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映画『キャッチ ア ウェーブ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『キャッチ ア ウェーブ』の概要:高校生1年生の佐々木は、夏休みを利用して友人の別荘に遊びに行った。だが、友人が別荘の鍵を落としてしまい、家に入れなくなってしまう。困っているときに、サーフショップのオーナーであるデュークと出会う。

映画『キャッチ ア ウェーブ』の作品情報

キャッチ ア ウェーブ

製作年:2006年
上映時間:116分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:高橋伸之
キャスト:三浦春馬、加藤ローサ、木村了、濱田岳 etc

映画『キャッチ ア ウェーブ』の登場人物(キャスト)

佐々木大洋(三浦春馬)
16歳・高校1年生。真面目な性格。将来の夢は映画を撮ること。サーフショップでジュリアと出会い、一目惚れをする。
ジュリア(加藤ローサ)
サーファー。父は軍人で、横須賀の米軍基地で働いている。ノースショアで波に乗るのが夢。父の転勤の影響で、ハワイに引っ越すことが決まっている。
小林誠人(木村了)
16歳・高校1年生。佐々木の友人。見よう見まねで空手を成功させるほど、身体能力が意外と高い。
田口浩輔(濱田岳)
16歳・高校1年生。佐々木の友人。気が弱いところもあるが、友人思いの優しい性格。
デューク川原(竹中直人)
サーフショップのオーナー。元プロサーファー。ある大会の出場中に1歳の我が子を病気で亡くしてしまい、プロであることを辞めてしまう。妻とは離婚している。
ニック(三船力也)
ジュリアの知り合い。横須賀のサーファー。サーファーとしてのルールやマナーなど守らず、仲間と共に好き勝手な行動を行う。

映画『キャッチ ア ウェーブ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『キャッチ ア ウェーブ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『キャッチ ア ウェーブ』のあらすじ【起】

佐々木大洋は友人の田口浩輔の両親が持っている別荘に、同じく友人の小林誠人と一緒に遊びに行くことになった。佐々木達は夏休み中の間、煩い親もいない環境で自由に過ごせると浮かれた。別荘近くの海では、サーフィンの大会が開かれていた。小林と田口が水着姿の女性を見て喜んでいる間、佐々木はサーファー達の動きに見入っていた。すると、突然サーフボードを持った男達(ニック達)に絡まれ、突き飛ばされてしまう。田口は揉めたくなかったため、必死に謝罪してやり過ごした。

田口が別荘の鍵を失くしてしまう。皆で必死に探すが見つからなかったため、浜辺で一夜を明かした。目を覚ました佐々木は、悲鳴を上げている男性がいることに気づき近づいて行った。すると、男性が裸で浜辺に寝そべっていた。サーファー達に服を取られてしまったのだ。佐々木達はご褒美をあげるから助けてくれと頼まれ、その男性を家まで送ることになった。その男性はデューク川原と言い、サーフショップのオーナーだった。

小林と田口は女性にモテたかったため、デュークにサーフィンを教えてくれと頼んだ。佐々木もサーフィンに興味があったため、頭を下げてお願いした。デュークはサーフィンを教えることを了承するが、代わりに店でバイトをすることを求めた。

小林と田口が仕事をサボってお昼ご飯を買いに行ったため、佐々木は1人で店番をすることになった。すると、そこに美しい女性がやって来る。佐々木はその女性、ジュリアに一目惚れをする。ジュリアはデュークと知り合いらしく、デュークが店を放っておいてサーフィンをすることや、店のどこにメモ帳があるのかも知っていた。佐々木はドギマギしながらも必死に受け答えをして、ジュリアから修理を依頼されたローラーボードを預かった。

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映画『キャッチ ア ウェーブ』のあらすじ【承】

デュークは佐々木達に、特訓メニューを書いた紙を披露した。そこには、「一、店内モップがけ。二、窓拭き。三、俺様の部屋掃除。四、よろしくね」と書かれていた。佐々木達は不満の声を上げるが、特訓メニューは変わらなかった。モップも窓拭き用の板も、重りがついていて動かすだけでも大変だった。だが、カッコいいサーファーを夢見て、佐々木達は必死に掃除を行った。

一週間経ってもサーフィンを教えてくれなかったため、佐々木はデュークに文句を言った。すると、デュークが突然奇声を発しながら、体を触ってきた。サーフィンができるほどの体つきになったか、確認したのだ。デュークは佐々木達の体が鍛えられたと判断し、サーフィンの特訓を行うことを決める。デュークは海に入る前に、サーファーの心得を佐々木達に教えた。それは、「海をなめるな。前乗りするな(他人が乗ろうとしている波を横取りすること)。ゴミを捨てるな」だった。

デュークはまず浜辺で、ボードの乗り方を佐々木達に教えた。その後、佐々木達はボードを持って意気揚々と海へと入って行った。だが、波に飲まれてしまい、体勢を維持するだけでも大変だった。佐々木達はデュークの指導を受けながら、何度も何度も練習を行った。

佐々木はジュリアの家に、修理が終わったローラーボードを届けに行った。すると、ジュリアに頼まれ、ジュリアが波に乗っている姿をビデオに収めることになる。ジュリアの波乗り姿はとてもカッコよく、様になっていた。佐々木はそれを見て、自分も上手くできるようになるのか不安を抱く。ジュリアはそんな佐々木に、デュークに教えてもらっていたら大丈夫だと微笑んだ。2人が和やかに話していると、ニック達がやって来てジュリアに話しかけてきた。だが、ジュリアはニック達を邪険にし、佐々木を連れてその場を離れた。ニック達は横須賀のサーファーで、湘南に来てはルールを無視して好き勝手に振る舞うため、ジュリアは嫌悪感を抱いていた。

佐々木はビデオを撮ったお礼に、ジュリアから映画に誘われる。見に行くのは「エンドレスサマー」というサーフィン映画だった。ジュリアはその映画に登場するノースショアで、波を乗りこなすことが夢だった。佐々木はジュリアに夢を聞かれるが、答えることができなかった。

映画『キャッチ ア ウェーブ』のあらすじ【転】

佐々木達はデュークに、自分達専用のボードとウェアをプレゼントされる。大喜びした佐々木達は練習に一層励んだ。すると、佐々木が初めて波に乗り、ボードの上に立つことに成功する。佐々木が浜辺でも練習に励んでいると、ジュリアがやって来て声を掛けられる。佐々木達の仲の良い様子を見て、小林と田口は羨ましそうにやっかんだ。

デュークは友人のマークがマネージャーを務めるレストランに、佐々木達を連れて行った。すると、その店で流れていた過去のサーフ大会の映像に、若かりし頃のデュークが出ており、佐々木達は驚愕した。マークは佐々木達の年齢が16歳だと知り、デュークが3人の練習に付き合っていることに納得する。デュークの子供も生きていれば、佐々木達と同じ16歳だった。先程店で流れていた大会の途中で、1歳の我が子を病気で亡くしてしまい、デュークはプロを引退してしまったのだ。大会に優勝したときに使っていたボードも封印し、奥さんとも離婚していた。マークはしんみりする3人に、デュークに教えてもらうなら真面目にやれと激励した。

デュークは“お遣い”と称し、佐々木をデートに送り出した。その時、デート代は男性が払うものだと言って、お小遣いを渡した。佐々木は感動するが、今度バイト代から引くと言われがっかりする。

ジュリアの案内で、佐々木は横須賀の米軍基地内を観光し、映画を見て楽しい時間を過ごした。その時、佐々木はジュリアから、この間撮ってもらったサーフィンの映像が、家族にも好評だったと褒められる。佐々木はそれに勇気づけられ、映画を撮る仕事に就きたいことを打ち明けた。その夢は誰にも打ち明けたことがなく、ジュリアに話したのが初めてだった。ジュリアは笑うことなく、素敵な夢だと応援した。

佐々木がトイレから戻ると、ジュリアがニック達に絡まれていた。助けに行くと、なぜ日本人が基地内にいるのかと難癖をつけられる。佐々木はそれを無視してジュリアと共に逃げようとするが、行く手を阻まれ、地面に突き飛ばされる。ジュリアはそんなニックの行為を止めようとして、逆に突き飛ばされてしまう。それを見た佐々木は、咄嗟にニックを殴りつけてしまう。

佐々木は助けたお礼に、ジュリアからサーフィンの個人レッスンを受けることになる。朝、部屋をこっそり抜け出し、小林達に内緒で練習をしに行った。だがある日、練習終わりにニック達に絡まれ、殴られてしまう。だがそこに、佐々木をつけて来ていた小林達が現れる。小林は見よう見まねで行った空手で、ニック達を追い返した。

映画『キャッチ ア ウェーブ』の結末・ラスト(ネタバレ)

サーフィンの練習を行っているとき、田口がニックの仲間に前乗りをされ、ボードが顔に当たって怪我を負ってしまう。ニックの仲間は自分が前乗りをしたにも関わらず、向こうが前乗りをしてくるからだと嘲笑った。腹を立てた佐々木は文句を言いに行くが、ニック達に堪えた様子はなかった。ニックはいい加減佐々木が目障りだったため、命を懸けた勝負を持ち掛けた。もうすぐ来る台風の波に乗ろうと言うのだ。ジュリアは止めるが、佐々木は受けることを決める。そして、もし波に乗ることができれば、二度とこの海に入らず、ジュリアに近づかないことをニックに約束させた。

ジュリアは自分が大切にしているペンダントを佐々木に渡した。ジュリアは父の転勤のため、2日後にハワイに引っ越すことになっていた。佐々木は泣き顔を見られないように、顔を横に向けた。ジュリアはそんな佐々木に抱きつき、泣きじゃくった。

台風の日。佐々木はこっそり部屋を出て行こうとするが、小林達は起きており、応援に来てくれることになった。佐々木はそんな小林達の優しい思いに勇気づけられる。ジュリアは海に来た佐々木を止めるが、佐々木の決意は固く、ニックと共に荒れ狂う海へと入って行った。そんな佐々木達を、デュークとマークが遠くから見守っていた。そのデュークの手には、優勝した大会で使ったボードがあった。

ニックは波に乗ることができず、デューク達に救助される。後から挑戦した佐々木は見事波に乗ることを成功させるが、バランスを崩し波に飲み込まれてしまう。デュークが必死に佐々木の救助に向かった。デュークとジュリアが心臓マッサージを行い、佐々木は意識を取り戻した。ニックは仲間を連れ、静かにその場を立ち去った。ジュリアはニックの後ろ姿を見送る佐々木に、ニックだけが負けたのではないと伝えた。サーファーとして大事な自然をリスペクトする気持ちを、佐々木も忘れてしまっていたからだった。佐々木はその言葉を重く受け止めた。

ジュリアの母が迎えに来た。佐々木が会いに行くことを約束すると、ジュリアは佐々木にキスをして母のところに向かった。佐々木はタクシーに乗り込むジュリアを見送った。

映画『キャッチ ア ウェーブ』の感想・評価・レビュー

まだ幼さの残る三浦春馬の演技をじっくり楽しめる映画です。濱田岳や木村了の演技も初々しくて、今となっては貴重な映像のように感じます。3人がサーフィンに夢中になっている姿がとても楽しそうで、つられてマリンスポーツを始めたほどです。竹中直人演じるデュークによる、サーフィンの指導が印象的です。ゴミは持ち帰る、海をなめるな、など、自然への敬愛を感じます。Def Techの音楽がぴったりマッチしており、この映画を華やかに彩っています。(女性 30代)


彼らと同じ年頃の時に見て大好きになった今作。主演の三浦春馬もまだ幼く可愛らしい感じで、友人を演じた濱田岳や木村了のちょっとおチャラけた感じが、作品の世界観を明るく楽しいものにしていました。そして、竹中直人が出てくることでいいバランスでコメディぽさが加わり、ストーリーもキャストも大満足の作品です。
「一生忘れられない夏休み」のような今作。竹中直人も加藤ローサも海とサーフィンが本当に似合っていてキラキラしていました。出演シーンは多くないものの、坂口憲二はやはり海が似合います。彼が出ていることでサーフィンのシーンに物凄くリアリティが感じられました。(女性 30代)


サーフィンに挑戦する少年たちの夏の物語です。おバカ加減が懐かしく感じられ、自分も夏休み時代に戻りたくなります。大自然を相手にするスポーツと謳うだけあって、海が美しく壮大に映し出されています。青春がメインですが、大人の竹中直人さんが良い味出していますよね。洋画でいうモーガン・フリーマンみたいに、いるだけで安心感がぐっと上がります。

キャストを確認せずに鑑賞したのですが、三浦春馬さんにはドキッとしました。良い演技なだけに本当に惜しいです…(男性 20代)

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