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映画『×ゲーム バツゲーム』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『×ゲーム バツゲーム』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『×ゲーム バツゲーム』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『×ゲーム バツゲーム』の結末までのストーリー
  • 『×ゲーム バツゲーム』を見た感想・レビュー
  • 『×ゲーム バツゲーム』を見た人におすすめの映画5選

映画『×ゲーム バツゲーム 』の作品情報

×ゲーム バツゲーム

製作年:2010年
上映時間:119分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:福田陽平
キャスト:荒木宏文、菊地あやか、仲川遥香、三上真史 etc

映画『×ゲーム バツゲーム 』の登場人物(キャスト)

小久保英明(荒木宏文 / 小学生時代:水田吏維也)
へらへらした大学生。同じ大学の理香子から告白され、付き合うようになった。長いものには巻かれるタイプで、自分の意思を通せないような性格。蕪木毬子へのいじめを、一度は止めようとしたが、自分が標的にされるのが嫌で諦めた。
明神理香子 / 蕪木毬子(菊地あやか / 小学生時代:竹内海羽)
英明の彼女。小学校の時にいじめられ、英明からの一言が原因で心が壊れてしまった蕪木毬子でもある。いじめの被害者・家族の復讐代行をするボランティア団体のメンバー。
小泉智絵(仲川遥香 / 小学生時代:那須野沙奈)
英明の小学生時代のクラスメイト。保母をしている。優等生だったが、自分がいじめられないように、蕪木毬子を無視するように仕組んだ過去がある。
新庄剛(千代将太 / 小学生時代:兼平吏玖)
英明の小学校時代のクラスメイトだが、英明のことは覚えていなかった。悪いことばかりしてきた不良。親は教育委員会の関係者だった。率先して蕪木毬子をいじめていた。
古池哲也(加藤翔 / 小学生時代:高井龍聖)
英明の小学校時代のクラスメイト。剛と同じく、英明のことを覚えていなかった。高校の時には少年鑑別所に入っていた。剛と仲が良く、「たけちゃん」と呼んでいる。閉じ込められていた時、正気を失いかけていた。

映画『×ゲーム バツゲーム 』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『×ゲーム バツゲーム 』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『×ゲーム バツゲーム 』のあらすじ【起】

大学生の小久保英明は、同窓会で再会した同級生の智絵から、当時の担任森野が自殺したと連絡をもらう。
結婚したばかりで、同窓会の後から行方不明だったという森野先生の自殺は、不可解なものだった。

同じ大学に通う彼女・理香子と一緒に部屋にいると、×印が書かれた1本のDVDが届く。
映っていたのは、痛めつけられる森野先生と髪の長い不気味な女。
警察に届けるが、森野先生の件は自殺だと言われ相手にしてもらえない。

同窓会で再会した石松の家に行き、DVDの分析を頼んだ英明と理香子。
石松は、映っている女が、当時いじめられていた蕪木毬子に似ていると言う。

英明は蕪木鞠子へのいじめを止めようと、森野先生に相談したことがあった。
しかしいじめている新庄の親の圧力で、森野先生は見て見ぬふりをした。

理香子から、DVDに映っていた女につけられていると連絡が入り、英明は理恵子のもとへ急ぐ。
そして蕪木毬子と思われる人物に声をかけるが、気を失ってしまう。

映画『×ゲーム バツゲーム 』のあらすじ【承】

目覚めると、小学時代のクラスメイト新庄剛、古池哲也、小泉智絵と教室に閉じ込められていた英明。
そしてチャイムが流れる。
森野先生の映像が流れ、ゲームの説明が行われる。
ルーレットで標的を決め、箱から罰を選び、その罰を行わなければいけない。
失敗すれば、特別な罰を受けることになるという。

最初の罰は英明が受けることになる。
適当にやり過ごそうとした英明、剛、智絵。
だが、哲也はそれを許さなかった。

次も英明が罰を受けることになるが、時間内に罰を終わらせなかった哲也。
覆面をかぶり、武器を持った2人組によって部屋から連れ去られてしまう。
そしてテレビ画面には、×印の焼きごてを押される哲也が映し出された。
教室に戻された哲也は、憔悴しきっていた。

次は、智絵の番だった。
嫌がる智絵は、蕪木に許してもらうために罪を告白する。
自分がいじめられないため、率先して蕪木をいじめた時期があった智絵。

剛が智絵に罰を実行しようとした瞬間、時間切れになる。
そして智絵は焼きごてを入れられた。

その後も過酷な罰は続き、英明以外の3人は全員焼きごてを入れられる。

映画『×ゲーム バツゲーム 』のあらすじ【転】

最後の罰、死刑の宣告をされたのは英明だった。
昔は13番目が出たらいじめは終わりだと思い出した3人は、蕪木が悪いと言いながら、英明の首を絞めて殺した。

そしてすべて終わったと思った3人。
しかし覆面に連れ去られる。

気絶していただけだった英明は哲也を助ける。
剛と智絵も助け出すが、哲也と剛は蕪木にも仕返ししたいと言い出す。
智絵も同じ気持ちで、英明を無理やり巻き込む。

そして蕪木を見つけ出すが、そこにいたのは蕪木毬子ではなく理香子だった。
英明と理香子が知り合いだと気付いた剛たち3人は、英明に焼きごてを入れようとする。
しかし焼きごてを持った智絵が躓き、剛の頭に当たる。
怒った剛は智絵を殺す。

理恵子を連れて逃げだした英明。
しかし、建物の出口の鍵は別の場所にあった。
剛と哲也は、英明と理恵子への罰ゲームだと言って2人を追いかけまわす。

理恵子はパソコンを使って爆弾を起動させると、誰かに連絡を入れた。

一方、爆発の煙で周りが見えない中で英明を殺そうとした剛と哲也。
だが、剛は哲也を刺してしまう。英明に助けを求めるが、英明は剛を殴り殺した。

映画『×ゲーム バツゲーム 』の結末・ラスト(ネタバレ)

廃校から脱出した英明と理香子の前に、石松が助けにやってくる。
理香子は忽然と姿を消した。
石松の靴についた血を見た英明は、石松も関係者だと気付く。

理香子と石松は、いじめ被害者の復讐代行団体のメンバーで、英明たちを告発した本人だった。
蕪木へのいじめが終わった後、いじめのターゲットにされていた石松。
そして理香子の正体は、いじめが原因で感情を失った蕪木毬子だった。

ビルの屋上から突き落とされそうになった英明は、石松を巻き添えにして一命をとりとめた。

英明からDVDの相談を受けた刑事も仲間で、理香子に英明の居場所を教える。
そして、組織の代表である英明の大学の教授から、復讐を果たす順番は次だと聞かされ喜ぶ。

病院に見舞いに来た理香子は、小学校の頃に英明から“告白する”という罰ゲームを受けたと言う。
そして次の標的、石松を選んだのは英明だった。
すべてを思い出した英明。
理香子と蕪木毬子が同じに見え、彼女から刺される幻覚を見ると正気を失った。

映画『×ゲーム バツゲーム』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

復讐ホラーとしての要素はしっかりしていて、過去のいじめが引き起こす悲劇というテーマは重かった。主人公が加害者だったことが徐々に明らかになっていく構成はなかなか秀逸で、観ていて不安になる演出も効果的。ラストで完全に救いがないのも逆に印象に残る。(20代 男性)


いじめがテーマになっている時点である程度予想はしていたけど、ここまで救いのない展開になるとは…。特にゲームの内容が残酷で、途中で目をそらしたくなるシーンもありました。ただ、被害者側の心理描写がもっと丁寧ならさらに深みが出たかも。(30代 女性)


サスペンスとしては面白かったですが、演技がやや気になりました。とはいえ、過去のいじめというリアルなテーマをホラーとして消化している点は評価できます。最後に明かされる真相が、予想していたより残酷で、心に残る作品ではありました。(40代 男性)


映像の暗さと密室感がとにかく不気味。ゲームというタイトルだけあって、脱出不能の状況での精神的な追い詰め方がうまい。ただ、女性としては暴力描写が少し過激に感じた部分も。でも復讐劇としては筋が通っていて納得感はありました。(20代 女性)


いじめの被害者が加害者に牙を剥く構図は、今の時代にこそ問いかけるべきテーマだと思います。フィクションとはいえ、胸に迫るものがありました。結末に一切の救済がないのが悲しいけれど、それがこの作品の伝えたいことだったのかも。(50代 男性)


全体的にB級ホラーの雰囲気だけど、物語のメッセージはかなり真剣。復讐される側が「なぜ自分が狙われているか気づいていない」描写がリアルで、加害と被害の記憶のギャップを感じさせました。後味は悪いけど、考えさせられる作品。(30代 女性)


個人的には演出が少し古臭く感じたけれど、ストーリーは意外とよく練られていた。過去の過ちが巡り巡って現在を破壊していく展開にはリアリティがあり、最後のオチもなかなか皮肉が効いていた。邦画ホラーらしいじわじわ来る怖さが良い。(60代 男性)


映像や音響の不快感が上手に作られていて、視覚・聴覚で追い詰められる感覚が面白かったです。いじめ加害者が「それが悪いことだと思っていなかった」という描写がすごくリアルで怖い。どちらにも感情移入できない苦しさがあった。(10代 女性)


復讐ホラーは数あれど、これは日本的な「同調圧力」や「過去の清算」をテーマにしていて独自性がありました。ちょっと演技が浮いてるところもありましたが、アイデア勝負の作品としては十分楽しめました。静かな恐怖が好きな人におすすめ。(40代 女性)


「ゲーム」という語感で軽いノリかと思いきや、終始重苦しい空気が流れるガチな復讐劇。後半の展開は読める部分もあるけど、それでもテンポよく進むので飽きなかった。いじめという社会的テーマを扱いながらもエンタメ性を保っていて良作だと思う。(30代 男性)

映画『×ゲーム バツゲーム』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『×ゲーム バツゲーム』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

告白(2010)

この映画を一言で表すと?

復讐は静かに、そして確実に――先生の“告白”がすべてを変える。

どんな話?

中学教師が最愛の娘を生徒に殺されたことを知り、その復讐を“授業”という形で遂行していくサスペンスドラマ。淡々と語られる中に狂気と衝撃がじわじわと迫る構成が秀逸。

ここがおすすめ!

いじめと復讐というテーマは『×ゲーム』と共通していますが、こちらはより静かで計算された復讐劇。映像美と音楽、演出の完成度が高く、観終わった後に深い余韻を残します。衝撃のラストは必見。

リアル鬼ごっこ(2008)

この映画を一言で表すと?

“佐藤”は生き残れ――理不尽なデスゲームに巻き込まれた若者の運命。

どんな話?

突然“佐藤”という名字の人間だけを殺す鬼ごっこが全国で開始。逃げ惑う青年は、なぜこんなゲームが行われているのか、その裏に隠された真相を追っていく。

ここがおすすめ!

謎のデスゲームと理不尽な死という構図は『×ゲーム』と同じ。サバイバル要素とスピーディな展開、そして裏に隠された真実に迫る展開が緊張感を生みます。B級っぽさを楽しめる人におすすめ。

バトル・ロワイアル(2000)

この映画を一言で表すと?

クラス全員、殺し合い――極限の人間ドラマが始まる。

どんな話?

問題児が多い中学3年生のクラスが、政府によって無人島に送り込まれ、「最後の一人になるまで殺し合う」バトル・ロワイアル法の実験に参加させられる。友情と裏切りの中、生き残りを懸けた闘いが展開される。

ここがおすすめ!

中高生特有の人間関係や過去のいじめ、隠された感情が極限状態で爆発する展開が、『×ゲーム』と非常に通じます。サスペンスとバイオレンスが融合した日本映画史に残る衝撃作。

着信アリ(2003)

この映画を一言で表すと?

その着信音が死の合図…予告された死から逃げられるか?

どんな話?

謎の電話がかかってきた人が、予告された時間に謎の死を遂げる――。不可解な連鎖に巻き込まれた女子大生が、その真相を追うホラーサスペンス。

ここがおすすめ!

ゲーム的ルールと死が繋がっている点で『×ゲーム』に通じる構成。ホラー要素強めながらも、謎解きと復讐要素も含まれており、理不尽に追い詰められる恐怖を味わいたい人におすすめです。

DEATH NOTE(2006)

この映画を一言で表すと?

名前を書けば死ぬ――頭脳戦が火花を散らす異色の復讐劇。

どんな話?

名前を書かれた人間が死ぬ“デスノート”を手に入れた高校生・夜神月が、犯罪者を粛清し“新世界の神”を目指す。天才Lとの知略戦がスリリングに描かれるダークサスペンス。

ここがおすすめ!

復讐の手段が“ルールのある道具”という点で、『×ゲーム』に通じる世界観。加害者か、正義か。視点によって変わる倫理観が刺激的。派手さと知的要素が融合した名作シリーズの入り口にどうぞ。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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