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映画『ビヨンド・ザ・ロウ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』の概要:脱獄犯のフランクは家族と逃亡するため、仲間と銀行強盗を企てる。しかし、それは巨大な悪の陰謀が絡んでおり、フランクは何も気がつかないまま、その中に足を踏み入れてしまうのだった。

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』の作品情報

ビヨンド・ザ・ロウ

製作年:2017年
上映時間:86分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:フランソワ・トゥルカン、ジャン=フランソワ・アンジャン
キャスト:オリヴィエ・グルメ、ルブナ・アザバル、ケヴィン・ヤンセンス、ブーリ・ランネール etc

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』の登場人物(キャスト)

フランク(オリヴィエ・グルメ)
脱獄した銀行強盗犯。今まで何度も強盗を成功させている。妻と幼い娘がおり、妻は悪事から足を洗ってほしいと思っている。
テスラ(ルブナ・アザバル)
フランクを取り調べる女性刑事。フランクの強盗事件に不可解な点があることに気がつく。
ブーヴィ(ブーリ・ランネール)
テスラの上司。今は公務員だが30年前はマッドキラーという銀行強盗犯のメンバーだった。
ヴィック(ケヴィン・ヤンセンス)
フランクと一緒に強盗を実行する仲間。ブーヴィと繋がっており、フランクをある罠にハメる手伝いをさせられている。

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』のあらすじ【起】

30年前、ベルギーを騒がせている三人組の強盗がいた。その名は“マッドキラー”。彼らは次々に犯行を繰り返したが捕まらず、未解決のまま時間だけが過ぎていった。

刑務所を脱獄したフランクは家族と共に逃亡を図るために、最後の仕事をしようとしていた。彼は仲間のヴィックが準備した銃を手にチームを組んで乗り込んでいった。偽の現金輸送車に隠れた彼らは銀行に乗り込むと現金を手に壁を爆破。駐車場に出た彼らは待機していた逃走車に乗り込み、見事に計画を成功させる。

フランクたちは二手に別れて逃走したが、何者かが計画をタレこんだせいでフランクは警官隊に囲まれてしまう。仲間の捨て身の行動により窮地を切り抜けたフランクはヴィックたちと合流したが、裏切り者の存在に激怒していた。

実は銀行強盗が行われた時、不可解なことが起きていた。駐車場に出たフランクたちはすぐさま逃走していったのだが、その直後、彼らとは別に覆面をした男たちが現れ、駐車場にいた一般人たちを全員射殺したのだ。射殺された中には判事のピロットもいた。

ピロットは数日前に謎の情報提供者からの情報で30年前に埋められた遺体を発見していた。そこから元大臣のヴァン・ボレンがマッドキラーの一味であることを突き止め、彼を逮捕していたのである。フランクはピロットを殺してはいなかったのだが、何者かによって罪を擦りつけられてしまったのだ。

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映画『ビヨンド・ザ・ロウ』のあらすじ【承】

女性捜査官のテスラは記者からピロットが何者かに駐車場に呼び出されていたことを聞かされる。テスラは次第にピロットの死亡はフランクの強盗に巻き込まれたのではなく、計画的に殺された可能性を感じ始める。

家族に会いに来たフランクは、そこで警官に囲まれて逮捕されてしまった。テスラと彼女の上司であるブーヴィから尋問を受けるが、彼はピロットの殺しには一切関与していないと言い続けた。

テスラに接触してきた記者は図書館で一人の男と密会した。その男はデデという愛称で呼ばれ、かつてマッドキラーのメンバーだったと話した。ピロットに埋められた遺体の情報を流したのも彼だった。記者はマスクを被ったマッドキラーのメンバーが映る写真をデデから受け取った。

刑務所に入れられたフランク。彼はムショ仲間からヴィックが脱獄を計画していることを告げられる。ヴィックと連絡を取るため携帯を準備させたフランクは、看守に気がつかれないようにやり取りをし、脱獄の機会を窺った。

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』のあらすじ【転】

デデが泊まる安宿にブーヴィは現れた。ブーヴィもまたマッドキラーの一人だったのだ。密告を察知したブーヴィはデデを自殺に見せかけて絞殺し、死体発見後は検死させずにすぐ火葬にしてしまった。記者からこの話を聞かされたテスラは彼が言うことに半信半疑だったが、渡された写真を調べてみることにする。

写真を調べたテスラは、写真の一人に彫られた刺青がブーヴィのものと一致することに気がつき、彼がマッドキラーの一員だと確信する。彼女は検事に大急ぎで報告に向かった。話を聞いた検事は、内密に捜査するようにと彼女に告げた。

フランクを脱獄させようとヴィックが乗り込んできた。看守を人質に合流した二人だったが、ヴィックは同じ刑務所に拘留されているボレン大臣を人質にしようと言いだす。ボレンと女性職員を人質にした彼らの前に、ブーヴィとテスラが警官隊と共に現れた。テスラは女性職員の代わりに自分が人質になると申し出る。二人を連れたフランクたちは車で逃走を図るが、その途中でヴィックが誤ってボレンを撃ち殺してしまった。

フランクたちはそのまま代車が隠してあるトンネルへと逃げ込んだが、そこにはブーヴィの手下が先回りしていた。ヴィックは重傷を負い、ブーヴィたちにも追いつかれてしまう。どさくさに紛れてテスラを殺そうと彼女に向けて発砲するブーヴィ。ヴィックを連れてなんとかその場を切り抜けたフランクとテスラは、彼の口から一部始終を聞かされる。ヴィックはブーヴィの指示でフランクを騙していたのだ。

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』の結末・ラスト(ネタバレ)

テスラは事件の真相に辿り着いた。全てはデデが密告したことが発端で、そこから自分たちの正体が公になることを恐れたブーヴィが計画を練り、ピロットを殺して全ての罪をフランクに押し付けようと考えたのである。

戦わなくてはいけないと感じたテスラはフランクに協力を申し込む。二人は検事の屋敷へ行き、真実を伝えようと考える。フランクを車に残して検事に会いに行ったテスラ。だが、そこにブーヴィたちがやってくる。心配したフランクは彼女を追い、そこで検事も彼らの仲間だということを知った。

大急ぎで車に戻ったフランクは屋敷から出てきたブーヴィに向かって突進し、彼をひき殺した。しかし、それと同時にテスラもブーヴィに殺されてしまう。その場から逃走したフランクは後日、記者の前に現れ、テスラからだと言って事件の全てが書かれた文書を渡した。法を守る側でありながら悪と繋がっていた検事の所へと向かったフランクは、車に乗り込んだところを狙って近づき、彼を射殺して去って行った。

映画『ビヨンド・ザ・ロウ』の感想・評価・レビュー

最後の方は畳みかけるように、かなりやっつけな感じでハイスピードに展開して終わる。上映時間も短いため、どのキャラにも感情移入できず、メッセージもぼやけている。だが、タイトルはなかなか面白い。フランス語の原題は『Tueurs(殺し屋)』という意味だが、英題は『Above the law(法よりも上)』。邦題は英題を元に日本人に伝わりやすいように改題してあるが、法を執行する者たちがそれを守らないとしたら殺すしか方法がない。ある意味で殺しは法律よりも上の解決法という一つの考え方が提示してある気がする。(MIHOシネマ編集部)

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