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映画『ブラインドスポッティング』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ブラインドスポッティング』の概要:オークランドに暮らすコリンは保護観察期間を過ごしていたが、幼馴染で問題児のマイルズによってトラブルに巻き込まれる。さらに、コリンは黒人が白人警官に撃ち殺される場面を目撃してしまい…。プライベートで友人関係にあるダヴィード・ディグスとラファエル・カザルが主演・脚本を手掛けている社会派ドラマ。

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映画『ブラインドスポッティング』の作品情報

ブラインドスポッティング

製作年:2018年
上映時間:95分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:カルロス・ロペス・エストラーダ
キャスト:ダヴィード・ディグス、ラファエル・カザル、ジャニナ・ガヴァンカー、ジャスミン・セファス・ジョーンズ etc

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映画『ブラインドスポッティング』の登場人物(キャスト)

コリン・ホスキンス(ダヴィード・ディグス)
暴行罪で逮捕され、アラメダ群刑務所に収監されていた黒人。出所してからは、指導監督期間として警察が管理するアパートで生活している。幼馴染のマイルズと同じ引越し会社で働いており、あと3日で自由になれるという時に彼の問題行動に巻き込まれてしまう。
マイルズ(ラファエル・カザル)
コリンの幼馴染で親友。黒人の妻との間に娘がおり、オークランドで生活している。短気で喧嘩っ早く、家族のためと言いながら銃を携帯するなど何かと問題を起こす。幼い頃引っ越して来たこの街で、自分だけが白人であるというコンプレックスが無意識にトラウマになっている。
ヴァル(ジャニナ・カヴァンカー)
コリンとマイルズが務めている引越し会社の受付嬢。コリンの元恋人。コリンが逮捕されるきっかけとなった乱闘騒ぎを目撃してしまい、彼に愛想を尽かした。

映画『ブラインドスポッティング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラインドスポッティング』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブラインドスポッティング』のあらすじ【起】

刑務所から出所して11ヶ月と27日後、コリンはあと3日で自由の身になることができる。

コリンは親友のマイルズと、友人のデズの車に乗ってクイックウェイのバーガーを食べていた。デズが拳銃の自慢をし始めると、マイルズも最近買ったという銃を見せびらかした。面倒ごとに巻き込まれたくないコリンは、門限である23時が近づいていたため車を降りようとした。

注文したバーガーがヴィーガン仕様で激怒するマイルズを送り届けたコリンは、赤信号で停車した際、道路脇から飛び出して来た黒人男性が白人の警官に撃ち殺される場面を目撃してしまった。唖然とするコリンと目があった警官は、青ざめた表情をしながらも「さっさと行け」と車を出させた。

23時9分に帰宅したコリンはドア越しに監督役の男から怒られたが、自分の目の前で死んだ男と彼を撃った警官の顔が頭から離れず、説教は一切耳に入らなかった。

仕事へ向かうためマイルズを迎えに来たコリンは、彼に昨夜の話をした。しかし、マイルズが娘のショーンの耳を塞いだため、コリンは詳細を語らなかった。

出勤前、マイルズの家の隣にあるコンビニで、コリンは興味本位で10ドルもする青汁を購入した。健康志向に否定的なマイルズはコリンを馬鹿にし、心理学を学びヨガを習得している会社の受付嬢、ヴァルにも出社するなり嫌味を言った。

写真家のパトリックのアトリエで引越し作業を終えたコリンの元に、彼の母、ナンシーから電話がきた。実家へ向かおうとする二人だったが、トラックの前に停めた車がいつまでも移動しないため、マイルズはクラクションを鳴らし「どけよ!」と叫び続けた。

母の元を訪れたコリンは、自分の部屋が継父の連れ子、ジミーに使われていて驚愕した。コリンはナンシーに、明日指導監督期間が終わるが、前科者故にアパートは借りられないから部屋を空けて欲しいと説明し、彼女はバリに行ったコリンの妹、シャネイの部屋を使うよう言った。

映画『ブラインドスポッティング』のあらすじ【承】

マイルズは、シャネイが残していったヘアアイロンや美容グッズを持ち出し、近所の美容室で勝手に店頭販売を行った。マイルズは得意のセールストークで600ドル儲けたが、コリンはヘアアイロンのデモンストレーションのためブレイズを解かれ、ださいストレートヘアになってしまった。

コリンは、ヴァルに頼んでドレッドを編み直して貰った。その際、会社に「黒人が叫びながらホーンを鳴らしてきたと苦情が入ったわよ」と言われてしまい、コリンは弱々しく「俺じゃないのに」と顔を伏せた。

家で妻、アシュリーとニュースを見ていたマイルズは、コリンが遭遇した発砲事件の報道の在り方に憤慨していた。殺されたランダル・マーシャルという黒人は、“即決重罪犯”と呼ばれた上囚人服の写真を流され、彼を撃った警官であるモリーナ捜査官の顔写真は制服姿のものを使用していたのだ。マイルズは、「バカにしてやがる。これで抗議は起きない」とため息を吐き、アシュリーは眠っているショーンの手を握った。

またしても門限を過ぎて寮に帰ったコリンは、監督役の男から「今の君は既決重罪犯なんだ。そうではないと証明し続けない限り」と忠告された。

指導監督期間最終日。コリンは毎朝の日課であるロードワーク中、目の前で黒人が撃たれた夜のことや、自分が逮捕される悪夢の断片に苛まれていた。

コリンとマイルズは、他所から来た白人が買い取った空き家を訪れていた。前の家主である黒人は亡くなっており、遺品は長年放置されていたようだった。問答無用で処分される家具を運び出す中でアルバムを見つけたコリンは、母の家もいずれこうなるのかとセンチメンタルな気分になった。

映画『ブラインドスポッティング』のあらすじ【転】

マイルズを置いてタイムカードを押しに事務所へ戻ったコリンは、面接に訪れていたインド系の男とアジア系の男に呼び止められ“スコーピオン・ボウルの男”だと騒がれた。インド系の男は、コリンがアリーという飲み屋でドアマンをやっていた時、彼の喧嘩を目の当たりにして痺れたと言う。

コロラドの白人は、アリーに来てスコーピオン・ボウルという花火の乗ったカクテルを注文した。カクテルに興奮した白人が店の外にいた仲間にそれを自慢しに行くと、コリンは「酒を店外に持ち出すな」と彼に声を掛けた。しかし、白人は言うことを聞かないどころかコリンを“犬”と罵り、キレたコリンは白人を殴りつけてしまった。側にいたマイルズも暴行に加勢し、白人は落としたカクテルに引火した炎にのまれさらなる重傷を負った。そこに居合わせたヴァルは、この夜以降コリンと距離を置くようになった。

インド系の男がコリンの武勇伝を語って帰った後、ヴァルはコリンにマイルズと手を切るよう忠告した。コリンはマイルズを庇ったが、ヴァルは一緒に現場にいた彼が逮捕されなかったことを挙げ「白人を痛めつけてる時に警察が来たとして、撃たれるのはマイルズだと思う?」と言い返した。答えに詰まったコリンは、マイルズの家に向かった。

コリンは、マイルズとアシュリー、ショーンと共に夕食を食べた。ところが、大人達が目を離した隙に、ショーンがマイルズの拳銃を手に取ってしまった。コリンは、彼女が引き金に手を掛ける寸前に銃を取り上げたが、娘を抱き締めたアシュリーは真っ先に「コリンの銃?」と泣き叫んだ。コリンは絞り出すように「違う」と呻き、マイルズ共々追い出されてしまった。

コリンとマイルズが家の外で口論していると、デズからパーティの誘いが入った。コリンの目には巡回するパトカーの姿が映っていたが、面倒を起こさないという条件でマイルズに付いて行った。

映画『ブラインドスポッティング』の結末・ラスト(ネタバレ)

去年引越して来たという白人のシドが主催するパーティは、オークランド育ちの二人には退屈なものだった。マイルズは、酒を取りに行ったキッチンにクイックウェイのバーガーが積まれてあることに腹を立てた。スラング交じりに文句を言う彼の言葉を聞いた黒人のテリーは、彼を黒人気取りの新参者だと勘違いし「無理すんな」とからかってしまった。二人は乱闘になり、キレたマイルズは空に向かって銃を撃った。コリンは咄嗟に銃を奪うと、マイルズと人気の無い場所まで逃げた。

またしても口論する二人だったが、マイルズはついに「お前はいいよな、オークランドらしいブレイズのデカい黒人だ。誰も誤解したりしない」と吠えた。指導監督期間の最終日に騒ぎを起こされ怒り心頭のコリンは「じゃあ俺のことニガーって呼んでみろよ!俺はお前をそう呼んでるのに」と言い返し、マイルズの銃を持ったまま立ち去ってしまった。

寮に帰る途中、コリンはパトカーに呼び止められたが、堂々とヘッドライトに向かって顔を見せるとパトカーは去った。

指導監督期間明け初日。ロードワークの最中に墓場を走っていたコリンは、無数の墓石の前に立つ黒人達の幽霊と目が合った。

いつも通りマイルズと現場に向かったコリンは、作業中にそこがモリーナ捜査官の自宅であると気付き、物音がしている彼の部屋に入った。コリンを見た捜査官が銃に手をかけようとしたので、コリンは咄嗟にマイルズの銃を彼に向けてしまった。感情が昂ぶったコリンは「なぜ俺は自分の街でモンスター扱いされる?」と捜査官を責めたが「俺はお前とは違う。人殺しじゃない」と涙を流し、追ってきたマイルズに銃を返した。

トラックに戻ったマイルズは「お前と俺が逆みたいだな」とおどけてみせ、二人は次の現場へと向かった。

映画『ブラインドスポッティング』の感想・評価・レビュー

まさに心が震える映画だ。コリンがいる場所もマイルズがいる場所も同じ筈なのに、彼らと彼らの周りから見えているものは全く異なっている。

いつぞや流れ弾で炎上した某お笑いコンビの所謂「差別ネタ」は、差別は良くないと積極的に吠える人間こそ残酷な差別主義者だというブラックジョークだった。先日ユーチューバーのブライアンも「差別は良くないって擁護すること自体が無意識に人種を区別してたって気付いたあなた、どんな気持ち?」と皮肉な動画を投稿していた。ラップが得意なアジア人もいれば、ダンスが苦手なインド人もいるだろう。〇〇人だからどう、という話はそもそもナンセンスなのだ。

ショーンが銃を持ってしまった場面と、コリンが捜査官に銃を向け感情を爆発させる場面は、どんなホラー映画やサスペンス映画よりも緊迫感があり心拍数が上がった。(MIHOシネマ編集部)


めちゃくちゃ面白い。お洒落でテンポ良く進むストーリーは軽快で観やすいのに、ガツンと心にくるメッセージはとても95分とは思えないクオリティ。説明臭くないからこそ考えさせられるし、説教臭くないからこそハッとさせられる。なんとあのオバマ前大統領も2018年のベストムービーとしてこの作品を挙げているらしい。
歌ではなくラップを挟むという演出は斬新だったが、ラップならではの迫力と力強さは歌とはまた違った魅力があった。ラストのコリンの魂の叫びのようなラップシーンは圧巻。(女性 30代)

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