映画『ビバリーヒルズ・コップ2』の概要:デトロイトの刑事であるアクセルは、無記名のクレジットカードの売買を行っている犯罪者を追っていた。そんな時、友人のボゴミル警部が撃たれ、瀕死の状態であると知る。アクセルは友人を撃った犯人を捕まえるため、ビバリーヒルズへと飛んだ。
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:トニー・スコット
キャスト:エディ・マーフィ、ブリジット・ニールセン、ジャッジ・ラインホルド、ジョン・アシュトン etc
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』の登場人物(キャスト)
- アクセル・フォーリー(エディ・マーフィ)
- デトロイトの刑事。口が達者で嘘を吐くのが得意。明るく陽気な性格。刑事としては有能だがやりたい放題の自由な捜査を行うため、上司に目をつけられている。
- ビリー・ローズウッド(ジャッジ・ラインホルド)
- ビバリーヒルズの刑事。一言余計なことを言ってしまう性格で、よく周りを怒らせている。
- ジョン・タガート(ジョン・アシュトン)
- ビバリーヒルズの刑事。巡査部長。妻に実家に出て行かれ、心労が溜まっている。アクセルに感化されてきたローズウッドに振り回される。
- アンドリュー・ボゴミル(ロニー・コックス)
- ビバリーヒルズの刑事。警部。部下思いで正義感の強い人物。
- マックスウェル・デント(ユルゲン・プロホノフ)
- 強盗団のボス。ホンジュラスの東独大使館に勤務し、競馬場、射撃場、石油採掘機材、石油会社を所有している。だが、保険料が支払えなくなるほど経営状態が悪い。
- カーラ・フライ(ブリジット・ニールセン)
- 強盗団の実行犯でリーダー的存在。マックスウェルの恋人。ビバリーヒルズ・射撃クラブの副支配人。
- ハロルド・ラッツ(アレン・ガーフィールド)
- ビバリーヒルズの刑事。署長。署長の権限で気に入らない部下がいるとすぐにクビにしてきた。現場の意見を全く信用していない。
- チャールズ・ケイン(ディーン・ストックウェル)
- 強盗団の仲間。ビバリーヒルズ・射撃クラブの支配人。
- ニコス・ソモポラス(ポール・ギルフォイル)
- “385ノース”という名前のクラブのオーナーで、ウェストコーストの武器密輸業者。マックスウェルと武器の売買を行っている。
- ジャン・ボゴミル(アリス・アデア)
- アンドリューの娘。保険会社に勤務している。
- ビニー(ロバート・パストレリ)
- デトロイトで無記名のクレジットカードの売買を行っている犯罪者。
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』のあらすじ【起】
ミシガン州デトロイト。アクセル刑事はビジネスマンを装い、無記名のクレジットカードを販売しているビニーに取引の話を持ち掛けた。ビニーは取引を受け入れ、アクセルと3時間後に会う約束をした。
ビバリーヒルズのボゴミル警部、タガート巡査部長、ローズウッド刑事は宝石強盗事件について話し合っていた。その強盗犯達はAのマークをつけた封筒を残しており、新聞社にも同じ物を送りつけていた。タガート巡査部長はふざけた犯行だと笑うが、ボゴミル警部は秒刻みで狙った宝石を奪った手腕から、プロの犯行だと睨んでいた。
ローズウッドは勝手にFBIの友人を頼り、強盗犯が残した手紙の解析を頼んだ。そのことがラッツ署長にばれてしまい、ボゴミル警部、タガート巡査部長と共に怒られてしまう。ボゴミル警部はローズウッドを庇って口答えをしたため、停職処分を受ける。また、タガート巡査部長、ローズウッドは配属換えの処分を受け、交通課で働くことになった。
ボゴミル警部は車が故障して困っている女性に気づき、声を掛けて手を貸そうとした。すると、その女性はBのマークがついた封筒を見せてきた。ボゴミル警部がその封筒に気を取られている隙に、車に乗ってやって来た男性と目の前の女性に銃で撃たれてしまう。
アクセルはニュースでボゴミル警部が撃たれたことを知り驚愕する。ローズウッドに連絡を取って現状を確認するが、ボゴミル警部は瀕死の状態で、ローズウッド達も捜査を外され、あまり良い状況とは思えなかった。しかし、ビニーが取引現場に来てしまったため、アクセルはとりあえず電話を切ることにした。
ビニーは取引場所に甥を連れて来ていた。その甥はアクセルが刑事であることを知っており、ビニーに告げ口しようとした。それに気づいたアクセルは、甥が刑事であるかのように振る舞い、怪しい男と取引はできないと喚きながらその場を逃げ出した。
アクセルはビニー一味を3日以内に逮捕しなければクビだと、上司のトッド警部に叱られる。だが、アクセルはトッド警部に内緒でビバリーヒルズに飛び、ボゴミル警部を撃った犯人を捕まえることにした。
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』のあらすじ【承】
アクセルはラッツ署長の目を掻い潜り、ローズウッドとタガート巡査部長から宝石店に残された薬莢を見せてもらう。弾は308ライフルの弾を、製造販売が中止されている44に改造していた。強盗犯は銃に詳しいプロだということが分かったが、ラッツ署長に見つかりそうになったため、それ以上のことは調べられなかった。
アクセルはローズウッド達も一緒に捜査に行こうと誘った。しかし、ローズウッドは乗り気ではなく、タガート巡査部長も養う家族がいるため、クビを恐れて協力を渋った。アクセルはそんな2人の態度に怒り、2年前に職をかけて自分を助けてくれたボゴミル警部を助けたいのだと熱い気持ちを伝えた。そして、2人はボゴミル警部に恩を感じないのか問い掛けた。タガート巡査部長はアクセルの話を聞き、説教を止めてくれと叫んだ。タガート巡査部長とボゴミル警部とは同期で、誰よりも犯人を逮捕したい気持ちはあったのだ。しかし、署長の目があるため、3人は秘密裏に捜査することにした。
アクセルは弾の改造が行える人物を探すことを決め、心当たりをローズウッド達に尋ねた。タガート巡査部長は“ビバリーヒルズ・射撃クラブ”にいるラスという人物を思い出す。アクセルは爆薬を運んでいるフリをして射撃クラブに潜入し、受付からラスの居場所を聞き出す。
アクセルは射撃クラブのバーにいたラスに、銃弾のことを尋ねた。しかし、そこに副支配人のカーラが現れ、ラスを連れて行ってしまう。カーラはアクセルが何者であるかを気にしており、何を聞かれたのかラスに問い掛けた。ラスはアクセルから、ケインに指示されて自分が作った銃弾を見せられていた。カーラはラスに、アクセルを引き留めておくよう指示を出した。
カーラはボスにアクセルの件を報告した。ボスはアクセルが刑事であることを見抜いており、ケインにアクセルを始末するよう指示を出した。その後、ケインはクラブの申込書を送りたいと嘘を吐き、アクセルから住所を聞き出した。クラブを出たアクセルは怪しい女がいたことをローズウッド達に伝え、1時間後に自宅で落ち合うことを約束して別れた。
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』のあらすじ【転】
アクセルはボゴミル警部の家に侵入し、どこまで捜査を行っているか調べた。机には石油価格暴落の新聞記事、“385ノース”というクラブの広告の切り抜き、マックスウェル・デントの顔写真に印がつけてある記事が置いてあった。だが、それが何を意味するのか分からなかった。アクセルは保険会社に勤めるボゴミル警部の娘のジャンに頼み、マックスウェルが何者か洗い出して欲しいと頼んだ。
アクセルはボコミル警部達と自宅で落ち合うと、385ノースに向けて出発した。その後をケインの手下が尾行していたが、アクセル達は気づかなかった。アクセルは385ノースの店内である男の存在が気になった。その男、ソモポラスは385ノースのオーナーで、ウェストコーストの武器密輸業者だった。アクセル達は店から出たところで襲撃される。何とか反撃するが、犯人(ケインの手下)に逃げられてしまう。しかし、襲撃犯が乗っていた車に、マッチが落ちているのを発見する。
アクセルは接着剤を用いてマッチについた指紋を浮き上がらせ、署のデータと照合した。その結果、射撃クラブで会ったケインの物であると判明する。だが、アクセルはボゴミル警部が逮捕していないことから、ケインが主犯だとは思っていなかった。他に証拠がないか探るため、夜の射撃クラブに侵入し、住所が書かれたメモを発見する。その住所と地図を照らし合わせ、シティー金庫が次の犯行現場だと判明する。シティー金庫は、市中銀行の金が集まる場所だった。
アクセル達はシティー金庫に急行し強盗犯達を見つけるが、トラックに乗って逃げられてしまう。急いで後を追うが、車を乗り換えられ見失ってしまう。しかし、タイヤ痕が残っており、“プレイボーイ パーティー会場”に逃げたことが分かった。その会場には、ソモポラス、カーラ、マックスウェル達がいた。アクセルはマックスウェル達が犯罪者だと叫び、わざと挑発した。その時、アクセルはマックスウェルの財布を盗んでおり、会計士のバーンシュタインの名刺を見つける。
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』の結末・ラスト(ネタバレ)
ラッツ署長は強盗犯達について何も手がかりを掴めておらず、市長から次の犯行現場である“E”のつく場所を探すように怒られる。アクセル達はその様子を見ていたが、情報を提供しようとはしなかった。
アクセルがトッド警部と約束した日時は今日の昼までだった。ビニー一味を逮捕していないためクビは確実だったが、アクセルは強盗事件の捜査を続行することを決め、ローズウッド達と共にバーンシュタインに会いに行った。そこで、マックスウェルがコスタリカのビザ申請を行い、石油採掘機材を発送していることが分かった。アクセルはジャンに電話を掛け、調査結果を尋ねた。マックスウェルはホンジュラスの東独大使館に勤務し、競馬場、射撃場、石油採掘機材、石油会社を所有していた。だが、経営状態は悪く、保険料が6か月未払いで失効していた。その中で、エムブリアンの競馬場だけは保険が失効しておらず、巨額の保険金がかけられていた。
アクセルは調べた結果から石油採掘機材の発送は目くらましで、マックスウェルが自分の競馬場を襲い、高跳びする気だと睨んだ。しかも、犯行声明の暗号を読み解くとケインの名前になっており、マクスウェルがケインに罪を擦りつけて逃げようとしていることが分かった。その頃、カーラは競馬場で強盗を行い、ケインを射殺していた。そして、マクスウェルの元に戻り、片付いたことを報告した。ラッツ署長は真犯人の存在を知らないまま、ケインが主犯格で警備員に殺されたと記者達に発表していた。アクセル達は3人で捜査を続けることにした。
アクセルは赤い水が流れていることに気づき、馬を洗っている男にどこに行っていたのか尋ねた。行っていたのは、マックスウェルが所有している油田だった。アクセルはボゴミル警部の家に置いてあったスニーカーの裏に、赤土が付着していたことを思い出したのだ。
アクセル達は油田所に侵入するが、そこに石油採掘機材はなく、大量の武器や弾薬が置いてあった。そして、小屋の中にはマックスウェル達がいた。アクセル達はこっそりと小屋に近づくが、ローズウッドが警報を鳴らしてしまう。マックスウェルの一味と激しい銃撃戦となるが、応援のパトカーが駆けつけ犯人達を無事に逮捕する。アクセルは1人でマックスウェルを追い、車から逃げようとしたところを射殺した。しかし、カーラに撃たれそうになってしまう。そこを、タガート巡査部長に助けられる。
ラッツ署長は話を聞いてくれず、アクセル達は怒鳴られるが、ブチ切れたローズウッドが全てを説明して強盗事件を解決したことを報告した。話を聞いた市長はラッツ署長をクビにし、アクセル達を褒めた。
退院したボコミル警部は署長に昇進した。市長はトッド警部に電話で、アクセルの協力に感謝していることを伝えた。アクセルはトッド警部に怒られながらも戻れることになり、ローズウッド達に見送られながら旅立って行った。
映画『ビバリーヒルズ・コップ2』の感想・評価・レビュー
エディ・マーフィのマシンガントークは相変わらず健在の2作目です。吹き替えでも字幕でもこのマシンガントークは楽しめます。
1作目の方がローズウッドとタガートとの関係性が変化していく過程が見れて面白かったです。2作目は最初から3人で協力して一緒に怒られているので、そこは少し物足りなかったです。
今作は何といっても敵役の女性がボンドガールみたいに綺麗です。最後があっけなかったけど、インパクトは絶大でした。やっぱりコメディ要素が強いので、ストーリーは中々細部まで覚えられず、何度も観てしまいます。(女性 30代)
ローズウッド・ダカードコンビが最初からアクセルを信用しているため、3マンセルで事件を追う展開です。ローズウッドの変貌っぷりは良くも悪くも窮地に効いてきて面白いです。そんな彼にアクセルも若干引き気味…と思わせて毎回大爆笑。コナードは一歩引いて事件を追う様子でしたが、ラストでしっかりアクセルを助けるあたり頼もしい存在です。全くもって不満ではありませんが、前作よりご都合主義が強めでした。署長近距離で撃たれて助かったのは驚きです。(男性 20代)
前作に引き続き、ビバリーヒルズ警察のローズウッドとタガートが再出演しているのは嬉しい。そしてエディ・マーフィの相変わらずな饒舌と、デトロイトを完全に無視するスタイルが安定していたし、ローズウッドの部屋があらゆるアクション映画に影響されているのも面白い演出だ。
ユーモアもレベルアップしているが、アクションの方も前作に負けていない。よりクローズになったアクセルとタガートたちのコンビネーションと共に本作もまた楽しめること間違いない。(女性 20代)
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次作 ビバリーヒルズ・コップ3
前作 ビバリーヒルズ・コップ
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