映画『バーニング・ブラッド』の概要:コルトンは姪のヘイリーを救出するため、麻薬カルテルのアジトに侵入した。無事にヘイリーを救出するが、麻薬カルテルの大切な情報が入ったUSBメモリーも持って帰ってきてしまう。カルテルのボスはUSBを取り返すため、コルトン達の後を追った。
映画『バーニング・ブラッド』の作品情報
上映時間:85分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:アイザック・フロレンティーン
キャスト:スコット・アドキンス、ニック・チンランド、ケイトリン・キーツ、マディソン・ローラー etc
映画『バーニング・ブラッド』の登場人物(キャスト)
- コルトン・マクレディ(スコット・アドキンス)
- 元軍人。理不尽な命令に反発し、上官を殴りつける。そのことで収監されるが、脱走して行方を眩ませていた。その後、強盗や誘拐を行い、金を稼いでいた。
- キャロウェイ(ニック・チンランド)
- フェルナンドと繋がっている悪徳保安官。フェルナンドと手を切りたいと思っているが、昔報酬を貰ったことを盾にされ脅されている。
- アンジェラ(ケイトリン・キーツ)
- コルトンの姉。前夫は保安官で、コルトンの友人でもあった。現在の夫であるウォルトのせいで、娘のヘイリーが麻薬カルテルに誘拐されてしまう。
- ヘイリー(マディソン・ローラー)
- アンジェラと前夫の娘。コルトンの姪。幼い頃、コルトンに遊んでもらっていた。
- フェルナンド・ガルシア(トニー・ペレス)
- 麻薬カルテル「エル・アンティバラス」のボス。甥と共に組織を牛耳っている。自分のためなら手段を選ばない冷酷な人物。
映画『バーニング・ブラッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バーニング・ブラッド』のあらすじ【起】
メキシコ・ソノラ州、エルモシヨ・連邦裁判所。コルトンは男達を始末し、部屋の1室で監禁されていた姪のヘイリーを救出した。ヘイリーはどこも怪我をしていなかったが、恐怖で震えていた。部屋の外にはコルトンが始末した男達が倒れていたため、ヘイリーに目を瞑ってもらい外まで誘導した。
アリゾナ州サンタクルス郡。コルトンはヘイリーを助手席に乗せ、車を走らせていた。ヘイリーは自分が襲われた理由が分からず、困惑していた。コルトンに尋ねるが、父親に聞けと突っぱねられる。
男達は仲間が殺されたことに激しい怒りを抱いていた。ヘイリーを誘拐した男達は麻薬カルテルの人間で、ヘイリーの父親であるウォルト・レイノルズと取引があった。前回の受け渡しの荷が軽かったため、ヘイリーを誘拐して麻薬を取り戻そうとしたのだ。だが、ウォルトは盗みを否定し、何かの手違いだと訴えていた。カルテルの男達はそれを信じず、ボスの甥であるビクトルの指示でヘイリーを監禁したままにしていたのだ。しかも、ビクトルはヘイリーのことを気に入っていた。ビクトルの弟のクルトはそれが信じられず、苦々しい気持ちで話を聞いていた。だが、ボスのフェルナンドは、そんなことに興味はなかった。ヘイリーを監禁していた部屋の鍵が紛失したことが問題だった。それには、USBがついていた。
映画『バーニング・ブラッド』のあらすじ【承】
ヘイリーは無事に母親のアンジェラと再会を果たす。コルトンはすぐに追手が来るため、逃げるよう忠告した。その頃、フェルナンドは知り合いの保安官に、ヘイリー達を確保するよう指示を出していた。保安官のキャロウェイは嫌がるが、かつて報酬を受け取ったことを盾に脅され、指示を逆らうことができなかった。しかも、キャロウェイはコルトンのことを知っていた。コルトンはアンジェラの弟で、軍から逃走し行方を眩ませていた男だった。
アメリカとメキシコの国境。フェルナンドは部下を引き連れ、コルトン達の元に向かっていた。メンバーは「狂犬」と呼ばれるJ・J・クルス、ロボ、サバラ、アギラル、セスマ、オルティス、ラモス、レイナ、モンテス、パブロ。
アンジェラは家に戻ってきたウォルトに別れを告げ、車に荷物を積み込んだ。家を失うことにやるせない気持ちを抱えていると、コルトンにウォルトと結婚したことを責められる。しかし、アンジェラも娘と生きるために必死だった。亡くなった前夫は借金を抱えており、コルトンも行方が分からない状態で、誰にも助けを求められなかったのだ。
パトカーが走ってくるのが見えたため、コルトンは隠れ、アンジェラとヘイリーが応対することになった。ウォルトも玄関から出てくるが、キャロウェイに逮捕されてしまう。ヘイリーはコルトンの居場所を話さなかったが、ウォルトが漏らしてしまう。キャロウェイの部下のワイアットとローガンは不正を見過ごす現状に納得がいかなかったが、キャロウェイの指示を無視することはできなかった。
ワイアット達はコルトンが隠れている小屋に向かって行った。コルトンは隙を突いて攻撃し、車に乗って逃走した。キャロウェイが撃とうとしていたため、アンジェラが体当たりして阻止した。ワイアットとローガンはパトカーに乗り、コルトンを追った。
映画『バーニング・ブラッド』のあらすじ【転】
キャロウェイ達の元に、フェルナンド達が到着した。フェルナンドはキャロウェイの部下ではコルトンを捕獲できないと思い、クルスとレイナを向かわせた。ウォルトはフェルナンドに謝罪した。だが、USBについて何も知らないと分かると、射殺されてしまう。アンジェラとヘイリーはそのことに恐怖した。ヘイリーはUSBの行方について聞かれるが、知らないと答えた。だが、フェルナンドはヘイリーの態度を見て、コルトンが持っていると確信を持つ。
コルトンはワイアットを倒し銃を向けるが、発砲しなかった。銃を構えたまま立っていると、ローガンが背後からやって来て銃を置くよう指示してきた。コルトンがローガンの方を向いたとき、クルス達が来ているのが分かった。ローガンはクルス達に撃たれてしまう。コルトンはワイアットを逃がしながら、迎え撃った。
コルトン達は場所を移動しようとするが、ワイアットが撃たれてしまう。コルトンはレイナを射殺し、クルスと戦った。そして、クルスの首を絞めて始末した。フェルナンドはクルスと連絡が通じなくなったため、ロボとアギラルを向かわせることにした。
フェルナンドはキャロウェイにコルトンのことを尋ねた。実は、キャロウェイは酔っ払って車ごと池に落ち、死にかけたことがあった。その時に助けてくれたのがコルトンだった。コルトンは勲章をもらうほどの優秀な軍人だったが、気性が荒く上官を病院送りにしたことがあった。それで、収監されたのだが、脱走したため指名手配されていた。キャロウェイがフェルナンでのことを悪く言う中、アンジェラは反論した。コルトンが上司を殴ったのは、理不尽な命令に従わないためだった。
映画『バーニング・ブラッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
コルトンはアギラルを始末すると、ロボを銃で脅しUSBの中身について聞き出した。USBの中には、顧客の名前や銀行口座に隠れ家の場所のデータが入っていた。USBが唯一の保管場所だった。コルトンは情報を聞いた後、ロボを始末した。
フェルナンドは見張りの男が殺されているのを窓から確認し、ヘイリー達に銃を突きつけながら、出てくるようコルトンに呼びかけた。コルトンは銃を手放しながら、フェルナンド達の前に姿を現した。だが、諦めた訳ではなかった。コルトンは隙を突いて反撃し、ヘイリー達と共に家の中に隠れた。
フェルナンド達とコルトン達による激しい撃ち合いが起こった。ヘイリーは怯えながら、蹲ることしかできなかった。フェルナンドはラモスとパブロに家の中に入るよう指示した。コルトンはそれに気づき、2人を撃ってアンジェラ達を2階に逃がした。アンジェラは2階の窓から銃を撃った。ヘイリーは州警察に助けを求めるため、緊急通報用の番号に電話を掛けた。だが、その通報はキャロウェイに報告されていた。
コルトンは1階に残り、家に入って来た男達を始末していった。アンジェラが腕を撃たれてしまったため、ヘイリーは靴下を使って止血した。コルトンは2階に上がると、アンジェラ達を屋根から逃がした。アンジェラは弟を置いて行くことを悲しむが、コルトン本人に説得され、泣きながら逃げ出した。
アンジェラ達は倉庫に保管していたバイクで逃げようとするが、フェルナンドに見つかってしまう。銃を突きつけられ殺されそうになるが、キャロウェイに助けられる。キャロウェイは息子のことでフェルナンドに脅されたため、始末したのだ。その後、キャロウェイはアンジェラ達に手錠を嵌めるよう指示した。だが、そこにコルトンが現れ、撃たれてしまう。キャロウェイは防弾チョッキを着ていたため無事だったが、撃たれた衝撃で素早く動くことができなかった。コルトンは死か逮捕かを選ばせた。キャロウェイが選んだのは、死だった。キャロウェイが銃に手を伸ばした瞬間、コルトンは銃で撃ち抜いた。
州警察がやって来るのが見えた。コルトンはアンジェラにUSBを渡し、去って行った。
映画『バーニング・ブラッド』の感想・評価・レビュー
ウォルトのダメ男っぷりに驚かされた。麻薬の取引だけでも最悪だが、義理の娘も巻き込んむ事態を起こし、なおかつ自分だけ助かろうと画策するところが最悪だった。コルトンと同じように、ウォルトとなぜ結婚したのかアンジェラに問い掛けたかったが、子供を育てるのに金銭的に余裕がなくて必死だったことを知り切なくなった。
コルトンやアンジェラ達が追って来た麻薬カルテルの一味と戦う場面は、緊迫感があって迫力があった。(女性 20代)
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