映画『サードアイ2』の概要:インドネシアのホラー映画『サードアイ』の続編。悪霊を見るサードアイを開眼した姉妹は、悪霊の未練を解消する生活を送っていた。ところがある夜、女の霊によって妹が殺されてしまう。失意に暮れた姉は新たな生活を送るため、児童養護施設へと働きに行くが…。
映画『サードアイ2』の作品情報
上映時間:116分
ジャンル:ホラー
監督:ロッキー・ソラヤ
キャスト:ジェシカ・ミラ、ビアンカ・ヘロ、ナビラ・ラトナ・アユ・アザリア、ソフィア・ラチュバ etc
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映画『サードアイ2』の登場人物(キャスト)
- アリア(ジェシカ・ミラ)
- サードアイを開眼し、あの世の霊を見て声を聞き、交信することができる。唯一の肉親である妹のアベルと二人暮らし。少々心が弱く乗っ取られやすい。サイコメトリーを覚醒させる。
- アベル(ビアンカ・ヘロ)
- アリアの妹で幼少期にサードアイを開眼。首飾りの持ち主と交信し、助けようとするが、ファドリに襲われ死んでしまう。姉思いの強い心の持ち主。
- ウィンドゥ(シトラ・プリマ)
- 霊媒師として数多の経験を持ち、あの世や地獄の扉を開くことができる。アリアとアベルの師匠であり、強力な助っ人。
- ナディア(ナビラ・ラトナ・アユ・アザリア)
- 児童養護施設にいる少女。サードアイが開きかけており霊の声を聞き、絵を描く才能がある。一度、仮死状態となりアベルに救われ一命を取り留める。
- ファドリ(ジェレミ・トマス)
- ラクシュミの夫。全ての陰謀の黒幕。サードアイの持ち主で施設の周囲に結界を張り、ダルマの霊を封印していた。アベルを殺した犯人でもある。
- ラクシュミ(ソフィア・ラチュバ)
- 児童養護施設の運営者で清き心の持ち主。あの世の連れ去られたアリアとファドリを助けるため、やむを得ずサードアイを開眼する。
映画『サードアイ2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『サードアイ2』のあらすじ【起】
あの世の世界を見ることのできるサードアイを開眼したアリアとアベル姉妹。2人は両親が遺した邸に住み着いていた悪霊一家を追い払うことで邸の奪還に成功したが、開眼したサードアイは二度と閉じることはできず、霊媒師ウィンドゥを師にあの世とこの世を繋ぐ仕事を始めた。姉妹は悪霊の未練を解消し、昇天させるために日々奮闘している。
その日の夜も姉アリアはある女の霊の未練を聞き出そうと交信を続けていたが、何度やっても交信が繋がらない。そこで、より交信しやすくするため、水を張ったバスタブに横たわり交信を行った。ところが、女の霊は就寝中の妹アベルに襲い掛かり命を奪ってしまう。
唯一の肉親を亡くしたアリアはショックのあまりに新たな能力を覚醒。それは物体に触れて情報を読み取る能力サイコメトリーだった。アベルの死を酷く嘆きながらも、妹が身に着けていた首飾りから情報を読み取ってしまったアリア。数カ月に渡って首飾りのルーツを探ったが、何も分からなかった。そして、アベルが死んで以来、女の霊も忽然と姿を現さない。ウィンドゥは首飾りに関連があると言うが、ひとまずはアリアを立ち直らせるため、新たな生活を送るよう勧めた。
児童養護施設の住み込みで働くことになったアリア。運営をしているラクシュミと夫のファドリに挨拶を済ませる。奇しくも施設は首飾りのサイコメトリーで垣間見た邸と同じものだった。施設にいる子供達は全員が女の子で16人。アリアは1階の部屋に案内されたが、室内の温度が急激に下がるなど早速、異変が現れる。彼女はそこで霊の声を聞くことができる少女ナディアと出会う。
ラクシュミの話からナディアも能力を持っていると察したアリアは、少女の力になろうと決める。すると、ナディアは壁の中から解放して欲しいという女の声が聞こえると明かしてくれた。
その日の夜、霊の声を聞いたアリア。ナディアも声を聞いたらしく、2人で声の在り処を探し図書室へ。そこで隠し扉を発見したが、ドアには鍵がかかっていて入れない。霊から教えてもらい鍵を入手し中へ入ったが、誰もいなかった。
映画『サードアイ2』のあらすじ【承】
翌日、数人が発熱してしまい学校を休む羽目に。アリアは幼子に風邪薬を飲ませようと、小さなテントが張ってある部屋へ。テントに人影が見えたため、幼子だと思ったが、中にはだれもおらずテントの中へ引きこまれそうになる。その頃、寝室でアリアを待っていた少女は女の霊に脅かされ、別の子はアリアのポラロイドカメラで霊の姿を激写。
横になっていたナディアの部屋にも霊が現れ、彼女へと襲い掛かった。霊の力は強力で、ベッドをも吹き飛ばしてしまう。
音を聞きつけて駆け付けたラクシュミとアリアだったが、何も知らないラクシュミはナディアを叱りつけ部屋に閉じ込めてしまった。アリアから霊が幼い少女だと聞き出したアリア。更に部屋で怯える幼子たちからポラロイドで撮った写真を受け取った。
その日の夜、少女の霊と交信しようと思ったアリアは、どうしても行くと言い張るナディアを連れて写真の部屋へ。鏡と写真を媒体に交信を試みた。すると、少女は呼びかけに応え姿を現す。恐らく少女は前の晩に開けた部屋にいた霊だったのだ。少女の霊ダルマは部屋から解放されたものの真実を見つけるため、残っているらしい。
その頃、就寝中だったラクシュミもダルマによって脅かされる。ダルマはラクシュミの姪だったらしく、ファドリが襲われてケガを負ってしまう。邸中を揺るがすほどの力を持っているダルマ。怯える子供達を安全な部屋へ誘導したところで揺れが治まった。そこで、アリアは深刻な事態だと判断し、ダルマの存在をラクシュミ夫婦に問い詰める。
すると、邸にいるのはダルマだけではなく、少女の母親でありラクシュミの妹もいると言う。2人は邸に住んでいたが、強盗に襲われて亡くなったらしい。ファドリもまたサードアイを開眼していたが、ダルマと妹をあの世へ送ることができずひとまずはダルマだけを図書室の隠し部屋へ封印したと言う。そして、ファドリは更に邸の周囲に結界を張り母親や他の霊を入れないようにした。
ファドリは再びダルマを封印しようと言ったが、アリアは真実を探すべきだと進言。彼女は隠し部屋の記憶をサイコメトリーで読み取ることにした。小さな鉄琴からダルマの母親がしたためた手紙の内容を読み取る。そこにはダルマの父親がファドリだと記されていた。引き出しから手紙を見つけ出したアリアは、それをラクシュミへ渡す。すると、彼女の妹がアベルを殺した女の霊ミラであったことが分かる。
映画『サードアイ2』のあらすじ【転】
真実を知り、頭を抱えたファドリ。彼は再びダルマに襲われてしまう。恐らくダルマがファドリの娘ということだけが全てではないのだ。一同は悲鳴で車庫へ向かったが、ダルマはファドリの身体を乗っ取って命を奪おうとする。そこでアリアたちは彼をロープで縛り、ウィンドゥに助けを乞うことにした。師匠は自らが出向いてダルマを強制的にあの世へ送り出すと言う。更にサードアイが開眼しかけているナディアの力を借り、ダルマが伝えたいことを絵に描くことにした。ナディアはダルマと共に真実を目撃。ファドリが父親であることをラクシュミとダルマに明かしたいと言い募ったミラが、ファドリに殺害されダルマまでもが殺されたことを知る。ファドリは犯行を隠蔽するため、強盗の仕業としたのだった。
真実を知ったラクシュミは愕然としたが、ファドリを縛ったロープが切れる。ダルマはファドリを刺し、制止に入ったナディアをも刺してしまう。アリアは首飾りを使ってどうにかダルマを捕まえる。そこへ、ウィンドゥがようやく駆け付けてくれた。
ダルマはしきりにアリアを篭絡しようと言葉を続ける。その言葉に耳を傾け、目を覗いてしまったアリア。彼女はダルマの怒りに飲み込まれてしまう。アリアはそこでアベルの死の真実を目にする。ミラは怒りに飲まれたダルマを救って欲しいと願っていた。それを知ったアベルはファドリに自首するように言ったが、聞いてくれなかった。そこで、首飾りを手に入れる。そしてあの夜、異変を察したアベルは襲い掛かったファドリによって殺されてしまったのだ。ミラはダルマを人質に取られアベルを助けることができなかった。
真実を見せられたアリアはダルマの誘いに乗ってしまう。ウィンドゥの言葉も彼女には届かなかった。同じ頃、ナディアの容態も悪化。ただ残されたラクシュミはやむを得ずサードアイを開眼することに。
映画『サードアイ2』の結末・ラスト(ネタバレ)
ひとまずはファドリが張った結界を解く。子供達は安全な場所へ避難させ、あの世へ向かうためにラクシュミのサードアイを開眼させる。ダルマにあの世へと連れて行かれたファドリとアリアを救うためだった。
初めて見る霊の姿に怯えるラクシュミだったが、ナディアの姿を目にして驚愕。少女は命を落としてしまい霊となってラクシュミと共にあの世へ向かうことに。ウィンドゥの能力によりあの世への扉を開く。ラクシュミとナディアは出口を確認し、先へと進んだ。
赤い廊下の先には牢獄がある。ダルマはそこでファドリに拷問を施していた。アリアも同じ場所にいて、復讐心を募らせている。だがその時、姉の危機を察してアベルが天国からやって来る。アベルはファドリを許し、姉を説得。そして、ミラもまた娘のために駆け付ける。
アベルはナディアに力を分け与え戻るように諭す。アリアは妹との別れを告げた。しかし、ダルマは制止する母親を振り払い逃げる父親を追う。一行は命からがら出口へと到達。無事に現世へと戻った。
しかし、アリアはダルマに身体を乗っ取られてしまい、ウィンドゥを吹き飛ばしてしまう。ファドリは早々に逃げ出し車庫へ。だが、彼は背後から現れたダルマによって追い詰められ殺されてしまう。ようやく扉を開いて中へ入ったウィンドゥとラクシュミ。どうにかアリアの身体からダルマを追い出すことに成功。ウィンドゥは地獄の扉を開きダルマの霊を連れ去ってもらうことにした。ダルマは地獄の使者に連れ去られ転生もできず、業火に炙られ続ける。
騒動が一息ついた頃、ラクシュミの元に妹の霊が現れる。結果はどうあれ、妹は娘を解放してくれた姉に礼を述べて去る。そして、ナディアはラクシュミに引き取られることが決定。サードアイを開眼した者が増えたことにより、ウィンドゥの弟子が増えた。今後は能力の使い方を彼女に教えてもらわなければならない。そして、ウィンドゥはアリアに出口の存在が悪霊に知られてしまったことを告げるのだった。
映画『サードアイ2』の感想・評価・レビュー
インドネシア産ホラー映画『サードアイ』の続編で、姉妹が見舞われるその後を描いている。今作では序盤で妹が命を落としてしまう。一人残された姉はサイコメトリーの能力を覚醒させ、更なる恐怖へ立ち向かうという内容。
大まかに言って、前作と流れはほとんど一緒。だが、今回は子供の霊が復讐心で悪霊となり、始末に負えない状況になる。妹の死に驚いたが、新たにサードアイを持つキャラが増えるので、今後の活躍に期待。やはりヒロインは前作と同様にあまり頼りにならない。そして、師匠の強さよ。彼女は今回、地獄の扉をも開いてしまうので侮れない。続編が出るような終わり方だったが、次回作も同じ流れだとするならば、そろそろ展開を変えないといけないのではないかと思う。(MIHOシネマ編集部)
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前作 サードアイ
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