映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の概要:CIAのエージェントのビルが任務中に敵組織によって死亡する。ビルの頭の中には任務に重要な情報があったため、研究途中の医療技術によって脳の記憶を死刑囚のジェリコ・スチュワートへ移管する。極悪人であったジュリコが正義感溢れていたビルの記憶を持つことで事態は想像のつかない展開になっていくサスペンスムービー。
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の作品情報
上映時間:113分
ジャンル:サスペンス
監督:アリエル・ヴロメン
キャスト:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、アリス・イヴ etc
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の登場人物(キャスト)
- ジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)
- 死刑囚の極悪人。CIA職員のビルの記憶が移植されたことで彼の人格にも影響が生まれ、ビルの想いを引き継ぎテロ組織へ対抗していくことになる。
- クウェイカー・ウェルズ(ゲイリー・オールドマン)
- ビルの上司でCIA職員。ジュリコを使いテロ組織を追い詰めようと動く。
- フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)
- 記憶移植技術を研究する医者。クウェイカーの命令によりビルの記憶をジュリコへ移植させる。
- ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)
- CIA職員でダッチマンの居場所を唯一知っていたキーパーソン。テロ組織によって殺害されるが、生前の記憶はジュリコへ移植される。
- ジル・ポープ(ガル・ガドット)
- ビルの妻。死んだ夫の記憶を持つジュリコへ不信感を持つが次第に協力していく。
- ダッチマン(マイケル・ピット)
- ミサイル等を遠隔操作できるシステムを開発したことで様々な組織から狙われている。
- ハビエル・ハイムダール(ジョルディ・モリャ)
- テロ組織を束ねるリーダー。武力行使で世界を変革させようと企てており、ミサイルの遠隔操作システムを開発したダッチマンの行方を捜している。
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじ【起】
CIAエージェントのビルは、核ミサイルをハッキングし遠隔操作できるシステムを開発した通称ダッチマンと接触する。ダッチマンはテロ組織のリーダー、ハイムダールのもとに当初いた。だが、ハイムダールの危険な思想からシステムを渡してはいけないと考えたダッチマンはアメリカへ身の安全とお金を要求し、システムを渡す条件をアメリカ政府へ打診していた。CIAは条件を呑みビルがダッチマンと接触し、一旦安全な場所へビルを移動させていた。
ビルはダッチマンへ渡すためのお金を取りに保管場所へ行くが、自身が何者かにつけられていることを察する。タクシーに乗り込むが指示した場所とは違うところへ連れて行かれ、ハイムダールの部下達に追い詰められる。ハイムダールの部下達からダッチマンの居場所を吐くよう拷問されるが口を割らないビル。
その後、ビルのもとへCIAの応援が駆けつけるがビルは既に死んでいた。CIAはダッチマンの居場所を唯一知っていたビルは死んだことで情報を失った。CIAでビルの上官クウェイカーは、記憶の移管技術を研究しているフランクスのもとへ行くことにする。
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじ【承】
クウェイカーはビルの遺体を用い、記憶の移植を打診する。フランクスはまだ研究段階であり人体実験は行っていないため、当初はクウェイカーの打診を断る。だが、クウェイカーの熱心な交渉に仕方なくビルの記憶の移植準備に取り掛かる。
移植手術を進めるにあたり、CIAとフランクスは移植者の対象者を選ぶ。移植は認められていない医療技術で生死を保証できないため、受刑者の中から対象者を選定する。ビルの体質から死刑囚で極悪人のジュリコが選ばれる。
ジュリコへのビルの記憶移植手術が行われた。手術後徐々にビルの記憶が混在し困惑するジュリコはCIAから脱走し記憶を頼りにビルの家へ行く。家にはビルの妻であるジルが眠っており、性的な気持ちから襲いに掛かる。だが、ビルの記憶が思い出され途中で襲うのを止めその場を後にする。
手術の後遺症から頭痛に苛まされたジュリコは薬を貰いにフランクスのもとへ行く。フランクスとジュリコは薬局にて薬も貰う。だが、その直後薬局に駆け付けたCIAに捕まるのであった。
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじ【転】
CIAの基地ではビルの記憶を保持するジュリコと取引を行う。金銭を交換条件にジュリコはダッチマンの居場所へCIAの職員を連れて行くことにする。
ダッチマンの居場所へ向かっている最中、動きを読んでいたテロ組織はジュリコ達へ襲撃を開始する。CIA職員はほぼ全滅したが、傷を負いながらも辛うじてジュリコはその場から離脱することに成功する。
傷を癒すため、ビルの家へ向かったジュリコ。ジルは再度来たジュリコへ不信感を募らせる。だが、ビルの人格が以前より強まっているジュリコにビルの面影を感じ、家に匿うことにする。ビルの娘もジュリコへ心を開き、今まで理解することができなかった感情が芽生え始める。
翌朝、ジュリコはダッチマンへ渡すお金を取りに向かった。その直後、ビルの家へテロ組織がやってきてジュリコの居場所をジルから聞き出すのであった。お金の保管所へ到着したジュリコだが、ジルから居場所を聞き出していたテロ組織は先回りしており、身柄を確保されてしまう。
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の結末・ラスト(ネタバレ)
テロ組織に捕まったジュリコはダッチマンの居場所を追及される。ジルと娘が人質にとられてしまっていたため、ジュリコは仕方なくダッチマンの場所へ案内することになる。
その頃ダッチマンは、の動きが遅かったため交渉相手をロシアに変えていた。ロシアとアメリカ、そしてテロ組織がミサイル発射のハッキングシステム目的でダッチマンの居場所へ集結するのであった。
ダッチマンの隠れ家では三つ巴の戦闘が行われていた。隙を見計らいジュリコはダッチマンをいち早く見つける。だが、戦闘に巻き込まれたダッチマンは死亡し、ハッキングシステムだけを持ち去ったジュリコはハイムダールのもとへ行く。
ジル達の解放を条件にジュリコはハッキングシステムをハイムダールへ渡す。ヘリでその場を後にしたハイムダールは早速システムを使いジュリコ達目掛けミサイルを発射させる。だが、予めこの事態を予期していたジュリコは、ダッチマンが死ぬ前に最初のミサイル発射指示が行われた場合、指示元がターゲットとなるよう設定を書き加えさせていた。結果的にハイムダールのもとへミサイルが発射され、テロ組織は壊滅したのであった。
その後、ジル達はビルの記憶が定着したと思われるジュリコのもとへ行く。ジュリコはジル達に言葉を発するのではなく、ビルの手癖でジル達へ応えるのであった。
映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の感想・評価・レビュー
まずキャストが豪華すぎる。主役のみならず脇役でさえゲイリー・オールドマンやガル・ガドット等、ハリウッドを代表する面々が出ているのでそれだけでも見応えがある。ストーリーはテロ組織に対抗しつつ一匹狼として行動するサスペンスムービーなので珍しくはない。だが、記憶移植という要素を入れることで目新しくない基本ストーリーに新しい風を取り入れることに成功している。サスペンス作品を多く見ている人にもきっと新鮮さを感じるのではないだろうか。(MIHOシネマ編集部)
もし自分が死ぬ時に記憶を抜き取られるとしたら…。考えただけでゾッとしますが、重要な記憶や機密情報を持った人間、そしてそれを利用したい人間にとっては「記憶」ってとても大切なのかもしれません。
重要な記憶を「移植」した先が極悪人と言うのは新しい展開だったと思います。普通の作品だったら記憶を悪用しようとする人間に移植するのでは無いでしょうか。
ストーリーがしっかりしていてキャストも物凄く豪華なので、最後まで飽きずに楽しめました。(女性 30代)
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