「ベルイマン監督の恥」のネタバレあらすじ結末と感想。動画フルを無料視聴できる配信は?

ベルイマン監督の恥の概要:戦争を通して、生きるために本性を現していく夫婦の人間模様と、最期まで神の手に救われなかった絶望を描く。スウェーデンの巨匠、イングマール・ベルイマン監督による作品。人物のクローズアップによる撮影が特徴的。

ベルイマン監督の恥の作品情報

ベルイマン監督の恥

製作年:1966年
上映時間:103分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:イングマール・ベルイマン
キャスト:マックス・フォン・シドー、リヴ・ウルマン、グンナール・ビョルンストランド、ブリジッタ・ヴァルベルグ etc

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ベルイマン監督の恥の登場人物(キャスト)

ヤーン・ローセンベルイ(マックス・フォン・シドー)
気が弱く、現実逃避をする傾向がある。昔、楽団でバイオリンを演奏していた。解放軍に促され、市長を殺したことから、後ろ向きな性格は一変して冷酷になる。
エーヴァ・ローセンベルイ(リヴ・ウルマン)
ヤーンの妻。ヤーンとは楽団で出会う。子供を持つのが夢だったが、戦況の悪化により諦める。金のため、市長と体の関係を持つ。
市長(グンナール・ビョルンストランド)
ローセンベルイ夫婦とは楽団の関係で知り合う。妻子がいるが、エーヴァに売春を持ちかける。最期はヤーンに撃たれて死ぬ。
フィーリップ(ブリジッタ・ヴァルベルグ)
ローセンベルイ夫婦の友人。よく魚を釣っては夫婦に譲っている。解放軍の思想を持つ。
ロベーリウス(ハンス・アルフレッドソン)
ローセンベルイ夫婦の友人。日頃からワインを売ってくれる。徴兵から逃れたいと思っている。

ベルイマン監督の恥のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ベルイマン監督の恥』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

ベルイマン監督の恥のあらすじ【起】

政府軍と解放軍の内戦により、ローセンベルイ夫婦の日常にも暗い影が落ちていた。夫・ヤーンは、夫婦で楽団にいた頃の夢を見たと話すが、妻・エーヴァはつれない様子だ。彼らが出かける直前、故障中の電話が鳴りだして止まらず、不穏な空気が感じられる。道には、しきりに軍用車が行き交う。

二人は栽培している果実を車に乗せ、懇意にしている市長に届けにいく。途中、釣りをしているフィーリップという友人に遭遇する。川辺に立つエーヴァの美しさに、ヤーンは見惚れる。

島から出る船に、偶然にも市長夫婦が乗り合わせる。楽団の関係で知り合った彼らと世間話に花を咲かせながら、二人は戦況が芳しくないことを知る。

街は軍用車で溢れかえっていた。果実の収入を得た二人は、その足でワインを買うため、友人であるロベーリウスの家へ向かう。彼は軍服姿で出迎えるが、徴兵に対して逃げ腰だった。ヤーンは心臓が弱いため、召集免除になったことを話す。

フィーリップからもらった魚を調理し、夫婦は庭で食事を取る。エーヴァは今すぐ子供が欲しいと打ち明けるが、ヤーンは戦争を理由に彼女をなだめる。

ベルイマン監督の恥のあらすじ【承】

夫婦が庭で作業していると、空で爆発音が鳴りひびく。飛行機が狙撃されたらしく、パラシュートをつけた乗組員が落ちてゆく。エーヴァは助けに走るが、ヤーンは家から銃を持ちだす。すぐさま駆けつけた政府軍は、敵の部隊が来る前に逃げるよう夫婦に言い残す。

車が壊れていたため、逃げるのに手間取った二人は解放軍に見つかってしまう。銃で脅されながら、カメラとマイクを向けられ、「取材」に応じるよう強いられる。ヤーンは耐え切れず、心臓発作を起こして倒れる。激しい撃ち合いが始まり、エーヴァはヤーンを抱えて家に逃げ込む。寝室で怯えながら、子を持つ希望を失うエーヴァ。

二人は爆撃音で飛び起きる。島から避難するため車を飛ばすが、家々は焼かれ、そこら中に転がる死体に絶句する。幼い子供の亡骸を見て、エーヴァは絶望の表情を見せる。また、島を出るための橋は壊滅状態であった。諦めて家に戻ったところ、爆撃に襲われる。二人は辛うじて助かり、車に積んでいたバイオリンも無傷だった。ヤーンは、かつて軍人であったバイオリン職人の話をエーヴァに聞かせる。

ベルイマン監督の恥のあらすじ【転】

夫婦は政府軍に召集される。先日、解放軍に撮影された「取材」の映像が、政府に反抗する市民の声として捏造されていたのだ。エーヴァは乱暴に別室に入れられ、ヤーンは少しの間拷問される。夫婦は最終的に市長の手に渡り、帰宅を許される。彼に助けられたものの、ひどい仕打ちに肩を落とす。

何かの役に立つと思っていた市長との交流を巡って、夫婦は激しい口論になる。口うるさく責めたてるヤーンに、エーヴァはついに癇癪を起こすと、戦争が終わったら離婚すると言い放つ。ヤーンは落ち込んで謝罪し、二人は悲しみに抱き合う。

市長が夫婦の家を訪ねてくる。ヤーンに楽譜を、エーヴァに指輪を贈るが、二人の態度はよそよそしい。市長は親しげにスキンシップを求めるが、エーヴァは彼に、招かれざる客であることを告げる。席を立ち寝室に籠るエーヴァを、市長は追いかけて札束を渡す。「夫を裏切ったことはない」と言いながら、エーヴァは市長と栽培室へ向かう。そして二人は体の関係を持つ。ヤーンは寝室に行き、ベッドの上の札束を見つける。栽培室の中に、エーヴァと市長の姿を見つけ、泣き暮れる。

市長が解放軍に捕まり、夫婦の家に戻ってくる。武装した男は、金と引き換えに彼の命を助けると言うが、ヤーンは札束を隠してしまう。解放軍は、家をめちゃくちゃにして火を放った挙句、ヤーンに拳銃を渡し、市長を殺すよう促す。ヤーンは市長を撃ち殺す。男たちが去り、ヤーンは隠していた金をエーヴァに見せる。

ベルイマン監督の恥の結末・ラスト(ネタバレ)

焼けた家から使えるものを持ちだしている途中、ヒステリックに泣きだしてしまうエーヴァを、ヤーンは鬱陶しそうに叩く。

脱走兵の青年が、栽培室に逃げ込んでくる。エーヴァは助けようとするが、ヤーンは彼が持っていた銃を奪って撃ち殺してしまう。咎めるエーヴァをよそに、ヤーンは青年の荷物を奪うと、彼が乗るはずだったハンマシュ行きのボートを目指すと言う。エーヴァはもう意思を失った目で、彼の言うままに従い、ついていく。

夫婦は船乗りに金を払い、数人とともにボートに乗り込む。その旅路は、地味だが過酷なものだった。途中エンジンが切れてしまい、人々は代わる代わるにオールを漕ぐ。皆が疲労困憊し、眠りにつく中、船乗りは静かに入水してしまう。残された彼らは、わずかな食料と水を分け合うが、やがて尽きてしまう。船は、一面に浮かぶ遺体の海をかき分けて進む。

エーヴァは、さっき見た美しい夢の話をする。ヤーンは静かに瞬きをするだけで、何も答えない。「私は必死で思い出そうとしていた 誰かの言葉を でも思い出せない」と呟く。船はぽつんと大海原に浮かんでいる。

ベルイマン監督の恥の感想・評価・レビュー

絶望的な映画だ。「生き恥を曝す」という言葉がしきりに脳を過った。金のために男と寝ること。うら若き青年を殺して荷物を奪うこと。人間同士の醜い争いそれ自体。それらを「恥」と名付けたベルイマンは真っ当だが、あまりにも酷だ。悲観的な目線は、運命論へと向かう。あらかじめ決められた道を、無力にも辿っているだけに感じる。神の沈黙を、責めているのか。

カットバックを写さず、対話者の表情が見えないため、思考を巡らされる。「取材」のシーンは、その被写体にのみ光が降り注がれ、とても美しかった。撮影監督スヴェン・ニクヴィストの作品をもっと拝見したい。(MIHOシネマ編集部)

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