映画『ブレーキ(2012)』の概要:男が目覚めると、棺桶のような形のガラスの箱に閉じ込められていた。ある国家機密を自白させるため、あの手この手の罠が仕掛けられる。犯人は何者なのか。男は無事に脱出できるのか!?
映画『ブレーキ』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:サスペンス
監督:ゲイブ・トーレス
キャスト:スティーヴン・ドーフ、カイラー・リー、JR・ボーン、トム・ベレンジャー etc
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映画『ブレーキ』の登場人物(キャスト)
- ジェレミー・レインズ(スティーブン・ドーフ)
- ある日突然、何者かによって棺桶のような箱に監禁される。職業はシークレットサービスの特別捜査官。大統領が緊急事態時に避難する場所「ルーレット」を知る。
- モリー・レインズ(カイラー・リー)
- ジェレミーの妻。3カ月前から別居中。閉じ込められたジェレミーと電話をしている最中に、何者かに拉致される。
- ヘンリー・ショウ(JR・ボーン)
- 国務省の職員。マンハッタンのホテルにいたところを拉致され、ジェレミーと同じような状況で監禁される。
- ベン・レイノルズ(トム・ベレンジャー)
- ジェレミーが信頼する上司であり、監禁中に電話をかけて助けを求める相手。
映画『ブレーキ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ブレーキ』のあらすじ【起】
ジェレミーはある日突然、棺桶のような形のガラス張りの箱に閉じ込められる。箱の中は真っ暗で、目の前には4:00からカウントダウンするデジタル数字が光るのみ。1台の無線機が置かれており、ヘンリー・ショーと名乗る男と繋がった。彼もまた、ジェレミーと同じような状態で閉じ込められていると言う。
ジェレミーはヘンリーが脱出する方法を探っていると表示がゼロになり、箱が動き出した。どうやら箱は車のトランクの中にあるようだ。しばらくして車は停車。照明が点いて明るくなり、小さな穴から「ルーレットの場所を教えろ」という犯人のメモが投げ込まれる。無線の向こうのヘンリーはその場所を教えるよう促すが、ジェレミーは答えなかった。
車は再び走り出し、ジェレミーは無線で繋がる相手を探そうと試みる。すると、近くを走行中の運転手と繋がったため監禁されていることを伝えた。どうにかして車を特定してもらおうとするが、その運転手の車はみるみる遠ざかって行く。そこへ、妻のモリーから電話がかかった。ジェレミーは上司のベンに大統領を守るよう伝えてくれとモリーに頼むが、彼女も何者かに襲われたようで、電話が切れてしまう。
映画『ブレーキ』のあらすじ【承】
デジタル表示が4:00に戻り、カウントダウンが再開。ジェレミーはモリーを人質に取られても、ルーレットの場所は明かさなかった。数字が0:00になると穴からハチの大群が送り込まれ、アレルギー体質の彼は気絶してしまう。
ジェレミーは体に治療が施された状態で、箱の中で目覚める。デジタル表示は25:00を指していた。外でパトカーのサイレンが鳴り、犯人と警察官の話し声が聞こえてきたため、大声で助けを求めた。すると犯人と警察との間で銃撃戦が始まり、銃弾の一つが箱に当たって彼は足を負傷する。
ジェレミーは犯人の携帯電話を手に入れ、モリーに電話をするが留守電だった。警察に電話をして監禁されていることを伝え、家にいる妻を助けてくれと頼んだ。
トランクの隙間から通行人と犬が見えたため、ジェレミーは大声で助けを求めた。今度こそ助かると思ったが、その通行人は犯人に撃たれてしまう。そこへ警察から電話が入り、家には誰もおらず、モリーを殺すという置き手紙が残されていたと言う。
映画『ブレーキ』のあらすじ【転】
緊急ニュースを伝えるラジオが箱の中に流れてきた。その内容は、米軍基地やCIAの支局で同時爆破テロが発生しているというもの。ジェレミーはようやく電話が繋がった上司から、シークレットサービスの捜査官が次々と拉致され、自爆テロに利用されていることを知る。その直後にモリーからトランクに閉じ込められたと電話がかかるが、すぐに切れてしまった。
ジェレミーはヘンリーに頼まれて彼の家族へ電話をすると、彼の家族も同様に拉致された様子だった。再び犯人からルーレットの場所を教えろと脅迫されるが、ジェレミーは頑なに拒否。するとヘンリーの叫び声が聞こえてきた。箱に液体を注入されたようで、このままだと溺れ死ぬと言われるが、それでもジェレミーは答えなかった。
政府の緊急事態放送が始まり、大統領は極秘の避難場所(=ルーレット)に避難したというニュースが伝えられた。再びベンから電話が入り、大統領の警護に行くためにルーレットを教えろと言われるが、ジェレミーは口を割らなかった。
映画『ブレーキ』の結末・ラスト(ネタバレ)
モリーが乗せられた救急車がホワイトハウスに突入しそうだと言われても、ジェレミーは大統領の居場所を吐かなかった。デジタル表示がゼロになると、箱の中に液体が流れてきた。ジェレミーが溺れ死ぬ寸前、ついに箱が開けられ救出される。
ぼろぼろになったジェレミーを、モリーや上司のベンが取り囲んだ。周辺には音声機材が置かれ、エキストラのヘンリーやスタッフも勢揃いしている。ベンは命を懸けて秘密を守り通したとジェレミーを称賛し、これは大統領の警護担当を試す試験であり、君は合格したのだと拍手を送った。
ジェレミーはモリーの同伴で救急車に乗り、鎮静剤の点滴を受けた。彼は車窓からワシントン記念塔を見上げ、思わずクスっと笑った。その表情を見たモリーは、大統領の居場所は記念塔だと確信する。モリーはベンに連絡をし、大統領はワシントン記念塔だと伝えた。するとベンは予定通りに作戦を実行させると言い、対象を処分しろとモリーに命じた。
ジェレミーは全てを悟った。監禁は昇進試験ではなく、大統領の居場所を聞き出すための罠であると。爆破テロも実際に発生し、ベンやモリーはテロリストの一味だったのだ。ジェレミーは真相を知ると同時に、モリーによって神経ガスを吸わされるのだった。
映画『ブレーキ』の感想・評価・レビュー
ある日突然何者かによって、棺桶のような箱に閉じ込められるというワンシチュエーション・スリラー。先の読めない展開でハラハラが続き、最後のどんでん返しにもあっと驚かされた。
延々と箱の中だけが映し出されるのだが、スティーブン・ドーフの演技力もあって飽きることなく終始引き込まれた。主人公が箱に閉じ込められるといえば、ライアン・レイノルズの『リミット』とよく似ている。この2作品はポスターもそっくりだが内容は全然違うので、見比べてみても面白いだろう。(MIHOシネマ編集部)
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