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映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』の概要:レスターは住んでいた土地を追われ、森の中にある廃小屋で暮らし始めた。家族がおらず粗野なレスターを、町の人々や保安官は危険視していた。レスターは周囲のことなど気にせず、ライフルを片手に自由な生活を送っていた。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』の作品情報

チャイルド・オブ・ゴッド

製作年:2013年
上映時間:104分
ジャンル:サスペンス
監督:ジェームズ・フランコ
キャスト:スコット・ヘイズ、ティム・ブレイク・ネルソン、ジム・パラック、ジェームズ・フランコ etc

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』の登場人物(キャスト)

レスター・バラード(スコット・ヘイズ)
幼い頃に父親は自殺し、母親は家を出ていった。一人っ子だったため、天涯孤独の身となる。いつもライフルを持っている。射撃が得意。粗野な性格。
フェイト保安官(ティム・ブレイク・ネルソン)
セヴィア群の保安官。荒っぽいレスターを危険視しており、注意を払っている。冷静沈着な人物。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のあらすじ【起】

レスター・バラードは住んでいた土地を追われ、森の中にある廃小屋で暮らし始めた。レスターが幼い頃に父親は自殺をし、母親は家を出た。一人っ子だったレスターは、天涯孤独の身となった。レスターはいつも片手にライフルを持っていた。粗野な性格をしており、他人と交流することはなかった。周囲はそんなレスターを恐れていた。

レスターは森の中で倒れている女性を見かけ、声をかけた。女性は襲われることを警戒し、石を使ってレスターを追い払おうとした。レスターは咄嗟に女性の体を押さえつけ、服を破いてしまう。女性はさらに激しく抵抗した。レスターは破れた女性の服を持ち、その場を立ち去った。

女性は男性に襲われたと保安官に訴えた。フェイト保安官はレスターを連行した。女性を襲った男性は、レスターの他にいた。しかし、女性はレスターにも襲われたと訴えた。レスターは襲ったことを否定するが、女性は聞き入れなかった。女性はレスターのことを激しく罵った。レスターは女性を止めようとして揉み合いになり、牢屋に入れられることになった。

レスターは釈放された。レスターは今まで、裁判所命令の無視、公序良俗違反、脅迫暴行などの罪を犯していた。レスターは女性を襲った気はなかったが、フェイト保安官はレスターの訴えを信じなかった。フェイト保安官は次に殺人をやるかもしれないと、レスターに冗談半分に言葉を投げかけた。

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映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のあらすじ【承】

レスターは射撃がかなり得意だった。レスターは祭りを訪れ、射的で遊んだ。そして、景品のぬいぐるみを手に入れた。レスターは自宅へ帰ると、ぬいぐるみに話しかけた。家にぬいぐるみがやって来たことを喜んでいた。

レスターの祖父はリーランドという名で、軍人恩給をもらっていた。本人は「北軍兵だった」と言っていたが、実際は森の中に身を隠し徴兵を逃れて戦争には行っていなかった。リーランドは嘘を吐いて恩給を受けていたのだった。

レスターは森の中で1台の車を見つける。その車にはカップルの遺体があった。レスターは女性の身体を触り、財布からお金と女性の写真を奪って立ち去った。だが、再び車へと戻ると、女性の遺体を自分が暮らしている小屋に運んだ。レスターは女性の遺体と寄り添い、眠りについた。

子供達が森に入って来るため、レスターは女性の遺体を屋根裏に隠した。そして、女ものの服や下着を買いに出かけた。レスターは購入した服を女性の遺体に着せ、髪の毛を手入れして綺麗にした。レスターはまるで女性が生きているかのように会話をし、身体に触れた。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』のあらすじ【転】

レスターは酷い寒さを感じ、暖炉に火を点けて眠りについた。気がつくと小屋に火が燃え移っていた。レスターは女性の遺体を救出しようとするが、手遅れだった。辛うじて助けることができたぬいぐるみを抱き締め、叫び声を上げた。そして、呆然と小屋が燃えるのを眺めた。レスターが暮らしていた小屋は、骨格だけを残して燃え尽きてしまった。

レスターは洞窟の中で新たな暮らしを始めた。しかし、小屋と女性の遺体を失った悲しみはなくならなかった。フェイト保安官は小屋が燃えた件でレスターに質問した。レスターは自分は関係ないと嘘を吐いた。フェイト保安官はレスターの話を真に受けず、今とは違う生活を送るか別の場所で生きるよう忠告した。

レスターはぬいぐるみを罵り、銃を乱射した。レスターはぬいぐるみのことを家族のように大切に思っていたが、自分を裏切ろうとしていると思い込んでいた。レスターは撃たれてボロボロになったぬいぐるみを、森の中に放置した。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

フェイト保安官は行方不明者を探している途中で、森の中に放置されている車を見つける。車の中を調べるが、誰も乗っていなかった。フェイト保安官は部下と共に周辺を捜索することにした。

レスターは森の中で停止している車を見つける。中にはカップルがいた。レスターはカップルを射殺し、女性の遺体を洞窟へと運んだ。洞窟には、女性の遺体が何体もあった。その後、レスターは女性の服を身に纏い、自分をないがしろにした農夫を射殺しに行った。しかし、失敗してしまい、銃で反撃される。レスターは腕を撃たれ、痛みに苦しみ悶えた。農夫はレスターが落としたかつらを見つける。よく見ると、人体から切り取った跡があった。

レスターは病院で目を覚ました。撃たれた方の腕はなくなっていた。町の男達は保安官に内緒でレスターを連れ出し、殺した人達の居場所を教えるよう脅した。レスターは自分の身を守るため、遺体がある洞窟へと男達を案内した。そして、岩の隙間を利用して、男達から逃げた。レスターは外へ脱出すると、自由を喜びながら歩いた。

映画『チャイルド・オブ・ゴッド』の感想・評価・レビュー

レスターの行動原理が理解できなくて、他人を拒絶する理由がよく分からなかった。ただ、ぬいぐるみや女性の遺体に話しかけているのを見ると、孤独で寂しさを感じているのだろうなというのは伝わってきた。もう少し、レスターの過去や思いが描かれていれば、おもしろい作品だったと思う。ただ、レスター役のスコット・ヘイズの体当たりの演技が素晴らしかった。狂気を宿したレスターという役を、見事に体現していたと思う。(MIHOシネマ編集部)


静かな田舎の落ち着いた雰囲気の中で描かれるレスターの行動は過激すぎて、そのギャップについて行くのが大変でした。
猟奇的な殺人鬼の行動と言ってしまえばそれまでなのですが、なぜ彼はこうなってしまったのか、彼の心の中には何が潜んでいるのかを考えながら鑑賞すると、何かを察した時に鳥肌が立つほど恐怖を感じました。
単調な作品なので、作品の雰囲気が合わないと途中で飽きてしまうかもしれません。(女性 30代)

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