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映画『ダークサイド(2018)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ダークサイド(2018)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ダークサイド(2018)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ダークサイド(2018)』の結末までのストーリー
  • 『ダークサイド(2018)』を見た感想・レビュー
  • 『ダークサイド(2018)』を見た人におすすめの映画5選

映画『ダークサイド』の作品情報

ダークサイド

製作年:2018年
上映時間:104分
ジャンル:サスペンス
監督:ティム・ハンター
キャスト:ニコラス・ケイジ、ロビン・タネイ、マーク・ブルカス、アーニー・ライヴリー etc

映画『ダークサイド』の登場人物(キャスト)

レイ(ニコラス・ケイジ)
幼い娘が転落死した当時、隣人の妻と浮気をしていた。深い後悔の念を抱き、妻のマギーと共にやり直そうと新天地へ。モーテルの経営者となるものの、10号室の秘密を知ってしまう。
マギー(ロビン・タネイ)
レイの妻。黒髪の女性で以前はドラッグ依存者だった。レイの浮気によりドラッグへ逃げ、幼い娘を亡くしたことをとても悔いている。
ハワード(マーク・ブルカス)
町の保安官。体格が良く年齢は30代半ばと思われる。度々、モーテルを訪れ誰も好まないホットコーヒーを飲む。実は若い女性を痛ぶりながら行為に及ぶ変態嗜好を持ち、ジェシカを殺害した犯人。
トミー(アーニー・ライヴリー)
老齢なトラックの運転手で、セックス中毒。妻が相手をしてくれないため、モーテルを利用して若い女性と行為に及んでいる。一番端の10号室がお気に入り。気のいい男性。
ジェシカ(ジャック・グレイ)
6号室に宿泊していた女性。金髪の美女だが、実はレズビアンでSM行為を好んでいた。モーテルの10号室へ移った夜に行方不明となり、数日後に遺体となって発見される。

映画『ダークサイド』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ダークサイド(2018)』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ダークサイド』のあらすじ【起】

幼い娘を事故で亡くし、傷心のレイと妻のマギー。2人は田舎町へ引っ越し、10号室まであるモーテルの経営をしてひっそりと暮らすことにした。
購入したモーテルへは深夜に到着。以前の持ち主は鍵を外に置いたまま、すでにいなくなっていた。朝方に近い頃、その人物から連絡が入ったが、彼は急いでいるのか連絡先も知らせず、用件だけ告げるとすぐに電話を切ってしまった。

翌日、レイは修繕に時間を費やし、マギーは引っ越しの荷物の片付けを行う。その際、鎖で施錠されている部屋を発見したレイ。午後に足りない物を買いに向かい、鎖を断ち切る道具も購入した。

その部屋は、ランドリーや危険な薬剤を保管してある倉庫のような場所だった。その日の内に早速、1人目の客が訪れる。受付はマギーがやってくれたようだ。
夜には常連客のトミーがやって来て10号室を選ぶ。彼は多めの料金を払い、余った分はチップにしてくれと言う。

翌朝、倉庫へ向かったレイは、意図的に隠されていた秘密の通路を発見してしまう。大人が腰をかがめて進める程度の通路を進むと、小さな梯子が見つかる。その先にはマジックミラーが設置されており、10号室を堂々と覗き見ることができるようになっていた。

数日後、再びトミーがやって来てまた10号室へ。レイは試しに他の部屋を勧めてみたが、トミーは汚れていても良いから10号室が良いと言う。そこで、レイは秘密の通路を使って中の様子を覗き見る。そこには、トミーが若い女性と抱き合う姿があった。

映画『ダークサイド』のあらすじ【承】

その後、6号室に宿泊していた若い女性ジェシカを10号室へ移したとマギーから報告される。6号室のツインを宿泊する家族が希望したためだ。レイは了承したが、その時テーブルの上にある養子縁組のパンフレットを目にし、妻と口論になる。どうやら夫婦の間には、確執があるようだ。事故の原因に関しても、このことが関係している様子。夫婦は新たな土地でやり直すつもりだったのだ。

その日の夜もトミーがやって来るが、10号室はジェシカが入っている。彼には妻がいたが、セックス中毒により数日ごとに快楽を得なければならない性質らしい。レイは料金さえ払ってくれれば、浮気は見逃すと言い別の部屋へ案内するのだった。
そうなると、気になるのはジェシカである。マギーとはしばらく抱き合っていないため、若い女性が気になっていたレイ。

早速、通路を使って中を覗いてみた。すると、彼女はベッド上で女性と抱き合っている。どうやらジェシカはレズビアンだったようだ。相手は左腕の二の腕にタトゥーを入れた金髪の女で、首を絞めて興奮を得るSM行為に耽っている。行為を覗き見したことで興奮を得たレイは、自室に戻ってマギーと熱い夜を過ごした。

ところが、翌日の朝になって警察がやって来る。警官のハワードはただ挨拶に来ただけと言い、図々しくもコーヒーを所望して帰って行くのだった。
その日の夜、妻と仲直りしたレイはモーテルを休業して、夫婦でデート。存分に楽しんで帰宅したが、モーテルの屋外プールに豚の死骸が浮かんでいるのを発見する。豚の切り裂かれた腹部には女性の写真が挟んであった。

映画『ダークサイド』のあらすじ【転】

豚の死骸を焼いて戻ると、トミーが来ている。彼の話によると以前、このモーテルに宿泊した女性が、プールで亡くなったらしい。それを模倣した嫌がらせなのだろうと言う。以前の持ち主はレイに契約を渋られると思い、そのことを話さなかったのだろう。しかも、売り主はその後、忽然と姿を消し連絡も取れなくなっていた。トミーを10号室に案内し、その日は休むことにした。

翌朝、ハワードがやって来る。深夜のレイの動きを近所の住民が見ていたらしい。レイは正直に豚の死骸のことを話した。すると、ハワードは女性の事件を話してくれる。写真の女性は数カ月前、レイがモーテルの視察に来た次の日に腹部を裂かれプールで亡くなったらしい。ハワードはレイが怪しいと見ており、しきりに罪を犯したのかと聞いてくる。とんでもない誤解だ。ハワードは必死なレイの様子を見て、犯人じゃないと笑って帰って行くのだった。

その日の夜、金髪の若い女性が10号室へ宿泊。翌早朝、掃除婦の悲鳴で飛び起きたレイ。向かってみると子蛇がいただけだった。自宅へ戻ったレイだったが、テレビのニュースで衝撃の事実を知る。なんと、最初の宿泊客だったジェシカが遺体で発見されたというのだ。彼女は10号室へ移った翌日、挨拶もなく姿を消していたので帰ったと思っていた夫婦。

その日の午後、前日に泊まった若い女性が再び10号室へ入った。レイは夜になると通路を使って10号室へ。この女性はジェシカの相手もしていた人物だった。彼女は別の女性を相手にSMプレイを展開。レイは彼女がジェシカを殺したのではないかと疑いを深めた。

映画『ダークサイド』の結末・ラスト(ネタバレ)

そこで、プレイが終わった後、去って行く彼女を尾行したレイ。町外れのバーで彼女からジェシカの話を聞こうとしたが、用心棒のような男が現れ明確な話を聞くことができなかった。疲れ果てて帰宅したレイだったが、マギーが浮気を疑ってヒステリックに泣き叫ぶ。彼女はジェシカとも関係を持ったのだろうと、ありもしない疑いに苛まれていた。

翌日、マギーが荷物をまとめ出て行こうとする。そこで、レイは10号室と通路のことを妻に明かすことにした。ジェシカが死んだ事件もきっと関係があり恐らく、町で何かが起こっていることは確かなのだ。
そこへ、ハワードがやって来て、前の持ち主とどうしても連絡を取りたいと言われる。だが、レイは本当に連絡を取っていない。ハワードは更にレイの娘が事故死した事件を調べ、それをネタに脅しかけてくる。その件に関しては非常にナイーブになってしまうレイ。仕方ないので、例の女が怪しいと情報を提供した。

ハワードが去った後、前の持ち主とどうにか連絡を取ったレイは、町の外の荒野でようやく会うことができた。ところが、彼は急いでマギーと一緒にモーテルから出て行けと言い、話の途中で何者かに狙撃されてしまう。
これはただごとではない。レイは急いでモーテルへ戻り妻を探したが、自宅にマギーの姿はなかった。ただ、10号室の明かりが窓から漏れている。

そこで、レイは秘密の通路を使って中の様子を覗き見ることにした。すると、そこには拘束されたマギーと銃を持ったハワードがいる。どうやら、これまでの事件はハワードの仕業だったようだ。奴は自分の罪を他人のせいにして、手柄を上げていたらしい。レイはマギーを助けるためにマジックミラーを破壊して、ハワードへと襲い掛かった。

危ないところだったが、どうにか奴を倒してマギーを救出。夫婦は傷だらけとなりながらも、早々に車へと乗り込み町を後にするのだった。

映画『ダークサイド』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

隣人と浮気をしていた夫と薬漬けになっていた妻。夫婦が現実逃避をしていた間に彼らの娘が転落死してしまう。夫婦は酷いショックを受け、人生をやり直すために田舎町へやって来るのだ。ストーリーはここから始まるが、モーテルの近隣住民からして、すでに怪しい雰囲気を放っている。

近隣住民は夫婦の行動を監視し保安官へと逐一告げ口しているので、町ぐるみによるものかとも思う。モーテルの前の持ち主は、覗き部屋を使って人間観察を行っていたらしいが、人の情事を覗き見るなど悪趣味としか思えない。だが、覗き部屋のお陰で保安官の罪も暴かれるので、良かったのか悪かったのか。結局、夫婦は保安官を殺害して町から出て行ってしまうのでその後、どうなってしまうのか疑問が残る。(MIHOシネマ編集部)


登場人物それぞれに怪しい部分があり、不穏な雰囲気が漂う物語でドキドキした。普通のモーテルではなく、前のオーナーの様子もおかしい。殺人事件まであり、一体主人公の身に何が起きるのかと最後までハラハラする展開を楽しめた。ただ、殺人事件の容疑者があんまり予想外ではなかったので、そこはガッカリしてしまった。
レイとマギーは事件に巻き込まれて、ちょっと可哀そうだった。マギーを見捨てずに立ち向かったところはカッコ良かった。(女性 30代)


怪しいモーテルを舞台に物語が進む今作。モーテルと言うと日本人にはあまり馴染みが無いかもしれませんが、外国作品には頻繁に登場しますよね。
今作で主人公夫婦が購入したモーテルはお世辞にも綺麗とは言えずかなりの曰く付き物件。娘を亡くした悲しみから這い上がり前を向こうとしている時にこの展開はかなり最悪です。
変態的で非常識なキャラクターにイライラしながらも、サスペンスらしいヒリつかせる展開もあり意外と楽しんで見られました。結局夫婦はどうなるのかが気になるラストでした。(女性 30代)


ニコラス・ケイジ主演ということで期待して観たが、全体的にテンポが遅く、サスペンスとしての緊張感に欠けた印象だった。覗き穴を使った設定は面白かったが、それをうまく活かしきれていなかったのが残念。妻との関係の変化も唐突に感じられ、終盤の展開も急ぎすぎているように思えた。ニコラス・ケイジの演技は悪くないものの、脚本にもう少しひねりが欲しかった。サスペンス好きには物足りないかもしれない。(20代 男性)


閉鎖的なモーテルという舞台と、秘密の覗き穴という設定が組み合わさって、不穏な空気がじわじわ広がっていく感じが良かったです。女性の死体が見つかるあたりから物語が一気に動き出すのですが、そこまでの過程が少し冗長だったかも。ただ、終盤の“誰が犯人か”が分かってくるところは面白かった。スリルを期待するというよりは、空気感やキャラクターの心の闇を楽しむ映画だと思います。(30代 女性)


ストーリー展開がやや平坦で、緊迫感に欠ける部分もありましたが、ニコラス・ケイジの抑えた演技が妙にリアルで、不気味さを醸し出していたのは印象的でした。モーテルの裏に潜む陰謀が明らかになる後半は少し唐突でしたが、覗き穴の向こう側に映る“真実”に対する好奇心と恐怖のバランスが良かった。全体的に地味な作品ですが、じわじわくるタイプのスリラーです。(40代 男性)


映画の序盤は淡々と進みますが、ジワジワとした不安感が後半にかけて増していく構成は好みでした。ただ、サスペンス映画としてはツメが甘く、謎解きの快感や大きな驚きはあまり感じられなかったです。ラストの真相もやや拍子抜けで、もっと意外性が欲しかったかも。ニコラス・ケイジが演じる普通の男の狂気への傾き方は見応えがありました。(30代 男性)


物語の軸となる覗き穴の存在が、最初は単なる設定に思えたのに、後半になるにつれて人間の欲望や狂気の象徴として描かれている点が面白かったです。ただ、展開の遅さと説明不足な部分が多く、少し観る人を選ぶ映画だと思いました。個人的にはラストの決着の付け方が物足りなく、もっと主人公の心理的変化を丁寧に描いてほしかったです。(50代 女性)


“見る”という行為がどれほど人間の本性を暴いていくのかをテーマにしているようで、静かな狂気が漂う映画でした。ニコラス・ケイジの演技が控えめで逆にリアリティがあり、ミステリアスな雰囲気によく合っていたと思います。ただ、盛り上がる部分があまりなく、観終わった後にスッキリしないのは否めません。映像の質感はよかったので、雰囲気映画としては◎。(20代 女性)


結末を知ってみると、それまでの出来事が伏線として機能していたのがわかるけど、観ている最中はちょっと退屈に感じました。サスペンスの要素はあるものの、緊張感の高まりが少なく、淡々としすぎている印象。殺人事件の真相もインパクトが弱かったです。とはいえ、暗いトーンと少しずつ真相に近づいていく構成は嫌いではありません。(40代 女性)

映画『ダークサイド』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ダークサイド(2018)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ブロウ(Blow, 2001)

この映画を一言で表すと?

アメリカン・ドリームの裏側に潜む、欲望と転落の物語。

どんな話?

ジョージ・ユングという実在の麻薬密売人の半生を描いたクライムドラマ。貧しい少年がアメリカ最大のコカイン密輸王に上り詰めるが、やがて彼の人生は破滅の道をたどっていく。華やかで危険な世界の光と影が見事に描かれる。

ここがおすすめ!

ニコラス・ケイジ作品が持つ「静かな狂気」や「裏の顔」に惹かれた人には、この映画の破滅的な美しさが響くはず。ジョニー・デップの繊細で説得力のある演技、哀愁を帯びたストーリー展開に心を揺さぶられます。

ザ・ゲスト(The Guest, 2014)

この映画を一言で表すと?

一見爽やか、正体不明の男が巻き起こすサイコ・スリラー。

どんな話?

戦死した兵士の友人を名乗る男が家族を訪ねてくるが、彼の行動が徐々におかしくなり、やがて恐るべき真実が明らかに。観客にじわじわと不安を与え、正体不明の恐怖に引き込まれていく展開が秀逸な作品。

ここがおすすめ!

『ダークサイド』と同じく、見知らぬ他人への不信と、不気味な空気感を味わいたい人にぴったり。静かな導入から暴力的な終盤まで、サスペンスからアクションへの変貌が見事です。音楽と映像もスタイリッシュで引き込まれます。

ザ・ギフト(The Gift, 2015)

この映画を一言で表すと?

過去の秘密が家庭を壊す…復讐の静かな恐怖。

どんな話?

幸せな新婚夫婦の前に現れた、夫の旧友を名乗る男。彼の贈り物と訪問が続くうちに、少しずつ歪んだ関係性が明らかに…。サスペンスとして非常に巧妙で、ラストには鳥肌が立つようなどんでん返しが待っています。

ここがおすすめ!

『ダークサイド』と同様、登場人物の心の奥に潜む闇や、平穏な生活の裏にある不気味な感情を丁寧に描いています。観ているこちらまで疑心暗鬼にさせる脚本と演出は見事。ジョエル・エドガートンの演技にも注目です。

ステイ(Stay, 2005)

この映画を一言で表すと?

夢と現実の境界が揺らぐ、映像美と心理描写のミステリー。

どんな話?

自殺願望を抱える青年と、その彼を救おうとする精神科医の物語。話が進むにつれて、登場人物たちの現実が徐々に曖昧になり、衝撃的な真実へと収束していく。映像の仕掛けも印象的な作品。

ここがおすすめ!

現実と幻想の境界が曖昧になるようなサスペンスに惹かれる人におすすめ。映像と構成にこだわったアート性の高い一作で、鑑賞後に「もう一度観たい」と思わせるタイプ。『ダークサイド』の内面描写が好きな方に合います。

隣人は静かに笑う(Arlington Road, 1999)

この映画を一言で表すと?

平穏な郊外に潜むテロリズムの恐怖。

どんな話?

大学教授の主人公が、新しい隣人の行動に疑念を抱き、調査を進めるうちに思いもよらぬ真実にたどり着く…。ごく普通の街並みに潜む不安が、徐々に恐怖へと変わっていく社会派サスペンス。

ここがおすすめ!

『ダークサイド』と同じく、“日常に潜む異常”をテーマにしており、疑心暗鬼が生む恐怖の連鎖が見どころ。結末も衝撃的で、観終わった後の余韻が長く続く作品。派手さはなくても、じわじわと来る恐怖を味わえます。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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