映画『デンジャラス・バディ』の概要:凶悪な麻薬組織の捜査をするため、ボストンへやって来た生真面目な女性捜査官。だが、そこで待っていたのは、性格や行動に問題のある女性刑事だった。2人は協力して捜査をすることになるが、何かにつけて意見が衝突。捜査官2人の言い合いが非常に面白い。
映画『デンジャラス・バディ』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:ポール・フェイグ
キャスト:サンドラ・ブロック、メリッサ・マッカーシー、デミアン・ビチル、マーロン・ウェイアンズ etc
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映画『デンジャラス・バディ』の登場人物(キャスト)
- サラ・アッシュバーン(サンドラ・ブロック)
- 生真面目で傲慢、頭でっかちのFBI捜査官。ニューヨーク支局に勤務しているも、同僚にはすこぶる嫌われている。両親はおらず、里子として家々を転々とした過去を持つ。家族愛も友情も知らず、学生時代はオタクだった。とにかく規律に厳しい。
- シャノン・マリンズ(メリッサ・マッカーシー)
- ボストン市警の刑事。口の悪い大家族に囲まれて育ったため、横暴で柄が悪い。横に太い身体を持つもフットワークは軽い。家族を心から愛しており、特に弟ジェイソンを可愛がっている。犯人を逮捕するためには何でもやる。
- リヴィ(マーロン・ウェイアンズ)
- FBIボストン支局の捜査官。サラにモーションをかけているが、相手にされていない。情報捜査に長けた人物で黒人男性。
- ジェイソン・マリンズ(マイケル・ラパポート)
- シャノンの弟。麻薬組織の使い走りをしていたため、姉に逮捕され刑務所へ入る。刑期を終えたら堅気の仕事に就こうと考えている。正直な青年。姉を慕っている。
映画『デンジャラス・バディ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『デンジャラス・バディ』のあらすじ【起】
FBI捜査官のサラ・アッシュバーンは真面目で堅物、おまけに仕事ができる。そのせいか、彼女自身は非常に高慢で、同僚達には酷く嫌われていた。典型的に結婚できない女性であったサラはある日、上司から凶悪な麻薬組織を捜査するため、ボストンへ向かうよう命令される。
ボストン支局へ到着したサラ。早速、支局の捜査官であるリヴィから資料を受け取り、行動開始。末端の密売人がボストン警察に逮捕された知らせを受け、逮捕先の警察署へ向かった。
密売人を連行したのはシャノン・マリンズという女性刑事らしい。今は不在のようだったので、サラはシャノンを待たずに密売人の取り調べをした。
その頃、シャノンはというと、いつも自分が駐車している場所をサラに横取りされ、警察署の駐車場へ車を停めたはいいが、出られなくなり四苦八苦。ようやく車から脱出して署内へ入った。シャノンはとても柄が悪く、ともすれば犯人と間違われかねない。短気ですぐに暴力を振るい、とにかく口が悪く違法だろうがなんだろうが、犯人逮捕には何でもする。サラとはまるで正反対の性格だった。
駐車スペースを横取りされた時点で、サラに腹を立てていたシャノン。当然、彼女の了承も得ず、勝手に密売人の取り調べをしたことでサラと激しく衝突。見兼ねた警部が2人をオフィスへと招いた。しかし、警部でさえも子供のように癇癪を起し、喚き散らすシャノンの扱いには、ほとほと困り果てている様子。シャノンはサラから車の鍵を盗み出し、署を出て行ってしまった。
鍵を取り戻すため、シャノンの行きつけのバーへやって来たサラは、落ち着きを見せ謝罪してくる相手に気を良くし、鍵を受け取って店を出て行く。シャノンの手管によって、麻薬組織の資料を一部盗まれたことも知らずに。
次の手がかりである人物のアパートへ来たサラだったが、そこにはまたもシャノンがいる。サラは上司に苦情を入れた。しかし、上司は地元を良く知る刑事と協力しろと言う。更には協力できなければ、昇進の話もなかったことにすると言われてしまうのだった。
映画『デンジャラス・バディ』のあらすじ【承】
サラは仕方なくシャノンと和解。だが、そもそも反りの合わない2人。競っていがみ合いながらも尋問へ。しかし、2人の会話でも情報は引き出せない。それでも、サラとシャノンはそれぞれに新たな手掛かりを手にして尋問から戻った。
2人が持ち帰った手がかりをリヴィに頼んで調査。すると、麻薬や売春組織と繋がりのある実業家の名前が挙がった。何枚もの画像を見るに、実業家は常に携帯電話で話をしている。2人は携帯の盗聴をすることにし、その後は実業家が経営する人気ナイトクラブへ。
シャノンはサラの衣類を切り裂いてセクシーに改造。上手く立ち回って実業家に近づき、まんまと携帯に盗聴器を仕掛けることに成功する。
しかし、その帰りに怪しげなバンに尾行され捕まってしまう。だが、バンから現れたのは麻薬取締官。彼らもどうやら実業家を追っていたようで、妨害するなと叱られてしまうのだった。
なんだかんだ言って、共に捜査することで少しずつ互いのことを理解していく2人。
前の晩、釈放されたシャノンの弟ジェイソンがナイトクラブにいたのを目撃した姉。
ジェイソンは刑期を終えてすでに釈放されているはずなので、今は実家へと身を寄せているはずだ。2人はシャノンの実家へと足を運び、弟から話を聞いた。すると、ジェイソンは麻薬組織の手下に気に入られ誘われていたが、断ったと言う。もし、組織を裏切れば自分も殺されてしまうだろうと話した。
映画『デンジャラス・バディ』のあらすじ【転】
実際、そうして裏切った者が何人も死んでいる。弟はその証拠にまだ見つかっていない遺体の場所をシャノンに明かした。2人は弟の言う場所を探し、遺体を発見。手口が似た遺体はこれで4体目だった。所持品から察するに同じ場所で殺害されたと思われる。
2人はリヴィから場所を特定してもらい、そこへ向かった。人気のないペンキ工場へ侵入。彼女らはそこで組織に通じる手下と実業家が、裏切り者を殺害している場面に遭遇。即座に2人を逮捕した。
手下を尋問したところ、組織のボスが荷物の取引を行うことが判明する。だが、ここへきて麻薬取締官からの横やりが入る。サラとシャノンが実業家と手下を逮捕したことで、捜査していることがボスに知られてしまったのである。そのせいで、サラは捜査から外されてしまう。
落ち込むサラを行きつけのバーへ誘ったシャノン。一晩中、浴びるように酒を飲ませ、励ました。
翌朝、酔った勢いで車を知らない男性に譲ってしまったサラは、局へ電話をかけながら車の返却を求めた。しかし、譲られた男性が乗車しエンジンをかけた途端、車が爆発してしまう。更には逮捕した手下を移送中に奇襲され、手下に逃げられたという情報を聞くのだった。
上司の話では内部に内通者がいるらしい。麻取と言い合いになる2人。そこへサラの携帯にシャノンの家族写真が送られてくる。恐らくサラとシャノンの情報はすでに、組織によって調べ上げられているのだろう。
サラとシャノンは急いで家族を避難させる。シャノンの家族は大人数でいつも口汚く言い合いをしている。それがマリンズ家のコミュニケーションの取り方なのだろうが、とにかく騒がしい。モーテルへと家族を避難させた後、2人は捜査について話し合い。
だが、ジェイソンが組織に属していれば、もっと詳細な情報が入っていたはずなのにというサラの言葉に姉が激怒。家族思いのシャノンにしてみれば、可愛がっている弟を危険に晒すことは言語道断。しかし、家族愛を知らないサラは、なぜ彼女がそこまで怒るのかが分からず結局、言い合いになってしまう。
映画『デンジャラス・バディ』の結末・ラスト(ネタバレ)
カフェでひと騒動後、サラの携帯にジェイソンから着信が入る。どうやら弟は姉の助けになりたくて組織と接触を図ったらしく、取引場所と時間を聞き出したようだった。どうにかシャノンを説得し、取引場所と時間きっかりに局員総動員で捜査に躍り出た。しかし、調べた船は組織とは全くの無関係。そのせいで、サラは上司からニューヨークへの帰還を言い渡されてしまうのだった。
その裏でジェイソンが組織に撃たれ、意識不明の重体で病院へ担ぎ込まれていた。サラは彼女へ会いに行くも、相棒を解消されてしまう。シャノンは犯人を単独でも捕まえてやると意気込んでいた。
資料を片付け帰還の準備をしていたサラ。捜査会議を立ち聞きし、シャノンをバカにする捜査員達にブチ切れる。シャノンほど有能で仕事に情熱を注いでいる刑事はいない。サラは決心して捜査を続けていた相棒の元へ向かった。
そうして、合流した2人はとうとう組織の手下が潜伏する工場を突き止める。完全武装をしていざ、突入。だが、実業家を倒したところで手下の手によって捕縛されてしまう。奴は拷問を趣味とするらしく、ナイフを手ににやついている。万事休すかと思われたが、運がいいのか悪いのか、組織のボスが来たという知らせが入る。手下はナイフをサラの右脚に突き刺して、ボスの迎えに行ってしまった。
必死に痛みと戦うサラ。彼女はナイフをシャノンに渡し拘束を解かせた。しかし、こんな時に誰かが部屋へ戻って来る足音がする。ナイフを元の傷へ戻したが、現れたのは麻取だった。
麻取の2人は捕まったサラとシャノンを笑いものにするも、考えを巡らせたサラが麻取捜査員の1人が内通者だったのだと気付く。すると奴は同僚を射殺。自分が組織のボスだと告白するのだった。
更にジェイソンを始末したはずが、実は助かっていたと知り証拠隠滅のために病院へ向かう。弟の命が危ない。シャノンとサラは手下を倒し、ボスを追って病院へ向かった。
弟の病室へやって来たシャノン。病室へ一歩入ったところで待ち伏せていたボスに殴られてしまう。しかし、そこへ足を引きずりながらも辿り着いたサラがやって来て攻撃。取締官でもあり組織のボスでもある男を倒した。
2週間後、ジェイソンの意識も戻り、シャノンも麻薬組織のボスを捕縛した功績を称えられ表彰された。サラはボストン支局へと残ることにし、オフィスを構える。いがみ合っていた2人は、今や姉妹のように息の合った親友となり、今後も共に捜査することになるのだった。
映画『デンジャラス・バディ』の感想・評価・レビュー
SPYに出演していたメリッサ・マッカーシーと、オーシャンズ8に出演していたサンドラ・ブロックが正反対の性格の捜査官を演じている作品。組織撲滅のため、バディを組んで捜査に当たるが、捜査の仕方も考え方も真逆で、ことごとく意見がすれ違っていく。しかし、少しずつお互いの性質を理解し、最終的には2人で協力して、組織のボスを逮捕するというコメディ要素を含むアクション映画である。出演している作品に似たような役柄を経ているので、見る前から期待出来たが、想像通り性質の違う二人の立ち位置が非常に楽しめた。(男性 30代)
シャノン役のメリッサ・マッカーシーが最高におもしろくて素敵。やっぱりこういう個性的なキャラクターが上手いなと思う。サラ役のサンドラ・ブロックも好きなので、二人がタッグを組んだことが非常に嬉しかった。
シャノンとサラ、どちらも気が強いため激しくぶつかり合う様子にハラハラさせられた。二人とも一緒に仕事したくないタイプの性格をしているが、見ている分にはおもしろいキャラクターだった。気軽な気持ちで楽しめる作品。(女性 30代)
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