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映画『ダーク・ブラッド』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ダーク・ブラッド』の概要:職業俳優のハリーは、久々にオーディションのオファーをもらった作品の台本を持って、妻と旅行にでかけた。向かったのはアメリカ南部の荒野。かつて核爆弾の実験場にもなっていたそこは、人気のない道が続く。そんな場所で車が故障して立ち往生するはめになってしまったハリーたちは、ボーイという名の青年に助けられる。

映画『ダーク・ブラッド』の作品情報

ダーク・ブラッド

製作年:2012年
上映時間:86分
ジャンル:サスペンス
監督:ジョルジュ・シュルイツァー
キャスト:リヴァー・フェニックス、ジョナサン・プライス、ジュディ・デイヴィス、カレン・ブラック etc

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映画『ダーク・ブラッド』の登場人物(キャスト)

ボーイ(リヴァー・フェニックス)
先住民族の血を引く青年。バフィに恋をする。
バフィ(ジュディ・デイヴィス)
ハリーの妻。女優であり、自分の価値を確かめたがる性格。
ハリー(ジョナサン・プライス)
俳優。スターではなく、職業俳優だと自分のことを蔑んでいる。数年振りにオーディションの機会に恵まれるが、旅行中、不運に見舞われて立ち往生してしまう。

映画『ダーク・ブラッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ダーク・ブラッド』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ダーク・ブラッド』のあらすじ【起】

役者同士のカップル、ハリーとバフィは旅行に出ていた。目下の話題はオファーのあった映画の台本についてだった。金のために出演するという夫のハリーに対し、妻のバフィは演じる価値のない作品だと台本を罵った。

乗っていた車が故障し、二人は道中のモーテルに立ち寄った。モーテルは閑散としていた。かつて、アメリカが核実験を繰り返していた時代、見物人や関係者が沢山泊まりに来て賑わっていたこともあったと店主は話す。ハリーはモーテルに勤める整備士に車の修理を依頼し、妻と共に部屋で休むことにした。

次の日の朝には車は直っていた。しかし、整備士はまだ交換した方がいい部品があるから、届くのを待ってほしいと言う。動くならば問題ないと言って、ハリーは整備士に礼を言い、モーテルを出発した。

人通りのない荒野で、車は再び故障してしまった。立ち往生した二人は車載電話で救援を試みるがそこは圏外だった。遭難したときの規則に則り、車の中で待機することに決めた二人。バフィはハリーの無計画さを責め、ハリーはバフィが地図を読み間違えたことを責めた。

映画『ダーク・ブラッド』のあらすじ【承】

真夜中、寒さに寝付けないバフィは、窓の外の遠くに光が点滅しているのを見つけた。バフィは夫に相談するが、ハリーは話をまともに取り合わない。仕方なく夫を置いて一人で確かめることにした。

バフィが進んだ先には小さな小屋があった。そこには一人の青年が住んでいて、名をボーイと言った。助けてほしいというバフィの頼みを聞き入れ、ボーイは二人を家に招き入れた。

明くる日、ボーイは二人を近所の村や儀式用の洞窟に連れて行き、一帯の先住民たちが入植者に排他的に扱われた時代のことを話して聞かせた。彼もまたその先住民の血を引く者だった。独特な雰囲気を持つボーイにバフィは次第に心を惹かれていった。

自動車修理業者のいる町を目指そうとしていた矢先、今度はボーイの車が故障してしまう。度重なる足止めに、ハリーは苛立った。出発が見送られたのをいいことに、ボーイはハリーの目を盗んで、バフィにアプローチをしかける。夫の目が気になるバフィはそれをあしらった。そのやりとりをハリーは見逃さなかった。

映画『ダーク・ブラッド』のあらすじ【転】

ボーイは増えた人数分の食料を確保するために、ハリーを狩りに連れ出した。バフィとの間に何事もなかったように振る舞うボーイに対し、ハリーは妻に余計な手を出すなと警告する。腹を立てたボーイはハリーを荒野に置き去りにして姿を消してしまった。ハリーが困り果てて右往左往しているのをひとしきり楽しんだ後、ボーイは彼の前に姿を現わし、小屋に連れ帰った。

小屋に戻ったハリーは、バフィにボーイはいかれていると訴える。しかし、バフィはまともに取り合わなかった。彼女は怒鳴ってばかりの夫に対し、優しいボーイに、信頼を寄せていたのだ。

修理の末、ボーイの車のエンジンが動くようになった。しかし、ボーイはまだ状態が万全じゃないと言って車を動かさない。オーディションを控えているハリーは一刻も早く町に行きたかった。ハリーはボーイの目を盗んで車のキーを奪おうとするが、すぐに彼に見つかってしまう。ハリーはボーイの車を買い上げようとするが、何でも金で解決しようとするハリーを蔑んだ。

映画『ダーク・ブラッド』の結末・ラスト(ネタバレ)

ハリーに同情したバフィは、車を貸してくれるよう、自分がボーイに頼んでみようかと持ちかける。しかし、バフィとボーイの関係を疑っていたハリーは、それを口実に二人が浮気をするのではと疑う。嫉妬しているだけじゃないかとバフィは呆れた。ボーイに主導権を握られ、妻にも貶されたハリーは、その場に居られなくなり、歩いて町に向かうと言い出した。外の気温は四十度を超える。バフィはハリーの体調を心配するが、無理だと悟ったら戻って来るとボーイは彼女に言った。

バフィと二人きりになったボーイは、彼女を自分のものにしようとする。本性を現したボーイに、バフィはおののいた。再びバフィの信頼を得る必要があると考えたボーイは荒野で野垂れ死にかけていたハリーを連れ戻す。連れ戻されたハリーはボーイの隙を突いて襲いかかり、彼を気絶させると車を盗んで逃げだした。

ボーイの車で逃げ出したハリーたちだが、砂漠の砂に車輪を取られて、また立ち往生してしまった。近くに見つけた廃墟で一晩を明かそうとしたが、そこにボーイが現れる。ハリーたちが逃げ込んだのは、アメリカ軍が行った核実験で放射能汚染された地域だと言う。二人を避難させた後、ボーイは二人の裁判を始めた。彼はバフィのことは赦したが、ハリーには車を盗んだことに対する罰を与えた。薪割りを命じられたハリーは窓越しに妻がボーイに身体を委ねるのを目撃した。怒り狂ったハリーは斧でボーイを殺してしまった。

映画『ダーク・ブラッド』の感想・評価・レビュー

スタンドバイミーなどに出演し、スターダムを駆け上がったリヴァー・フェニックス没後20年という時間を経てフィルム化された作品。本作品では、先住民の血を引いている若き青年として、勝気で傲慢、それでいて不思議な魅力を持つボーイという人物を演じている。リヴァーフェニックスを知らない人も、本作品につまった彼の魅力に触れ、その他の作品もぜひ知っていただきたい。登場人物が少ない分、それぞれのキャラクターが立っており、見応えのある作品である。(男性 30代)


リヴァー・フェニックスの遺作となった作品。顔が綺麗なだけでなく、不思議な魅力を放っている俳優だと思う。もし彼が生きていれば、どんな作品に出演していたんだろうと思いを馳せてしまった。
ボーイ、バフィ、ハリーの緊迫感がある三角関係に、ドキドキハラハラした。ボーイは恐ろしさを秘めている人物だと思うが、ハリーも良い人と言えず、二人に振り回されるバフィが少し可哀そうだった。最後はショッキングで、衝撃的な終わり方だった。(女性 30代)


撮影の途中で主演のリヴァー・フェニックスが亡くなり、監督が余命宣告されるなど完成されることなく製作が中止してしまった作品に、ナレーションなどを入れて1つの作品として作り上げた今作。
リヴァー・フェニックスといえば『スタンド・バイ・ミー』か『インディ・ジョーンズ』の若き日のインディのイメージだったので今作を見て彼らしさや彼の魅力と言うものを初めて感じました。
助けてくれた青年によって事態は思わぬ方向へ進んでいくハラハラする展開なのですが、未完の作品としてしまうのは勿体ないほどよく出来ていたと思います。ナレーションで補うのはどうなんだろうと思っていましたが、鑑賞してみると違和感がなく、いい味になっていました。(女性 30代)

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