映画『CAGE ケージ』の概要:ハロウィンで街が賑わう頃、猥褻な動画が出回ってしまった女子高生がいた。人生に絶望しながら向かったベビーシッターのバイト先で、彼女は豚の被り物を被った3人組に襲われる。一体目的は何なのか。
映画『CAGE ケージ』の作品情報
上映時間:83分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:オードリー・カミングズ
キャスト:アリーサ・キング、マディソン・ファーガソン、クリストフ・ガランダー etc
映画『CAGE ケージ』の登場人物(キャスト)
- カイリー・ウィンターズ(アリーサ・キング)
- 女子高生。同級生に酷い仕打ちを受け、自身の猥褻な動画が流出してしまう。ベビーシッターのバイトに向かうが、そこで豚の仮面を被った三人組に襲われてしまう。大人しい性格の女の子。責任感があり、ベビーシッター先の子供達を救い出す。
- フィービー(マディソン・ファーガソ)
- カイリーのベビーシッター先の子供。長女。聞き分けの良い子供。怖がりな一面がある。
- サム(クリストフ・ガランダー)
- カイリーのベビーシッター先の子供。長男。フィービー同様聞き分けの良い子供。かくれんぼが得意。
- マーカス(アーロン・チャートランド)
- カイリーの同級生。カイリーを騙して、猥褻なことをさせて動画を撮影する。そのことで校長に叱られ、カイリーに助けを求める。カイリーのバイト先の家で、豚の被り物をした人間に殺される。人気者だが調子者。
- ロバータ(サモラ・スモールウッド)
- 肌色の豚の被り物を被った女。警察になりすまし、カイリーを騙す。フィービーとサムを襲い、トラックの荷台に拘束する。カイリーに殺される。極悪非道な悪人。
映画『CAGE ケージ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『CAGE ケージ』のあらすじ【起】
アメリカのマサチューセッツ州。いまいち冴えないカイリー・ウィンターという女子高生が、友達に誘われてハロウィンパーティーに参加していた。そこで、彼女と別れたとばかりだという人気者の男子のマーカスに迫られる。そして、カイリーはフェラチオをしてしまう。
友人達はカイリーの行動を隠れて撮影していた。パーティーの翌日、高校中にその動画が出回ってしまう。マーカスの彼女は怒り、カイリーに牛乳を浴びせかける。さらに、カイリーの車には口紅でいたずら書きまでされていた。
絶望したカイリーは自宅へと帰る。シャワーを浴びていると、母のエイミーが帰宅する。エイミーはカイリーに、校長先生に話を聞いたと言う。そして、自分の身は自分で守れと強く叱る。
ベビーシッターの仕事が入っていたカイリーは、遠方にある仕事先へと車で向かう。道中、怪しいトラックが停まっているのをカイリーは見かける。
仕事先のハリソン夫妻の家へと着いたカイリー。夫妻は教育委員会のハロウィンパーティーに参加するため、その間子供の面倒を見て欲しいとカイリーに頼む。夫のグレンの転勤で引越しの控えている家にはたくさんのダンボールが積み上がっていた。そこへグレンの妻が挨拶にくる、彼女はカイリーの噂をすでに聞きつけ、カイリーに嫌味を言う。
映画『CAGE ケージ』のあらすじ【承】
ハリソン家の双子の姉弟であるフィービーとサムの面倒を見ることになったカイリー。まず最初に、彼らはかくれんぼをして遊ぶ。途中、いたずら電話がかかってきたりしながらも、三人は仲良く遊ぶ。
子供達の就寝時間になり、カイリーは姉弟を寝かしつける。しかし、フィービーがクローゼットの中にモンスターがいて寝れないとカイリーに訴える。クローゼットを開けて、モンスターがいないことを証明したカイリー。その後、カイリーが即興で物語を作ってフィービーに語り、寝かしつける。
トイレにいたカイリーは、家のドアがノックされたことに気づく。恐る恐るドアを開けると、そこには豚の被り物を被った数人の人間がいた。すると突然、彼らはカイリーに襲いかかる。急いで家に逃げ込み、警察に電話をする。
電話で詳細を伝え、家中のカーテンを閉めるカイリー。すると、フィービーの叫び声が聞こえる。急いでフィービーのいる場所へと向かうが、そこにはフィービーの姿はなかった。
電話相手の女に、侵入されたと伝えるカイリー。もうすぐ向かうから武器を持って耐え忍んでくれと電話の相手は答える。カイリーは木製バットを手に持ち、相手を待ち構える。
映画『CAGE ケージ』のあらすじ【転】
黒豚の被り物を被った男が、ナイフを持ってカイリーを探すために家の中を歩き回っている。外に出ようとしたカイリーだが、外には肌色の豚のマスクを被った女がいた。
再び家の中に戻り、サムを探すカイリー。しかし、すでにサムも部屋にはいなかった。そして、サムが拉致されるのを目撃する。そこへ先ほどの電話相手である女から電話がかかってくる。カイリーは自分を責め、もうダメだと言い出す。相手の女は、カイリーに外へと移動するよう指示する。
カイリーは自分の車まで到着する。急いで逃げようとするカイリーに電話の女は、警察を待ったほうがいいと伝える。電話の女は、ロバータという名前だとカイリーに伝える。
カイリーは、道中に見た不審なトラックが停まっているのを見つける。トラックに向かうと、豚の被り物をした子供がお菓子を食べていた。隙をみてトラックの荷台のドアを開けると、そこにはフィービーと数人の人間が拘束されていた。
サムを担いで荷台へとやってきた黒豚マスクの男。隠れていたカイリーは、縛られて拘束されていた全員を解放し、そのままトラックで逃げようとするが失敗する。
結局家の中に逃げ込んだカイリー達。そこへ二人の警官が到着するが、二人共殺されてしまう。
映画『CAGE ケージ』の結末・ラスト(ネタバレ)
カイリーはフィービーとサムに、助けを呼びに行くから待っていて欲しいと言う。必ず戻ってくると伝え、カイリーは窓から外へと飛び出す。
外でマーカスの乗っている車に遭遇したカイリー。校長に、自分は無関係だと言って欲しいとマーカスはカイリーに言う。マーカスは、それを伝えるためにカイリーのところまできたのだった。この車で逃げようと考えたカイリーは、姉弟を連れて帰るまでここを動くなとマーカスに伝え、もし逃げたら校長に全てをバラすと脅す。
カイリー達が車に戻ってくる。しかし、マーカスが黒豚マスクの男に刺されてしまう。急いでカイリーは運転席へと向かい、発車する。しかし、トラックに突撃され、意識を失ってしまう。
カイリーが意識を取り戻すと、そこはトラックの荷台だった。豚のマスクを被った子供がカイリーを監視し、腹部をナイフで刺す。カイリーは隙を見てその子供を倒す。
自分の携帯を発見したカイリーはロバータに電話をかける。しかし、それは運転席にいる女だった。ロバータは肌色の豚のマスクを被った女だったのだ。
カイリーは隙を見て黒豚の男を刺し殺す。続いてロバータも殺すことに成功する。そして、そのまま気絶してしまう。
病室で目が覚めたカイリー。サムとフィービーは助かり、唯一の生存者である少年は意識があるが何も喋れないでいた。警察がその少年を引き取りにくるが、その警察の手には少年と同じ傷のような印が手にあった。
突然停電した病院。カイリーはベッドから逃げ出すと、病院内の人間がみんな死んでいた。そこへ、豚の被り物を被った人間が現れる。
映画『CAGE ケージ』の感想・評価・レビュー
豚の被り物をした集団殺人犯と、女子高生であるカイリーが対峙する作品である。ちなみに、動物の被り物をした作品といえば、他にもサプライズなどがあげられる。ベビーシッターを頼まれた家に突然豚の被り物をした複数の人物が現れ、カイリーが子供達を救う為に戦うという内容なのだが、犯行の目的や、豚マスクの意味など、所々省略されている部分が多く、なんともすっきりしない展開である。ラストは、ホラー映画らしいオチなのだが、無差別殺人なのか、カイリーを目的としているのか、結局分からずじまいであり、中途半端な印象を受けてしまった。(男性 30代)
怖さを感じてこれからどうなるのかドキドキしていたのだが、そのままスパッと終わってしまった。豚のマスクを着けた集団の目的は一体なんなのか、なぜハリソン家に現れたのか、描かれないまま終わってしまった。もやもやした気持ちが残る作品で、正直ガッカリした。おもしろくなりそうな物語なのに、惜しいと思う。
カイリーが同級生から酷い仕打ちを受けた設定は、いらなかったと思う。ちょっと嫌な気持ちになっただけだった。(女性 30代)
普通の女の子が豚の被り物をした謎の集団に狙われるお話。既視感があるなと感じていましたが、被り物をして女の子を襲う作品って結構多いですよね。大体の作品は、なぜ主人公が狙われるのか理由が明らかになりますが、今作は最後まで鑑賞しても、主人公のカイリーが狙われた理由が分かりませんでした。
ストーリー自体はハラハラドキドキさせてくれるのでかなり楽しめましたが、何故?と疑問に思うとモヤっとした気持ちが残ってしまうかもしれません。(女性 30代)
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