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映画『シークレット・ランナー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シークレット・ランナー』の概要:亡くなった恋人を捜し続けている主人公。彼はある日、映画の中に死んだはずの恋人に瓜二つの女優を目にする。主人公は女優と接触するため、ロサンゼルスへ。そこで、3年前のアパート火災事件の真実が明らかになる。

映画『シークレット・ランナー』の作品情報

シークレット・ランナー

製作年:2020年
上映時間:91分
ジャンル:サスペンス
監督:コリン・クリッセル、ジェームズ・クリッセル
キャスト:カーリー・チェイキン、サマラ・ウィーヴィング、ザック・エイヴァリー、ブライアン・コックス etc

映画『シークレット・ランナー』の登場人物(キャスト)

サム(ザック・エイブリー)
かつてジョージアと同棲していたが、不動産王の殺害直後の姿をたまたま激写してしまったことから、マフィアに追われる羽目になる。行方不明になったジョージアを3年間、探し続けている。非常に警戒心が強く執念深い。
ジョージア(サマラ・ウィーヴィグ)
サムと恋人同士だったが、マフィアに命を狙われ別人になりすまし生き延びる。現在は女優ローレンとしてハリウッド映画に出演。俳優のビンスと婚約している。
キャット(カーリー・チェイキン)
サムの同級生の妹。バンドでデビューするも、身を持ち崩し解散。現在はプロダクションにて事務や受付など、裏側の仕事をしている。サムの事情を聞き、正気を疑いながらも協力してくれる。サムに好意を寄せている。
ギルス(ブライアン・コックス)
パリにてカフェを営んでいる。スコットランド出身でフランス人がいない国に行きたいと願い続けている。サムのことをまるで息子のように心配しており、住む場所や仕事を提供している。
ビンス(ハル・オズサン)
女優ローレンの婚約者で自身も俳優。非常に誠実な人物で温厚。婚約者の事情を知り苦悩しつつも、彼女の希望に沿って身を引こうとする。ジョージアを守ろうと立ち向かう勇敢な面もある。

映画『シークレット・ランナー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シークレット・ランナー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シークレット・ランナー』のあらすじ【起】

3年前のアパート火災により恋人ジョージアを失い傷心を紛らわすため、仕事を掛け持ちして働き詰めの毎日を送るサム。カフェのマスターであるギルスは、彼に働き過ぎだと注意し前に進むよう促すが、サムに今の生活を改める様子はない。

そんなある日、映画館でたまたま観た映画にジョージアと瓜二つの女優が出演していることに気付いたサム。女優のローレンは金髪でジョージアと顔は同じだが、タトゥーはなかった。サムはジョージアを失ったことを受け入れられず、ローレンがジョージアではないかと思い、ネットであらゆる情報を入手。ギルスにも同じ女かどうか見てもらう。だが、ギルスは違う女だと言い、サムの正気を疑うのであった。

それでも諦めきれないサム。彼は思い悩んだ末、ローレンが住むロサンゼルスへ向かう決意を固める。話を聞いたギルスは諦めた様子で、資金を手渡し送り出してくれるのだった。

ロサンゼルスへ渡ったサムはローレンが出演する新作映画の試写会へ。ローレンの姿を目にしてジョージアと呼びかけるも、当然応えてくれるはずもない。
会場へ入るチケットもないため、意気消沈しながらも外で出待ちをしていたサムだったが、高校の同級生の妹だと言うキャットから声をかけられる。彼女は試写会の受付をしており、サムのことを知っていた。

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映画『シークレット・ランナー』のあらすじ【承】

サムの話を聞いたキャットは、火災事故で死んだはずのジョージアが密かに生き延びてローレンになったという突拍子もない話を当然のことながら否定。ギルスと同様にサムの正気を疑った。だが、サムは自らを正常だと断言し、ジョージアを捜し続けているのだと熱く語る。そこで、キャットは彼を試写会後のパーティーへこっそり連れて行くことに。

会場に姿を現したローレンはサムに話しかけられても不思議そうな顔をする。彼女はサムに婚約者であるビンスを紹介し、仕事の話があると言って去ってしまう。だが、サムはローレンこそがジョージアだと確信。キャットは別人だと言い募るものの、サムの自信は揺るがない。その日はキャットの部屋に泊めてもらうことになった。

翌朝、サムの執念に折れたキャットがビンスのことを調べてくれる。2人はビンスの家に張り込み、夜になってローレンとビンスが出掛けたため、尾行した。ローレンとビンスを追ってパブへ入ったサムとキャット。そこで、サムはジョージアとの思い出の曲を流して反応を窺ってみたが、反応はない。更にトイレへ入った彼女と直接会話したが、ストーカーと思われ逃げられてしまう。カウンターで待っていたキャットの元へ戻ったサムは、ローレンはジョージアではなかったと報告。キャットは彼を気遣って先に外へ。

映画『シークレット・ランナー』のあらすじ【転】

ところが、一人になったサムに話しかける男が現れる。3年前の火災の際、逃げるように去った男だった。サムは男と騒ぎを起こし、キャットによって助けられ逃走。
サムは殺害の容疑をかけられ警察に追われており、更にマフィアにも追われていることをキャットに明かし、ロサンゼルスを去ることにする。すると、キャットもそれに同意し、自分も共に行くと言い出すのだった。

ひとまず、キャットは荷造りとチケットの手配でサムと別れる。サムはホテルへ戻ったが、深夜になってローレンが訪ねて来る。彼女はジョージアという名前と過去は捨てたのだとサムを責める。彼女もマフィアに追われ身を隠すために別人となって生きていた。

3年前、火災があったアパートの向かいをたまたまカメラで撮影したサム。ところが、向かいのアパートに住む男がマフィアを牛耳る不動産王であったことから、マフィアに目を付けられてしまう。マフィアの男2人が部屋を訪ねて来たため、サムは1人の男を殺してしまった。その時、ジョージアは部屋の奥で倒れており、サムは彼女が殺されてしまったと思ったのだ。事情を説明し無事に仲直りしたサムとジョージア。

ジョージアはサムが逃走した後、覚醒しアパートで火災が発生する前に逃げ延びていた。彼女は火災後に身元不明の遺体があることに気付き、別人になりすますことに。そうして、ローレンとなり目指していた女優になったのだった。

サムが殺した男は、マフィアでも暗殺を請け負う殺し屋の弟だった。男は弟を殺されたことでサムに報復しようとしており、サムの行方を追っていた。
翌朝、ジョージアはビンスと別れサムと共に逃走する決意をする。彼女が荷造りをするため、ホテルを出て行く姿をキャットが目撃。サムはキャットに事情を説明し、一計を案じることにした。

映画『シークレット・ランナー』の結末・ラスト(ネタバレ)

3年前、不動産王と呼ばれる男が衝動的に愛人を殺した。その時、向かいのアパートで殺害直後の姿を写真に撮られた。写真を撮った男がサムだった。不動産王はマフィアにサムを消すよう命令。そして、サムとジョージアはマフィアに追われる羽目になったのだ。

その不動産王は病のため、現在病院に入院中である。サムは医師になりすまし、彼と直接話をすることにした。死を目前にした不動産王は、サムの脅しに屈して殺害命令を撤回。弟を殺された男は不動産王の命令を聞き、忠誠心を示した上でサムの殺害を諦めた。ところが、諦めきれない男がもう1人いることをサムは知らなかった。

キャットと別れたサムはジョージアを迎えにビンスの家を訪ねる。しかし、自宅には予定が早まって帰宅したビンスがいた。婚約者とかつての恋人が遭遇するという修羅場が展開している頃、ビンスの家から帰宅しようとしていたキャットは、不審な車を目にする。全てを知るサムを殺そうとしているマフィアの男だった。

慌ててビンスの家へ戻ったキャット。彼女は家のブレーカーを落とし、マフィアの追手が迫っていることをサムに知らせる。ジョージアとビンスと共に身を隠したサム。キャットはキッチンに身を潜め、反撃の機会を窺う。家に侵入して来た男の1人を撃退したキャットとサムだったが、もう1人の侵入者によってキャットが撃たれてしまう。

その頃、ビンスは密かにジョージアを逃がそうとしたが、殺害を主導する男に見つかってしまう。奮闘したビンスとジョージアが窮地に陥ったその時、駆け付けたサムによって男は息の根を止められるのだった。

しばらく後、ギルスの元にサムから絵葉書が届く。サムはジョージアを見つけ出したが、彼女との関係はすでに過去のものだった。彼はキャットとメキシコに移住し、新たな人生を歩み始めたと報告。ギルスはサムの前向きなメッセージに微笑みを浮かべるのだった。

映画『シークレット・ランナー』の感想・評価・レビュー

3年前のアパート火災で死んだ恋人を捜し続ける主人公の行動と明らかになる真実を描いている。

そもそも、序盤から主人公の異常な行動が目立つ。彼は身を隠すように暮らし、何かに怯えていて警戒心も強い。明らかに何かから逃げている。加えて死んだ恋人を捜し続けている。死んだのに恋人を捜すとはどういうことか。その真実が後半で明らかになるのだが、ストーリーの流れや演出など全てにおいて未熟な印象を受けた。構成に関しては、まぁまぁ良かったとは思う。改善点が多くあるように思われ、もっとスタイリッシュになれば面白い作品になると感じた。(MIHOシネマ編集部)

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