの母親の協力を得て交代で面倒を見ることに。
早速、レイラの家にポピーがやって来る。ところが、レイラは赤ん坊の世話などこれまで一度もやったことがなく、全てにおいて手探り状態。一生懸命面倒を見て、デレクと交代の時間を迎える。交代したデレクは泣き喚くポピーの子守で四苦八苦。
深夜、泣き声の幻聴が聞こえ飛び起きてしまったレイラ。動き続けないと眠らないポピーのため、2人は交代で寝かしつけを行った。
翌朝、デレクの母親が自宅を訪問。疲れ果てて眠っていた2人は飛び起きて出勤準備。その間も互いに口喧嘩をしながら慌てて家を出た。協力して子守をしたお陰か、反発しながらも少しずつ距離を縮めるレイラとデレク。
デレクの母親が子守グッズを提供してくれる。デレクがベビーベッドを購入して来たので、レイラと共に組み立てを行う。共同作業を行うことで互いに足りなかった部分を自覚し合う2人。
この関係は番組にも影響し、ぐっと距離が縮まる。番組終了後、視聴していた婚約者からレイラに電話がかかって来る。婚約者に赤ん坊を預かっていることを知らせていなかったレイラ。今更、本当のことを言えず。不審がる婚約者に真実を明かせなかった。
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』のあらすじ【転】
仲良しの親友のようになったデレクとレイラ。打てば響く太鼓のように会話が止まらない。目下、ライバルはキー局の男女司会者。境遇は似ているが、相手は婚約中で仲の良さが売りだ。デレクとレイラも対抗して、仲が良いことをアピールし番組も好調だった。
そんな時、オーディションへのアピールの一環としてファンと触れ合うイベントに参加が決定する。デレクはオーディション用の原稿を作るため、参加できない。ポピーの面倒はマネージャーが見てくれるというので、レイラが参加することに。
これまでファンサービスをしたことがなかったレイラ。ファンサービスが上手なデレクからアドバイスをもらい、ファンとのふれあいを楽しむことにした。すると、ファンがこのイベントのことをSNSにアップし、デレクとレイラの株が上昇。充分なアピールに成功する。
ところが、レイラの婚約者が突然、レイラの家にやって来る。優しい婚約者は事情を説明すると納得してくれたが、怒ることもしない。結婚式の日取りも決めずに婚約期間はすでに1年を経過している。レイラは彼との関係を考え直し、別れることにした。
その後、デレクが出掛けて行く。家でポピーの子守を見ていたレイラだったが、どこから情報が漏れたのか取材陣が自宅へ殺到。レイラは落ち着いた様子で事の経緯を取材陣に明かし、デレクと協力して子供の面倒を見ているため、ポピーがデレクの姉夫婦の元に引き取られた後は静かに見守ってくれるよう告げた。
そうして、1週間が経過しようやくデレクの姉夫婦が翌日には帰国することに。局へ出勤した2人は、レイラが取材された件でプロデューサーに呼び出される。この取材での発言が注目され、オーディションにはレイラだけを受けさせると知らせが入る。ショックを受けたデレクは抜け駆けだとレイラを責め、ようやく良好になった関係に亀裂が入ってしまう。
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』の結末・ラスト(ネタバレ)
しょんぼりしたデレクに何度か話しかけたレイラだったが、打てば響くはずの太鼓の鳴りが悪い。レイラは彼を気遣い最後の1日は自宅に戻りゆっくり休むよう勧めた。それぞれに自宅で1週間の間に起こった出来事を振り返った2人。
翌日はオーディションの日だった。しかし、いつもなら遅刻しないレイラがまだ出勤していない。少し遅れてやって来たレイラはポピーを抱いていた。デレクの母親はインフルエンザに罹ってダウンしたと言う。加えて番組プロデューサーもインフルエンザでぐったり。仕方ないので録画でどうにかしようということになったが、オーディションを録画で済ませるわけにもいかない。そこで、デレクがポピーの面倒を見ながらプロデューサーの代わりをし、レイラが1人で司会をすることになった。
ところが、番組が始まるとポピーが号泣。デレクは上手く指示や機器の操作ができず、番組に不具合が発生。そこはレイラがどうにかアドリブでやり過ごした。CMの間、次のコーナーの相談。だが、出演者が酷く緊張している様子。そこで、レイラは本番前に会話をすることで緊張を緩和させることに。彼女の会話術で出演者は緊張をほぐし、出演者を労わった放送ができた。
そうして、最後のコーナー。レイラは飲み物を誤って服に零してしまうが、そこも上手くアドリブで乗り越えた。番組は無事に終了し、ほっと安堵したレイラとデレク。
翌週、ポピーをデレクの姉夫婦へ。レイラの自宅へやって来た姉夫婦はポピーをとても気に入った様子。そんな時、レイラがオーディションに合格したと知らせが入る。デレクはその知らせに大喜び。だが、レイラはデレクがいなければ意味がないと言う。すると、デレクは憧れの番組は諦めたと笑った。
そこでレイラは一計を案じる。2人の夢は全国区の司会者である。抜擢された番組の司会者を辞退したレイラは、ケーブルテレビの独立放送局を目指すと宣言。実はとても息が合う2人は互いに惹かれ合っていることを自覚し、口づけを交わした。
そうして2年後。ケーブルテレビで新たな朝の情報番組司会者となって活躍するデレクとレイラ。レイラはデレクの子を妊娠中で、夢を叶え共に幸せそうに番組の司会をしているのだった。
映画『ベイビー・プロポーズ 天使の赤ちゃん』の感想・評価・レビュー
共同司会者でありながら、対立している2人のアナウンサーが赤ん坊の面倒を見ることで距離を縮めていくという内容。
序盤から口論を展開させるヒロインと相手の会話がとてもテンポが良く、実はとても相性がいいのではないかと予感させる。ひょんなきっかけで赤ん坊の面倒を見ることになるが、対立しているのは仕事だけで普段は差ほど仲が悪いわけではない。協力し合うきっかけが無かっただけなのだろう。徐々に距離を縮めていく過程に違和感はなかったが、結構早めの段階で仲良しになった気がする。期限が1週間だからだろうか。短い期間で仲良しになるなら、普段から歩み寄りがあっても良かった気がする。赤ちゃんは文句なしに可愛い。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー