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映画『アンナ・カレニナ(1948)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アンナ・カレニナ(1948)』の概要:ロシアの作家トルストイの長編小説を映画化した作品。不倫をテーマにした物語で、登場人物の感情や行動を生々しく表現している。現在にいたるまで高い評価を受けている作品である。

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映画『アンナ・カレニナ』の作品情報

アンナ・カレニナ

製作年:1948年
上映時間:116分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ジュリアン・デュヴィヴィエ
キャスト:ヴィヴィアン・リー、ラルフ・リチャードソン、キーロン・ムーア、サリー・アン・ハウズ etc

映画『アンナ・カレニナ』の登場人物(キャスト)

アンナ・カレニナ(ヴィヴィアン・リー)
政治家であるカレーニンを夫に持つ麗しき貴族女性。一人息子のセルゲイを溺愛している。兄の住むモスクワを訪れた際アレクセイ・ウロンスキー伯爵と出会ってしまい、不倫の恋に落ちる。
アレクセイ・ウロンスキー(キーロン・ムーア)
ロシアの軍人。階級は大尉。モスクワを訪れた母を迎えに行った際、アンナに一目ぼれしてしまう。婚約者がいたが一方的に婚約を破棄してアンナと一緒になることを望む。
カレーニン(ラルフ・リチャードソン)
アンナの夫。ハプスブルグで政治家を勤めている。アンナとウロンスキーの不倫に気付き離婚を申し出たが、世間体や宗教的価値観から離婚の締結を見送る。息子セルゲイの親権を巡ってアンナと対立していた。
キティ(サリー・アン・ハウズ)
アンナの義妹にあたり、ウロンスキーの元婚約者。農業を営む地主コンスタンチンから求婚されていたが、ウロンスキーに惚れていたために断り続けていた。ウロンスキーから一方的に婚約を破棄されたことで一時的に体調を崩したが、快復したのちコンスタンチンと結ばれ子をもうける。
コンスタンチン(ニオール・マッギニス)
農業を営んでいる地主。キティへの求婚は失敗に終わるが、最終的にはキティがコンスタンチンの本当の愛に気付き求婚を受け入れる。第一子にも恵まれ幸せな家庭を築いた。
ステパン・オブロンスキー(ヒュー・デンプスター)
アンナの実兄。自分の浮気が原因で妻が子供たちを連れて出て行こうとするのを妹のアンナに食い止めてもらった。アンナの夫カレーニンを「退屈な男」と評している。
ドリー(メアリー・ケリッジ)
ステパンの妻でアンナの義姉。妹思いでキティと仲がよく、ウロンスキーにふられ失意の内にあるキティを心配して励ましていた。

映画『アンナ・カレニナ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アンナ・カレニナ(1948)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アンナ・カレニナ』のあらすじ【起】

ハプスブルグに住むアンナ・カレニナは、兄夫婦の離婚問題の仲裁に入るため、モスクワにやって来た。兄夫婦の間で離婚問題が発展するきっかけとなったのは実の兄ステパンの浮気が原因であり、兄の妻である義姉ドリーと良好な関係を築いていたアンナは兄の浮気を許せないでいる義姉をなだめるため兄に呼び出されていたのだ。

アンナはモスクワへ向かう列車の中である婦人と同席になっていた。婦人との会話が弾む中で、婦人の息子が駅まで迎えに来てくれるのだと聞かされる。アンナはハプスブルグに残してきた息子セルゲイに想いを馳せた。

同席になった婦人と共に旅の道中を過ごしたアンナは、無事にモスクワの駅で兄と再会する。一方の婦人は軍人である息子と再会していたが、その息子というのが義姉ドリーの妹でアンナの義妹にあたるキティの婚約者アレクセイ・ウロンスキー伯爵であった。ウロンスキーはここでアンナに一目ぼれしてしまう。

一方で、義妹キティは地方で農家を営む地主・コンスタンチンから求婚されていたのだが、モスクワで開催される舞踏会に婚約者のウロンンスキーと共に参加するとあってその申し出を断ってきたばかりであった。

兄夫婦の元へ到着したアンナの尽力あって、兄夫婦の離婚危機は解決した。問題がクリアになった彼らは晴れてアンナやキティを伴い、貴族階級が集う舞踏会へ参加することとなったのだった。

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映画『アンナ・カレニナ』のあらすじ【承】

モスクワに着いた日の翌日、兄夫婦やキティと共に舞踏会にやってきたアンナはここでウロンスキーに猛アタックされる。キティは普段通りウロンスキーと接するが、すでに彼はアンナに一目ぼれしていたので上の空だった。アンナはキティに気を遣いつつも、ウロンスキーからのダンスの誘いを断れずついには舞踏会が終わるまで二人で共に過ごしたのだった。キティはウロンスキーとまともに一緒にいられなかったことやアンナがウロンスキーとダンスをしたことで気持ちが混乱し、舞踏会ののち体調を崩し床に伏せってしまった。

アンナはキティに多少の罪悪感は覚えつつも、義姉にキティとウロンスキーが幸せな結婚生活を送ることを祈っていると伝え、ハプスブルグに残してきた幼い息子が心配なので翌朝モスクワを発った。

アンナが乗った帰りの列車は、途中で給水のためクリンという駅に停車する。外の空気を吸おうと車外に出たアンナは、駅のホームで列車を点検するみすぼらしい老人に不穏な空気を感じてしまう。片手にハンマーを持ち、カンカンと音を立てながら近づいてくる様子に恐怖すら覚えた矢先背後から声をかけられた。ウロンスキーである。彼は、アンナを忘れることができず列車に乗ってついて来たのだった。ウロンスキーは愛の告白とも取れる言葉をアンナにかけ、再び二人きりになることを望んだ。アンナはまんざらでもなかったが、気持ちには応えられないとハッキリ断ったのだった。

映画『アンナ・カレニナ』のあらすじ【転】

ハプスブルクに帰ってきたアンナは息子セルゲイと、そして夫カレーニンと再会する。カレーニンはアンナを心から愛しているが、愛を貫くためには仕事も平行してこなさなければならないと考えている男だった。

アンナが帰宅した日は二人でオペラへ行く予定だったのだが、カレーニンは謝罪もそこそこに仕事を優先する。アンナは一人でオペラに行くことを決め息子に出かける旨を伝えるが、息子はメイドと遊ぶのに夢中でアンナをまともに相手にしない。複雑な気持ちのままアンナはオペラを観に行く。

貴族たちが降霊術をたしなむパーティーの最中、アンナはウロンスキーと三度顔を合わせることとなった。駅で求愛を断られたウロンスキーは尚もアンナに愛を告げる。アンナは「愛しているなら私の心の平和を返して」と訴えるが、ちょうどアンナを迎えに来た夫カレーニンに一連の会話を聞かれてしまう。カレーニンは妻とウロンスキーの浮気を疑い、ついには離婚調停にまで持ち込まれるのだった。

離婚話が具体化する中で、アンナはウロンスキーへのときめきを噛みしめ結局は目先の若い愛に身を委ねてしまう。

映画『アンナ・カレニナ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ウロンスキーへの愛を確信したアンナはついに駆け落ちを決行した。ロシアを離れヴェニスに移り住む二人。しかし、実のところアンナとカレーニンの離婚は成立していなかった。それはカレーニンが世間体や宗教的価値観を優先したからだ。いつまで経ってもアンナと結婚できないウロンスキーは母の勧める見合い話を断り続けることにも疲れてしまった。ヴェニスでの生活もそう長くは持たず、二人は再びモスクワへ戻ったのだった。

モスクワへ戻ると、アンナは貴族階級の友人たちから奇特な目で見られた。不倫はいつだってかっこうの話題の的なのである。周囲の目やカレーニンとの関係に終止符が打てない現状はアンナの不安定な心をさらに蝕み、ついにはウロンスキーにその矛先を向けるようになっていった。次第にアレクセイもアンナの妄想癖に付き合いきれなくなり、彼女の前から姿を消した。

一人残されたアンナはハプスブルク行きの列車に乗る。給水のために停まったクリン駅で、アンナはウロンスキーから初めて愛を告げられた日を思い出した。アンナはその思い出を胸に線路へ飛び込み、自死を選択したのであった。

映画『アンナ・カレニナ』の感想・評価・レビュー

美しい音楽ときらびやかな貴族の世界観が不貞の恋のもの暗さを引き立てている。モノクロの映像の中でドレスやアクセサリー、豪邸の装飾がありありと輝き、明るい世界とは対照的な不倫の生臭さを強調しているのだ。

物語の中盤からはアンナの身勝手さに大いに驚かされるが、愛のない結婚生活の最中若く情熱的な愛に心が揺らぐ女の感情があまりに繊細に描かれており、その描写が圧巻だ。窮地に立たされると感情的になる女は案外身近にもいるなあと感じ、舞台となっている1870年代のロシアと2019年の日本はさして変わらないのかもしれないと痛感した。(MIHOシネマ編集部)


キーラ・ナイトレイの『アンナ・カレーニナ』を見てからこちらの作品を鑑賞しました。全くの別物です。この『アンナ・カレニナ』は原作に忠実というよりも、映画版にする為に「映画」で見せるべき部分をしっかりわかっていて、とにかくわかりやすくて素晴らしかったです。
原作の全てを詰め込むのではなく、アンナの物語だけを中心に描かれていて、いい意味で「映画用」に変えられているストーリー展開が本当に面白くてあっという間に見終わってしまいました。(女性 30代)


ヴィヴィアン・リーの美しさや物憂げな雰囲気は、モノクロの映像であっても思い切り伝わってきました。彼女の演じるアンナは、不倫をしてもなぜか嫌味がありません。説得力すら感じます。半狂乱の演技では眼光鋭く、女優魂を感じました。当時のロシアでは簡単に離婚するわけにいかず、社会的地位もあり多くの葛藤に苦慮したであろうと想像できます。ストーリーが簡潔で、大事なポイントが解りやすく描かれていますから、効率よく物語を把握できます。(女性 30代)

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