映画『僕たちは世界を変えることができない。』の概要:葉田甲太によるノンフィクション書籍を、向井理や窪田正孝ら人気俳優陣が実写化。ふとしたことからカンボジアに学校を建設することになった甲太達。しかし、その道のりは決して容易なものではなかった。
映画『僕たちは世界を変えることができない。』の作品情報
上映時間:126分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:深作健太
キャスト:向井理、松坂桃李、柄本佑、窪田正孝 etc
映画『僕たちは世界を変えることができない。』の登場人物(キャスト)
- 田中甲太(向井理)
- 医大に通っている青年。心のどこかで物足りなさを感じており、ある日たまたま目に入ったカンボジアに学校を建設するポスターに心を動かされる。
- 芝山匤史(柄本佑)
- 甲太の仲間の一人。元々ネガティブな性格で、チャリティーに対しても半ば諦め気味な一面があった。
- 矢野雅之(窪田正孝)
- 甲太の仲間の一人。チャリティーに対してはあまり乗り気ではなかったが、カンボジアで一人の女性と出会い考えが大きく変わる。
- 本田充(松坂桃李)
- 甲太が以前合コンで出会った青年。いち早くチャリティーに興味を示し、その人脈と行動力で多くの仲間を引き込んだ。
- 久保かおり(村川絵梨)
- 甲太が心惹かれた、看護師を志す女性。「カンボジアに行ったことないのに学校を建てるの?」という純粋な疑問を甲太に投げかける。
映画『僕たちは世界を変えることができない。』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『僕たちは世界を変えることができない。』のあらすじ【起】
田中甲太は、医大に進んだ頭脳明晰な人物。しかし、大学に入ってからというもの、彼はどこか物足りなさを感じていた。イベントサークルにも入り、日々を楽しもうとする甲太だが、やはりどこか彼の心は満たされないのだった。
そんな中、彼の心を大きく揺さぶるものが現れる。それは、たまたま入った郵便局に掲示されていた一枚のポスターだった。そのポスターには、『あなたの150万円で、カンボジアに学校が建ちます』という言葉が書かれていた。なぜかそのポスターに大きな感動を覚えた甲太は、友人の矢野や芝山に声をかけ、早速このプロジェクトに参加しようとするのだった。
しかし、このプロジェクトを成功するには多くの人手がいる。甲太は早速、携帯のアドレス帳に登録してある人物全員にメールをして声をかけるものの、誰もそんな甲太の呼びかけには反応してくれないのだった。気落ちする甲太。しかし、そんなプロジェクトに参加したいという人物が一人現れる。
映画『僕たちは世界を変えることができない。』のあらすじ【承】
それは、かつて甲太が合コンで知り合った本田という男だった。一見軽そうな本田に不安を覚える甲太だったが、そんな本田の参加によって事態は大きく好転していく。本田はその凄まじい行動力でクラブや学校など、様々な場所で人々に声をかけ、仲間を集めてみせたのである。そして、本田の活躍によって、なんとか彼らは無謀とも思われたチャリティーイベントを成功させたのだった。
一方、チャリティーに打ち込む甲太には春が訪れていた。イベント中に知り合った、看護師を志している久保カオリに恋心を抱いたのである。そして、そんなカオリのとある言葉がさらに甲太を動かすことになる。「カンボジアに行ったことないのに学校を建てるの?」と彼女に聞かれたのである。
カオリの言葉を最もだと感じた甲太は、仲間と共にカンボジアに旅立つのだった。しかし、半ば遊び半分だった甲太達は、カンボジアで待ち受けている日本とは全く違う現状に愕然とすることになる。
映画『僕たちは世界を変えることができない。』のあらすじ【転】
一行は、現地ガイドのコナーによって様々な場所を見て回る。大量虐殺の歴史に、かつて収容場所として機能していた施設の見学。実際にコナーの父親も弾圧の中で亡くなっており、涙を浮かべるコナーの姿に、一行は言葉も出ないのだった。
そして、彼らが次に向かったのはHIV患者を収容している施設だった。日本以上に、カンボジアではHIVはかなり蔓延しており問題視されているのだ。そこで、彼らはソッピアという女性患者と出会う。ソッピアは心の綺麗な女性で、矢野を見ると「好きな歌手に似ている」と嬉しそうに微笑んだ。矢野は周りにけしかけられ一曲歌おうとするものの、恥ずかしさが勝り結局歌うことはできないのだった。
そして、とうとう彼らは学校を建設予定の場所へと向かう。未だ地雷が埋まったままの危険地に、未成年であるにも関わらず労働を強要される少年少女達。甲太達は実際にそんなカンボジアの様子を目にすることで、チャリティーに対する思いを一層強くするのだった。
映画『僕たちは世界を変えることができない。』の結末・ラスト(ネタバレ)
しかし、そんな甲太達にピンチが訪れる。なんと、チャリティーに協力をしてくれていたIT会社の社長が逮捕されてしまったのだ。そのことをキッカケに、同じチャリティーに励んでいた甲太達までも疑いの目を向けられてしまう。そして、次々と仲間が抜けていってしまうのだった。
しかし、実際にカンボジアに行ってその現状を見てきた甲太達は諦めなかった。彼らは再び資金集めを始め、必死の努力の末目標金額を達成したのだった。そして、再びカンボジアへ向かう一行。矢野は今度こそソッピアのために歌を歌おう、と『青空』という曲を練習していた。しかし、ソッピアは既に亡き人となっていたのだった。
遣る瀬無い気持ちに襲われる甲太達。しかし、自分達が建設に一役買った学校へと辿り着いた甲太達は、そこで多くの子供達の笑顔を見るのだった。そんな子供達の笑顔に救われた甲太達は、全員で青空を熱唱するのだった。これまで常に空虚感に襲われていた甲太。しかし、ここから彼の新しい人生が始めるのだった。
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