映画『キャロル(2015)』あらすじネタバレ結末と感想 | MIHOシネマ
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映画『キャロル(2015)』あらすじネタバレ結末と感想

映画『キャロル(2015)』の概要:1950年代のニューヨークを舞台に、禁断の愛を描いたアカデミー賞候補作品。原作はパトリシア・ハイスミスの「THE PRIDE OF SALT」。出演はケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ。トッド・ヘインズ監督の2015年米国映画。

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映画『キャロル』 作品情報

キャロル

  • 製作年:2015年
  • 上映時間:118分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:トッド・ヘインズ
  • キャスト:ケイト・ブランシェット、ルーニー・マーラ、サラ・ポールソン、ジェイク・レイシー etc

映画『キャロル』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

映画『キャロル』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『キャロル(2015)』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『キャロル』 あらすじ【起・承】

1950年代、ニューヨーク。クリスマス・シーズンの街は、とても華やかだった。
デパートのおもちゃ売り場で働くテレーズ・ベリドット(ルーニー・マーラ)は、美しい年上の女性キャロル(ケイト・ブランシェット)から、娘に贈るプレゼントを探して欲しいと言われた。

そこで、最新の電車セットを提案すると、彼女は娘へのクリスマスプレゼントとして家に配送することに。加えて、彼女が店に忘れた手袋も同封して送った。

数日後、手袋のお礼にとテレーズは、キャロルから食事に誘われるのだった。キャロルは、テレーズの事を“まるで天から降りてきたよう”と称賛した。

だが、キャロルは夫との離婚協議中で、6歳になる娘の親権を巡り双方で争っていた。
キャロルは過去にアビーと恋愛関係になり、夫を愛することができない。ただ、夫の方はまだキャロルに未練があるようで度々訪ねてくるのだった。

テレーズは、キャロルと一緒にクリスマス休暇を過ごすことになった。キャロルの家に行き、ピアノを弾いた。そして、写真が趣味であり、写真家になることが夢だと話す。

いい雰囲気の2人のところに、キャロルの夫ハージ(カイル・チャンドラー)が娘を迎えにきた。予定では、クリスマスを過ごした後に迎えにくる予定だった。

娘を夫に奪われ、いらだつキャロル。テレーズは、帰りの車の中で涙を流す。
家にテレーズが戻ると、キャロルから電話が!
“さっきの態度は悪かったわ。今度、会いに行ってもいい?”と。

弁護士リックスから、夫ハージが娘に会うことを禁止する処置を法的に申請したと聞いた。
キャロルは、アビーやテレーズとの恋を問題にされ、もし娘と無理に会おうとすれば、素行調査を行い、離婚に対して圧倒的に不利になるだろうといわれた。

その頃、テレーズはキャロルへのクリスマスプレゼントを選んでいた。恋人リチャード(ジェイク・レイシー)とデート中に、“男の人に恋したことある?”と質問してみた。
“(同性に恋することは)誰にでも起きることだと思わない?”とも言ってみるが、彼氏には理解できないようだ。

やがて、クリスマスを迎え、キャロルがテレーズの家に遊びに来た。
“メリークリスマス!トランクを開けてみて”と言われ、開けてみるとカメラとフィルムが入っていた。

キャロルの悩みを聞き、力になりたいと思うテレーズ。そんなテレーズをキャロルは2人だけの旅に誘うのだった。

一つ返事で、キャロルとの旅行を決めたテレーズを、“あの女に夢中なのか?信じられない!”と怒りをあらわにする恋人リチャード。

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映画『キャロル』 結末・ラスト(ネタバレ)

こうして、2人は西へ向かって旅に出た。クリスマス気分が高まる中、テレーズはキャロルに以前、ピアノで奏でたビリー・ホリデイのジャズ・ナンバーが収録されたレコードを贈った。

一方、キャロルの夫は、アビーの家を訪れ、キャロルを必死に探していた。
“妻に会わせろ!娘がキャロルとクリスマスを過ごしたいと言っているんだ!”と叫ぶが、アビーは、“あなたの力になれない”と言うのだった。

キャロルとテレーズは、甘い時を過ごしていた。音楽を聴きながら、メイクや香水を試して遊び、ホテルではスィートルームに泊まっていた。

アイオワ州、ウォータールーへ。新年を迎え、2人はキスを交わした。やがて、結ばれるのだが、2人の情事がキャロルの夫側の策略により、盗聴されてしまう。

やがて、夫との話し合いのため、2人は別れを選んだ。キャロルが去った後、アビーがテレーズの元に来た。そして、キャロルから預かった、“最愛の人へ”とテレーズに宛てた手紙を渡すのだった。

別れて元の生活へ戻ることを決意した手紙だった。2人は別れたが、テレーズの心にはキャロルへの想いでいっぱいだった。

一方、キャロルは娘に会えたが、気取った食事や自分の気持ちをごまかして生きる毎日に耐えられなくなっていった。テレーズとの連絡は1ヶ月間なかった。

アビーから、テレーズがカメラマンとして、新聞社で働きはじめたことを聞いた。街にでた際に、車内から新聞社へ急ぐテレーズの姿を見つめるキャロル。

何回目かの離婚調停の日。ついにキャロルは、娘リンディへの思いを口にし、娘との面会を認めて欲しいと主張した。

新聞社にテレーズ宛の手紙が届いた。キャロルからで、“リッツホテルで今夜6時半”に会いたいと書いてあった。
その食事の席で、キャロルはテレーズに“一緒に住もう”と提案した。だが、テレーズは出来ないと初めて断るのだった。

2人が会っているところに、テレーズの友人ジャックが現れ、パーティに行かないかと誘ってきた。キャロルは、振られたと思い、テレーズの前から去ってゆく。

テレーズは、友人ジャックと共にパーティへ行くが楽しむ気持ちになれない。そこで、自分の気持ちに正直になろうと考えた。

テレーズが向かった先は、キャロルがいるレストランだった。ゆっくりと近づいてゆくと、キャロルもテレーズに気づき、優しく微笑むのだった。

映画『キャロル』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『キャロル(2015)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが魅せる、禁断の恋

同性愛をテーマにした映画ですが、いやらしさはなく、純愛として観ることのできる作品です。ケイト・ブランシェットの気高く男っぽい存在感や、ルーニー・マーラの純粋で揺れる感情の表現など性別を超えて、胸に響いてきます。

1950年代のアメリカの雰囲気がよく表現されていて、特に主演2人のファッションは見どころの1つです。毛皮のコートをまとったおしゃれなマダム感溢れるケイト・ブランシェットとシンプルで落ち着いたトーンでまとめられた服を着るルーニー・マーラ。

大人の女性に惹かれ、恐る恐る禁断の恋へ進んでゆく、テレーズ役のルーニー・マーラが本当にかわいくて彼女の成長物語としても楽しめます。

女性陣の演技にばかり目がゆくと思いますが、キャロルの夫やテレーズの恋人など男性が同性愛に対してどう考えていたかという態度を知るのも興味深い。娘を渡さないために“盗聴”というやり方で追い詰めるキャロルの夫の態度にはやりすぎだと感じるかも。

「キャロル」は、監督が1950年代の雰囲気や美にこだわり作った点とケイト・ブランシェットとルーニー・マーラの2大女優の競演が見事に調和した作品だといえよう。

挑戦し続けていく、女優!ルーニー・マーラ

デビット・フィンチャー監督の「ドラゴンタトゥーの女」で人気となった、ルーニー・マーラ。

北欧版もありますが、ダニエル・クレイグとの共演で、セクシーで存在感のある演技を魅せました。体当たりな演技に挑戦するという印象がありますが、本作でもそれは変わっていません。

特に女性同士の恋愛シーンでは、美しい体をいかんなく魅せ、ケイト・ブランシェットの存在感にも負けない迫力があります。

2人の瞳から溢れる愛や佇まいにも注目してご覧下さい。


クリスマスと50年代の雰囲気が二人をより美しく写していてたと思う。どんどん高鳴っていくBGMがシーンと最高にマッチしていたので映画としての盛り上がりも優秀。大胆に描かれるベッドシーンでさえ、二人の美しさが官能的に極まっていた。テレーズが一心にキャロルのところへ歩み寄っていくラストがとても好きだ。

そしてキャロルの女性としてのカッコ良さというか凛々しさは観ている自分までが憧れるほど魅力的だった。女性として自分の意志をはっきりと持つ自分でありたいと背中を押してくれる作品だ。(女性 20代)


クリスマスの雰囲気と、二人の女性の愛の描写が物凄くマッチしていて、キャロルとテレーズどちらの気持ちも感じ取ることができました。
同性愛を描いていますが、そこまで型にはまった作品ではなく、女同士の絆や深い愛情をとても丁寧に描いていたと思います。キャロルを演じたケイト・ブランシェットが本当に美しくて、こういう女性に惹かれてしまう気持ちは同性でも容易に想像出来ました。
自分がそうか、そうでないかは重要なことではありません。様々な愛の形を「理解」した先に明るく幸せな未来があるのだろうと感じました。(女性 30代)


なんといってもラストシーンのケイト・ブランシェットの微笑みが素晴らしい。劇場で観た時も印象に残っていたが、あらためて見返してもやはり素晴らしい。あの表情を観るための約2時間と言ってもいいほど引きつけられた。
内容は同性愛者が今の時代よりさらに受け入れられにくかった時代の話。聞けば原作は自伝的小説、となれば作家は相当困難な時代に自分を貫いた方なのであろう。今も差別や偏見はそこかしこにありはするが、少しでも良い方に動くことを願うばかりだ。(男性 40代)


とにかくただひたすらにケイト・ブランシェットとルーニー・マーラが美しくて魅力的な映画だった。このキャスティングの時点でもはや成功だと思う。
特に台詞はなくても、出会いのシーンから二人が惹かれ合い、徐々にお互いの心を占めていく様子が伝わってきた。美女ふたりのラブシーンはもちろん美しかったが、二人が一緒に食事をしたり、ドライブをしたり、何気ないシーンが本当に美しくて印象的だった。
全体的に雰囲気が良く、画面がオシャレなので目の保養。(女性 30代)


1950年代のニューヨークの街、往来する車、インテリアに一目惚れしました。格式高く、色味が芸術的です。この時代は、同性愛なんて以ての外だったのでしょう。本人達は純粋に惹かれ合っているだけなのに、恋愛すら好きにできないなんて。ケイト・ブランシェットがエレガントです。そして、キャロルとテレーズの会話も優美で、洗練されています。二人きりの朝食、車での移動、女性同士の恋愛だとここまで絵面が綺麗で儚いものかと、頬を赤らめながら見惚れていました。(女性 30代)


女性同士の恋愛、娘の親権争いを軸にストーリーが進んでいきますが、ドロドロとしたものを全く感じません。キャロルとテレーズからは覚悟のようなものが感じられ、凛とした態度が美しかったです。ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラがとにかく気品に溢れていて、冬の澄んだ空気に似合っていました。
女性同士のラブシーンも生々しさがなく、純粋なものを感じました。キャロルの以前の交際相手アビーもさっぱりとした性格で、キャロルとテレーズを見守っているところが良かったです。(女性 40代)

映画『キャロル』 まとめ

本作は、アカデミー賞候補作にノミネートされ話題になりました。残念ながら受賞には至らなかったものの、同性愛に対する見方が本作で変わることを願っています。

ケイト・ブランシェットが貫録の演技を魅せ、純粋な女の子が禁断の恋にはまってゆくさまを熱演したルーニー・マーラ。この2人の演技に胸が熱くなるのではないでしょうか。

また1950年代という時代性やファッションにも心が奪われます。
「アイム・ノット・ゼア」を撮ったトッド・ヘインズ監督は、細部までこだわった美意識を持つことでも知られています。

本作でもそのセンスが生かされ、普遍的な愛の物語として語り継がれるだろう。

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みんなの感想・レビュー

  1. Sad mom より:

    これもとても良い映画でしたね。最後の場面には人として未来を生きる為のほのかな希望が見えたと思います。相変わらず日本では、セクハラやパワハラが問題として毎日取り上げられてますが。これから生き残るべき優秀な人間に、女性蔑視が壁となりうるのが、普通のおばさんにさえ解るのに。ところで、ブルーに生まれついて をご覧になられたでしょうか?町山氏の所にも書いたのですが、今の若い方々は、題名にも多くの意味があるので、この映画を見たいとか思わないのでしょうか?確かにチャットベイカーって誰やねんというのが本音ですが、あの人生を送らねばならない深い心理を追求することは、時代遅れなのですか?

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