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映画『クライシス・オブ・アメリカ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『クライシス・オブ・アメリカ』の概要:大統領選に絡んだ軍事企業の陰謀に湾岸戦争に従軍した兵士らが巻き込まれ、洗脳されてしまう政治サスペンス。『フィラデルフィア』のジョナサン・デミ監督とデンゼル・ワシントンが再タッグを組んだ作品。

映画『クライシス・オブ・アメリカ』の作品情報

クライシス・オブ・アメリカ

製作年: 2004年
上映時間:130分
ジャンル:サスペンス
監督:ジョナサン・デミ
キャスト:デンゼル・ワシントン、メリル・ストリープ、リーヴ・シュレイバー、ジェフリー・ライト etc

映画『クライシス・オブ・アメリカ』の登場人物(キャスト)

ベン・マルコ(デンゼル・ワシントン)
湾岸戦争で米軍部隊を率いていた大尉。戦争中に洗脳され、レイモンドが英雄だと信じ込まされる。毎晩悪夢に悩まされている。
エレノア・ショー(メリル・ストリープ)
上院議員で、レイモンドの母親。レイモンドを大統領にするために、軍事企業と手を組んでベンやレイモンドを洗脳した。
レイモンド・ショー(リーヴ・シュレイバー)
ベンの部隊にいた軍曹で、ベン同様に洗脳を受ける。湾岸戦争の英雄として勲章を受け、下院議員にも選出される。
トム・ジョーダン(ジョン・ヴォイト)
上院議員で、レイモンドと副大統領候補の座を争っている。ベンから洗脳の真相について知らされ、行動しようとする。
ユジェネー・ローズ(キンバリー・エルス)
FBI捜査官。身分に偽ってベンに近付き、洗脳事件について暴こうとしている。

映画『クライシス・オブ・アメリカ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『クライシス・オブ・アメリカ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『クライシス・オブ・アメリカ』のあらすじ【起】

1991年のクウェートでベンの部隊は偵察任務に出発する。しかし、偵察を開始した途端に奇襲を受ける。そこでレイモンドが一人で反撃を開始する。2人が犠牲になったものの残りの兵士は助かり、レイモンドは名誉勲章を得て戦争の英雄となる。

ワシントンでクウェートでの出来事を講演していたベンは、同じ部隊にいた伍長が話し掛けてくる。伍長は記憶が錯乱していることを打ち明ける。政界ではとレイモンドがジョーダンと副大統領候補の指名を巡って党大会で競っていた。エレノアは党の重鎮達と会談する。ジョーダンが指名を受けることが決まっていたが、エレノアは皆を説得してその決定をひっくり返す。

レイモンドの副大統領候補指名のニュースを見たベンは部隊の全員が洗脳を受けている様子を夢見る。軍人の集まりがあり、レイモンドは軍事会社マンチュリアン・グローバルの幹部に紹介される。その場にいたベンはレイモンドと話をしようとするが、断られる。ベンは軍の聴取を受け、レイモンドが勲章を得るために全員が洗脳を受けたというベンの主張はデタラメだと一蹴されてしまう。

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映画『クライシス・オブ・アメリカ』のあらすじ【承】

ホテルの部屋に戻ったレイモンドは謎の科学者から催眠を掛けられ、脳にチップを埋め込まれる。一方、ベンは伍長の部屋に侵入し、壁中に洗脳の絵が描かれているのを発見する。ベンはニューヨーク行きの電車の中でローズに話し掛けられる。ローズはベンの行きつけのスーパーの店員だと自己紹介し、マルコを従姉のアパートに案内する。

ベンはアパートでシャワーを浴び、自分の肩にチップが埋め込まれているのに気付く。それを取り出すが、流しに落としてしまう。ベンはチップについては知人のドイツ人博士に相談する。ドイツ人博士はかつて緊急治療用の情報が入ったチップを埋め込む実験が行われていたことを説明する。

ベンはレイモンドに選挙事務所まで会いに行く。そして自分の見る悪夢について説明する。レイモンドはそんな夢を見ないと否定する。ベンは肩のチップについて話し、レイモンドの肩に噛み付く。ベンは逮捕され、伍長の遺体が川で発見されたことを説明される。レイモンドはベンを告発しないことにし、ベンは釈放される。

映画『クライシス・オブ・アメリカ』のあらすじ【転】

ベンは、レイモンドから噛み取ったチップをドイツ人博士に調べてもらう。ドイツ人博士はマンチュリアン・グローバルがチップの研究をしていたことを明かす。ベンはドイツ人博士に頼み、電気ショック療法を施してもらう。その結果、ベンは孤島で全員が洗脳され、レイモンドが英雄的活躍をしたと信じ込まされたことを思い出す。

意識を取り戻したベンの前にローズが現れる。ベンは思い出した全てをローズに打ち明け、洗脳されたベンとレイモンドが兵士2人を殺してしまったことも話す。その後、ベンはアパートにカメラが設置されているのに気付き、逃げ出す。ベンはドイツ人博士の元に向かうが、研究所はもぬけの殻になっていた。

ベンは新聞記事を調べ、チップの研究者の中に自分を洗脳した科学者がいるのを見付ける。チップにより記憶や性格を操作することに成功していたのだ。マルコはジョーダンに会いに行き、全てを説明する。ジョーダンはエレノアとレイモンドに会い、マンチュリアン・グローバルのために科学者が湾岸戦争中にチップの研究していた疑惑を問い質す。そして大統領選挙から手を引くことを求める。

映画『クライシス・オブ・アメリカ』の結末・ラスト(ネタバレ)

エレノアはレイモンドを操るキーワードを口にし、催眠術を掛ける。ジョーダンは趣味のカヤックに出掛け、戻ってきたところでレイモンドに溺れさせられる。ジョーダンが事故で溺死したというニュースを見たベンはローズに会いに行く。ローズは自分がFBI捜査官であることを明かす。

大統領選挙投票日に、ベンは投票所でレイモンドにこっそり接触する。そこにエレノアからマルコ宛ての電話があり、エレノアはベンを操るキーワードを口にする。エレノアはレイモンドにベンが大統領候補を暗殺し、レイモンドが大統領に就任するという筋書きを説明する。全てはエレノアが仕組んだ陰謀だったのだ。

選挙結果が発表され、レイモンドと大統領候補の勝利が決まる。式典で、レイモンドは敢えてステージ上の目印の位置に立ち、エレノアを手招きする。ベンは目印を狙って引き金を引き、レイモンドとエレノアは死んでしまう。ローズはベンの潜んでいた場所に向かい、ベンの身を守る。FBIはマンチュリアン・グローバルに関係する別の人物が暗殺犯だったと発表をする。

ベンは洗脳が行われた孤島に戻り、部隊の写真を波打ち際に置く。

映画『クライシス・オブ・アメリカ』の感想・評価・レビュー

スパイ小説『影なき狙撃手』を下敷きとしており、今作は2回目の映画化となる。洗脳を盛り込んだ筋書きに無理があると感じてしまうが、2001年の同時テロ事件後の米国の雰囲気を的確に捉えている点は素晴らしい。だからこそ敢えてリメイクする必要があったのだろう。錯乱している様子を見事に表現したデンゼル・ワシントンの演技も素晴らしい。それだけに全てがベンの妄想である可能性をもっと匂わせれば緊迫感が増したと思われる。(MIHOシネマ編集部)


デンゼル・ワシントンよりもメリル・ストリープが凄かったです。自分の息子を副大統領にするためならどんな手でも使ってくるめちゃくちゃ胸糞悪い母親で、観客をこんなにもイライラさせるのは彼女の演技が素晴らしいのだと感じます。
作中に何度も登場するカップヌードル。洗脳や陰謀論的なことが唱えられている今作ではカップヌードルもサブリミナル効果の一つとして使われているのではないでしょうか。この作品を見て、カップヌードルが食べたいと思った人は、完全にマインドコントロールされてしまっていますね。(女性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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