映画『カンヌ映画通り』の概要:81年のカンヌ国際映画祭を舞台に、ドキュメンタリーとドラマが入り混じるダニエル・シュミット監督の冒険作。映画好きにはたまらない歴代スター達の懐かしい映像にも注目。
映画『カンヌ映画通り』の作品情報
上映時間:54分
ジャンル:ヒューマンドラマ、ドキュメンタリー
監督:ダニエル・シュミット
キャスト:ビュル・オジエ、キラ・ニジンスキー、ボブ・ラフェルソン、ジャン=クロード・ブリアリ etc
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映画『カンヌ映画通り』の登場人物(キャスト)
- ベティ(ビュル・オジェ)
- 映画好きの女性。映画好きが高じて、招待状無しでカンヌ国際映画祭へと潜入する。口数は少ないが意志が強いのか、取れもしない招待状をしつこくせがむ。
- キーラ・ニジンスキー
- バレエダンサーのヴァスラフ・ニジンスキーの娘。自身の映画の為にカンヌへ来ている。会見では、観客や記者の質問に陽気に答える。ベティはキーラの考え方に惹かれる。
映画『カンヌ映画通り』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『カンヌ映画通り』のあらすじ【起】
カンヌ市内にあるアパートに宿泊するベティはテレビでニュースを見ている。テレビの雑音が響く中、電話に手を伸ばしたベティはカンヌ国際映画祭の委員会に電話をかける。そして、ニコルソンの記者会見について話がしたいと委員会に伝えるも、相手にたらい回しにされてなかなか取り合ってもらえないでいる。彼女はジャーナリストでも関係者でもないのだった。
その後、何度も映画祭に参加したいと電話をするベティ。参加するには保険証などの身分証明や、IDカードが必要だと言われる。
ホテルを出たベティは映画祭の会場でIDカードを取得したいと受付に尋ねる。しかし、そこでもたらい回しにされてなかなか請け負ってもらえない。最終的に受付嬢は、ただ映画が好きなだけのベティを会場に入れるわけにはいかないと言うのだった。
ある会場で、20世紀を代表するバレエダンサーのヴァスラフ・ニジンスキーの娘であるキーラ・ニジンスキーの会見が行われていた。陽気なキーラは、冗談を織り交ぜながら記者からの質問に答えている。
映画『カンヌ映画通り』のあらすじ【承】
記者は、キーラの父が空中で停止したと言う伝説について質問する。キーラが身振り手振りでそれを説明している時、どうにか会場に潜り込んだベティがそこへ入ってくるのだった。
ベティはキーラの会見を楽しんだ後、別の会場へと向かう。向かった先には大勢の記者がいた。記者の前には、ジャック・ニコルソン、ジェシカ・ラング、ボブ・ラフェルソン監督らが自身の映画についての質問に答えている姿があった。
ホテルへと戻ったベティ。再びテレビを見ながら電話をかけ、ニコルソンの記者会見について尋ねる。やっと繋がったのだが、会見は3日前だったと告げられるのだった。
再び会場へと向かったベティ。大勢の人で賑わう会場を少し外れ、カンヌの美しい海を少し眺めた後、再び人混みの中へと戻るのだった。
ボディーガードに引き止められながらも、映画スター達の姿を見ようと人混みを掻き分けながら中へと進むベティ。カンヌの街は映画一色となり、映画スター達の登場で賑わいを見せるのだった。
映画『カンヌ映画通り』のあらすじ【転】
その夜、再びホテルで電話をするベティ。今度は劇場案内の係員に電話をかけ、キーラ・ニジンスキーの映画はどこでやっているのかと尋ねる。ベティは、キーラのことをとても興味深い女性だと語る。
ベッドの上でベティは傍にあったオペラグラスを覗く。するとそこには、ブリジット・バルドー、オーソン・ウェルズ、グレース・ケリー、アンドレ・マルロー、パブロ・ピカソ、フェデリコ・フェリーニ、ソフィア・ローレン、マリリン・モンローなど、かつての映画スター達がカンヌの街を記者に囲まれながら闊歩する姿が映し出される。スター達は華やかにカンヌの街を賑わせている。
オペラグラス越しに映る過去の記憶にうっとりと思いを馳せていたベティは再び電話をかける。今度は係員に、キーラの記者会見で聞いたニジンスキーの話を語った後、再びニコルソンの講演について質問をする。ニジンスキーの話は会見で聞くことが出来たが、結局その映画を観ることが出来なかった。だからどうしてもニコルソンの映画は観たいのだとベティは訴える。
映画『カンヌ映画通り』の結末・ラスト(ネタバレ)
翌朝、ベティは自室から再び電話をかける。その後、テレビでニュースを見た後にホテルを出たベティは、再びキーラが会見を開いている会場へと向かう。
会場では、キーラが観客からの質問に答えていた。それをベティは嬉しそうに聞いている。しかし、キーラは突然疲れたと言って帰ってしまうのだった。
ベティはその後、映画を観ようと別の会場へと向かう。しかし、ドアの前で係員に証明書や招待状の提出をするように言われ、持っていなかったベティは渋々ホテルへと帰っていく。自室へ戻ったベティ。テレビには戦争の映像が映し出されていた。
ベティは再び電話をかける。今度はニジンスキーの映画が観たいから招待状が欲しいと頼むのだった。
再び会場へと向かったベティは、IDカード無しで上映中の会場へと入ろうとする。しかし、再び係員に止められる。その後何度も会場と自室を往復するベティ。最後に自室へと戻り、部屋のタンスを開けると突然ジャン=クロード・ブリアリの幻覚をそこに見るのだった。そして再び電話をかけたベティは、チミノの映画が観たいと頼むのだった。
映画『カンヌ映画通り』の感想・評価・レビュー
映画好きな人にはぜひ見て欲しい作品です。「映画が大好き」な女性が、招待状もIDも無いのに「カンヌ」に乗り込むお話。映画ファンなら誰もが一度は行ってみたいと憧れる「カンヌ映画祭」ですが、一般の人が中に入るのは無理に等しいようです。
それでも諦めなかったベティは会見を聞きたい、映画を見たいと言って何度も電話をかけます。その熱意と、映画祭の関係者の「冷遇」はあまりに温度差があって笑ってしまいました。
最後の最後まで「希望」を持ち、諦めないベティの姿がとても印象に残りました。(女性 30代)
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