映画『ぼくたちの家族』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ぼくたちの家族」のネタバレあらすじ結末と感想

ぼくたちの家族の概要:作家、早見和真の実体験を元に描かれた、母親の病気をきっかけに家族の絆を描いた作品。特別なところなど何もない、ごく一般的な家庭だった若菜家の男たちが、母親の危機を救うために奮闘するハートフルファミリームービー。

ぼくたちの家族の作品情報

ぼくたちの家族

製作年:2013年
上映時間:117分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:石井裕也
キャスト:妻夫木聡、原田美枝子、池松壮亮、長塚京三 etc

ぼくたちの家族の登場人物(キャスト)

若菜浩介(妻夫木聡)
若菜家の長男。引きこもりの過去を持つが、現在は就職をして結婚もしている。
若菜俊平(池松壮亮)
若菜家の次男。大学を留年しており、1人暮らしをしているが母親にお金を集る日々。
若菜玲子(原田美枝子)
克明の嫁で、浩介と俊平の母親。脳腫瘍と診断され、余命1ヶ月の宣告を受けるが、その後の再検査で悪性リンパ腫であると再診断される。
若菜克明(長塚京三)
玲子の夫で、浩介と俊平の父親。小さな会社を経営しているが、借金6500万円を抱える。
若菜深雪(黒川芽以)
浩介の嫁。妊娠3か月。

ぼくたちの家族のネタバレあらすじ

映画『ぼくたちの家族』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ぼくたちの家族のあらすじ【起】

専業主婦の若菜玲子は、長男浩介からの電話で孫ができたことを知る。喜び、夫の克明に急ぎ報告をし、浮かれている玲子に克明は新婚旅行で行けなかったハワイに行こうと誘う。

次男の俊平は大学を留年し、1人暮らしをしているが玲子に度々お金をせびっていた。克明を駅まで送った後カフェで玲子と俊平は落ち合い、そこで玲子は、最近物忘れが激しいと悩みを打ち明ける。俊平は年のせいだと言い、玲子もそうだと納得する。

玲子と克明は、浩介の嫁である深雪の家族を交えて会食をする。お祝いムードだったところで、玲子が急に食事も取らず独り言を始め、浩介に咎められるも自覚はなく笑って何のことかと聞く。そして、深雪の両親の前で、深雪の名前を間違って呼んでいた。

流石に変だと思った克明は、次の日浩介と一緒に玲子を病院に連れて行く。脳のCTスキャンを行い、医師から脳腫瘍だと告げられる。これからのことを医師が説明しようとしたとき、診察室で玲子は叫び声を上げた。

全身のCTスキャンを取るために玲子と克明が診察室から出て行くと、医師は浩介に現状を説明する。浩介は玲子の余命が一週間だと告げられ、あまりに急過ぎて医師の言葉を理解できなかった。

浩介が克明に、医師から言われたことを伝えると、克明もひどく取り乱して見せた。玲子だけが、のんびりと何も変わらずいつものまま。病院から帰宅した玲子は、窓際のサボテンに水をやる。思い詰めている浩介に、こういうときは笑おうよと笑い掛ける。

ぼくたちの家族のあらすじ【承】

その日の内に、玲子は入院し、克明は浩介と俊平を呼び、3人でこれからのことを話し合おうと中華料理屋を訪れる。遅れてきた俊平の、緊張感がなく現実を理解していない様子は、克明と浩介を苛立たせた。

食事中に浩介の電話が鳴り、母親が叫び取り乱しているため、看護師から至急戻ってくるように連絡を受ける。病室に着くと、玲子は落ち着きを取り戻しており、俊平に煙草に行こうと誘う。突然の玲子の言葉に3人は困惑し、浩介が落ち着こうと話しかけると、玲子は浩介に誰?と問いかけた。

俊平にトイレに行きたいと言った玲子は、その後談話室で俊平を相手に楽しそうに話を始める。だが段々と俊平を相手にしているはずなのに敬語口調になり、談話室にいる克明や浩介の存在も忘れ、父親の稼ぎが悪いと愚痴り、それでも愛していると赤裸々に語る。

ひとまず克明が玲子の元に残ったが、帰宅し休んでいる浩介に何度も何度も電話を掛ける。頼りにならない父親に苛立ちを覚える浩介は、入院費の相談にも力なく何とかすると答えた。

早朝、なかなか起きてこない俊平を起こして病院へ行く準備をさせる。1人焦っている浩介に俊平は、この家族が壊れているのは今に始まったことではなく、浩介が引きこもりをしていた時からだと暗に責める。

病室に行くと、玲子は元気そうに克明と話をしている。昨日、母親に誰と聞かれた浩介は、玲子が浩介の名と赤ちゃんのことを嬉しそうに語っているのを見て安堵する。

仕事から帰宅すると、浩介は深雪に母親の状況を伝え、治療費にお金を回せないか相談する。深雪は、これから生まれてくる赤ちゃんにお金のことで苦労させたくないとはっきり意思を示す。浩介の親は浪費家で無責任すぎると言った上で、それでも治療費の支払いを理解してくれた。

だがその後すぐに俊平から連絡があり、金融機関から玲子名義で300万の借金があることを教えられる。翌朝、実家に戻った浩介は俊平から詳しく話を聞き、帰宅した父親にも借金があることを確認する。

母親の借金の他に、父親の借金は会社の分も合わせて6500万円にも及び、更に住宅ローンが1200万円あることが判明する。自己破産を勧める俊平に、住宅ローンの保証人が浩介になっているので自己破産できないのだと克明は肩を落とす。

浩介は力なく笑い、部屋に籠る。心配した俊平が部屋を訪ねると、浩介は急に家から飛び出し走り出す。浩介は昔何度も足を運んだ、住んでいる住宅街を見渡せる場所までやってくる。後を追いかけてきた俊平に、悪あがきをしてみると笑いかけた。

ぼくたちの家族のあらすじ【転】

浩介と俊平は、母親の病院を訪れ診察を装って医師に面会する。一週間の宣告から3日経ち、何のアクションも起こさない医師に説明を求めると、医師から既に治療する段階ではないので退院して欲しいと告げられる。

浩介は医師に無理を言って紹介状を書いてもらい、手当たり次第で母親を受け入れてくれる病院を探し始める。

俊平が玲子を見舞うと、玲子の記憶は更にちぐはぐになっていた。

仕事からの帰り、浩介は玲子の病室を訪れ、玲子にこれまで掛けてきた迷惑を詫びる。しかし玲子は、物忘れのせいか全く覚えておらず、俯く浩介に笑おうよと微笑みかけた。そして、自宅の窓際にあるサボテンに水を上げて欲しいと浩介にお願いをする。

家族の中で一番頼りになると玲子から言われ、浩介は泣くのを堪えた。

何件目かに訪れた病院で、俊平は医師から脳腫瘍ではなく悪性リンパ腫の可能性を言われる。病気の違いが分かっていない俊平に、医師は悪性リンパ腫であるならば余命はまだ見込みがあると告げ、ベッドのある病院を紹介する。

俊平は急いで紹介された病院を訪れ、入院まで漕ぎつけた。その夜、俊平は浩介と一緒に食事に行き、浩介から何度もお礼を言われる。

2人が実家へ帰宅すると、退院した玲子がリースのベッドで眠っており、その足元にもたれかかるように克明が眠っていた。俊平も隣のソファに倒れ込むように眠り、それを見た浩介は微笑みサボテンに水をやる。そのとき、サボテンの水受けの下に玲子から克明宛の手紙を見つける。そこには、お金になりそうなものをまとめておいた旨が記載されていた。

手紙の最後に、子供たちには絶対に迷惑を掛けないように書いてあり、浩介は苦笑いした。

翌朝、克明がラジオ体操をしている音で目が覚めた浩介と俊平は、3人でジョギングに出かける。帰宅後、克明を破産させるつもりだと宣告した浩介は、一家の主なんだから頑張れと父を励ました。

ぼくたちの家族のあらすじ【結】

新しい病院でMRI検査をした結果、ステロイドによって腫瘍が小さくなっていた。医師からすぐにでも手術をして腫瘍を取り出し、悪性リンパ腫かどうか検査をしたいと言われる。手術当日、玲子はがんばるねと克明に手を振り、克明はぎゅっと玲子の手を握った。

手術の結果、医師から悪性リンパ腫で間違いないと言われ、治療の余地があると告げられた。玲子や家族がダメになってしまうかと思っていた3人は、声を殺して泣く。

一か月後、克明は浩介の嫁である深雪に、借金は自分が必ず返しますので浩介を見捨てないで下さいと頭を下げる。深雪は、一か月前の玲子の手術の日にも、俊平から同じことを言われましたと苦笑いを向ける。

そして、浩介が外資系の会社に転職したこと、自分が必ず借金を返すと言っていたことを克明に話す。浩介が何とかしてくれますからと涙を浮かべながら。

病室で浩介と俊平の2人とフラダンスを踊っている玲子のところへ、克明と深雪が訪れる。変なところを見られて気まずい空気が流れるが、玲子は深雪の手を取ると、お腹の赤ちゃんに向かって、おばあちゃんですよと声を掛けた。

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