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映画『クローズEXPLODE』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クローズEXPLODE』の概要:新学期を迎え鈴蘭のてっぺんが不在になった今、てっぺんを目指す男たちが続々と出てきた。転入生として鈴蘭に入った風雄や、新入生として入学した遼平らが目を向けられていた。黒咲高校のてっぺんに屈している柴田、少年院から出てきた藤原の仕掛けなど、クローズシリーズ最大の戦いが繰り広げられていく。

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映画『クローズEXPLODE』の作品情報

クローズEXPLODE

製作年:2013年
上映時間:129分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、青春
監督:豊田利晃
キャスト:東出昌大、早乙女太一、勝地涼、KENZO etc

映画『クローズEXPLODE』の登場人物(キャスト)

鏑木旋風雄(東出昌大)
小学生の頃、母親に児童養護施設に入れられ過ごしてきた。高校三年のときに鈴蘭高校へ転入生として入ることになったが、亡くなった父親の影響で暴力に対して抵抗がある。孤独に生きてきたが、健一たちとつるむようになり鈴蘭や友達を守るために、自ら立ち上がり行動を起こす。
加賀美遼平(早乙女太一)
鈴蘭高校に新入生として入学した。父親が亡くなってから親戚内でたらい回しにされ、孤独に生きてきた。拳の先輩に引き取られ生活していく中、藤原と出会いお互い似た者同士であることから一緒に居るようになる。
小岐須健一(勝地涼)
風雄を仲間に入れ、鈴蘭のてっぺんを目指そうとする。仲間思いで優しく、徐々に風雄の気持ちを揺るがす存在となる。
強羅徹(柳楽優弥)
鈴蘭高校三年で最もてっぺんに近い男であり、強い相手がいないことに不満をもたらしていた。転入生の風雄や新入生の遼平の存在を面白く感じていた。
柴田浩樹(岩田剛典)
黒咲工業高校三年のてっぺんに屈している。過去に藤原と喧嘩したときに、左上半身の火傷を負ってしまう。風雄とライブハウスで出会う。
藤原一(永山絢斗)
黒咲工業高校三年の元No.2に屈していたが、柴田に火傷を負わし少年院に入ってしまう。少年院から出て拳の先輩の元で働くことになる。自分以外は信じないことをモットーにしており、自分と似ている遼平と居るようになる。
片桐拳(やべきょうすけ)
港の漁師をしていたが、こっそり町に戻ってきた。ライブハウスで後輩と再会し、後輩が働く車屋で営業担当として働くことになった。小さい頃の遼平をお世話し続けており、遼平の成長を見届けていく。

映画『クローズEXPLODE』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クローズEXPLODE』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クローズEXPLODE』のあらすじ【起】

雪の降る冬の日、小学生の風雄は母親に連れられ児童養護施設に来た。風雄はすぐに迎えに来るから強く生きなさいと母親に言われ、母親は去って行った。

高校生になった風雄は、転入先の鈴蘭高校へ向かうため不良が集う町へ来ていた。町で転入生の話をしていた健一たちは、ばったり風雄と会った。そこに車で通り過ぎた遼平が、クラクションを鳴らしながら突っ走っていった。

鈴蘭高校では強羅に喧嘩を挑んできた生徒との対決が行われようとしていた。一方、正門付近に車で進入してきた遼平に、周りはざわついていた。風雄は遼平に運転した際に人が倒れたため謝れと言ったが、遼平は聞く耳を持たず去って行った。風雄は遼平の後を追った。強羅との喧嘩は強羅の一発で勝負を決め、強羅はもっと強い相手がいないのかと残念そうにしていた。そこに遼平が来ると同時に、追いかけてきた風雄もやって来た。風雄は後ろから遼平の子分に蹴られてしまったが、振り向き殴り飛ばした。飛ばされた子分は歯を折られてしまい、血だらけになっていた。それを見た強羅は楽しそうな表情を見せ、後から来た健一たちは改めて転入生が風雄だったことを知った。

拳はライブハウスへ行き、ロックバンドを聴きながら離れたところで飲んでいた。そこに馴染みの後輩がやって来て、久しぶりの再会を果たした。後輩は車屋で真面目に働き、拳は変わった後輩にびっくりしていた。拳は後輩の車屋で営業担当として働くことになった。

風雄は健一たちに引きつられ、健一たちの溜まり場にいた。健一は風雄が前の学校で喧嘩のてっぺんを取ったことを知っており、自分たちと手を組んでほしいと誘ったが風雄は指図されたくないと言い放ち去って行った。健一は鈴蘭高校喧嘩偏差値と名付けられた、喧嘩が強いランキングを説明していた。強羅たちが屋上でトランプをしているとき、下で喧嘩をしている姿を眺めていた。

風雄が商店街を歩いているとき、万引きをしていた幼馴染とばったり会った。彼女は児童養護施設で一緒に育ち、風雄にとって妹みたいな存在だった。

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映画『クローズEXPLODE』のあらすじ【承】

健一と風雄はライブハウスへ来ていた。健一はなぜ鈴蘭に来たのに喧嘩をしないのかと風雄に聞き、風雄はしたくないと言った。また親父みたいにはなりたくないと呟いた。その頃バンドの演奏間近で喧嘩が行われており、周りも騒ぎ出していた。健一の仲間が血を流しながら健一に助けを求めていたとき、風雄は昔を思い出し狂ったように喧嘩を始めた。風雄はライブハウスで出会った男に、早く鈴蘭のてっぺんを取って決着をつけようと言われ帰って行った。

拳は昔の先輩の元へ行き働いている車屋の車を無料で買い取り、中国へ横流ししていることをやめてほしいと願い出た。すると先輩は車屋の土地を買い取り、風俗店にしてはどうかと拳に笑いながら提案してきた。拳が帰ろうとしたとき、学校から帰ってきた遼平と会った。遼平は父親を亡くし、拳の先輩の元で育てられた。拳は遼平の父親の後輩であり、遼平が小さい頃からお世話をしてきたため遼平を気にかけていた。

黒咲工業高校では、新入生への儀式を行っていた。それは先輩と喧嘩をし、根性を見せることができたら柴田連合加入を認められるものだった。黒咲工業高校のてっぺんは柴田浩樹であり、ライブハウスで風雄と出会った男だった。柴田は連れの男と藤原について話していた。柴田は藤原と幼馴染であった。儀式が行われようとしたとき、藤原がバイクでやって来た。藤原は柴田に少年院から出てきたことや仕事をしていることを伝え、すぐに帰っていった。

風雄は母親と父親の御墓参りに来ていた。格闘技をしていた父親は大量の血を流しながら病院に運ばれ、後を追った母親は泣きながら父親の手を握っていた。風雄は二人の姿を後ろから見つめていた。昔を思い出しながらバスに乗っていた風雄は、父親は強かったのかと母親に聞いた。母親は自分勝手で好き放題だったと話し、風雄にはまともに生きてほしいと伝えた。

バスから降りた風雄を見つけた健一は、風雄を銭湯に連れて行った。健一はみんなそれぞれ抱えている問題や悩みがあり、風雄だけ父親がいないわけではないと話し出し、そろそろ腹割って自分たちと付き合ってほしいと風雄に伝えた。すると健一の仲間が血を流しながらサウナから出てきた。健一がサウナへ向かい喧嘩を売ろうとしたが、サウナからは刺青の入ったヤクザが出てきて健一を殴り飛ばした。そこに居合わせた拳はヤクザに喧嘩は売らず、言葉で攻めていた。その隙に、風雄と健一たちは全裸で走り逃げた。

映画『クローズEXPLODE』のあらすじ【転】

拳は鈴蘭高校へ向かい、遼平を探していた。そこで風雄と会い、銭湯で会ったことを思い出していた。拳は遼平と会い嬉しそうだったが、遼平は冷たい態度で拳の元を去って行った。遼平は父親が亡くなってから親戚でたらい回しにされ、ずっと孤独に生きてきたのだ。だが遼平が鈴蘭に入ったことで仲間との出会いや思い出ができることが嬉しく、遼平の姿を見届けるためにこの町に帰ってきたことを拳は風雄に伝えていた。

遼平が家に帰ってきたとき、藤原が殴られているのを見ながら部屋に戻った。藤原はヤクザの名前を使い、町に出ていることについて謝罪した。上の人間からの条件付きで藤原は人を連れバイクを走らせ、町で暴力を振るい暴れていた。その条件とは、絶対に組の名前を言わないこと、喧嘩のどさくさ紛れで拳の働く車屋を叩くことだった。

拳が車屋の息子とじゃれて遊んでいたとき、マスクを被った藤原たちが車を破壊しにきた。拳が藤原の仕業だと判明したとき、藤原たちは一斉に逃げていった。その頃バスに乗っていた強羅たちは、藤原について話していた。なぜ藤原が鈴蘭を叩くのかは分からないが、強羅は何かあると感じていた。そのとき藤原がバスに乗り込み、強羅に喧嘩を売ってきた。

風雄と健一たちは溜まり場に集い、強羅たち同様藤原について話していた。藤原が一年の時、力では勝てない柴田に火傷を負わせ少年院に入った。少年院でつるんでいた男たちと、バイクチームを結成したことなどを話していた。そこに鈴蘭の生徒がやって来て喧嘩を売ってきたが、風雄の蹴りでプールに落とされていた。

高木が藤原たちに顔面を傷だらけにやられてしまい、強羅たちはいつも来ている喫茶店で話していた。仲間同士での言い合いが始まり、一人一人が強羅の元を去って行った。その頃、風雄と健一たちは帰宅しようと学校を後にしたとき、鈴蘭の生徒が柴田に引きつられ向かってきた。健一は柴田にどういうことか聞き出していたが、柴田はてっぺんである強羅が聞くべきではないかと言った。また、藤原が何を考えているかは分からないが、自分が蹴りを付けると言い帰っていった。

藤原は遼平をバイクの後ろに乗せ、自分の家に連れてきた。藤原は遼平を羨ましいと言い、遼平は藤原を羨ましいと言った。二人は自分以外誰も信じていないことが共通していた。

強羅は一人で藤原の手下たちに喧嘩を売り、藤原の居場所を探していた。学校でも遼平に殴りかかり、藤原はどこだと聞き出していた。遼平は隙をついて強羅を殴り、倒れている強羅を蹴り続けた。

映画『クローズEXPLODE』の結末・ラスト(ネタバレ)

柴田は藤原の元へ行き、一対一のタイマン勝負を決めようとしていた。その頃鈴蘭では、遼平が風雄に喧嘩を挑んでいた。だが風雄は喧嘩に乗らず去っていった。遼平の手下にやられた健一は風雄に絶望し、もう関わるなと言い帰っていった。柴田と強羅が並んで負傷しているのを見た風雄は、遼平と藤原の元へ向かい明日決着をつけることを伝えた。

藤原は拳の働く車屋に灯油を撒き、遼平が火をつけようとしたとき拳が現れた。拳は遼平の父親が見て悲しむと言い、遼平には鈴蘭があると話したが遼平は何があるのか分かっていなかった。藤原はそんな拳の姿に怒り、火を投げてしまった。拳は車屋が燃えていくのをただひたすら眺めていた。風雄が帰宅したとき、拳が家の前で風雄を待っていた。拳は遼平を頼むと伝えたが、風雄はそのつもりはないと言い家に入った。

翌日、風雄の元に健一たちや柴田の連れ、強羅などが仲間に入った。屋上にいる遼平の元へ向かう前に、藤原率いるバイクチームとの喧嘩が始まった。校内に入ると、遼平の手下たちとの喧嘩が起きていた。その頃、屋上で風雄を待っていた遼平は、屋上に書かれていた名前を全て消していた。強羅と藤原のタイマンで強羅が倒れてしまったとき、病院に居たはずの柴田が現れた。風雄が屋上へ向かうとき、健一が風雄を先に行かせ前にやられた相手とタイマン勝負をしていた。健一が勝負を決めたとき、風雄が屋上にたどり着いた。

柴田は藤原に怪我を負った右腕を徹底的にやられていたが、火傷の傷を見た藤原は手を止めた。柴田は火傷を負ったのは事故でありお前のせいではないと藤原に伝え、藤原は完全に喧嘩をやめてしまった。柴田は黒咲高校に戻ってこいと藤原を誘ったが、その気は無かった藤原は断った。倒れていた強羅が復活し再び藤原に喧嘩を挑んだが、藤原は喧嘩をやめ柴田に謝罪をして去って行った。柴田と強羅は、藤原の後ろ姿を見送っていた。

風雄と遼平のタイマン勝負が始まった。両者一歩も引かず対等に戦っていた。遼平が風雄に殴られたとき、遼平は小さい頃に拳から教えられたことを思い出した。それは、良い拳と悪い拳を見極められている人はまっとうな人生を歩めるということや、人と向き合うときは正々堂々としなければならないということだった。拳から伝えられていたが、この言葉は遼平の父親が言っていた言葉だった。風雄が遼平に殴られたとき、風雄は小さい頃を思い出していた。それは、父親が流した血の跡の記憶や、母親に捨てられた後の友達との思い出だった。風雄は全力を注ぎ遼平を殴り倒した。

風雄と健一は遼平を担ぎ帰ろうとしたとき、拳が遼平を迎えにやって来た。風雄は遼平はもう一人でないと伝えてくれと、拳に伝言を残した。風雄と健一は二人で帰って行った。

その後、風雄は健一がライブハウスで楽しそうに騒いでいるのを、後ろから笑いながら見つめていた。拳の先輩で遼平の父親代わりだった男は逮捕され、拳が働いていた車屋は新しく建て直し大盛況となっていた。風雄は鈴蘭最強と呼ばれるリングマンに殴りかかり、その後ろでは遼平や強羅、健一たちが見守りさらに後ろの方では藤原が見守っていた。

映画『クローズEXPLODE』の感想・評価・レビュー

クローズシリーズの中で最も規模が大きく、かなり見応えのある内容であった。転入生の風雄が健一と出会うことにより、徐々に仲間の存在や大切さに気付いていくシーンや、拳が遼平の姿を見守り続けるシーンが見所であった。似ているようで全く違う風雄と遼平が、タイマン勝負を決めるところが感動した。東出昌大、早乙女太一、勝地涼といった豪華キャストの共演も面白かった。(MIHOシネマ編集部)


違うんだよなあ…。原作の高橋ヒロシ先生の『クローズ』から大ファンのクローズシリーズ。前の二作には漫画に出てくるキャラクターがわかりやすい時系列でちょこちょこ出てきて、ああこの年代のお話なのね。って感じだったのですが、今作は全くの別物。東出昌大演じる、鏑木旋風雄の生い立ちもクローズシリーズの設定としてはだめです。心優しいヤンキーはいいんです。でも喧嘩に対する興味が無さすぎる主人公は観ていてうんざりします。
原作を知らずに映画だけの1つの作品としてなら楽しめると思います。キャストもとっても豪華です。(女性 30代)


『クローズ』シリーズ3作目にあたる作品。これまでの主演メンバーが卒業した1か月後という設定らしいが、メンバーが一新されているせいで全く繋がりを感じない。同じ鈴蘭高校の十年後と言われる方がまだしっくりくるだろう。何より東出昌大はじめ勝地涼など、今作の中心メンバーがまるで高校生には見えない。これまでの作品のキャスト陣が豪華だったこともあり、どうしてもがっかりという印象が強い。まだ観たことのない方は、完全に別の作品だという認識で観ることをオススメする。(女性 20代)

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