映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』の概要:鈴木建設の営業マンである浜崎伝助は、健康診断に引っ掛かり、再検査を受けることになる。しかし、浜崎は胃カメラを飲むことを嫌がり、再検査を受けないとごねた。総務部厚生課の河井は、そんな浜崎を必死に説得した。
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:朝原雄三
キャスト:西田敏行、三國連太郎、浅田美代子、常盤貴子 etc
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』の登場人物(キャスト)
- 浜崎伝助(西田敏行)
- 鈴木建設・営業三課の社員。通称、浜ちゃん。鈴木建設フィッシングクラブ会長。胃カメラや注射が大嫌いで、臆病な性格。陽気で明るい。お酒は大好きだが、すぐ寝る。
- 鈴木一之助(三國連太郎)
- 鈴木建設の会長。通称、スーさん。浜ちゃんの釣り仲間。高田大輔の父とは友人関係にある。真面目に働く大輔のことを気に入っている。
- 河井波子(常盤貴子)
- 鈴木建設・総務部厚生課、派遣社員。父は高校生の頃に亡くなっている。それ以降、兄の康平が父親代わりとして見守ってくれていた。
- 高田大輔(山本太郎)
- 鈴木建設・営業三課。高田製薬の御曹司。 真面目で働き者。父親が経営している会社の話をされるのが嫌い。
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』のあらすじ【起】
鈴木建設はドアに電子キーをつけ、警備を強化していた。しかし、社員の浜崎伝助(浜ちゃん)は家にも鍵を掛けないのに会社で鍵を使うのは嫌だと屁理屈をこねて、電子キーを持ち歩こうとはしなかった。一方、会長の鈴木一之助(スーさん)は機械の不具合で開かない扉に苛立ち、家に帰ることにした。幹部社員はスーさんを追いかけ、必死に謝って会社に戻ってもらった。
浜ちゃんは健康診断に引っ掛かり、胃カメラを飲むことになった。しかし、浜ちゃんは胃カメラが怖くて、再検査を拒否した。厚生課の河井波子は会社の規則だからと説得するが、浜ちゃんは頷かなかった。それを見た浜ちゃんの同僚の高田大輔は、波子を困らせるようなことをするなと注意した。課長も浜ちゃんを説得するが、嫌だと拒み続けた。
浜ちゃんは妻のみち子と波子に付き添わられ病院に向かった。浜ちゃんが怯えて逃げ出そうとすると、みち子と波子が腕を抑えて診察室に連れて行った。波子は今まで何度も再診に立ち会ってきたが、妻が付き添う人は初めてだった。浜ちゃんは幸せ者だと羨むと、みち子は照れたように笑った。それから浜ちゃんは胃カメラを飲むが、診察中も暴れて大変だった。検査の結果、異状は見当たらなかった。みち子は面倒を掛けた医師達に謝罪した。
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』のあらすじ【承】
鈴木建設の社員達は、社員旅行で別府に行くことになった。波子に思いを寄せている高田は波子の隣に座ろうとするが、何も知らない浜ちゃんに邪魔されてしまう。浜ちゃんは高田の苛立ちなど気づかず、波子に健康診断の件の感謝を伝えた。高田は空いていた席に座り、浜ちゃんを羨ましそうに眺めた。
皆が観光を楽しむ中、浜ちゃんはお酒の飲み過ぎでバスの中で休んでいた。波子は地元だということもあり、バスに残って浜ちゃんのお世話をしたり、これからの予定について確認をした。浜ちゃんは仕事熱心な波子を見て、結婚すればいい奥さんになると褒めた。
宴会が苦手な高田はこっそり抜け出して、珈琲を飲みに行くことにした。波子は部屋の外で実家に電話をかけており、ちょうど切ったところで高田とばったり会う。波子は高田と共に珈琲を飲みに行くことにした。2人は珈琲を飲みながら、波子の実家の話をした。波子の父は、波子が高校生のときに海の事故で亡くなっていた。そこから兄が父親代わりをするようになったのだが、波子が東京の短大に行くことを反対し、喧嘩別れしていた。その当時は東京に行きたいと思っていたが、現在は大分を懐かしく思っていた。波子はもうすぐ派遣の契約が切れるため、これからどうするか考えているところだった。高田は波子に会えなくなることにショックを受け、言葉を失くした。
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』のあらすじ【転】
波子の兄の康平は漁師だった。浜ちゃんは康平と共に釣りに出かけた。その頃、高田達は皆でバーベキューをしていた。そこで、高田は同僚達から恋人の有無を聞かれる。高田は高田製薬の御曹司で、女性からモテるだろうと思われていた。だが、高田は実家のことを持ち出されるのが嫌で、腹を立てながら彼女はいないことを叫んだ。
康平は波子の将来を心配していた。結婚する相手もおらず、ずっと1人で暮らしていくのではないかと危惧しているのだ。今日一日浜ちゃんの人柄を見て信用に足る男だと思ったため、康平は頭を下げて浜ちゃんに波子のことを頼んだ。
波子は高田に車を運転してもらい実家に帰った。浜ちゃんもまだ家におり、康平達家族や親戚達と宴会を開いていた。その後、高田の運転で波子達はホテルに戻ることにした。その時、浜ちゃんが寝ていたため、高田は波子にずっと好きだったことを告白し、東京に残って欲しいとプロポーズした。実は、浜ちゃんは起きており、こっそり2人の会話を聞いていた。2人きりで話し合いをさせてあげるため、トイレに行くと言って外に出て、ヒッチハイクを行って1人で先にホテルに戻った。
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』の結末・ラスト(ネタバレ)
高田は父親にも波子を紹介し、披露宴を行うことが決まった。スーさんは高田の父から、浜ちゃんは高田本人からそれぞれスピーチを頼まれる。みち子さんや同僚達は、浜ちゃんがきちんとスピーチを行えるのか心配した。しかし、浜ちゃんは心を込めて話せばいいのだと、自信満々の様子だった。
披露宴当日。波子は康平に頭を下げ、今まで面倒を見てくれたお礼を伝えた。康平は妹のウェディング姿を見て、胸一杯で言葉が出てこない様子だった。そのまま、康平は妹に言葉を掛けることなく、部屋を出て行った。
浜ちゃんはトイレでスピーチの練習を行っていたのだが、メモ書きを誤って便器に流してしまう。どうしようかと困っていると、みち子から大丈夫だと励まされる。浜ちゃんはそれに安心し、スピーチの順番を待つことにした。すると、浜ちゃんよりも前にスピーチを行った人が、浜ちゃんが話そうとしていた内容と同じことをしゃべり出した。浜ちゃんはどうすればいいか分からず、呆然とした。
浜ちゃんのスピーチの順番が回ってくるが、「おめでとう」という言葉しか出てこなかった。すると、康平が立ち上がり、どんな面白いスピーチよりも心に響いたと感謝される。スーさんはその言葉に拍手を送り、場が変な空気にならないようにした。波子は結婚を祝福してくれる兄の姿を嬉しそうに見た。
映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』の感想・評価・レビュー
浜ちゃんが胃カメラを飲むことを怖がり、暴れている場面がおもしろかった。そして、妻のみち子が飽きれながらも必死に宥めている姿に愛を感じた。
山本太郎演じる高田大輔が真面目な性格なので、常盤貴子演じる河井波子に思いを寄せている姿に好感が持てた。しかし、高田はなかなか不器用な性格で、空回っている部分が多かった。そんな高田の姿に笑いながらも、河井との恋愛がうまくいけばいいのにと自然に応援することができた。(女性 20代)
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