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映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』の概要:建築業界に不況の波が押し寄せてきており、鈴木建設も例外ではなかった。株価が下がってきており、社員達は危機感を募らせる。しかし、営業三課の浜ちゃんは全く気にしておらず、釣りのことばかり考えていた。

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』の作品情報

釣りバカ日誌20 ファイナル

製作年:2009年
上映時間:118分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:朝原雄三
キャスト:西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、松坂慶子 etc

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』の登場人物(キャスト)

浜崎伝助(西田敏行)
鈴木建設・営業三課 の社員。通称、浜ちゃん。不況に危機感を抱いていない。能天気な性格。「釣りバカ」と呼ばれるほど、釣りが大好き。
鈴木一之助(三國連太郎)
鈴木建設・会長。男気がある。浜ちゃんとは釣り仲間だが、会社の人達には秘密にしている。
沢村葉子(松坂慶子)
東京で料亭「さわむら」の女将を務めている。夫とは離婚している。父はスーさんと親友だった。
沢村裕美(吹石一恵)
葉子の娘。北海道で獣医をしている。親に内緒で、俊介と同棲をしている。
久保俊介(塚本高史)
裕美の恋人。久保牧場の跡取り息子。心優しい性格。仕事熱心で真面目な性格。

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』のあらすじ【起】

鈴木建設の会長である鈴木一之助(スーさん)は、妻の久江から娘達から連絡があったと報告を受ける。何の用か尋ねると、久江は相続の話ではないかと答えた。スーさんは元気に生きている間に遺産の話をされることが不愉快で、腹を立てた。財産なんて残すものじゃないと、思わず愚痴を溢してしまう。

建築業界に不況の波が押し寄せてきており、鈴木建設も例外ではなかった。株価が下がっており、社員達は危機感を募らせる。しかし、営業三課に所属する浜崎伝助(浜ちゃん)だけは、何も気にしていなかった。浜ちゃんは会社で釣り新聞を読んでいた。課長の舟木はそんな浜ちゃんを叱っただが、浜ちゃんは全く意に介さず笑っていた。

スーさんは会社の業績悪化を重く受け止め、報酬を寄付することを決める。報酬の寄付は、業績が回復されるまでとした。役員達は戸惑い、止めようとした。しかも、役員の報酬は株主の承認が必要なため、即決できるものではなかった。だが、スーさんはたとえ否決されてもお金を受け取らないと、強い意志を見せた。

報酬の寄付の件は新聞でも取り上げられ、「株主対策へのパフォーマンスか、リストラへの布石か」と書かれた。浜ちゃん、妻のみち子、浜ちゃんの隣人の太田八郎はスーさんを心配するが、スーさんは葬式代だけ残っていればいいのだと寄付を覆そうとはしなかった。みち子はスーさんや同僚達のためにも、釣りをしばらく休んで仕事を頑張ってくれと浜ちゃんを鼓舞することにした。

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映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』のあらすじ【承】

不況の中、売り上げを伸ばしている会社の中に、浜ちゃんの知り合いが常務を務めている会社があった。浜ちゃんはその常務の息子に釣りを教えたことがあったのだ。浜ちゃんは原常務に会いに行った。だが、営業するつもりはなかった。息子と釣り道具を贈る約束をしていたため、それを渡すために会いに行ったのだ。

原の息子は浜ちゃんのお蔭で引き籠りを抜け出し、高校に通うようになった。しかし、その後の大学受験で失敗し、浪人生活を送っていた。10校受けて全て不合格だったのだ。息子は自信喪失し、近頃では父と目を合わせようともしなかった。原は息子の気持ちが分からないと言っていたが、浜ちゃんには息子の気持ちが分かった。知らず知らずの内に、見下しているのだと指摘した。原はその話に納得しお礼にと、自分のところの会社で建て替え工事を必要としている情報をそれとなく伝えた。

1ヶ月後、めでたく200億円の契約が成立した。浜ちゃんの功績は称えられ、「会長賞」が贈られることになった。スーさんは浜ちゃんに欲しいものを尋ねた。浜ちゃんは釣り休暇が欲しいと訴えた。休暇の判断は現場の上司の確認が必要なため、スーさんはとりあえず浜ちゃんを夕食に誘うことにした。

スーさんは自分の親友の娘が女将を務める、料亭「さわむら」に浜ちゃんを連れて行った。親友は残念ながら、事業に失敗して自殺していた。浜ちゃんもその話を聞いたことがあった。女将の葉子は父のように、自分達家族を助けてくれたスーさんに恩を感じていた。葉子の娘の裕美は、北海道の帯広にある畜産大学を卒業し獣医をしていた。そこには、葉子の父のお墓もあった。スーさんは葉子達の話を聞き、久しぶりに親友のお墓参りに行くことを思い立つ。浜ちゃんも釣りをするため、スーさんについて行くことを決める。

スーさんが家に帰ると、娘の紀子と恵が来ていた。話はやっぱり遺産相続の件だった。スーさんはウンザリするが、紀子達はスーさんの心情など全く気にせず、2人で会話を進めていた。

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』のあらすじ【転】

久江がスーさんと葉子の仲を疑い、浜ちゃんに真相を聞きに来た。しかも、久江は裕美がスーさんの子供ではないかという疑いも持っていた。浜ちゃんは何も知らないため、直接本人に聞くことを勧めた。浜ちゃんは高齢になっても嫉妬している久江のことが、何だか微笑ましく感じた。

浜ちゃん・スーさん・葉子は北海道に旅行に出かけた。葉子は浜ちゃん達と別れ、裕美の家を訪ねることにした。すると、裕美は久保牧場の離れを借りて暮らしていた。しかも、久保牧場の跡取り息子である久保俊介と付き合っていた。葉子は何も知らされておらず、戸惑いを隠せなかった。同棲のことを隠していた裕美のことが許せず、部屋を飛びしてしまう。

スーさんは浮かない顔をして戻ってきた葉子のことを心配する。スーさんと浜ちゃんは事情を聞き、裕美にやり方が乱暴だったのではないかと苦言を呈した。裕美は母の理解を得るため、俊介本人とその両親を連れて来ていた。だが、葉子が会おうとしなかったため、まずは浜ちゃんが両家の間に立ち、俊介の家族と会って話を聞くことになった。皆が部屋を出て行った後、スーさんは葉子に俊介の印象を尋ねた。葉子は腹を立てていたが、俊介に対して好印象を抱いている様子だった。

浜ちゃんは葉子を説得しに行くが、やはり勝手に同棲したことが許せない様子だった。すると、スーさんが穏やかな口調で口を挟んだ。葉子の両親も親の承諾を得ずに、勝手に同棲を始めたのだ。しかも、結婚前に妊娠してしまい、両家から勘当されそうになっていた。スーさんが間に入り、両家を取り持ったのだ。葉子は初めて聞く話に、驚きながら涙を流した。その後、葉子は久保の家族と会うことを承諾し、皆で一緒に宴会を開くことになった。

映画『釣りバカ日誌20 ファイナル』の結末・ラスト(ネタバレ)

葉子はスーさんと墓参りを済ませた後、疑問に思っていたことを思い切って聞くことにした。母のことが好きだったのか尋ねると、スーさんはそれを認め、今でも好きなことを明かした。だが、自分がスーさんの娘ではないかと尋ねると、声を荒げ否定した。葉子はスーさんと墓に眠る両親に、変なことを口にしてしまったと謝罪した。

浜ちゃんは俊介と釣りをしに出かけ、幻の魚であるイトウを釣り上げた。その魚は、浜ちゃんが一度は釣ってみたいと願っていた魚だった。浜ちゃんは一目イトウに会えたことで満足し、川にリリースした。イトウは絶滅の危機に瀕しているのだ。

スーさんが入院したと連絡を受け、浜ちゃんは病室に急いだ。医師の話では、外科的手術は不可能ということだった。ただ、早い段階で血栓を溶かす薬を注入できたため、体力が持てば5分5分の確率で助かるとのことだった。泣きじゃくる久江の傍で、浜ちゃんは必死にスーさんに呼びかけた。その頃、みち子と八郎は、スーさんのためにお百度参りを行っていた。

スーさんは携帯の電波が繋がらない場所に立っていた。近くにいた男性に声を掛けると、この場所はこの世とあの世を繋ぐ三途の川だと教えられる。スーさんは自分が死んだのかと驚いた。近くにいた女性は、最近歩いて渡る橋が落ちたため、渡し船に乗らなければならないことを教えた。渡し船までの道には、すごい数の幽霊が列を作って並んでいた。

スーさんは渡し船に乗ろうとするが、小銭がなかったので切符を買うことができなかった。困っていると、浜ちゃんによく似た奪衣婆を紹介される。奪衣婆は小銭の代わりに、スーさんの身ぐるみを剥ごうとした。スーさんは抵抗して、三途の川に落ちてしまう。

浜ちゃんは夢でスーさんと会ったことを思い出し、急いで久江に電話を掛けた。すると、意識が戻ったと泣きながら報告される。浜ちゃんは涙ながらにみち子に報告した。2人は抱き合って喜んだ。その後、スーさんは会長職を退任した。ホールに社員達が集まり、スーさんの最後の挨拶を聞いた。そこには、浜ちゃんの姿もあった。

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