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映画『僕はラジオ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『僕はラジオ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『僕はラジオ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『僕はラジオ』の結末までのストーリー
  • 『僕はラジオ』を見た感想・レビュー
  • 『僕はラジオ』を見た人におすすめの映画5選

映画『僕はラジオ』の作品情報

僕はラジオ

製作年:2003年
上映時間:109分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マイク・トーリン
キャスト:キューバ・グッディング・Jr、エド・ハリス、アルフレ・ウッダード、デブラ・ウィンガー etc

映画『僕はラジオ』の登場人物(キャスト)

ジェームス・ロバート・ケネディ(キューバ・グッディング・ジュニア)
通称ラジオ。原因不明の知的障害を持つ、黒人の青年。人見知りが激しいが、純粋で、人を疑う事を知らない。ショッピングカートに荷物を載せて町を歩くのが日課。ラジオを聞くのが趣味。
ハロルド・ジョーンズ(エド・ハリス)
高校教師。アメフト部のコーチで、ハナ高校の運動部主任。アメフトに全てを捧げてきた男。指導は厳しいが、生徒や父兄達からの信頼は厚い。過去のトラウマから、弱い者に優しい。
マギー・ケネディ(S・エパサ・マーカーソン)
ラジオの母。女手一つでラジオと兄を育てるため、病院で毎日長時間働く。障害を持つラジオの事も深く愛し、息子の幸せを願っている。
メアリー・ジョーンズ(サラ・ドリュー)
ハロルドの娘。父の勤めるハナ高校の学生。チアリーダーとして、アメフトを盛り上げる。父がラジオの世話に時間を費やし始めてからは、寂しさを募らせている。それでも、ラジオには親切に接する優しい心の持ち主。

映画『僕はラジオ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『僕はラジオ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『僕はラジオ』のあらすじ【起】

1976年、アメリカ。サウスカロライナの小さな町・アンダーソンは、人々の関心事と言えばもっぱらアメフトの話と相場が決まっている平和な町だ。地元の強豪校ハナ高校のコーチ、ハロルド・ジョーンズは、当然町で一目置かれている有名人だった。彼は家族との時間もそこそこに、毎日いかに今秋のシーズンを勝ち抜くかばかりを考えていた。

ある日の練習後、ハロルドは一部の部員が用具小屋にボールをぶつけて遊んでいるところを目撃した。不審に思い、割って入ると、用具小屋には黒人の青年が閉じ込められているではないか。その青年は、知的障害があるらしく、いつもショッピングカートにちょっとした荷物とラジオを入れ、町をうろついている事で知られていた。

ハロルドは青年をいじめた部員を厳しく罰し、一方で自分は青年との交流を試みる。青年はほとんど言葉を話さないが、とにかくラジオが大好きなので、ハロルドは彼を「ラジオ」と呼ぶ事にした。そしてハロルドは、ラジオを自分のチームの雑用係として迎え入れた。

ラジオは次第にチームに馴染んでいき、シーズンが始まると、チアリーダーに交じって応援をする名物メンバーとなった。ラジオ自身もアメフトに夢中になり、新聞の切り抜きを集め、ラジオニュースで情報をチェックした。そんな彼の姿を町の人々も面白がり、試合にラジオが姿を現せば、スター選手並みの大歓声だ。

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映画『僕はラジオ』のあらすじ【承】

これまで、ラジオが町を一人でうろついていたのには理由があった。父親が亡くなり、家計を支える母親が一日中仕事で家を空けていたのだ。息子にかまうハロルドに対し、硬い態度をとる母親。それは、心優しい息子を愛する母親なりの警戒心だった。仕事中、いつも息子がどこで何をしているか、問題を起こしていないか心配なのだ。

ハロルドは、試合の遠征にもラジオを連れて行こうと決心した。しかし、学校側がそれを許さなかった。校長はハロルドを評価していたが、彼女の仕事はたくさんの生徒達を守る事だ。得体の知れない、障害を持つ黒人青年を遠征バスに乗せるのは危険すぎる。仕方なく、ハロルドは雨の中ラジオを置いてバスを出発させた。ラジオは、試合のラジオ中継を聞きながら、無人のコートで一人ボールを蹴り続けた。

翌日、置き去りにした埋め合わせに、ハロルドはラジオにチームのトレーナーを着せてやった。興奮し、試合中も作戦名を大声で叫ぶラジオ。ハロルドが審判と揉めると、便乗して審判を余計に怒らせてしまう。それでも、ラジオの無邪気な明るさは、苛立ったチームの気持ちをほぐしてくれた。チームは辛くも逆転勝利を収め、ハロルドは満足した気持ちで支援者の男達が集う理髪店に向かう。しかし、そこでハロルドを待っていたのは、ラジオを煙たがる声と、彼をひいきし続けるハロルドへの牽制だった。

アメフトシーズンが終わり、する事が無くなってしまったラジオを、高校の授業に参加させるハロルド。理事会はこれを問題視し、調査を始める。校長はまだ不安げだが、ハロルドの熱意に期待を寄せ始めていた。確かに、ほとんど話せなかったラジオはお喋りになり、生徒達にも溶け込んでいる。彼から学校生活を奪う事は、人生を奪う事だ。

映画『僕はラジオ』のあらすじ【転】

クリスマス。ラジオは、町中の人たちからプレゼントを貰った。車の荷台いっぱいのプレゼントを、ラジオの家まで届けてやるハロルド。ハロルド一家からラジオへのプレゼントは、新品のラジオだ。大喜びし、ラジオは母とハロルドをダンスに誘う。母親は、なぜこの有名コーチが息子にここまでしてくれるのか、不思議がった。ハロルドの答えは、ただ「正しい事だから」だった。しかし、ハロルドは、ラジオと過ごすせいで自分の娘が寂しい思いをしている事にも気が付いていた。

翌日、大量のプレゼントを貰ったラジオは、近所の家々にプレゼントを一箱ずつ配り歩いた。その姿が新人警官の目に留まり、不審者として捕らえられてしまう。ラジオの顔は町に広く知れ渡っていた為、他の警官にすぐ解放され、ハロルドが迎えに呼ばれた。ラジオは檻に入れられた事を気にしていない風だが、お前は良い事をしたんだと慰めてやるハロルド。

学校でも、ラジオはチームメイトから笑いのネタにされてしまう。校内放送まで任され、すっかり学校の人気者になり、ラジオは一人で行動する事が多くなっていた。そこに目を付けた仲間から騙されて、女子更衣室に入ってしまったのだ。人を疑わないラジオの性格が、あだとなった。いじめの首謀者はスポーツ万能の優等生で、父親のクレイはラジオの存在を良く思っていなかった。彼は息子がハロルドに罰せられた腹いせに、理事会にラジオ排斥を訴えかける。

さらに悪い事は続き、ラジオの母親が心臓発作で急逝した。パニックを起こしたラジオは家で暴れ、警察沙汰になってしまう。たまたま知らせの電話を取った娘と共に、ラジオの元へ駆けつけるハロルド。彼は魂の抜けたようなラジオを励まし、帰りの車で娘にある打ち明け話をした。

12歳の時、新聞配達をしていたハロルド。ある日、配達先の家の軒下に、同い年くらいの少年が金網で閉じ込められているのを発見した。何かしら障害のある少年らしかった。彼らは金網越しに見つめ合ったが、ハロルドは何もせずにその場を立ち去った。そして、何もしないまま、2年間その家に新聞を届け続けた。何もしないまま。この話を聞いた娘は、なぜ父がラジオを助け続けるのかを理解した。

映画『僕はラジオ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ラジオが巻き込まれたトラブルの話は、理事会の元にも届いていた。彼は問題人物として認識され、保護施設への収監が望まれ始めた。ハロルドは理事会の代表者ともクレイとも闘い、ラジオに文字を教えようと試みる。アルファベットは書けないが、ぐるぐると線を引き、喜ぶラジオ。彼は自分が問題になっている事など知らず、クラブ活動に復帰したクレイの息子に、お気に入りの小型ラジオとぐるぐるを書いた手紙をプレゼントした。ハロルドにひどく怒られたチームメイトを、心配していたのだ。

ハロルドを除け者にし、学校側との話し合いの場を設けるアメフト支援者達。その事実をコーチ仲間から知らされ、ハロルドは自分がやってきた事に自信を無くしてしまう。その時、彼を励ましたのは、妻だった。人の為にやっているなら、良い事に決まっている。ハロルドは、妻と娘を連れ、理髪店での話し合いに乗り込んだ。

ハロルドは、その場でコーチ辞任を発表した。彼にとって、アメフトはかけがえのない存在だ。しかし今は、家族と、ラジオこそが一番大切なものだった。一番大事なものだけを抱えて走れというのが、彼が恩師から学んだ事だ。ハロルドは、これからの生活を、家族と過ごし、教師としてラジオを教え導いて行くことを選んだ。

3ヵ月後の、ハナ高校卒業式。2年生のクラスで過ごしていたラジオが、卒業生のガウンと帽子を被って参加している。彼は名誉学生として一度卒業し、秋から、正式な生徒として再度2年生に編入するのだ。そして、彼が望む限り、2年生として高校に通い続ける事が許された。アメフト部のサブコーチの座も、約束されている。

そして時が経ち、50歳を超えてもなお、チアリーダーと共に選手達を応援し続けるラジオの姿があった。高校2年生でありながら名物コーチの一人となった彼は、今でも、州で殿堂入りを果たした伝説のコーチであるハロルドの大切な友人だ。

映画『僕はラジオ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

『僕はラジオ』は、人間の持つ思いやりと成長の力を描いた感動作でした。ラジオのような障がいを持った青年に対して、最初は偏見があった人々が、彼の純粋さに触れることで心を開いていく展開は、涙なしでは観られません。特にジョーンズ・コーチとの深い絆が描かれていく後半は胸を打たれます。実話をベースにしているからこそ、より心に響くものがありました。(30代 女性)


人種や知的障がいといったテーマを扱っていながらも、説教臭くならずに心を温めてくれる作品。ラジオがフットボールチームの一員として受け入れられていく過程は、周囲の無理解やいじめといった現実を乗り越える強さがありました。特に母親の死という辛い出来事を乗り越えていく描写に、人の絆の大切さを再確認させられました。(50代 男性)


キューバ・グッディング・Jrの演技に涙が止まりませんでした。ラジオの笑顔が持つ力、周囲を変えていく姿に心を打たれました。特にコーチとの信頼関係が築かれていく様子が丁寧に描かれていて、感情移入せずにはいられません。実話が元になっていることもあり、「こんな人が本当にいたんだ」と感動がよりリアルに感じられました。(20代 女性)


この作品は、”誰かを信じる”ということがどれだけ人生を変えるかを教えてくれます。ラジオに寄り添うジョーンズ・コーチの姿勢に心を動かされました。社会の中で”普通”ではない人が孤立しないように手を差し伸べることの大切さがストレートに伝わってきます。家族で観るべき1本だと思います。(40代 女性)


最初はスポーツ映画かと思って観始めたが、いい意味で裏切られた。障がい者への偏見、人種問題、教育、地域社会のあり方など、多くのテーマが重層的に描かれている。特に、コーチが「勝つことより大事なことがある」と語るシーンは、スポーツを通じて人間の本質に迫っていると感じた。観終わった後、心が温かくなりました。(30代 男性)


学生時代に教育関係の道を志していた私にとって、この映画はまさに原点を思い出させてくれました。ラジオが周囲に受け入れられるまでには、多くの理解と時間が必要だったけれど、たった一人の味方がいることで人は変われる。誰もが誰かの希望になれる、そんなシンプルだけど大切なメッセージが込められた作品でした。(20代 女性)


本作は“心のバリアフリー”の重要さを教えてくれる名作です。最初は「迷惑な存在」として扱われたラジオが、次第に街全体のシンボルのような存在になっていく姿には、涙が止まりませんでした。特に彼が母の死に直面するシーンでは、その喪失をどう乗り越えるか、周囲のサポートがいかに重要かを実感させられました。(60代 男性)


「障がいはあっても、人間の価値は変わらない」とは言葉では簡単だけど、この映画はそれを映像でしっかり証明してくれました。ラジオが学校や地域に溶け込んでいく過程がリアルで、それと並行してコーチ自身も変わっていく姿が感動的でした。偏見をなくすのは難しいけど、対話と関わりがあれば人は変われる。そう思える映画でした。(40代 男性)


「実話」というだけで価値があるけれど、それ以上に映画としての完成度が高い。ラジオのキャラクターは一貫して純粋で、彼の存在が周囲の人々に良い影響を与えていく様子は、現代社会にも必要なメッセージだと感じました。音楽の使い方や演出も過度にならず、静かに心に染み入る演出がとてもよかったです。(30代 女性)


映画『僕はラジオ』は、自分の中の偏見を見つめ直させてくれる作品でした。最初はラジオの存在に戸惑いを見せていた町の人々が、少しずつ変化していく様子が感動的でした。中でも印象に残ったのは、ラジオが持つ”純粋な善意”が、どれほど大きな力になるかということ。誰かに優しくしたくなる、そんな映画でした。(20代 男性)

映画『僕はラジオ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『僕はラジオ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ギフテッド(Gifted)

この映画を一言で表すと?

天才少女と不器用な大人が紡ぐ、涙と優しさの成長物語。

どんな話?

天才的な数学の才能を持つ7歳の少女メアリーと、彼女を育てる叔父フランクとの絆を描いた感動作。少女の才能を伸ばしたい祖母と、普通の幸せを願うフランクの間で揺れるメアリーの未来。愛と教育の意味を問う心温まる物語です。

ここがおすすめ!

子どもの幸せとは何か、大人はどう寄り添うべきかを考えさせられる一作。演技力抜群のマッケナ・グレイスが見せる表情に思わず涙。『僕はラジオ』と同様、人の成長を見守る姿勢が心に沁みる感動映画です。

ワンダー 君は太陽(Wonder)

この映画を一言で表すと?

違いを越えて心をつなぐ、希望と優しさの物語。

どんな話?

遺伝性疾患によって顔が変形して生まれた少年オギーが、初めて学校に通うことになり、いじめや偏見を乗り越えながら、クラスメートや家族との関係を築いていく感動のストーリー。

ここがおすすめ!

人は見た目だけで判断すべきでないという強いメッセージを、優しい視点で描いています。ジュリア・ロバーツらの演技も素晴らしく、涙と笑顔が交互に訪れる名作。『僕はラジオ』が好きなら必ず心打たれる作品です。

フリーダム・ライターズ(Freedom Writers)

この映画を一言で表すと?

教育が生き方を変える、実話ベースの熱血教師ドラマ。

どんな話?

荒れた高校に赴任した新任教師グルーウェルが、生徒たちの抱える問題と向き合い、作文を通じて彼らの心を開いていく姿を描く実話に基づいた物語。教育の力が持つ可能性に胸を打たれます。

ここがおすすめ!

どんな生徒でも信じることで変わる、そんな教育の奇跡が描かれています。『僕はラジオ』と同様、一人の大人が寄り添うことで人生が変わる展開は感動必至。教師役のヒラリー・スワンクの熱演も必見です。

遠い空の向こうに(October Sky)

この映画を一言で表すと?

夢と努力が現実を変える、青春サクセスストーリー。

どんな話?

炭鉱の町で育った少年ホーマーが、ロケットへの夢を抱き、反対する父や周囲の偏見と闘いながらNASAのエンジニアを目指す感動の実話。貧しさの中でも夢をあきらめなかった少年たちの物語です。

ここがおすすめ!

家族との確執や挫折、友情など多くのテーマが詰まった胸熱ストーリー。『僕はラジオ』と同じく、一人の少年の成長を真摯に描いており、観る人に希望と前向きな力を与えてくれる作品です。

しあわせの隠れ場所(The Blind Side)

この映画を一言で表すと?

愛がすべてを変える、心震える実話の物語。

どんな話?

家庭にも学校にも居場所のなかった黒人少年マイケルが、白人女性リー・アンの家族に迎えられ、やがてアメリカンフットボールのスター選手として成長していく感動の実話。

ここがおすすめ!

人種や家庭環境の壁を越えて結ばれる絆に、思わず涙。サンドラ・ブロックのアカデミー賞受賞演技も光ります。『僕はラジオ』と同じく、理解と支援が人を変える力を描いた、魂を揺さぶるヒューマンドラマです。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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