映画『デッドフォール』の概要:1989年公開のアメリカ映画(原題:Tango&Cash)。ロサンゼルス市警で違う部署に勤めているNo1候補の優秀麻薬捜査官、タンゴとキャッシュの活躍を描いた作品。
映画『デッドフォール』 作品情報
- 製作年:1989年
- 上映時間:104分
- ジャンル:アクション、サスペンス
- 監督:アンドレイ・コンチャロフスキー
- キャスト:シルヴェスター・スタローン、カート・ラッセル、テリー・ハッチャー、ジャック・パランス etc
映画『デッドフォール』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『デッドフォール』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『デッドフォール』のあらすじを紹介します。
西分署に勤めているタンゴ(シルベスター・スタローン)はロス市警1番を自称している刑事だった。
妹のキャサリンとは仲が良くないものの、自宅で行っている株取引で儲けていた。
そのため刑事は仕事の魅力だけで続けているだけで生活には困っていない。
一方で中央署に勤務しているキャッシュもまたロス市警1番を自称していた。
彼はタンゴとはタイプが違い肉体派である。
そんな二人はお互い意識はしているものの、未だ会ったことがない。
ある日、それぞれが偶然同じ捜査現場に来ていた。
お互い気がつかずに銃を向け合うものの、犯人ではないと誤解がとける。
そこで中を見ると人が死んでいた。
傍にはレコーダー。
駆けつけた警察官たちは、二人を殺人事件の容疑として包囲した。
この一連の事件はタンゴとキャッシュにさんざんな目に合わされ、恨んでいた裏組織のボス・ペレットの仕組んだことだったのだ。
殺人に使われた銃やレコーダーに残された声も全て偽造されていた。
まんまと刑務所に送られた二人は、最悪の処遇をうける。
仲間の手引きで脱獄を試みた二人は、何とか成功し改造屋と呼ばれているじいさんのところへ向かう。
そこで銃を手にした彼らはペレットに復讐に向かうのだった。
映画『デッドフォール』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『デッドフォール』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
80年代の魅力
いかにも古くさい単純明快の内容でわかりやすいのがこの時代の映画の魅力。
自分に一番実力があると思い込んでいる二人が、無実の罪で投獄され仲間の力を借りて脱獄する。
その後は無事に自分達の無実をはらすというお決まりの展開ではあるが、それが懐かしくもあり新鮮でもあり楽しめてしまう。
今でこそ小難しいどんでん返しが好まれる傾向があるが、この時代の刑事ドラマはそれで良いのである。
何も考えずに観たいならぜったいお薦めの作品だ。
コンビ刑事の人気は鉄板
本作品の原題はそのまま主人公二人の名前をとったもの。
それからもわかる通りもちろんメインはタンゴとキャッシュである。
スタローンのちょっとイメージにないインテリ風の眼鏡スタイルと、カート・ラッセルのいかにも肉体キャリアのコンビの面白さは、今考えても相当斬新である。
普通ならスタローンも肉体派刑事でドンパチ系になりそうなものだが、敢えて株で儲けている裕福な刑事の役。
スタローン映画がどうも苦手だと言う人にも楽しめる作りとなっている。
その分カート・ラッセルの魅力もスタローンの影に隠れること無く全開になっている。
80年代アクション目白押し
まだまだリアルさをそんなに追及する時代じゃないため、良い意味でアクションが現実離れしていて激しいのが良い。
バンバン撃ちまくり、ガンガン爆発、これぞアクション映画の典型とも言えるような演出。
映画だからこそ銃で撃つのが格好良く憧れたものだが、まさにこどもの憧れを詰め込んだようなアクション映画に仕上がっている。
童心に戻りたい人にはお薦めできる。
ガチムチマッチョでマシンガンをぶっぱなす超パワー系のイメージだったシルベスタ・スタローン。今作では眼鏡をかけたインテリ系の、なんだか可愛らしいキャラクターを演じていてこういうのもいけるの!?と驚きました。
逆に、相棒のカート・ラッセルが肉体派のキャラクターだったのにも驚きで、良い意味のギャップを感じながら楽しんで見られました。
80年代の王道のバディムービーは嫌な緊張感が無く、最後まで安心して見ることが出来ました。(女性 30代)
映画『デッドフォール』 まとめ
80年代のアクションスターと言えばスタローンである。
本作品はカート・ラッセルの代わりにアーノルド・シュワルツネッガーが出演するはずだったようだが叶わずこのようなキャストになったようだ。
しかし実はこのキャストだったから楽しめたような気がする。
お互いがお互いの存在を邪魔せず、個々の楽しみとコンビとしての楽しみかたを楽しませてくれる。
それでいてそれぞれが独立したキャラクターなので設定も悪くない。
まさに一粒で二度おいしい仕組みなのだ。
シュワルツネッガーの方も観てみたい気もするが、それだったらこんなに面白く無かったのかもしれない。
コンビ刑事の名作の一つに十分入る名作映画の1つである。
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