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映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の結末までのストーリー
  • 『クリミナル 2人の記憶を持つ男』を見た感想・レビュー
  • 『クリミナル 2人の記憶を持つ男』を見た人におすすめの映画5選

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の作品情報

クリミナル 2人の記憶を持つ男

製作年:2016年
上映時間:113分
ジャンル:サスペンス
監督:アリエル・ヴロメン
キャスト:ケヴィン・コスナー、ゲイリー・オールドマン、トミー・リー・ジョーンズ、アリス・イヴ etc

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の登場人物(キャスト)

ジェリコ・スチュワート(ケヴィン・コスナー)
死刑囚の極悪人。CIA職員のビルの記憶が移植されたことで彼の人格にも影響が生まれ、ビルの想いを引き継ぎテロ組織へ対抗していくことになる。
クウェイカー・ウェルズ(ゲイリー・オールドマン)
ビルの上司でCIA職員。ジュリコを使いテロ組織を追い詰めようと動く。
フランクス(トミー・リー・ジョーンズ)
記憶移植技術を研究する医者。クウェイカーの命令によりビルの記憶をジュリコへ移植させる。
ビル・ポープ(ライアン・レイノルズ)
CIA職員でダッチマンの居場所を唯一知っていたキーパーソン。テロ組織によって殺害されるが、生前の記憶はジュリコへ移植される。
ジル・ポープ(ガル・ガドット)
ビルの妻。死んだ夫の記憶を持つジュリコへ不信感を持つが次第に協力していく。
ダッチマン(マイケル・ピット)
ミサイル等を遠隔操作できるシステムを開発したことで様々な組織から狙われている。
ハビエル・ハイムダール(ジョルディ・モリャ)
テロ組織を束ねるリーダー。武力行使で世界を変革させようと企てており、ミサイルの遠隔操作システムを開発したダッチマンの行方を捜している。

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじ【起】

CIAエージェントのビルは、核ミサイルをハッキングし遠隔操作できるシステムを開発した通称ダッチマンと接触する。ダッチマンはテロ組織のリーダー、ハイムダールのもとに当初いた。だが、ハイムダールの危険な思想からシステムを渡してはいけないと考えたダッチマンはアメリカへ身の安全とお金を要求し、システムを渡す条件をアメリカ政府へ打診していた。CIAは条件を呑みビルがダッチマンと接触し、一旦安全な場所へビルを移動させていた。

ビルはダッチマンへ渡すためのお金を取りに保管場所へ行くが、自身が何者かにつけられていることを察する。タクシーに乗り込むが指示した場所とは違うところへ連れて行かれ、ハイムダールの部下達に追い詰められる。ハイムダールの部下達からダッチマンの居場所を吐くよう拷問されるが口を割らないビル。

その後、ビルのもとへCIAの応援が駆けつけるがビルは既に死んでいた。CIAはダッチマンの居場所を唯一知っていたビルは死んだことで情報を失った。CIAでビルの上官クウェイカーは、記憶の移管技術を研究しているフランクスのもとへ行くことにする。

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映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじ【承】

クウェイカーはビルの遺体を用い、記憶の移植を打診する。フランクスはまだ研究段階であり人体実験は行っていないため、当初はクウェイカーの打診を断る。だが、クウェイカーの熱心な交渉に仕方なくビルの記憶の移植準備に取り掛かる。

移植手術を進めるにあたり、CIAとフランクスは移植者の対象者を選ぶ。移植は認められていない医療技術で生死を保証できないため、受刑者の中から対象者を選定する。ビルの体質から死刑囚で極悪人のジュリコが選ばれる。

ジュリコへのビルの記憶移植手術が行われた。手術後徐々にビルの記憶が混在し困惑するジュリコはCIAから脱走し記憶を頼りにビルの家へ行く。家にはビルの妻であるジルが眠っており、性的な気持ちから襲いに掛かる。だが、ビルの記憶が思い出され途中で襲うのを止めその場を後にする。

手術の後遺症から頭痛に苛まされたジュリコは薬を貰いにフランクスのもとへ行く。フランクスとジュリコは薬局にて薬も貰う。だが、その直後薬局に駆け付けたCIAに捕まるのであった。

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』のあらすじ【転】

CIAの基地ではビルの記憶を保持するジュリコと取引を行う。金銭を交換条件にジュリコはダッチマンの居場所へCIAの職員を連れて行くことにする。

ダッチマンの居場所へ向かっている最中、動きを読んでいたテロ組織はジュリコ達へ襲撃を開始する。CIA職員はほぼ全滅したが、傷を負いながらも辛うじてジュリコはその場から離脱することに成功する。

傷を癒すため、ビルの家へ向かったジュリコ。ジルは再度来たジュリコへ不信感を募らせる。だが、ビルの人格が以前より強まっているジュリコにビルの面影を感じ、家に匿うことにする。ビルの娘もジュリコへ心を開き、今まで理解することができなかった感情が芽生え始める。

翌朝、ジュリコはダッチマンへ渡すお金を取りに向かった。その直後、ビルの家へテロ組織がやってきてジュリコの居場所をジルから聞き出すのであった。お金の保管所へ到着したジュリコだが、ジルから居場所を聞き出していたテロ組織は先回りしており、身柄を確保されてしまう。

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の結末・ラスト(ネタバレ)

テロ組織に捕まったジュリコはダッチマンの居場所を追及される。ジルと娘が人質にとられてしまっていたため、ジュリコは仕方なくダッチマンの場所へ案内することになる。

その頃ダッチマンは、の動きが遅かったため交渉相手をロシアに変えていた。ロシアとアメリカ、そしてテロ組織がミサイル発射のハッキングシステム目的でダッチマンの居場所へ集結するのであった。

ダッチマンの隠れ家では三つ巴の戦闘が行われていた。隙を見計らいジュリコはダッチマンをいち早く見つける。だが、戦闘に巻き込まれたダッチマンは死亡し、ハッキングシステムだけを持ち去ったジュリコはハイムダールのもとへ行く。

ジル達の解放を条件にジュリコはハッキングシステムをハイムダールへ渡す。ヘリでその場を後にしたハイムダールは早速システムを使いジュリコ達目掛けミサイルを発射させる。だが、予めこの事態を予期していたジュリコは、ダッチマンが死ぬ前に最初のミサイル発射指示が行われた場合、指示元がターゲットとなるよう設定を書き加えさせていた。結果的にハイムダールのもとへミサイルが発射され、テロ組織は壊滅したのであった。

その後、ジル達はビルの記憶が定着したと思われるジュリコのもとへ行く。ジュリコはジル達に言葉を発するのではなく、ビルの手癖でジル達へ応えるのであった。

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

まずキャストが豪華すぎる。主役のみならず脇役でさえゲイリー・オールドマンやガル・ガドット等、ハリウッドを代表する面々が出ているのでそれだけでも見応えがある。ストーリーはテロ組織に対抗しつつ一匹狼として行動するサスペンスムービーなので珍しくはない。だが、記憶移植という要素を入れることで目新しくない基本ストーリーに新しい風を取り入れることに成功している。サスペンス作品を多く見ている人にもきっと新鮮さを感じるのではないだろうか。(MIHOシネマ編集部)


もし自分が死ぬ時に記憶を抜き取られるとしたら…。考えただけでゾッとしますが、重要な記憶や機密情報を持った人間、そしてそれを利用したい人間にとっては「記憶」ってとても大切なのかもしれません。
重要な記憶を「移植」した先が極悪人と言うのは新しい展開だったと思います。普通の作品だったら記憶を悪用しようとする人間に移植するのでは無いでしょうか。
ストーリーがしっかりしていてキャストも物凄く豪華なので、最後まで飽きずに楽しめました。(女性 30代)


ジェリコという凶悪犯の体に、CIA工作員ビルの記憶を移植するという設定は突飛だけど、展開がテンポよくて一気に見入ってしまった。最初は感情を持たない冷血なジェリコが、次第にビルの記憶に影響され、彼の家族への想いに動かされていく姿が印象的。ケヴィン・コスナーの荒々しくも繊細な演技が見事で、最後にビルの娘を救う決断をする場面では思わず感情移入してしまった。(20代 男性)


夫の死後、知らない男に夫の言葉を重ねてしまうジルの心情に涙が止まらなかった。記憶を持つ=心を持つのか?というテーマが根底にあり、アクション映画でありながらとても人間味がある作品だった。ジェリコが彼女に対して攻撃的だった初期から、少しずつ変わっていく過程が丁寧に描かれていて、ラストの救出劇はカタルシスたっぷり。ハードボイルドな中に切なさがある良作。(30代 女性)


記憶移植という近未来的なアイデアにワクワクしながら鑑賞。アクションも充実していて、特にロンドンの街中でのカーチェイスや銃撃戦は見ごたえ十分。それでいて主人公ジェリコの内面の変化にも焦点が当たっているので、エンタメ性とドラマ性のバランスがいい。反社会的だった彼が、ビルの記憶によって他者のために動くようになる過程が胸熱だった。(40代 男性)


最初はケヴィン・コスナー演じるジェリコに全く感情移入できなかったのに、彼の変化にいつの間にか泣かされていた。記憶という無形のものが、人格にどれだけ影響を与えるのかという問いが、この映画をただのスパイアクションではなく、深みのある作品にしていると思う。特に、ビルの娘とのやりとりが静かで温かく、ジェリコの人間的な成長を感じられて良かった。(50代 女性)


記憶を他人に移すという設定はよくあるが、本作では「犯罪者にヒーローの記憶を移す」というひねりが面白い。ジェリコの無法者っぷりから、次第に“正義”を意識していく流れに説得力があり、観ていて飽きなかった。ド派手なシーンは少ないが、スパイサスペンスとしてもしっかり楽しめる。派手さではなく“人間の変化”を見せる映画。(30代 男性)


夫を失った女性が、彼の記憶を宿す他人と出会うという展開がとにかく切なかった。リメンバーではないけど、「人は記憶でできている」ことを感じさせられた映画。ジェリコが殺人者から“人間”に戻っていく過程を観ていて、希望を感じた。誰かを思う気持ちが人を変える、そんな普遍的なテーマがアクションの中に描かれていて、深く心に残った。(20代 女性)


映画の設定がやや荒唐無稽に感じられたものの、役者陣の演技で一気にリアリティが生まれていた。ケヴィン・コスナーの凶悪さと繊細さを行き来する演技はさすがで、心理描写がしっかりしているので物語に入りやすかった。最後に任務を果たすのはビルではなくジェリコだという事実に、彼自身の変化と贖罪の意味が込められていて、納得できる終わり方だった。(40代 女性)


ジェリコが自分の中にある“他人の記憶”と向き合いながら、次第にその人になっていくという構造が面白い。人格とは何か、心とは何かという哲学的な問いを、エンタメとして描いていて秀逸。中盤までは暴力的で不快な面もあるが、それを乗り越えるとジェリコの人間性に感情移入できる。クライマックスの静かな覚悟が、とても印象に残る。(50代 男性)

映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『クリミナル 2人の記憶を持つ男』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

フェイス/オフ

この映画を一言で表すと?

顔を入れ替えた男たちが繰り広げる、衝撃のアイデンティティ・バトル。

どんな話?

FBI捜査官とテロリストが、顔を入れ替えるという極秘手術によって立場を交換されることになる。相手の人生を生きる中で、自分とは何かを突きつけられるハードアクションと心理ドラマが交錯する一作。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが対決。

ここがおすすめ!

肉体ではなく「人格」を巡る戦いがテーマ。『クリミナル』と同様、他者の記憶やアイデンティティを受け継ぐという設定が中心で、アクションも濃厚。心理戦と感情の交錯が観る者を引き込む、サスペンスアクションの傑作です。

ジェイソン・ボーン(シリーズ)

この映画を一言で表すと?

記憶を失った男が、自分を追いながら“本当の自分”を取り戻すスパイアクション。

どんな話?

瀕死の状態で発見された男ジェイソン・ボーン。自分が誰なのかもわからず逃亡する彼は、やがてCIAの秘密計画と自分の関係に気づいていく。記憶を取り戻しながら、自分の正義を求める孤独な戦いが始まる。

ここがおすすめ!

『クリミナル』と同じく、「記憶の喪失と再構築」が主題。アクションの質が高く、リアリズムあふれる演出が魅力。精神的な苦悩や孤独も丁寧に描かれ、スパイアクションでありながら哲学的な問いも投げかけてきます。

トータル・リコール(2012年版)

この映画を一言で表すと?

偽りの記憶と真実の自我がぶつかり合う、近未来SFアクション。

どんな話?

単調な日常に飽きた男が「記憶を売るサービス」を体験しようとした瞬間、潜在的なスパイの記憶が呼び覚まされる。どこまでが偽りで、どこまでが自分なのか。壮絶な逃走劇の果てに、彼は本当の真実に迫っていく。

ここがおすすめ!

『クリミナル』と同じく、「記憶と人格」の境界が物語の中核にあります。ビジュアルも美しく、近未来SFの世界観とサスペンスの緊張感が融合。記憶を題材にした映画が好きな人にはたまらない一本です。

セルフレス/覚醒した記憶

この映画を一言で表すと?

他人の肉体で生きる男の、もうひとつの人生とその代償。

どんな話?

余命宣告を受けた富豪が、若い肉体に意識を転送することで“第二の人生”を手に入れる。しかし新しい体に宿っていた記憶が目覚め、彼は恐るべき陰謀と真実に直面する。

ここがおすすめ!

まさに『クリミナル』と地続きのテーマを持つ作品。他人の記憶が自分に影響を及ぼす恐怖や葛藤が丁寧に描かれ、人間のアイデンティティとは何かを考えさせられます。SFアクションでありながら、心を揺さぶる人間ドラマでもあります。

アップグレード

この映画を一言で表すと?

AIが宿る身体で繰り広げられる、異色の復讐スリラー。

どんな話?

ある事件で下半身不随になった男が、最先端AI“STEM”を体に埋め込まれ、自由に動けるようになる。しかしそのAIが独自の意思を持ち始め、彼の肉体を利用して復讐を始める。身体と意識の主導権を巡る新感覚スリラー。

ここがおすすめ!

『クリミナル』の「記憶=他者との融合」というテーマに通じる、“体は自分でも自分ではない”という葛藤が描かれます。テンポの良さとスタイリッシュな映像、そして意外性のあるラストが高評価。刺激的な一本を求める方に。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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