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映画『ブギーナイツ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブギーナイツ』の概要:ポルノ界に彗星の如く現れたスター。彼は一気にスターへの階段を駆け上がるが、ドラッグに溺れて落ちぶれていく。その頃、ポルノ映画はビデオ産業の波に飲まれ始める。80年代のポルノ業界の光と影を描いた作品。

映画『ブギーナイツ』の作品情報

ブギーナイツ

製作年:1997年
上映時間:155分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ポール・トーマス・アンダーソン
キャスト:マーク・ウォールバーグ、バート・レイノルズ、ジュリアン・ムーア、ヘザー・グレアム etc

映画『ブギーナイツ』の登場人物(キャスト)

エディ・アダムス(マーク・ウォルバーグ)
ポルノ俳優。人よりも大きな男性器を持ち、一気にスターになる。ドラッグに溺れ、新人俳優への嫉妬もあってポルノ界から離れる。ボロボロになり、ジャックのもとへと帰る。有名になりたいという思いが強く、家族とは上手くいっていない。
ジャック・ホナー(バート・レイノルズ)
ポルノ映画の監督。エディを見出し、立派な俳優に育て上げる。映画監督としてのプライドが高く、ポルノ界を高尚なものにしたいという思いがある。ビデオ産業の波に飲まれ、上手くいかなくなっていく。
アンバー・ウェーブス(ジュリアン・ムーア)
ポルノ女優。元夫と親権の争いをしている。人気女優で、共演したエディに惹かれる。環境の影響もあり、ドラッグに溺れる。
ローラーガール(ヘザー・グラハム)
ポルノ女優。アンバーを母親のように慕っている。将来への不安もあり、高卒認定を取得しようとしている。
リード(ジョン・C・ライリー)
ポルノ男優。エディの相方で、共にスターダムにのし上がる。エディと共にジャックのもとを離れ、落ちぶれていく。手品の腕前があり、マジシャンになる。
リトル・ビル(ウィリアム・H・メイシー)
ジャックの映画会社のプロダクション・マネージャー。真面目な男。妻がドラッグをし、見知らぬ男と何度も関係を持つ。それに耐えきれなくなり、妻を銃殺して自殺する。

映画『ブギーナイツ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブギーナイツ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブギーナイツ』のあらすじ【起】

ジャックとアンバーが、知り合いの経営するディスコへとやってくる。そこにいたリトル・ビルと、撮影についての話をするジャック。彼の職業は、ポルノ映画監督だったのだ。

そのディスコで働いていたエディという少年。彼は、ファラ・フォーセットとブルース・リーに憧れる普通の高校生だった。ジャックは彼を見かけると、厨房まで追いかけていって話しかける。

エディが、彼女と部屋で抱き合っている。エディの唯一の自慢は、その巨大な男性器だった。彼女はそれにゾッコンだった。ディスコで働くローラーガールも、それに魅了されていた。

ジャックが、エディとローラーガールを食事に誘う。ジャックはそこで、自分の夢は自分のアイデアを存分に盛り込んだ最高の映画を撮ることだと語る。そして、ジャックとローラーガールで映画を撮りたいと話し始める。まんざらでもないエディ。すると突然、ジャックの前で二人のオーディションが始まる。

家に帰ったエディ。そこには母親がいて、彼女は帰りの遅くなったエディのことを非難する。さらに、エディの彼女のことや成績のことなども責め始め、家を出て行けと言い出す。ショックを受けたエディは、そのまま家を出て行く。

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映画『ブギーナイツ』のあらすじ【承】

早速エディは、ジャックの家に招待される。そこで、男優のバックやリード達に紹介される。その数日後、ジャックの家でパーティーが行われる。様々な人が訪れるこのパーティーでは、ドラッグで楽しむ人が至る所にいる。

プロダクション・マネージャーのビルは、自分の妻がいろんな男と性行為をすることに困り果てていた。そのパーティーでも、妻は見知らぬ男と楽しんでいる。

エディの初めての撮影が始まる。映画スターになることが夢だったエディは、撮影の寸前まで集中力を高めていく。

エディの初めての撮影は、アンバーとの絡みだった。撮影は無事に終了し、エディの名演に周りは拍手を送る。

その後も順調に撮影をこなしていくエディ。ポルノ界の様々な新人賞を総ナメにした彼は、いつのまにかポルノ界のスターダムにのし上がっていた。

低俗なイメージのあるポルノ界のイメージを変えたいと、エディは必死に仕事にのめり込む。自らもアイデアを出し、撮影へと挑むようになる。

映画『ブギーナイツ』のあらすじ【転】

70年代から80年代へと突入しようとしていた夜。新年を祝うパーティーがジャックの家で行われる。エディはそこでアンバーに告白され、初めてドラッグに手を染める。

そのパーティーでは、またもやビルの妻が見知らぬ男と関係を持っていた。それを見たビルは我慢できず、妻を銃殺した後に自殺する。こうして、80年代が幕を開ける。

ジャックの映画にお金を投資していた金持ちの男が逮捕されてしまう。彼は未成年にドラッグを使用させて病院送りにし、家宅捜査で未成年のいかがわしいビデオが見つかってしまったのだ。

ドラッグに溺れ始めたエディ。撮影にも影響が出始め、さらに新人への嫉妬もあってジャックとぶつかってしまう。

エディとリードは、ジャックから離れて活動し始める。ジャックは新人俳優と共に、新たなタニマチを得て映画を撮り続ける。アンバーとローラーガールは、完全にドラッグ中毒になってしまう。

歌手活動を始めたエディとリードだったが、上手くいかないでいる。その憂さ晴らしもあって、エディは益々ドラッグに溺れていく。

映画『ブギーナイツ』の結末・ラスト(ネタバレ)

元夫と親権の争いをしていたアンバーだったが、自らの素行などが原因で敗北してしまう。アンバーはその場で泣き崩れる。

ビデオが流行し、映画産業が急激に冷え込んでいく。ジャックも新しい試みをするが、上手くいかない。

お金に困ったエディ達は、重曹をドラッグに見せかけて詐欺をしようとしていた。しかし、狂っている交渉相手を前にして、仲間の一人が暴走してしまう。どうにか逃げ出したエディだが、お金を得ることはできなかった。

助けを求め、エディはジャックのもとを訪れる。謝るエディを、ジャックやアンバーが優しく抱きしめる。

ポルノ業界にいたメンバーは、それぞれの道を歩み始める。撮影班は様々な記録動画を撮り始め、リードはマジシャンになった。

そんな彼らがジャックの家に集まる。過去に多くの人が集ったその場所には、かつての賑わいはなかった。そして今、エディを主演にしたポルノ映画の撮影が始まろうとしていた。エディは、初主演の時のように集中力を高めて本番へと準備をするのだった。

映画『ブギーナイツ』の感想・評価・レビュー

普段の生活をしていく中で、絶対に観ることのないポルノ業界の世界を見ることが出来る貴重な作品だった。内容としてはR指定されるくらいのものなので苦手な方には全くおすすめできないが、映画としては70年代や80年代のファッションや雰囲気がとても素敵だったため、楽しんで最後まで観ることができて良かったと思った。長回しで撮影しているシーンが多いので、その場に自分がいる感覚になり楽しかった。

音楽の選曲がとても良く、この作品が評価される理由になっていると思った。(女性 20代)


それにしてもポルノ映画業界の話というのは大胆な設定だと思う。劇中でも当然そのようなシーンに触れないわけにはいかない。一歩間違えばこの映画自体が「ポルノ」になりかねない。しかしこの映画はある種の馬鹿々々しさと、どんな仕事にせよ働いて食っていかねばならないという多くの人に共通する切実さでそれを回避している。
ポルノ役者の話と侮るなかれ、最後には人々の中にある生き抜く力の賛歌のような気がして、このご時世の中、ちょっとだけ勇気づけられたりもした。(男性 40代)

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