映画『ベラ bella』の概要:下品でだらしない生きた人形ベラと、結婚を目前にしたベラの親友ヤナとの友情、そして婚約者ウォルフガングの葛藤を描いたコメディ映画。ドイツ製の女性版テッドともいえる作品。
映画『ベラ bella』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:87分
- ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
- 監督:ジョシュ・ブローカー
- キャスト:ローラ・ベルリン、トム・ベック、ダニエル・ローズナー、プロシャット・マダニ etc
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映画『ベラ bella』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★★
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ベラ bella』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ベラ bella』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ベラ bella』 あらすじ【起・承】
孤児院で育ったヤナ・シュミッツは、同じ孤児院育ちで彼女に猛アプローチを続けていたウォルフガングからプロポーズされる。
新居も手に入れ、友人たちに囲まれて幸せいっぱいのヤナの目の前に、音信不通だった親友ベラが姿を見せる。
ヤナの父が残した唯一の人形ベラは喋ることができ、数年前にスターになる事を夢見て、ヤナの前から姿を消したのだった。
しかしベラはスターになりきれず、自己破産までしていた。
ヤナとウォルフガングに嘘をついて、2人の部屋に居座るベラ。
ウォルフガングとベラは、とにかく仲が悪かった。
自宅で好き勝手するベラに我慢できなくなったウォルフガングは、ベラを出て行かせるか、自分が家を出るかをヤナに選択させる。
そしてベラは出ていくことに。
ヤナがウォルフガングとしか男女の関係になっていないと知り、2人の結婚式にベラを招待する気が無いという事も知ってしまったベラは、ヤナに気がある家具店の出入り業者シドと関係を持たせようとクラブに連れ出す。
しかし酔ったヤナはベラに向かって吐いてしまい、ベラを洗濯するためにシドと別れて家に帰る。
それ以降、シドからの猛烈なアタックが始まる。
映画『ベラ bella』 結末・ラスト(ネタバレ)
白黒つけたがるウォルフガングは、ヤナと距離を置くことにした。
そこでベラは、ヤナとシドをくっつけようと画策。
落ち込んだヤナの元に現れたシドは彼女を口説き落とし、男女の関係に。
その後、ウォルフガングが注文していたウェディングドレスが届き、ヤナは彼の元へ急ぐ。
しかしヤナはシドと関係を持ったことをウォルフガングに打ち明けてしまい、完全に破局を迎える。
すべてベラの嘘のせいだと知ったヤナは、絶交を言い渡す。
スポーツジムで顔見知りだったウォルフガングとシドは、殴り合いの喧嘩に。
ベラは、罪滅ぼしにヤナの父を探し出す。
ヤナの母が急死して男手ひとつで育てる自信が無かった父は、ベラに任せてしまい、顔を見せるつもりもないと言う。
やがて、ヤナとウォルフガングの携帯に、ベラから自殺予告が届く。
駆け付けた2人は本音をぶつけ合い、今度こそヨリを戻す。
しかし必要とされなくなった人形ベラは、喋らないただの人形になった、はずだった。
その後、ヤナとウォルフガングの間に生まれた子供の隣には、相変わらず悪態をつくベラがいた。
映画『ベラ bella』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ベラ bella』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
強烈な女の子版テッド登場
中年オヤジテディベアのコメディ映画「テッド」の女性版という表現が、最も当てはまる作品。
あけっぴろげな性行為や下ネタ、当たり前のように吸われるドラッグや飲酒などは「テッド」そっくりだが、赤毛の三つ編みで可愛らしい女の子の人形を使っているという部分では、強いインパクトが残る。
豊胸手術をしたといって、上手く縫い合わせて取り付けた胸を披露するシーンもあるが、あくまでも「ぬいぐるみのベラ」なので、いやらしさは全くない。
性行為も、ぬいぐるみと人間があたかもそれらしい雰囲気を出しているだけなので、どこかズレていて面白い。
すぐにタバコを咥えたり、セクシーな下着を身に着けている人形というのも、ヘンテコだがコメディとしてはアリな設定だろう。
しかし「テッド」の二番煎じという印象はぬぐえず、「テッド」だったらこうなる、という感覚がどこかに残ってしまう。
女性向けストーリー
ストーリー全体が女性向けであり、主人公のヤナとベラの、ウォルフガングが青ざめてしまうようなガールズトーク、マリッジブルーに悩むヤナの心境などが丁寧に描かれている。
幼馴染で親友のヤナを、気が合わないウォルフガングに取られるのが悔しくて小細工をしたり。
自己破産したと知られたくなくて、見え透いた嘘をついてしまうなど、極端ではあるがかまってほしがる女性の典型的な姿も垣間見える。
しかしベラが強烈なキャラクターである分、ヒロインであるヤナ、そしてウォルフガングやシド、ヤナの父親たちの影が薄くなってしまっているのがもったいない。
映画『ベラ bella』 まとめ
下品なギャグや下ネタの数々を披露しつつ、主人公との友情を描いた中年テディベアのコメディ「テッド」を連想せざるを得ない作品。
赤毛の女の子のぬいぐるみが中心となり、ラブストーリーも盛り込んだストーリーなので、どちらかといえば女性向けの作品になっている。
元々の設定が「テッド」に瓜二つだし、“ライバルはテッド”と売り出しているので、監督のジョシュ・ブローカーも意識したのだろうと勘ぐってしまう。
「テッド」の男性的なブラックジョークが受け入れられなかった方には、タバコも吸う毒舌ぬいぐるみが登場する本作が合うのかもしれない。
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