映画『おさな妻』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「おさな妻」のネタバレあらすじ結末と感想

おさな妻の概要:幼い頃に父を亡くし、次いで母も病気で亡くしてしまった玲子。家族のいない孤独な玲子に、吉川とまゆみは自分たちの家に迎え入れる。年の離れた女子高生と大人の男性の恋物語。妻・母・女子高生と大忙しの玲子が、「家族」というものに向き合っていく。

おさな妻の作品情報

おさな妻

製作年:1970年
上映時間:74分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:臼坂礼次郎
キャスト:関根恵子、新克利、坪内ミキ子、佐藤久里子 etc

おさな妻の登場人物(キャスト)

黛玲子(関根恵子)
父と母を相次いで亡くした女子高校生。アルバイト先の幼稚園で、運命の男性に巡り合う。性に対して臆病なところがある。
吉川(新克利)
まゆみの父。建築デザイナーの仕事をしている傍ら、妻に先立たれたシングルファーザーとしてまゆみを育てる。
まゆみ(佐藤久理子)
吉川の娘。玲子の母校の幼稚園に通う。生まれてすぐ母親を亡くしている。
滝沢喜久子(真山知子)
吉川と旧知の仲。吉川のプロポーズを断ったことを今になって後悔している。
高山由紀子 / ジャンヌ(渡辺美佐子)
酒に溺れる舞台女優。酔っぱらって転んだところを玲子に助けられる。

おさな妻のネタバレあらすじ

映画『おさな妻』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

おさな妻のあらすじ【起】

黛玲子は泉恵高校に通う女学生。授業中、病院にいる母親の危篤の知らせを受け、先生の運転するバイクに乗り病院へ急ぐ。ところが、玲子が病院に到着したときには、既に母は帰らぬ人となっていた。

玲子の伯母が、玲子を自宅へ居候させる。伯母は大学生の息子淳一を女手一つで育てながら、自宅と併設したブティックを経営していた。淳一は度々玲子に対してセクハラをし、玲子は息苦しさを感じる。

伯母の外出中、アルバイトの明美と店の閉店作業をしていると、明美が吐き気を催す。明美は淳一に妊娠を報告する。しかし、あろうことか淳一は証拠がないと明美を突き返した。

たまたま話を聞いていた玲子は、淳一に対して嫌悪感を覚える。淳一は部屋で1人、性に対して思い詰めている玲子を訪ね、突然玲子に襲い掛かる。必死に抵抗した玲子は、一目散に家から逃げ出す。

夜の街をぶらついていた玲子は、酔っ払いの足元がおぼつかない女性と出会う。何度も転びそうになる女性を、通りすがりの男性が一緒に助けてくれる。男性が行ってしまった後、女性はジャンヌ・モローに似た舞台上優であることを明かし、何やら思い詰めている玲子を心配してくれる。

おさな妻のあらすじ【承】

深夜、帰宅した玲子は伯母に家を出たいと申し出る。何かあったと察した伯母は、玲子の申し出を承諾する。ジャンヌに紹介してもらい、玲子はアパートで独り暮らしを始める。

アルバイトを探していた玲子は、自分の通っていた母校の幼稚園を訪れる。お世話になった幼稚園の園長先生にアルバイトを申し出、働くこととなる。幼稚園児と触れ合う中で、玲子はまゆみに気に入られる。

ある日、まゆみの父親が迎えにやってくると、その男性は以前一緒にジャンヌを助けてくれた人だった。思わぬ再会に、玲子の心は踊る。まゆみが父親と遠出をしてレストランへ行く日、まゆみは玲子も誘う。玲子は遠慮しがちにまゆみの父親吉川と3人でレストランへ出かけた。

数日後、まゆみを迎えに来た吉川に、まゆみがいなくなってしまったことを告げる。吉川は、まゆみが亡くなった母とよく来ていたという公園に玲子を案内する。幼くして母を亡くし、度々母親を求めるまゆみに、玲子は共感を覚える。

まゆみの誕生日に、吉川は玲子を家に招待する。玲子に自分の母親になって欲しいとおねだりするまゆみに、玲子は苦笑いを浮かべる。まゆみを寝かしつけリビングに戻ると、吉川から女性としてみていると告白を受ける。

父の存在を知らない玲子は、吉川に好意を持ってはいるが、それが父に対してか男性に対してか分からないと返答する。吉川は、玲子を自身が設計したクラブに連れていく。お酒を飲み、一緒にダンスを踊る。クラブには吉川の知人で作詞家の滝沢喜久子が来ていた。妙に近しい吉川と喜久子の関係に、玲子は嫉妬する。

情婦が多く住んでいる玲子のアパートの前まで送り届けると、吉川は玲子に結婚を申し込む。あまりに突然のことで、玲子は戸惑いを隠せなかった。

おさな妻のあらすじ【転】

学校の先生に、玲子は吉川との出来事を相談する。先生は結婚がどういうものか諭すが、玲子の意志が固いことを知ると、玲子に対して応援の意を示す。

その夜、アパートの隣人が男性問題で別の女性と揉めているのを聞き、嫌気が差した玲子は吉川の家に向かう。深夜1人でやってきた玲子を吉川は迎え入れ、そっと抱きしめるとキスをする。

玲子と吉川は、小さな教会で慎ましい結婚式を挙げる。まゆみを幼稚園の園長先生に預け、2人は新婚旅行に出かける。はしゃぎ楽しむ玲子だったが、夕食時から新婚初夜についての不安がどんどんと強くなっていく。

その不安を吉川にぶつけるが、吉川の深い愛を一身に受け、体を委ねた。新婚旅行から戻ってきた玲子は、クラスの女生徒の注目の的だった。女性教師は玲子を1人呼び付け嫌味を言うが、玲子ははっきりと自分の意見を言い返せるほど強くなっていた。

まゆみに夕食を取らせ、吉川の帰りを待っていると、滝沢喜久子から吉川宛に電話が入る。電話を取った玲子は不機嫌になり、帰宅した吉川に怒りながら電話があったことを告げる。
吉川は公衆電話から喜久子に抗議の電話を入れた。

喜久子は、翌日自宅へ来るように吉川へ命令し、来なければこれからも電話をし続けると脅しかけた。

おさな妻のあらすじ【結】

次の日の夜、喜久子の家を訪れた吉川に、喜久子は今更になって吉川のことが好きだったと告白する。そして、玲子にバレないようにたまに会って欲しいと懇願するが、吉川は毅然として断る。帰ろうとする吉川に縋る喜久子だったが、吉川は断固として拒否した。

自宅で吉川の帰宅を待っていた玲子は、吉川のシャツに口紅が付いていることに気付く。吉川を問い詰め、相手がすぐに滝沢喜久子だと分かると涙を流した。

玲子は単身喜久子の自宅を訪ねる。喜久子は、吉川とは何もなかったと話し、玲子に嫉妬していると告げる。そして、吉川を責めないで欲しいと語りかけた。気持ちが晴れないまま喜久子の家を後にした玲子は、その足で吉川のいる建築現場を訪れる。しかし、仕事に励んでいる吉川を遠目から見ると、玲子は肩を落として家出をする。

玲子はジャンヌのいる楽屋を訪れ、ジャンヌに思いをぶつけ泣き腫らす。玲子は何日も家に帰らなかった。

ジャンヌは吉川の自宅に電話を掛けると、吉川の設計したクラブに来るよう一方的に告げ電話を切る。急いでクラブへ向かった吉川は、楽しそうにダンスをしている玲子を発見する。自宅へ戻ってきて欲しいと懇願するが、玲子は頑として動かなかった。吉川は1人寂しく帰路に就く。

クラブからジャンヌと一緒に帰宅する玲子は、夜勤の道路工事現場を見て吉川を思い出す。ジャンヌは、愛しているなら帰る時期を間違えるなと忠告する。

翌日、吉川がまゆみを幼稚園に迎えに行くと、既に玲子が迎えに来た後だった。急いで車に乗り、玲子たちを追いかける。玲子とまゆみは、吉川の車に気付くと笑顔で近くの公園に走っていく。吉川も車から降り、2人を追う。

池の畔で、吉川は玲子に追いついた。

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