映画『ダークサイド(2018)』の概要:幼い娘を事故で亡くした夫婦が新天地にてやり直すため、田舎町のモーテルを購入し経営することに。だが、そのモーテルは曰く付きだった上、宿泊客の若い女性が遺体となって発見される。このことで夫が事件の容疑者として疑われてしまう。
映画『ダークサイド』の作品情報
上映時間:104分
ジャンル:サスペンス
監督:ティム・ハンター
キャスト:ニコラス・ケイジ、ロビン・タネイ、マーク・ブルカス、アーニー・ライヴリー etc
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映画『ダークサイド』の登場人物(キャスト)
- レイ(ニコラス・ケイジ)
- 幼い娘が転落死した当時、隣人の妻と浮気をしていた。深い後悔の念を抱き、妻のマギーと共にやり直そうと新天地へ。モーテルの経営者となるものの、10号室の秘密を知ってしまう。
- マギー(ロビン・タネイ)
- レイの妻。黒髪の女性で以前はドラッグ依存者だった。レイの浮気によりドラッグへ逃げ、幼い娘を亡くしたことをとても悔いている。
- ハワード(マーク・ブルカス)
- 町の保安官。体格が良く年齢は30代半ばと思われる。度々、モーテルを訪れ誰も好まないホットコーヒーを飲む。実は若い女性を痛ぶりながら行為に及ぶ変態嗜好を持ち、ジェシカを殺害した犯人。
- トミー(アーニー・ライヴリー)
- 老齢なトラックの運転手で、セックス中毒。妻が相手をしてくれないため、モーテルを利用して若い女性と行為に及んでいる。一番端の10号室がお気に入り。気のいい男性。
- ジェシカ(ジャック・グレイ)
- 6号室に宿泊していた女性。金髪の美女だが、実はレズビアンでSM行為を好んでいた。モーテルの10号室へ移った夜に行方不明となり、数日後に遺体となって発見される。
映画『ダークサイド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ダークサイド』のあらすじ【起】
幼い娘を事故で亡くし、傷心のレイと妻のマギー。2人は田舎町へ引っ越し、10号室まであるモーテルの経営をしてひっそりと暮らすことにした。
購入したモーテルへは深夜に到着。以前の持ち主は鍵を外に置いたまま、すでにいなくなっていた。朝方に近い頃、その人物から連絡が入ったが、彼は急いでいるのか連絡先も知らせず、用件だけ告げるとすぐに電話を切ってしまった。
翌日、レイは修繕に時間を費やし、マギーは引っ越しの荷物の片付けを行う。その際、鎖で施錠されている部屋を発見したレイ。午後に足りない物を買いに向かい、鎖を断ち切る道具も購入した。
その部屋は、ランドリーや危険な薬剤を保管してある倉庫のような場所だった。その日の内に早速、1人目の客が訪れる。受付はマギーがやってくれたようだ。
夜には常連客のトミーがやって来て10号室を選ぶ。彼は多めの料金を払い、余った分はチップにしてくれと言う。
翌朝、倉庫へ向かったレイは、意図的に隠されていた秘密の通路を発見してしまう。大人が腰をかがめて進める程度の通路を進むと、小さな梯子が見つかる。その先にはマジックミラーが設置されており、10号室を堂々と覗き見ることができるようになっていた。
数日後、再びトミーがやって来てまた10号室へ。レイは試しに他の部屋を勧めてみたが、トミーは汚れていても良いから10号室が良いと言う。そこで、レイは秘密の通路を使って中の様子を覗き見る。そこには、トミーが若い女性と抱き合う姿があった。
映画『ダークサイド』のあらすじ【承】
その後、6号室に宿泊していた若い女性ジェシカを10号室へ移したとマギーから報告される。6号室のツインを宿泊する家族が希望したためだ。レイは了承したが、その時テーブルの上にある養子縁組のパンフレットを目にし、妻と口論になる。どうやら夫婦の間には、確執があるようだ。事故の原因に関しても、このことが関係している様子。夫婦は新たな土地でやり直すつもりだったのだ。
その日の夜もトミーがやって来るが、10号室はジェシカが入っている。彼には妻がいたが、セックス中毒により数日ごとに快楽を得なければならない性質らしい。レイは料金さえ払ってくれれば、浮気は見逃すと言い別の部屋へ案内するのだった。
そうなると、気になるのはジェシカである。マギーとはしばらく抱き合っていないため、若い女性が気になっていたレイ。
早速、通路を使って中を覗いてみた。すると、彼女はベッド上で女性と抱き合っている。どうやらジェシカはレズビアンだったようだ。相手は左腕の二の腕にタトゥーを入れた金髪の女で、首を絞めて興奮を得るSM行為に耽っている。行為を覗き見したことで興奮を得たレイは、自室に戻ってマギーと熱い夜を過ごした。
ところが、翌日の朝になって警察がやって来る。警官のハワードはただ挨拶に来ただけと言い、図々しくもコーヒーを所望して帰って行くのだった。
その日の夜、妻と仲直りしたレイはモーテルを休業して、夫婦でデート。存分に楽しんで帰宅したが、モーテルの屋外プールに豚の死骸が浮かんでいるのを発見する。豚の切り裂かれた腹部には女性の写真が挟んであった。
映画『ダークサイド』のあらすじ【転】
豚の死骸を焼いて戻ると、トミーが来ている。彼の話によると以前、このモーテルに宿泊した女性が、プールで亡くなったらしい。それを模倣した嫌がらせなのだろうと言う。以前の持ち主はレイに契約を渋られると思い、そのことを話さなかったのだろう。しかも、売り主はその後、忽然と姿を消し連絡も取れなくなっていた。トミーを10号室に案内し、その日は休むことにした。
翌朝、ハワードがやって来る。深夜のレイの動きを近所の住民が見ていたらしい。レイは正直に豚の死骸のことを話した。すると、ハワードは女性の事件を話してくれる。写真の女性は数カ月前、レイがモーテルの視察に来た次の日に腹部を裂かれプールで亡くなったらしい。ハワードはレイが怪しいと見ており、しきりに罪を犯したのかと聞いてくる。とんでもない誤解だ。ハワードは必死なレイの様子を見て、犯人じゃないと笑って帰って行くのだった。
その日の夜、金髪の若い女性が10号室へ宿泊。翌早朝、掃除婦の悲鳴で飛び起きたレイ。向かってみると子蛇がいただけだった。自宅へ戻ったレイだったが、テレビのニュースで衝撃の事実を知る。なんと、最初の宿泊客だったジェシカが遺体で発見されたというのだ。彼女は10号室へ移った翌日、挨拶もなく姿を消していたので帰ったと思っていた夫婦。
その日の午後、前日に泊まった若い女性が再び10号室へ入った。レイは夜になると通路を使って10号室へ。この女性はジェシカの相手もしていた人物だった。彼女は別の女性を相手にSMプレイを展開。レイは彼女がジェシカを殺したのではないかと疑いを深めた。
映画『ダークサイド』の結末・ラスト(ネタバレ)
そこで、プレイが終わった後、去って行く彼女を尾行したレイ。町外れのバーで彼女からジェシカの話を聞こうとしたが、用心棒のような男が現れ明確な話を聞くことができなかった。疲れ果てて帰宅したレイだったが、マギーが浮気を疑ってヒステリックに泣き叫ぶ。彼女はジェシカとも関係を持ったのだろうと、ありもしない疑いに苛まれていた。
翌日、マギーが荷物をまとめ出て行こうとする。そこで、レイは10号室と通路のことを妻に明かすことにした。ジェシカが死んだ事件もきっと関係があり恐らく、町で何かが起こっていることは確かなのだ。
そこへ、ハワードがやって来て、前の持ち主とどうしても連絡を取りたいと言われる。だが、レイは本当に連絡を取っていない。ハワードは更にレイの娘が事故死した事件を調べ、それをネタに脅しかけてくる。その件に関しては非常にナイーブになってしまうレイ。仕方ないので、例の女が怪しいと情報を提供した。
ハワードが去った後、前の持ち主とどうにか連絡を取ったレイは、町の外の荒野でようやく会うことができた。ところが、彼は急いでマギーと一緒にモーテルから出て行けと言い、話の途中で何者かに狙撃されてしまう。
これはただごとではない。レイは急いでモーテルへ戻り妻を探したが、自宅にマギーの姿はなかった。ただ、10号室の明かりが窓から漏れている。
そこで、レイは秘密の通路を使って中の様子を覗き見ることにした。すると、そこには拘束されたマギーと銃を持ったハワードがいる。どうやら、これまでの事件はハワードの仕業だったようだ。奴は自分の罪を他人のせいにして、手柄を上げていたらしい。レイはマギーを助けるためにマジックミラーを破壊して、ハワードへと襲い掛かった。
危ないところだったが、どうにか奴を倒してマギーを救出。夫婦は傷だらけとなりながらも、早々に車へと乗り込み町を後にするのだった。
映画『ダークサイド』の感想・評価・レビュー
隣人と浮気をしていた夫と薬漬けになっていた妻。夫婦が現実逃避をしていた間に彼らの娘が転落死してしまう。夫婦は酷いショックを受け、人生をやり直すために田舎町へやって来るのだ。ストーリーはここから始まるが、モーテルの近隣住民からして、すでに怪しい雰囲気を放っている。
近隣住民は夫婦の行動を監視し保安官へと逐一告げ口しているので、町ぐるみによるものかとも思う。モーテルの前の持ち主は、覗き部屋を使って人間観察を行っていたらしいが、人の情事を覗き見るなど悪趣味としか思えない。だが、覗き部屋のお陰で保安官の罪も暴かれるので、良かったのか悪かったのか。結局、夫婦は保安官を殺害して町から出て行ってしまうのでその後、どうなってしまうのか疑問が残る。(MIHOシネマ編集部)
登場人物それぞれに怪しい部分があり、不穏な雰囲気が漂う物語でドキドキした。普通のモーテルではなく、前のオーナーの様子もおかしい。殺人事件まであり、一体主人公の身に何が起きるのかと最後までハラハラする展開を楽しめた。ただ、殺人事件の容疑者があんまり予想外ではなかったので、そこはガッカリしてしまった。
レイとマギーは事件に巻き込まれて、ちょっと可哀そうだった。マギーを見捨てずに立ち向かったところはカッコ良かった。(女性 30代)
怪しいモーテルを舞台に物語が進む今作。モーテルと言うと日本人にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、外国作品には頻繁に登場しますよね。
今作で主人公夫婦が購入したモーテルはお世辞にも綺麗とは言えずかなりの曰く付き物件。娘を亡くした悲しみから這い上がり前を向こうとしている時にこの展開はかなり最悪です。
変態的で非常識なキャラクターにイライラしながらも、サスペンスらしいヒリつかせる展開もあり意外と楽しんで見られました。結局夫婦はどうなるのかが気になるラストでした。(女性 30代)
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