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映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』の概要:アメリカ政府が極秘裏に実施していた国民の個人情報の取得。テロを防ぐことを名目に国民のプライバシーは侵害されていた。事実を暴露しアメリカから追われることとなった勇気ある男エドワード・スノーデンの完全ドキュメンタリー映画。

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』の作品情報

シチズンフォー スノーデンの暴露

製作年:2014年
上映時間:114分
ジャンル:ドキュメンタリー
監督:ローラ・ポイトラス
キャスト:エドワード・スノーデン etc

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』の登場人物(キャスト)

エドワード・スノーデン
アメリカ政府が行っていたプライバシー侵害を告発した張本人。公表したことでアメリカ政府から追われてしまう。
グレン・グリーンウォルト
スノーデンをインタビューする新聞記者。スノーデンの告発に協力する。

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』のあらすじ【起】

以前製作した戦争映画で当局の監視対象者となっていた、ドキュメンタリー映画監督のローラ・ポイトラス。2012年、そんな彼女のもとへシチズンフォーと名乗る人間から暗号化されたメッセージが届く。

メッセージにはユーザーの購買情報や、通話記録、メール、交友関係、閲覧サイトなど、アメリカ政府が国民から膨大なデータ収集し、NSA(国家安全保障局)にて集約されているという驚愕な事実であった。

その後、世界ハッカー会議が開催された。そこでNSAで過去に大量のデータを分析できるシステムを開発したウィリアム・ビニーが登壇した。彼もシチズンフォー同様、アメリカ政府の実態を公表しようと活動していた。彼曰く、9.11後テロを未然に防ぐため、アメリカ政府の指示のもとNSAは国民の監視体制を強化し、個人情報を秘密裏に取得するようになったとのこと。NSAによるAT&T社という電話会社から毎日3億件以上ものデータを取得するだけではなく、CIA等関連する情報機関も関与していた。加えてウィリアム・ビニー含む機密情報を保持している人間が万が一この事実を口外した場合、命の保証はないという強迫までされていたのであった。

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映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』のあらすじ【承】

2013年6月、ローラとグレンはシチズンフォーと名乗る人物と対面しインタビューを行うことになる。彼の名前はエドワード・スノーデン。エンジニアとしてCIAのシニア・アドバイザーとして勤務していた。

スノーデンはアメリカ政府が実施している、行き過ぎた情報取得に対し、兼ねてより疑問を感じたため告発することにした。機密情報の開示と共有にリスクはあるものの自分がこれから語る話をオープンにすることをグレン達に伝える。

スノーデンは、NSAが行っている情報収集にはアメリカ国民が保持しているあらゆる情報が含まれていることを暴露するのだった。収集されている情報にはメール内容は無論、クレジットカードの情報やユーザーが設定したあらゆるパスワードの情報すらも抜き取られていることを告白する。加えてスノーデンは国民が滞在している自宅や宿泊施設にもある固定電話は遠隔操作できることも告げる。遠隔操作することで盗聴器として電話を使用していたのであった。パソコン等の電子機器で溢れた日常生活からアメリカ政府は取れるだけの情報を取得していた。

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』のあらすじ【転】

スノーデンは情報を開示するにあたって論点がずれないようにすることをグレンに頼む。彼自身、アメリカ政府の行動を暴露するのが目的で、そこで働く人達への被害は望んでいなかったためであった。

スノーデンがグレン達にインタビューで告白してから数時間が経過した。スノーデンの許可を貰ったグレン達は、インタビューで得た情報をメディアに公開する。

公開してすぐにアメリカのメディアがスノーデンの告発を取り上げ始める。各メディアで色んな議論がされる中、大半がアメリカ政府の行き過ぎたプライバシー侵害だと非難し始めるものであった。

その頃、スノーデンのもとに恋人から連絡が入る。恋人の身の安全は確認できたが、自動引き落としであるはずの家賃の支払いが滞っているとのこと。アメリカ当局はこの段階で、スノーデンによる告発だとあたりをつけていたのであった。

グレン達はスノーデンがメディアに出るつもりか問う。メディアに出ることはスノーデンを探すアメリカ政府の捜査を進めてしまう可能性があった。だが、スノーデンは告発については絶対的な正義感を持っており、逃げるのではなく真正面から向き合う姿勢こそ重要だと考えていた。

スノーデンの意思を確認したグレン達は、スノーデンを犯罪者ではなく勇気ある人間であるように取り上げるようメディアや世間を意識してスノーデンのメディア露出を計画する。

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』の結末・ラスト(ネタバレ)

2013年6月10日、グレン達がスノーデンのインタビューの様子をメディアに公開された。世間やメディアの注目はアメリカ政府の悪事を暴露し勇敢にも姿を公表したスノーデンのこと一色となる。

素顔を公表したことでスノーデンは髪型や身なりを変え、居場所がわれないよう対策を取る。

だが、次第にスノーデンが宿泊しているホテルの部屋に新聞社などのメディアが嗅ぎつけ電話をしてくるようになる。身の危険が迫ってきたスノーデンは一旦ローラの部屋に移動し弁護士と一緒に今後の対策を協議する。

これ以上ホテルに滞在できないスノーデンは、ホテルからの脱出を試みる。ローラも尾行されていたため、ベルリンに帰国する。

アメリカ政府はスノーデンを起訴して香港当局に身柄を引き渡すことを要求する。数日後、スノーデンは協力者によってモスクワ行きの航空チケットを入手する。ロシアに亡命した後スノーデンのもとへ交際していた女性のリンジー・ミルズもやってきて、現在は一緒に暮らしている。

映画『シチズンフォー スノーデンの暴露』の感想・評価・レビュー

ドキュメンタリー映画であり、当時アメリカだけでなく世界中に物議を醸したスノーデンの暴露。テロを未然に防ぐためと言えど、人権を侵していた政府の実情を知った国民の動揺は計り知れない。だが、これはアメリカだけとは言えない。これだけ電子機器が普及した世の中においてはあらゆるところから情報を取得できてしまう。テロを放置はできない。だからと言ってプライバシーの侵害も許されない。答えは出ない中、私たちはこの問題に向き合っていかなくてはいけない。(MIHOシネマ編集部)


本作は、アメリカ政府が極秘にあらゆる個人情報を大量に収集していたことを暴露し、アメリカから追われることとなったエドワード・スノーデンを追ったドキュメンタリー作品。
緊迫感と臨場感に一気に引き込まれた。
恵まれた家庭や美しい恋人を持つリア充の彼が、全てを捨てるリスクを追ってまで告発に至った行動力に脱帽した。
とてもじゃないけど自分にはできないことだ。
映画から世界の実情を知ることができ、大変勉強になった。(女性 20代)


エドワード・スノーデン。名前を聞いてピンと来なくてもアメリカ政府の極秘情報をリークした男と聞けば思い出すのではないでしょうか。日本でも大きな話題となったこの事件。政府が国民の個人情報を収集していたと言う信じ難い事件と、その悪に真っ向から立ち向かったエドワード・スノーデンの壮絶な戦いをとてもリアルに感じられる作品でした。
彼を題材とした作品はいくつかありますが、このドキュメンタリー作品は他のどの作品よりも説得力とリアリティがありました。(女性 30代)

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