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映画『シラノ・ド・ベルジュラック(1990)』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『シラノ・ド・ベルジュラック(1990)』の概要:ユーモアと知性、そして力を兼ね備えたシラノ。彼にはロクサーヌという思い人がいた。しかし、彼は自分の大きな鼻に劣等感を抱いて、ロクサーヌに思いを告げることができないでいた。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』の作品情報

シラノ・ド・ベルジュラック

製作年:1990年
上映時間:139分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ジャン=ポール・ラプノー
キャスト:ジェラール・ドパルデュー、アンヌ・ブロシェ、ヴァンサン・ペレーズ、ジャック・ウェベール etc

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映画『シラノ・ド・ベルジュラック』の登場人物(キャスト)

シラノ・ド・ベルジュラック(ジェラール・ドパルデュー)
騎士。文武両道で、ユーモアもあり、人々からの人望も厚い。大きな鼻に劣等感を抱いており、意中の相手に思いを告げられないでいる。
クリスチャン・ド・ヌーヴィエット(ヴァンサン・ペレーズ)
シラノの部隊に配属された騎士。類稀なる美貌を持っているが、性格は粗野で、女性を前にすると緊張して言葉が出なくなってしまう。ロクサーヌに密かな恋心を抱いている。
ロクサーヌ(アンヌ・ブロシェ)
貴族の娘で、シラノの遠い親戚。劇場で見かけたクリスチャンに恋をする。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『シラノ・ド・ベルジュラック(1990)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』のあらすじ【起】

雨の街角、劇場は小さいながらも盛況だった。クリスチャンは詩人で友人のリニエールに、自分に代わってこれから観劇にやって来るロクサーヌへの愛の言葉を彼女に伝えてほしいと頼む。程なくして、ロクサーヌが劇場に現れた。しかし、リニエールは泥酔しており、クリスチャンの愛を代弁しているどころではなかった。クリスチャンに軽い会釈をして通り過ぎ、ロクサーヌは二階の貴族用の観客席へと行ってしまった。演劇が始まるのを待つ人々は、やってきたロクサーヌに心を奪われる。クリスチャンはロクサーヌが挨拶している男のことが気になった。リニエールが言うにはその男はギシュ伯爵という名で、ロクサーヌに惚れていると言う。しかし、ギシュ伯爵は既婚者だった。既婚者が未婚者と浮気すれば重い罰が課せられる。だから、ギシュ伯爵はヴァルヴェール子爵とロクサーヌを結ばせ、それから口説く腹積もりだとリニエールは話す。彼はギシュ伯爵の計画を唄にして世間に暴露したと自慢する。

そろそろ劇が始まるという時、場内で振る舞われていた酒が空になったため、リニエールは帰ってしまった。一人になったクリスチャンは二階の席で佇むロクサーヌに見惚れる。そんな彼の背後からスリがやってきて、彼のポケットから財布を盗もうとする。財布を奪われたことに気付いたクリスチャンはスリを追い駆け、捕えた。スリはクリスチャンの友人に関する秘密を教えるから助けてほしいと命乞いをした。スリは言う。自分の計画を唄にして世間に暴露されたギシュ伯爵はリニエールを恨んでいて、彼を始末するために百人もの刺客を送りつけたと。クリスチャンは慌てて会場を飛び出した。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』のあらすじ【承】

演劇が始まった。しかし、観劇に来ていたシラノが役者の演技が気に入らず、喚き散らす。彼は以前から事ある毎に問題を起こし、出入り禁止の処罰を受けているはずだった。観客はシラノが起こした騒動を笑う。役者が退場したことで騒ぎに一段落着いた後、劇場の支配人がやってきて、シラノに忠告した。彼が追い出した役者は大公のお気に入りだったのだ。その場に居合わせたギシュ伯爵とヴァルヴェール子爵がシラノに喧嘩を売ろうとする。しかし、シラノは言葉巧みに彼らをあしらう。自由奔放でありながらも聡明なシラノにロクサーヌは心惹かれた。大衆の前で笑い者にされたヴァルヴェール子爵はシラノに決闘を申し込む。シラノは剣の業でもヴァルヴェール子爵を凌駕していた。シラノは止めを刺さずヴァルヴェール子爵の命を救ってやったが、ヴァルヴェール子爵は負けを認めず、その場から立ち去ろうとするシラノを後ろから襲おうとした。咄嗟の出来事にシラノはヴァルヴェール子爵の腹に剣を突き刺してしまう。騒動を聞きつけた憲兵隊が駆け付けたため、その場に居合わせた者たちは足早に解散した。

友人と歩く夜道、シラノは劇場にいた女性に恋をしたと打ち明ける。その女性とはロクサーヌのことだった。しかし、シラノは以前から他人よりも一際大きい鼻のことを負い目にしていて、恋愛を諦めていた。友人は思いを伝えるようにシラノを説得する。そこにロクサーヌの侍女が現れ、ロクサーヌがシラノと会いたがっていると言った。喜びに沸くシラノは道端で眠っているリニエールを見つけた。どうしてこんなところで寝ているのかと尋ねると、リニエールは家の前に沢山の刺客が居座っていて帰れないのだと言った。シラノは自分が解決すると請け負い、単身で刺客の前に飛び出して、見事百人の刺客を撃退した。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』のあらすじ【転】

ロクサーヌとの待ち合わせ場所に早く着いたシラノは、今更になって彼女と会うことに不安を感じていた。シラノは手紙を書いて逃げ出そうとする。しかし、書ききる前にロクサーヌが現れてしまう。ロクサーヌはシラノが指揮する部隊に所属したクリスチャンに恋をしたと打ち明ける。彼女への想いを告げようとしていたシラノは落胆した。

自分が指揮するガスコン青年隊の訓練所に出向いたシラノ。そこにギシュ伯爵が現れる。ギシュ伯爵は市民からの信頼が厚いシラノを自分の下に引き込もうと考えていた。しかし、シラノは貴族に従うことを良しとしなかった。また、ギシュ伯爵はリニエールを暗殺するために雇った刺客を退治したのがシラノだったとそこで知ることになる。二人の間の亀裂は決定的になった。

ギシュ伯爵との騒動の後、シラノは昨晩倒した刺客との戦いを仲間に語って聞かせていた。そこにクリスチャンがやって来る。クリスチャンは自分の指揮官となる男の懐を探るため、彼の会話に野次を飛ばした。シラノはクリスチャンを残し、他の仲間を訓練場から追い払った。怒ったシラノに新入りが細切れにされると兵士たちは笑ったが、そうではなかった。シラノはクリスチャンの聡明な言葉選びを賞賛した。そして、自分がロクサーヌからクリスチャンのことを守るよう頼まれていることを打ち明け、彼女に手紙を書くよう勧める。しかし、クリスチャンは渋った。軍人的な気楽さで野次を飛ばすのは慣れているが、女性相手の手紙や会話には慣れておらず、言葉が出てこないと言うのだ。シラノが自分の顔のことで悩んでいるように、クリスチャンは自分の性格について悩みを抱えていた。そこでシラノは二人でなら互いの欠点を補い合えるのではと閃いた。二人の合作でロマンを歌い、ロクサーヌに届けようとクリスチャンに持ちかける。一人で悩んでいるくらいなら、二人で始めようというシラノの訴えに感化されて、クリスチャンは彼の言うことに従うことにした。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』の結末・ラスト(ネタバレ)

クリスチャンの署名を使い、シラノとロクサーヌの文通が始まった。シラノが書いた文面がクリスチャンの手紙だと信じたロクサーヌは、愛の言葉に感動する。ロクサーヌは町で見かけたシラノに、是非クリスチャンの口から直接愛の言葉を聞きたいと訴える。シラノからその話を聞いたクリスチャンはロクサーヌと会うが、彼女を前にすると言葉が出てこず、ロクサーヌに呆れられてしまった。二人の仲を取り持つため、シラノは真夜中にロクサーヌの屋敷を訪ねる。闇夜に紛れクリスチャンに変装したシラノは、彼に代わって愛の言葉を打ち明けた。ロクサーヌはシラノが述べた愛の言葉に酔いしれる。仲直りをした二人を置いて、シラノはその場を後にしようとした。しかし、そこでシラノはロクサーヌ宛ての手紙を持った男とすれ違う。それはギシュ伯爵からのもので、これからロクサーヌとの挙式のためにそちらに伺うという内容のものだった。シラノはロクサーヌの家に引き返し、急いで結婚するようクリスチャンとロクサーヌに勧める。

ギシュ伯爵がロクサーヌの下に辿り着いたときには、既にクリスチャンとロクサーヌの婚姻が済んでいた。ギシュ伯爵は、腹癒せにクリスチャンとシラノに遠征を命じる。軍の指揮権を持つギシュ伯爵の命令に、二人は従うしかなかった。

戦場に移っても、シラノはロクサーヌとの文通を続けていた。シラノの愛の言葉に魅了され、ロクサーヌはクリスチャンを追って戦場にまで現れた。ロクサーヌはクリスチャンに思いの丈を打ち明けた。初めは彼の美貌を愛していたが、次第に美貌と内面に惹かれ、今ではすっかり内面だけを愛していると言う。それはつまり、クリスチャンではなくシラノを愛していると言っているようなものだった。クリスチャンは困惑した。それからシラノの下に向かい、本当のことをロクサーヌに伝えろと迫った。そこに敵が攻め込んできた。シラノとロクサーヌを守るためクリスチャンは敵の凶弾に倒れた。手紙も愛の言葉も全てクリスチャンのものだと信じているロクサーヌをこれ以上苦しめないため、シラノは自分の想いを胸に秘めておくことを誓った。

映画『シラノ・ド・ベルジュラック』の感想・評価・レビュー

シラノがいい男すぎてめちゃくちゃ切なくなりました。誰にでもコンプレックスはあると思います。シラノの場合は大きな鼻。クリスチャンの場合は女性に対する態度。確かに自分では気になることかもしれませんが、傍から見れば「そんなの別に」と思われてしまうようなことではないでしょうか。
だからこそ、シラノは自分を偽ることなく、クリスチャンのふりなんてせずに真正面からロクサーヌを愛せばよかったのに…と思ってしまって物凄く切なくなりました。
結ばれないからこそ美しく、それを心に秘めておくと言うのもシラノらしくてかっこよかったのかも知れません。(女性 30代)

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