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映画『ブラック アンド ブルー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ブラック アンド ブルー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブラック アンド ブルー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ブラック アンド ブルー』の結末までのストーリー
  • 『ブラック アンド ブルー』を見た感想・レビュー
  • 『ブラック アンド ブルー』を見た人におすすめの映画5選

映画『ブラック アンド ブルー』の作品情報

ブラック アンド ブルー

製作年:2019年
上映時間:108分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:デオン・テイラー
キャスト:ナオミ・ハリス、タイリース・ギブソン、フランク・グリロ、マイク・コルター etc

映画『ブラック アンド ブルー』の登場人物(キャスト)

アリシア・ウェスト(ナオミ・ハリス)
元退役軍人で、地元ニューオリンズに戻り警察官となった黒人女性。麻薬課の刑事が売人を殺害する現場をボディカメラで撮影したことで、同僚やギャングから追われる羽目になる。
マイロ・ジャクソン(タイリース・ギブソン)
スーパーマーケットで働くアリシアの友人。怪我をしてスーパーに逃げ込んだアリシアを匿い、逃亡の手助けをする。黒人を犬や獣のように扱う警察に強い不信感を抱いている。
テリー・マローン(フランク・グリロ)
麻薬課の刑事。押収した麻薬を横流して金儲けをしている汚職まみれの刑事。黒人の売人を射殺しているところをアリシアに撮影され、カメラを奪って殺すべく執拗に追跡する。
ダリウス(マイク・コルター)
黒人ギャングのボス。通称D。売人の甥を殺したのはアリシアだと聞かされ、見つけ出して殺そうとする。
ケヴィン(レイド・スコット)
アリシアの先輩であり相棒の警察官。マローンの不正を知っていながら、犯行を見逃している。
ディーコン・ブラウン(ジェームズ・モーゼス・ブラック)
ベテラン黒人警察官で一見真面目そうに見えるが、マローンの不正に加担している汚職刑事のひとり。

映画『ブラック アンド ブルー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ブラック アンド ブルー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブラック アンド ブルー』のあらすじ【起】

元軍人で、今は故郷のニューオリンズで警察官となったアリシア。人種差別がまだ残る街であり、彼女は非番の日にジョギングをしていただけで、白人警察官から職務質問を受ける。IDによって警察官(ブルー)だと分かるとすぐに解放された。先輩警官のケヴィンとパトロールに出掛けると、黒人からは「白人の犬め!」と白い目で見られてしまう。この街では警察官が、いかに横暴で嫌われているかを痛感するアリシアだった。

アリシアはスーパーに立ち寄り、旧友のマウスと再会する。ケヴィンは当然のように金を払わずに店のコーヒーを持ち帰ろうとしたため、彼女が代わりに代金を払った。その夜、夜勤をケヴィンと交替したアリシアは、ベテラン刑事のブラウンとパトロールに出る。

夜の街でギャングの一味を取り締まった後、ブラウンは何者かから呼び出しを受けた。彼は情報提供者に会うと言って、ひとりで廃倉庫に入って行った。

倉庫から銃声が聞こえたためアリシアが駆けつけると、ブラウンと麻薬課の刑事マローンが黒人の売人を取り囲んでいた。次の瞬間、マローンがその売人を射殺。彼女は驚いて声を出し、マローンの部下に撃たれてしまう。マローンはアリシアがボディカメラで録画していることに気付き、カメラのデータを奪うため彼女を追跡した。

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映画『ブラック アンド ブルー』のあらすじ【承】

アリシアは防弾チョッキを着ていたものの、腹部を負傷していた。マウスがいる開店直前のスーパーに逃げ込み、ケヴィンに迎えに来てほしいと電話する。そこへ、白人警官が訪問。マウスが警報ボタンを押していたため、巡回中の警官が来たのだ。マウスは通報者であるのにも関わらず、警官から犯罪者のように扱われる。あまりにひどい仕打ちに、マウスは思わず悔し涙を流した。

アリシアは傷口に接着剤を塗り応急処置をした後、スーパーを出てケヴィンと合流した。彼女はケヴィンの口ぶりから、麻薬課の汚職を知っていることに気付く。彼の話によると、マローンは押収した麻薬の半分を横流しして金儲けをしていた。それがばれそうになったため、協力者であった売人を殺したのだと言う。

アリシアはケヴィンの車から脱出。マウスのアパートに逃げ込み、しばらく匿ってもらうことにした。マウスはマローンに殺された売人は、ギャングのボス・ダリウスの甥だと知り、やばいことになりそうだと不安な顔をする。

廃倉庫では売人殺害の現場検証が始まり、マローンはギャングの抗争が起きてアリシアが殺したと虚偽の説明をした。そこへダリウスが現れる。彼は甥を殺したのはアリシアだと嘘の説明を受けて逆上し、部下にアリシアの殺害を命じた。

映画『ブラック アンド ブルー』のあらすじ【転】

ダリウスはアリシアの殺害指示をメールで発信し、アリシア本人にも知ることになる。アパートにマローンがやってくるが、アリシアとマウスはどうにか逃げ切った。2人は一旦別々に移動することにした直後、マウスはダリウスに捕まってしまう。アリシアの行方を吐かせるために拷問を受けるマウス。甥を殺したのはアリシアでないと訴えても信じてもらえなかった。

その夜、彼女はボディカメラを廃墟のロッカーに隠し、ダリウスがいる団地へ乗り込んだ。その様子はすぐにダリウスに伝わり、アリシアはダリウスの前へ連行される。彼女はボディカメラに映像が残されていると話し、カメラの場所を教える代わりにマウスを釈放せよと要求する。一方、アリシアが団地に現れたという情報は警察にも伝わり、機動隊が出動することになった。

ダリウスはアリシアのカメラをロッカーから手に入れ、ハッカーのテズにコードの解除をさせた。再生の結果、アリウスの無実が判明。ダリウスは2人を解放した。

映画『ブラック アンド ブルー』の結末・ラスト(ネタバレ)

団地にマローンたちが到着し、アリシアを仕留めようと激しい攻撃を始める。アリシアはカメラを手にしてダリウスの援護を受けながら逃走した。ダリウスはマローンと格闘して撃ち殺される。ブラウンは仲間であるはずの麻薬課の刑事に殺された。

アリシアは簡単に団地を抜け出せそうにないと判断し、マウスがカメラを預かって警察署に届けることになった。彼は人混みに紛れて団地を出た後、警察署に潜入。ボディカメラを専用機にセットして、マローンが売人を殺している映像をアリシアの上司のパソコンにアップロードした。

アリシアとマローンは団地の真ん中で対決となった。彼女は幼馴染みのミッシーの助けもあり優位に立つが、狙撃兵が狙われて再び不利な状況となる。するとその時、上司がアリシアへの狙撃の中止命令を出した。マローンは窮地に追い込まれアリシアを襲おうとしたが、ケヴィンに撃たれて倒れてしまう。

後日、マローンの不祥事は次々と暴かれていった。アリシアは黒人からの信頼を獲得し、住民から笑顔を向けられながらパトロールをするのだった。

映画『ブラック アンド ブルー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

人種差別問題と警察官の汚職問題、そこへギャングも絡み合ったアクション・サスペンス。タイトルのブラックは黒人、ブルーは制服の色から警察官を意味している。

警察からもギャングからも追われてサバイバルする姿は、スピード感があってスリル満点。この手の映画に多く見られる「負傷した傷を自分で手当てする」シーンを含め、逃げまくる警官役をナオミ・ハリスは熱演していた。最初から最後まで一気に見せる勢いがあり、ラストもすっきりと終わる内容だった。(MIHOシネマ編集部)


元兵士で新米警官のアリシアが、同僚警官による殺人を偶然ボディカメラで撮影してしまったことで、警察と犯罪組織の両方から追われる展開が非常にスリリングでした。社会派なテーマとアクションの融合が見事で、「正義とは何か?」を強く問いかけられました。序盤から緊張感が持続し、ラストの対峙シーンは胸が熱くなりました。ナオミ・ハリスの演技が力強く、彼女の苦悩と決意が伝わってきます。警察制度や人種差別といった重いテーマを背景にしつつも、エンタメ性も損なっておらず、最後まで見ごたえのある作品でした。(20代 男性)


アクション映画としてのテンポがよく、最初から最後まで息をのむ展開でした。特に女性警官が主役というのが新鮮で、ナオミ・ハリスの強さと人間味がバランスよく描かれていて良かったです。彼女が命がけで正義を貫こうとする姿に心を打たれました。敵も味方も信じられない状況の中、一般市民の協力がキーになるあたりも感動的。現代社会へのメッセージも含んでおり、見終わった後に色々と考えさせられました。(30代 女性)


警察内部の腐敗や人種問題をリアルに描いていて、胸が痛くなる場面が多かったです。黒人女性警官という主人公の立場が複雑で、彼女の苦悩と孤独がしっかり伝わってきました。自分の信念を曲げずに、命を懸けて証拠を守り抜く姿は、本当にかっこよかった。こうした社会問題をテーマにした作品がもっと増えてほしいと思いました。アクションも程よく緊迫感があり、リアルな街中の逃走劇が印象に残っています。(50代 男性)


「正しいことをする」という単純な選択が、どれほど困難かを描いた作品でした。警官という立場でありながら、黒人としての差別も受けるアリシアの姿は、現代アメリカの縮図のようでした。善悪がはっきりしない世界で、それでも正義を信じて行動する姿に感動しました。重たいテーマですが、演出が丁寧で、エンタメ作品としても成立している点が素晴らしいです。主人公の勇気と信念に、同じ女性として力をもらいました。(40代 女性)


ナオミ・ハリスの演技が光っていました。ボディカメラという現代的なアイテムを使った設定が秀逸で、リアリティと緊張感を生んでいました。警察内部の不正、暴力、そしてそれを隠そうとする圧力の中で、アリシアが一人で立ち向かう姿に惹きつけられました。彼女が裏切られ、傷つきながらも「真実を明かす」という信念を失わないのが、とても力強かったです。社会派スリラーとしても見応えありです。(30代 男性)


舞台となるニューオーリンズの街の空気感がとても良く出ていて、作品全体にリアルな緊張感を与えていました。アリシアが体験する裏切り、恐怖、信念のすべてが身近に感じられ、まるで自分がその場にいるような感覚になりました。暴力的な描写もありますが、それ以上に「正義とは誰が決めるのか」を問う内容が深かったです。若干展開が都合よく感じる部分もありましたが、全体的には良質なサスペンスアクションでした。(40代 男性)


登場人物の感情がしっかり描かれていて、感情移入しやすかったです。アリシアの人間としての弱さや恐怖がしっかり表現されているからこそ、彼女の決断の重みが響きました。特に、彼女と元知人のマウスとのやり取りには胸が熱くなりました。最後まで生き残れるか分からないという緊張感もよく演出されていました。警官を主人公にしているけど、警察批判の視点が強いのも面白かったです。(20代 女性)


社会派映画としての側面と、逃走サスペンスの娯楽性が高いレベルで融合していました。アリシアの「正義」のあり方が終始一貫しており、彼女のキャラクター造形が非常に好感を持てました。一方で、敵側の警官の非道さがやや誇張気味に感じた部分もありますが、それでも全体のテンポが良く、飽きずに最後まで観られました。カメラワークも臨場感があり、視聴者を引き込む演出が見事でした。(60代 男性)


テンポの良さと社会的メッセージのバランスがちょうどよく、最後まで一気に観られました。女性主人公の視点から描かれていることで、より「孤立した個人の正義」というテーマが際立っていて興味深かったです。黒人女性としての彼女が直面する現実がリアルで、観ていて胸が締め付けられる場面もありました。娯楽作品としても重くなりすぎず、それでいてメッセージ性もしっかりと伝わる秀作でした。(30代 女性)

映画『ブラック アンド ブルー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブラック アンド ブルー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

トレーニング デイ

この映画を一言で表すと?

「正義」とは何かを突きつける、昼と夜のギャングスタ警察バディムービー。

どんな話?

ロサンゼルスを舞台に、理想に燃える新人警官と、裏社会に通じたベテラン刑事が、たった1日で運命を左右される過酷な訓練日を描いた衝撃作。正義と悪の境界線が揺らぐ、緊張感あふれるドラマが展開します。

ここがおすすめ!

デンゼル・ワシントンの鬼気迫る演技は必見。現実と理想のギャップに葛藤する若手警官との対比が秀逸で、『ブラック アンド ブルー』同様に警察の裏側を鋭く描いています。正義の本質を問う濃密な2時間です。

フルートベール駅で

この映画を一言で表すと?

黒人青年の「最後の1日」が胸を打つ、実話に基づいたヒューマンドラマ。

どんな話?

カリフォルニア州で起きた実際の警察による銃撃事件を基に、若き黒人男性・オスカーの最期の一日を丹念に描く。家族、恋人、子どもとの交流を通して、人間らしさと社会の理不尽さが交錯する感動作。

ここがおすすめ!

圧倒的なリアリティと繊細な演出で、観る者の心を揺さぶります。主人公の未来が分かっていながらも、希望に満ちた日常描写が切なく、涙を誘います。社会派ドラマとしても、人間ドラマとしても優れた一作です。

インサイド・マン

この映画を一言で表すと?

一筋縄ではいかない頭脳戦が魅力の、スリル満点のクライムサスペンス。

どんな話?

ニューヨークで発生した完璧な銀行強盗事件の裏に隠された、意外な真実と犯人の狙い。交渉人、犯人、銀行の秘密が交錯しながら進む展開に、最後まで目が離せないスパイク・リー監督の傑作です。

ここがおすすめ!

単なる強盗劇ではなく、社会的メッセージやキャラクターの背景まで深く掘り下げた構成が魅力。緻密なストーリーと意表を突くラストがクセになります。頭脳戦が好きな方に特におすすめです。

セルフレス/覚醒した記憶

この映画を一言で表すと?

記憶とアイデンティティをめぐるSFサスペンス・アクション。

どんな話?

余命わずかな大富豪が最先端の技術で若い肉体に意識を移すが、その身体の持ち主には別の過去があった…。自分が誰か、何を信じるべきかを問う、アクションと倫理観が交錯するハイコンセプトスリラー。

ここがおすすめ!

疾走感のあるアクションと、内面の葛藤を描いたサスペンスが絶妙にミックス。アイデンティティの喪失や隠された真実など、『ブラック アンド ブルー』のような緊迫感を求める人にぴったりです。

セリーナ 炎の女

この映画を一言で表すと?

強い女性の生き様を描いた、情熱的でミステリアスなドラマ。

どんな話?

1930年代アメリカを舞台に、山林王の妻として成功を手にしたセリーナが、過去の秘密と野心に飲み込まれていく姿を描く。女性の力強さと脆さを兼ね備えた複雑な人物像が魅力の心理ドラマです。

ここがおすすめ!

『ブラック アンド ブルー』で描かれる女性の芯の強さに感動した人にはぴったり。セリーナの美しくも危うい存在感に圧倒されます。道徳と欲望のはざまで揺れるヒロイン像に引き込まれる作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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