映画『スピーシーズ2』の概要:火星探査に向かった宇宙飛行士らが持ち帰った火星の土。その土の中に潜んでいた生物が人間に感染し、エイリアンの脅威が人知れず広がっていく。前作「スピーシーズ 種の起源」のプレスとローラが、再び地球を侵略するエイリアンとの攻防戦を繰り広げる。
映画『スピーシーズ2』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:SF、ホラー
監督:ピーター・メダック
キャスト:マイケル・マドセン、ナターシャ・ヘンストリッジ、マージ・ヘルゲンバーガー、ミケルティ・ウィリアムソン etc
映画『スピーシーズ2』の登場人物(キャスト)
- プレス・レノックス(マイケル・マドセン)
- 元殺し屋、現在は警備会社社長。
- ローラ・ベイカー(マージ・ヘルゲンバーガー)
- 生物学者。前作のエイリアン「シル」からクローン「イブ」を作り出す。
- イブ(ナターシャ・ヘンストリッジ)
- 前作に登場したエイリアン「シル」のクローン。異性との接触を徹底して避け、ベイカー博士が行うエイリアン対策の実験に協力する。
- デニス・ギャンブル(ミケルティ・ウィリアムソン)
- 宇宙飛行士。遺伝子に欠陥があったために、エイリアンの感染から逃れる。
- パトリック・ロス(ジャスティン・ラザード)
- 宇宙飛行士。火星探索で唯一火星に降り立った人間。エイリアンのDNAに感染してしまう。
映画『スピーシーズ2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『スピーシーズ2』のあらすじ【起】
宇宙飛行士パトリック・ロスは、着陸船から火星に降り立ち、無人ローバーを駆使しながら火星の土の採取に成功する。本船に戻り、ヒューストンと無線連絡で連絡を取りながらコックピットで帰還準備に取り掛かる。そのとき、採取した土の一部が粘液化し船内に流れ出る。コックピットに座るパトリックとクルーのギャンブル、アンの3人に、粘液が飛び掛かった。
ヒューストンは、火星探索船エクスカージョンと不通になったことを訝しがる。通信不通から7分後、パトリックたちは何もなかったかのように再びヒューストンと交信し、地球へ帰還する。
ローラ・ベイカー博士は、軍の研究施設でエイリアン対策のための実験を行っていた。人間のDNAと結合させて作り上げた人工エイリアン「シル」のクローン「イブ」を実験対象とし、イブの体を傷つける。ところが、イブの体はすぐに再生してしまい、今のところエイリアン撃退の解決策は見つけられなかった。
地球へ戻ってきたパトリックらは、精密検査を受けた後、パトリックの父親ロス上院議員が開くパーティーに出席する。パトリックは感動的なスピーチを披露し、会場は拍手喝采のスタンディングオベーションが巻き起こる。
パーティーが終了すると、パトリックは軍から言われていた10日間の性行為禁止令を無視して美女の2人と性交する。ところが、性交が終わった美女の1人の腹部が妊娠したように膨れ上がり、断末魔を上げる美女の腹をぶち破り触手が飛び出した。
次の日、昨夜のことを何も覚えていないパトリックは、父親のロス議員に火星から戻って以降自身の様子がおかしいことを訴える。だがロス議員は耳を貸さず、女性遊びも程々にしろと諫めるだけだった。
映画『スピーシーズ2』のあらすじ【承】
今回の火星探索の責任者、オリンスキー博士は、パトリックが持ち帰った火星の土を顕微鏡で調べているうちに、大変なものを発見する。急いで自らの師クロムウェル博士に事態を伝言する。そのとき、デスクに置いてあるパトリックの血液の入ったフラスコが床に落ちて割れ、血液が飛び散った。血液は不自然に部屋の隅まで流れて行き、不審に思ったオリンスキー博士が血液に触れると、触手が壁を突き破って現れ、オリンスキー博士の腹部を貫いた。
ローラは、オリンスキー博士の体からイブとは違う異星人のDNAを発見する。軍は、異星人を探し殲滅するために、元殺し屋で警備会社社長のプレスを招集する。プレスは、ローラと共にクロムウェル博士に話を聞きに行く。
そこで、今回火星から持ち帰った土の中に、1億光年離れたマゼラン星雲にしかない生物のDNAが見つかったことを知る。プレスらは軍に事態を報告し、火星に降りたパトリックの血液を再検査することにする。
プレスらはパトリックを探すが発見できず、アンの自宅へ向かう。性交禁止令から10日が過ぎ、アンも恋人と性交していた。プレスとローラがアンの自宅に到着した時には、既に惨劇が起きており、エイリアンはアンの腹部をぶち破り、恋人は顔面を食われかけていた。
残ったギャンブルを探し出し確保すると、血液検査を強行する。何事だと訴えるギャンブルに、アンが亡くなりパトリックが行方知れずだと告げる。血液検査の結果が陰性だったギャンブルは解放された。
映画『スピーシーズ2』のあらすじ【転】
微睡みながら瞼を上げるパトリックは、隣で寝ているはずの女性がいつの間にか無残に死んでいる光景を目の当たりにする。ベッドの傍には見覚えのない少年の姿。パトリックは軍服に着替え、ショットガンを手にすると弾を込め、自らの口内に銃口を向けた。
軍から解放されたギャンブルは、パトリックのいる別荘へ車を走らせる。パトリックがショットガンの引き金を引く様を偶然目撃してしまったギャンブルは言葉を無くす。ギャンブルが物陰から様子を見ていると、パトリックの弾けた頭は数秒で元に戻っていった。ギャンブルは一目散に逃げ出し、たった今見たことをプレスとローラに報告する。
パトリックは、手当たり次第に女性に声を掛け性交し、子供を作っていく。パトリックの亡くなった母親が所有していた敷地にある古い小屋には、パトリックの子供がどんどんと増えていった。
軍はイブに、パトリックを探すように要請し、イブはテレパシーを使ってパトリックを探す。プレスとギャンブルがイブの指示でパトリックを追いかける。パトリックは目星をつけた女性を犯す間際にイブの存在に気付き、自分を追ってきたプレスたちと研究所へ向かう。
イブとパトリックの距離が縮まるにつれて、イブには発情の兆しが見られ、イブを見つけたパトリックは警備員をなぎ倒しイブの元へ走り出す。ガラス張りの箱の中での生活を強いられているイブを解放するようローラに求めるが、駆け付けたプレスに攻撃されパトリックは逃げ出した。
映画『スピーシーズ2』の結末・ラスト(ネタバレ)
ローラはギャンブルがエイリアンのDNAに感染しなかった理由を考え、ギャンブルの遺伝子に先天的な欠陥があることが関係していると仮定する。優れた遺伝子に子孫を残したがる習性を利用して、ギャンブルの血液からエイリアンを打破するための薬を作った。
ロス議員は、息子の現状を知らされるとパトリックが来るはずの小屋の前で待っていた。案の定現れたパトリックに、治療を勧める。助けて欲しいと懇願し涙を流す息子を、ロス議員は力強く抱きしめる。だが、既に人格もエイリアンであるパトリックは、ロス議員をあっさりと殺めた。その様子を見ていた子供たちを、パトリックは次々と蛹にさせる。
再度パトリックを探してほしいと願い出るローラの申し出を棄却したイブは、勢いをつけて隔離室のガラスを突き破り逃走する。兵士たちが一斉に銃を向け発砲すると、一度は倒れるが、すぐに傷口が塞がり蘇った。
イブは車を奪い、パトリックのいる小屋へやってくると、部屋の奥でパトリックを発見する。2人は服を脱ぎ、肌を重ね合わせる。追いかけてきたプレス、ギャンブル、ローラも小屋の中へ入り、ギャンブルとローラは噴霧器で蛹に向かって薬を散布する。
完全体のエイリアンとなったパトリックとイブは、繭を作り交わり続ける。やってきたプレスが繭を攻撃すると、パトリックは怒りプレスを襲う。ローラがイブに助けを求めると、イブはパトリックを止めに入る。するとパトリックは、イブを攻撃し死に追いやった。
イブを殺された怒りから、ローラはパトリックに薬を吹き付ける。ギャンブルも自身の足を傷つけ、パトリックに血液を浴びせた。パトリックの体は段々と弱まり、次第に体が溶けていった。
負傷したギャンブルは到着した軍のレスキューヘリで運ばれ、イブの遺体も車に乗せられ運ばれる。車内には、いつの間にかパトリックの子供が1人潜んでおり、死んだイブをじっと見つめている。
イブの腹部が異様に膨れ上がり、皮膚のはちきれる音が鳴り響いた。
映画『スピーシーズ2』の感想・評価・レビュー
発情し、次々と男性と交わり殺すエイリアンといえばスピーシーズだろう。初回作品では、とにかく種の繁栄の為、様々な男性を的にしていたが、本作品では本能が選んだ一人の相手パトリックと最終的に交わる事が目的となっている。又、スピーシーズシリーズは、描写もなかなか遠慮しない作風にあるので、いわゆるエイリアンもののグロさと、性的な表現の生生しさが混同しているのだが、そこが魅力でもあるだろう。設定などはそもそもの部分から突っ込みたくなるが、細かい事は置いておいて、純粋に内容を楽しむのが良いだろう。(男性 30代)
エログロといえばの『スピーシーズ』シリーズ。子供の頃に父親がこの作品を見ていて一緒に見ましたが子供には刺激の強すぎるシーンの連続にとても驚いたのを覚えています。
個人的には、1作目が傑作すぎたのでどんな続編でも超えてこないだろうなとは思っていましたが、1作目よりエロもグロも増していてなかなか楽しめました。
今作は男女のエイリアン同士の絡みもあるのでそれがめちゃくちゃ気持ち悪いです。雰囲気が苦手な方はたぶんずっと不快に感じると思います。
1作目を見ているとより楽しめる展開になっているので、個人的には1・2を続けて見てほしいなと思います。(女性 30代)
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