この記事では、映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ヤルマリ・ヘランダー
キャスト:サミュエル・L・ジャクソン、オンニ・トンミラ、レイ・スティーヴンソン、ヴィクター・ガーバー etc
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の登場人物(キャスト)
- ウィリアム・アラン・ムーア(サミュエル・L・ジャクソン)
- アメリカ大統領。最近支持率が落ち、味方がいなくなったことを憂いている。
- オスカリ(オンニ・トンミラ)
- 13歳の少年。一人前のハンターになる通過儀礼のため、森に入っていたところ、ウィリアムと出会う。父がすごいハンターのため、劣等感を抱いている。弓も満足に引くことができない。
- モリス(レイ・スティーヴンソン)
- 大統領付きのSP。大統領を庇って受けた銃弾の破片が心臓付近に残ったため、いつ死んでもおかしくない体になってしまう。大統領に復讐するため、テロリストのハザルと手を組む。
- 副大統領(ヴィクター・ガーバー)
- 大統領になるという野心を密かに抱いている。
- ハザル(マフメット・クルトゥルス)
- テロリスト。石油王の息子で、残忍なサイコパス。だが、それは表向きの設定で、本当はハーバートの下で働く優秀なCIA捜査官。
- タピオ(ヨルマ・トンミラ)
- オスカリの父。13歳の頃に熊を獲ったことで、狩猟達の間で有名になった。
- ハーバート(ジム・ブロードベント)
- CIA捜査官。対テロ情報部門長。世界にテロとの戦いが続いているように印象づけるため、大統領機の襲撃をハザルに命じていた。
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじ【起】
オスカリは13歳になり、一人前のハンターになるための通過儀礼を行うことになった。森に行って獲物を捕まえてくるのだが、出立する前に、父のタピオが13歳のときに撮ったハンター姿の写真を眺めた。タピオは息子に、獲物がいる場所に印をつけた地図をこっそり渡した。オスカリはその地図を受け取り、父の期待に応えることを誓った。
多くの大人達が見守る中、オスカリは弓を引いて力を示さなければならなかった。だが、オスカリは最後まで弓を引き切ることができなかった。タピオはそんな息子に失望するが、纏め役の男に頼み、儀式を続行させた。オスカリは荷物を載せた小型トラクターに乗り、森の中へ1人で入っていった。
“キモズ・サファリ”で働く男が、狩猟隊をヘリコプターで森に移送した。だが、その男達は狩猟隊などではなく、旅客機を爆撃しようとしているテロリストだった。テロリストのリーダーであるハザルは男に逃げるよう声を掛けるが、男が走り去った途端ミサイルを撃ち込んだ。
アメリカ大統領であるウィリアムの乗った旅客機が、ミサイルに狙われていた。対抗措置を取ろうとするが、何者かに妨害されて作動しなかった。SPのモリスはウィリアムを緊急脱出させた。ウィリアムは訳が分からないまま個人用の脱出ポッドに入れられ、地上に落とされた。SPも次々と飛び降りるが、パラシュートが開かなかった。モリスはそれに気づいた仲間のSPを射殺し、パラシュートをつけて飛び降りた。
オスカリは旅客機が落ちてきたことに気づき、トラクターを捨てて急いで逃げ出した。何とか無事だったが、木は薙ぎ倒され所々に火が点き、森が酷い有り様になっていた。

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじ【承】
ワシントンDC、国防総省。旅客機が襲われ大統領が遭難したことが判明したが、携帯の信号もなく、一切の通信が断たれた状況だった。CIA捜査官のハーバートは緊急司令室に案内され、副大統領達と情報を共有した。副大統領は機体の故障を疑っていたが、ハーバートはずばりテロ行為だと指摘した。しかも、旅客機内に仲間がいる可能性があることも伝えた。大統領機内の防衛システムを無効にされていたからだった。
オスカリは脱出ポッドを発見するが、見たことがない物だったため恐怖心を抱いていた。そっと近づくと、小窓からパスワードを入力するよう指示される。オスカリがパスワードを入力すると、音がして扉が開いた。オスカリは怖くなり、物陰からウィリアムが出てくる様子を眺めた。ウィリアムはパスポートを見せて自分が大統領であることを話し、オスカリに助けを求めた。
国防総省は脱出ポッドの信号をキャッチしたため、急いで救助ヘリを向かわせた。しかし、信号があったのは農場で、救助ポッドはなかった。アンダーウッド陸軍大将はその結果に頭を抱えた。ハーバートは今回のようなテロの噂を耳にしていなかったため、犯人が一匹狼で個人の信念に基づいて行動していると予想した。そのため、テロリスト達が何を狙っているのか予測することが困難だった。現段階では殺されていないため、人質にして要求を突きつけてきたり、SNSに投稿して世界中に見せつけたり、様々な可能性があった。
ウィリアムはオスカリに連れられ、トラクターの元に辿り着いた。ウィリアムは意気揚々とトラクターに乗り込み街へと行こうとするが、それをオスカリに止められる。オスカリは狩りを続行しようとしていた。オスカリは偉そうにしているウィリアムに、森では自分に従うように忠告した。ウィリアムは森の地理には疎かったため、仕方なくオスカリに従うことにした。
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじ【転】
モリス達は脱出ポッドの周囲に残された足跡から、小さな靴の持ち主が大統領を連れて行ったことを知る。モリスは怒ったテロの仲間から背後を撃たれそうになるが、すかさず反撃して射殺した。そして、ハザルに詰め寄り、計画は変更しないと脅した。モリスは心臓付近にある破片のせいで、いつ死ぬとも知れない体だった。それは、大統領を庇ったときに撃たれたものだった。
オスカリ達はタピオが地図に印をつけた場所で野営をした。オスカリはウィリアムに力があるのはどんな感じか質問した。ウィリアムは“力は短命”だと答えた。数時間前なら自由に軍を動かせたが、今は食事もままならないからだった。オスカリがこの質問をしたのは、父に力があると思っているからだった。タピオは13歳のときに熊を倒したため、狩猟達の間では有名な人物だった。オスカリはそんな父に劣等感を抱いていた。ウィリアムはオスカリに、内心恐れていても強く見せることが大事なのだと教えた。
夜が明けた。オスカリは獲物を求めて彷徨い歩き、フリーザーに入れられた鹿の頭を発見する。タピオが用意した物だった。オスカリは父が自分を信じてくれなかったことに強いショックを受けた。その頃、ウィリアムは近くを歩き、SPの遺体を発見していた。遺体についていたパラシュートは細工がしてあり、開かなくなっていた。ウィリアムはモリスが怪しげな男達と共に自分を探しているのを見て裏切られたことに気づき、強いショックを受けた。
ウィリアムがオスカリの元に行くと、座り込んで悲しんでいた。落ち込んでいる訳を聞き、大統領を守った証としてピンバッジをつけてあげた。そして、飛行機の墜落が事故ではなく、犯人が近くまで追って来ていることを話した。ウィリアムはオスカリを逃がそうとするが、その前にモリスに見つかってしまう。ウィリアムはモリスに殴りかかり、オスカリを逃がした。
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の結末・ラスト(ネタバレ)
ハーバート達は衛星画像から、山に近づく不審なヘリを発見する。そこには、大統領の姿もあった。ハーバートはハザルのことを知っていた。石油王の息子で、政治・思想・宗教、いずれとも無縁だったが、個人の快楽のために犯罪を行うサイコパスだった。
ハザルは死体で剥製を作る気だったため、ウィリアムにフリーザーに入るよう指示を出した。オスカリは勇気を出し、ヘリコプターに吊られたフリーザーに飛び移った。ヘリコプターのパイロットはオスカリを振り落すため、森の木の間をすり抜けた。オスカリは地面が近づいた隙にロープを切り、フリーザーごとウィリアムを救出した。モリスがヘリコプターを降りて追って来たため、オスカリは自分もフリーザーの中に入って崖から転げ落ちた。
フリーザーは川を流れ、湖へと辿り着いた。ウィリアム達は体中を打ちつけていたが、生きていた。しかも、ウィリアム達の傍には、墜落した大統領機があった。ハーバート達もその様子をモニターで眺めていた。その時、副大統領はハーバートが携帯を弄っているのが気になった。ハザルは宛て先不明の人物から、“計画変更 殺せ”と書かれたメールを受け取っていた。
ウィリアム達は追手から逃れるため、飛行機内に侵入した。しかし、突然機体の頭上で爆発音が鳴り響き、ウィリアム達は爆風でふっとばされてしまう。開いた穴からハザルが現れ、苛々した様子で任務が変更されたことを話し始めた。本当は大統領を捕らえ、監禁の様子を映像に収めた後7日後に殺害する予定だったのだ。世界にテロとの戦いが続いているように印象づけるのが目的だった。ハザルはテロリストではないことを打ち明けるが、本当の正体は明かさなかった。ハザルは爆弾を設置した後引き上げを頼むが、モリスに紐を切られ見捨てられてしまう。
ウィリアムはハザルに殺されそうになるが、オスカリに助けられる。ウィリアムは銃を使いハザルを射殺した。その後、ウィリアム達は操縦席に座り、緊急脱出装置を使って脱出した。オスカリはヘリコプターから身を乗り出していたモリスを狙って弓を引くが、心臓に当たって落ちてしまう。モリスはその様子に微笑みウィリアム達を射殺しようとするが、矢が当たった衝撃で弾の破片が移動したらしく、モリスは苦しみながら落ちていった。
オスカリの帰りを待っていたタピオ達は特殊部隊に拘束される。だが、そこにオスカリとウィリアムが空から落ちてきた。タピオは状況が分からずに戸惑うが、ウィリアムから勇敢な息子だと褒められ、誇らしい気持ちになった。国防総省にいる人々が大統領の無事を喜ぶ中、副大統領とハーバートはトイレに行って話をした。ハザルはハーバートの元で15年も働く優秀なエージェントだった。大統領を殺し、副大統領を大統領にするはずだった。副大統領は自分の身の安全を心配するが、ハーバートによって殺されてしまう。ハーバートは死を偽装して、転んで亡くなったようにみせた。
オスカリとウィリアムが並んで写った写真が新聞に載った。オスカリは大統領を救った英雄として、名誉勲章が授与された。
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
アクション映画としてのテンポ感が心地よく、特に少年オスカルの成長物語が胸を打ちました。最初は自信なさげだった彼が、大統領を助ける過程で勇気を身につけていく姿は、まさに少年から大人への一歩。サミュエル・L・ジャクソンのユーモアを交えた演技も絶妙で、シリアスとコミカルのバランスが抜群でした。ラストでオスカルが村に帰り、名誉を手にするシーンは胸熱。エンタメとして気軽に楽しめる作品でした。(20代 男性)
一見するとB級映画っぽい設定ですが、意外にも脚本がしっかりしていて驚きました。特に、大統領の墜落シーンからのサバイバルは緊張感があって引き込まれました。オスカルが冷凍肉で弓を作るシーンは突拍子もないけど面白かった。敵役の元CIAエージェントの裏切りもあり、スパイスの効いたストーリー展開。娯楽として文句なしの一作でした!(30代 女性)
久しぶりに「こういうのが観たかった!」と思える冒険アクションでした。大統領と少年の凸凹コンビがとにかく微笑ましくて、最初はお荷物っぽかった大統領が意外に頑張るのが好印象。戦闘機から落とされたコンテナでの脱出劇もスリリングで、子どもでも楽しめる工夫が随所に感じられました。フィンランドの自然も美しく映し出されていて、ロケーションも素晴らしい。(40代 男性)
子ども向けかと思いきや、結構シリアスな展開もあり、大人も充分楽しめる内容でした。特に、オスカルが父親の期待と向き合いながら自分の力を証明していく姿が感動的でした。大統領との絆が深まる過程も丁寧に描かれており、ヒューマンドラマ的な要素も◎。エンディングの記者会見シーンでは思わず涙が。サプライズ的に良作!(30代 女性)
アクションとしては控えめかもしれませんが、ストーリーテリングの妙が光っていました。子どもがヒーローになる話って、よくあるけど飽きないですね。オスカルの勇敢さと、ジャクソン演じる大統領の人間臭さが相まって、絶妙なバディムービーに仕上がってました。全体的にシンプルだけど、だからこそメッセージがストレートに伝わる作品。(50代 男性)
母親目線で観ると、オスカルの奮闘に涙。命の危険の中で、自分より強くて偉い存在(大統領)を助けようとする純粋な気持ちに胸打たれました。親に認められたいという思いが行動の原動力になってるのもリアル。危機的状況の中でも人間らしさや心の強さを忘れない構成が良かったです。子どもと一緒に観ても安心して楽しめます。(40代 女性)
この映画、設定の時点でワクワクが止まりませんでした。まさかの「大統領 × 少年」のサバイバルバディムービー。展開もスピーディーで飽きることなく見られました。悪役が典型的なアメリカン・ヴィランなのもむしろ良い味。ラストでのヘリ救出シーンは、王道ながら胸が熱くなりました。まさに週末にポップコーン片手に観るべき映画!(20代 男性)
フィンランド映画らしい自然の雄大さが魅力的でした。ストーリーはシンプルですが、少年の“儀式”という側面も含まれていて文化的にも興味深いです。大統領と少年という異文化・異年齢の組み合わせが絶妙で、最初は噛み合わなかった二人が次第に心を通わせていく様が丁寧に描かれていて、ラストにはしっかり感動させられました。(50代 女性)
子どもが主役の映画って舐めてかかるとやられますね。オスカル役の子がほんと良かった!表情ひとつで「強がってるけど怖い」ってのが伝わってきて、見入ってしまいました。大統領との関係性も対等に描かれてるところが好感。派手すぎず、かといって地味すぎず、絶妙なラインを攻めてくる作品でした。まさに隠れた名作!(30代 男性)
冒頭の空軍一号墜落シーンから一気に引き込まれました。B級テイストもありつつ、王道展開で進んでいくのが逆に新鮮。敵があっさり退場する場面もあるけど、それを突っ込むのも含めて楽しめました。政治とサバイバルが融合した設定がユニークで、最後の山での対決シーンは特に見応えあり。少年の成長物語としても完成度が高いです。(40代 男性)
映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』を見た人におすすめの映画5選
『キングスマン』
この映画を一言で表すと?
英国紳士×超絶スパイアクション!礼儀と爆発が交差するエンタメ超大作。
どんな話?
平凡な青年エグジーが、スパイ組織「キングスマン」にスカウトされ、過酷な訓練とミッションを通して成長していく物語。スタイリッシュなバトルとユーモアを交えながら、世界の危機に立ち向かう姿が描かれる。
ここがおすすめ!
洗練されたスーツ姿と激しいアクションのギャップがクセになります。特に教会の戦闘シーンは映画史に残る名バトル。テンポも良く、師弟関係や成長ドラマも熱い。スパイ映画好きなら絶対ハマる一作です。
『リアル・スティール』
この映画を一言で表すと?
壊れた父と息子の絆が、ロボットボクシングで蘇る感動アクション!
どんな話?
近未来、ロボット同士が戦う格闘技が主流となった世界で、落ちぶれた元ボクサーの父と息子が、スクラップ同然のロボット「アトム」とともに頂点を目指す感動のサクセスストーリー。
ここがおすすめ!
親子の絆とスポーツドラマの要素が絶妙に融合。少年の純粋な想いと、それに応えようとする父の不器用な姿が胸を打ちます。アクションだけでなく、家族の再生ドラマとしても秀逸です。
『アイアン・ジャイアント』
この映画を一言で表すと?
巨大ロボットと少年の“絆”が世界を救う、涙腺崩壊の名作アニメ。
どんな話?
冷戦下のアメリカ、小さな町に墜落した謎の巨大ロボットと少年ホガースの心温まる交流を描く。政府の追跡やロボットの正体をめぐるドラマが、深い感動を呼ぶ作品。
ここがおすすめ!
ただの友情物語ではなく、「兵器とは何か」「人間とは何か」という哲学的テーマも内包。特にラストシーンは、多くの観客の心を掴んで離しません。大人も泣けるアニメ映画の名作です。
『ハント・フォー・ザ・ワイルダーピープル』
この映画を一言で表すと?
偏屈なおじさんと問題児少年が山中で逃避行!?ユーモアと感動のサバイバル旅!
どんな話?
ニュージーランドの山奥で、里親のおじさんと孤独な少年リッキーが誤解から国中に指名手配される逃避行に。予測不能な道中が、ふたりの心の距離を近づけていく感動コメディ。
ここがおすすめ!
タ・カ・ワイティティ監督らしいユーモアと心温まる物語が光る秀作。大自然の映像も圧巻で、自由と絆を描いたロードムービーとしても絶品。少年×大人バディものが好きな方は必見!
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
この映画を一言で表すと?
元一流シェフと息子のキッチントラック旅が、人生を熱くする!
どんな話?
レストランをクビになったシェフが、フードトラックで料理と人生を再出発。息子とのアメリカ横断グルメ旅の中で、父と子の絆を再構築していく感動のヒューマンドラマ。
ここがおすすめ!
グルメ×ロードムービー×親子の再生という最強の組み合わせ。軽快なテンポと心に残る音楽、そして実際に美味しそうな料理たちが映像を彩ります。笑って泣いてお腹が空く一本です。
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