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映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の概要:オスカリは一人前のハンターになる通過儀礼のため、獲物を捕まえに1人で森へと入っていった。すると、そこに不審な物体を発見する。中からは、テロの攻撃から逃れてきたアメリカ大統領が出てきた。

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映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の作品情報

ビッグゲーム 大統領と少年ハンター

製作年:2014年
上映時間:91分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ヤルマリ・ヘランダー
キャスト:サミュエル・L・ジャクソン、オンニ・トンミラ、レイ・スティーヴンソン、ヴィクター・ガーバー etc

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の登場人物(キャスト)

ウィリアム・アラン・ムーア(サミュエル・L・ジャクソン)
アメリカ大統領。最近支持率が落ち、味方がいなくなったことを憂いている。
オスカリ(オンニ・トンミラ)
13歳の少年。一人前のハンターになる通過儀礼のため、森に入っていたところ、ウィリアムと出会う。父がすごいハンターのため、劣等感を抱いている。弓も満足に引くことができない。
モリス(レイ・スティーヴンソン)
大統領付きのSP。大統領を庇って受けた銃弾の破片が心臓付近に残ったため、いつ死んでもおかしくない体になってしまう。大統領に復讐するため、テロリストのハザルと手を組む。
副大統領(ヴィクター・ガーバー)
大統領になるという野心を密かに抱いている。
ハザル(マフメット・クルトゥルス)
テロリスト。石油王の息子で、残忍なサイコパス。だが、それは表向きの設定で、本当はハーバートの下で働く優秀なCIA捜査官。
タピオ(ヨルマ・トンミラ)
オスカリの父。13歳の頃に熊を獲ったことで、狩猟達の間で有名になった。
ハーバート(ジム・ブロードベント)
CIA捜査官。対テロ情報部門長。世界にテロとの戦いが続いているように印象づけるため、大統領機の襲撃をハザルに命じていた。

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじ【起】

オスカリは13歳になり、一人前のハンターになるための通過儀礼を行うことになった。森に行って獲物を捕まえてくるのだが、出立する前に、父のタピオが13歳のときに撮ったハンター姿の写真を眺めた。タピオは息子に、獲物がいる場所に印をつけた地図をこっそり渡した。オスカリはその地図を受け取り、父の期待に応えることを誓った。

多くの大人達が見守る中、オスカリは弓を引いて力を示さなければならなかった。だが、オスカリは最後まで弓を引き切ることができなかった。タピオはそんな息子に失望するが、纏め役の男に頼み、儀式を続行させた。オスカリは荷物を載せた小型トラクターに乗り、森の中へ1人で入っていった。

“キモズ・サファリ”で働く男が、狩猟隊をヘリコプターで森に移送した。だが、その男達は狩猟隊などではなく、旅客機を爆撃しようとしているテロリストだった。テロリストのリーダーであるハザルは男に逃げるよう声を掛けるが、男が走り去った途端ミサイルを撃ち込んだ。

アメリカ大統領であるウィリアムの乗った旅客機が、ミサイルに狙われていた。対抗措置を取ろうとするが、何者かに妨害されて作動しなかった。SPのモリスはウィリアムを緊急脱出させた。ウィリアムは訳が分からないまま個人用の脱出ポッドに入れられ、地上に落とされた。SPも次々と飛び降りるが、パラシュートが開かなかった。モリスはそれに気づいた仲間のSPを射殺し、パラシュートをつけて飛び降りた。

オスカリは旅客機が落ちてきたことに気づき、トラクターを捨てて急いで逃げ出した。何とか無事だったが、木は薙ぎ倒され所々に火が点き、森が酷い有り様になっていた。

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映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじ【承】

ワシントンDC、国防総省。旅客機が襲われ大統領が遭難したことが判明したが、携帯の信号もなく、一切の通信が断たれた状況だった。CIA捜査官のハーバートは緊急司令室に案内され、副大統領達と情報を共有した。副大統領は機体の故障を疑っていたが、ハーバートはずばりテロ行為だと指摘した。しかも、旅客機内に仲間がいる可能性があることも伝えた。大統領機内の防衛システムを無効にされていたからだった。

オスカリは脱出ポッドを発見するが、見たことがない物だったため恐怖心を抱いていた。そっと近づくと、小窓からパスワードを入力するよう指示される。オスカリがパスワードを入力すると、音がして扉が開いた。オスカリは怖くなり、物陰からウィリアムが出てくる様子を眺めた。ウィリアムはパスポートを見せて自分が大統領であることを話し、オスカリに助けを求めた。

国防総省は脱出ポッドの信号をキャッチしたため、急いで救助ヘリを向かわせた。しかし、信号があったのは農場で、救助ポッドはなかった。アンダーウッド陸軍大将はその結果に頭を抱えた。ハーバートは今回のようなテロの噂を耳にしていなかったため、犯人が一匹狼で個人の信念に基づいて行動していると予想した。そのため、テロリスト達が何を狙っているのか予測することが困難だった。現段階では殺されていないため、人質にして要求を突きつけてきたり、SNSに投稿して世界中に見せつけたり、様々な可能性があった。

ウィリアムはオスカリに連れられ、トラクターの元に辿り着いた。ウィリアムは意気揚々とトラクターに乗り込み街へと行こうとするが、それをオスカリに止められる。オスカリは狩りを続行しようとしていた。オスカリは偉そうにしているウィリアムに、森では自分に従うように忠告した。ウィリアムは森の地理には疎かったため、仕方なくオスカリに従うことにした。

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』のあらすじ【転】

モリス達は脱出ポッドの周囲に残された足跡から、小さな靴の持ち主が大統領を連れて行ったことを知る。モリスは怒ったテロの仲間から背後を撃たれそうになるが、すかさず反撃して射殺した。そして、ハザルに詰め寄り、計画は変更しないと脅した。モリスは心臓付近にある破片のせいで、いつ死ぬとも知れない体だった。それは、大統領を庇ったときに撃たれたものだった。

オスカリ達はタピオが地図に印をつけた場所で野営をした。オスカリはウィリアムに力があるのはどんな感じか質問した。ウィリアムは“力は短命”だと答えた。数時間前なら自由に軍を動かせたが、今は食事もままならないからだった。オスカリがこの質問をしたのは、父に力があると思っているからだった。タピオは13歳のときに熊を倒したため、狩猟達の間では有名な人物だった。オスカリはそんな父に劣等感を抱いていた。ウィリアムはオスカリに、内心恐れていても強く見せることが大事なのだと教えた。

夜が明けた。オスカリは獲物を求めて彷徨い歩き、フリーザーに入れられた鹿の頭を発見する。タピオが用意した物だった。オスカリは父が自分を信じてくれなかったことに強いショックを受けた。その頃、ウィリアムは近くを歩き、SPの遺体を発見していた。遺体についていたパラシュートは細工がしてあり、開かなくなっていた。ウィリアムはモリスが怪しげな男達と共に自分を探しているのを見て裏切られたことに気づき、強いショックを受けた。

ウィリアムがオスカリの元に行くと、座り込んで悲しんでいた。落ち込んでいる訳を聞き、大統領を守った証としてピンバッジをつけてあげた。そして、飛行機の墜落が事故ではなく、犯人が近くまで追って来ていることを話した。ウィリアムはオスカリを逃がそうとするが、その前にモリスに見つかってしまう。ウィリアムはモリスに殴りかかり、オスカリを逃がした。

映画『ビッグゲーム 大統領と少年ハンター』の結末・ラスト(ネタバレ)

ハーバート達は衛星画像から、山に近づく不審なヘリを発見する。そこには、大統領の姿もあった。ハーバートはハザルのことを知っていた。石油王の息子で、政治・思想・宗教、いずれとも無縁だったが、個人の快楽のために犯罪を行うサイコパスだった。

ハザルは死体で剥製を作る気だったため、ウィリアムにフリーザーに入るよう指示を出した。オスカリは勇気を出し、ヘリコプターに吊られたフリーザーに飛び移った。ヘリコプターのパイロットはオスカリを振り落すため、森の木の間をすり抜けた。オスカリは地面が近づいた隙にロープを切り、フリーザーごとウィリアムを救出した。モリスがヘリコプターを降りて追って来たため、オスカリは自分もフリーザーの中に入って崖から転げ落ちた。

フリーザーは川を流れ、湖へと辿り着いた。ウィリアム達は体中を打ちつけていたが、生きていた。しかも、ウィリアム達の傍には、墜落した大統領機があった。ハーバート達もその様子をモニターで眺めていた。その時、副大統領はハーバートが携帯を弄っているのが気になった。ハザルは宛て先不明の人物から、“計画変更 殺せ”と書かれたメールを受け取っていた。

ウィリアム達は追手から逃れるため、飛行機内に侵入した。しかし、突然機体の頭上で爆発音が鳴り響き、ウィリアム達は爆風でふっとばされてしまう。開いた穴からハザルが現れ、苛々した様子で任務が変更されたことを話し始めた。本当は大統領を捕らえ、監禁の様子を映像に収めた後7日後に殺害する予定だったのだ。世界にテロとの戦いが続いているように印象づけるのが目的だった。ハザルはテロリストではないことを打ち明けるが、本当の正体は明かさなかった。ハザルは爆弾を設置した後引き上げを頼むが、モリスに紐を切られ見捨てられてしまう。

ウィリアムはハザルに殺されそうになるが、オスカリに助けられる。ウィリアムは銃を使いハザルを射殺した。その後、ウィリアム達は操縦席に座り、緊急脱出装置を使って脱出した。オスカリはヘリコプターから身を乗り出していたモリスを狙って弓を引くが、心臓に当たって落ちてしまう。モリスはその様子に微笑みウィリアム達を射殺しようとするが、矢が当たった衝撃で弾の破片が移動したらしく、モリスは苦しみながら落ちていった。

オスカリの帰りを待っていたタピオ達は特殊部隊に拘束される。だが、そこにオスカリとウィリアムが空から落ちてきた。タピオは状況が分からずに戸惑うが、ウィリアムから勇敢な息子だと褒められ、誇らしい気持ちになった。国防総省にいる人々が大統領の無事を喜ぶ中、副大統領とハーバートはトイレに行って話をした。ハザルはハーバートの元で15年も働く優秀なエージェントだった。大統領を殺し、副大統領を大統領にするはずだった。副大統領は自分の身の安全を心配するが、ハーバートによって殺されてしまう。ハーバートは死を偽装して、転んで亡くなったようにみせた。

オスカリとウィリアムが並んで写った写真が新聞に載った。オスカリは大統領を救った英雄として、名誉勲章が授与された。

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