映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』の概要:1978年に製作されたジョージ・A・ロメロ監督の有名作品「ゾンビ」のリメイク版。ザック・スナイザーはこの作品で監督デビューした。ゾンビだらけになった世界の生存者たちの、サバイバルホラー作品。
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』 作品情報
- 製作年:2004年
- 上映時間:98分
- ジャンル:ホラー
- 監督:ザック・スナイダー
- キャスト:サラ・ポーリー、ヴィング・レイムス、ジェイク・ウェバー、メキー・ファイファー etc
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』のあらすじを紹介します。
看護師のアナが朝起きると、近所に住む少女ヴィヴィアンが血塗れで立っていた。
ヴィヴィアンはアナの夫ルイスに噛みつき、豹変したルイスもアナに襲い掛かる。
車に乗って逃げる途中で事故を起こし、気が付いたアナは黒人警察官のケネシー、黒人のアンドレと妊娠中の妻ルーダ、中年男性のマイケルに出会い近くにあるモールへ避難する事に。
モール内の安全を確認していると、威圧的な3人の警備員がいて、彼らとアナたちは対立してしまう。
翌日、助けを求めてモールにやってきた生存者たちの情報で、救助は期待出来ないと知る。
やがてその中の1人が亡くなると、ゾンビになってアナに襲い掛かった。
もうひとり、中年男性のフランクもゾンビに噛まれており、彼もゾンビ化するのは時間の問題だった。
マイケルはフランクを殺害する事を提案するが、娘がいる事もあり、アナは猛反対。
やがてゾンビになったフランクは、ケネシーに射殺された。
妊婦ルーダの姿が見えない事に、周囲が不信感を覚え始めた頃、モールが停電になる。
自家発電機のある地下へ向かったケネシー、マイケル、警備員のCJたちだったが、そこには多くのゾンビが潜んでいた。
その頃アンドレが匿っていたルーダが命を落としてゾンビ化し、子供はゾンビとして生まれたため、生きることは許されなかった。
やがてモールを出て、もっと安全な場所へ移動する計画が立てられる。
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
リメイク版としては楽しみにくい内容
ゾンビ映画の金字塔とも言われる、1978年のジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」のリメイク作品だが、内容は大きく変更されているので、リメイク版として見るよりも全くの別作品として見たほうが楽しめる内容。
オリジナル版にも出演した面々がテレビ番組の出演者などとしてカメオ出演しており、探してみるのも楽しい。
2002年に公開された「28週後…」の“走るゾンビ”の影響を受け、本作でも“走るゾンビ”が登場している。
最初に襲ってくるゾンビのヴィヴィアンは、意外な素早さとアップで映った時の表情が特徴的。
看護師のアナが主役ではあるものの、ケネシー、アンドレ、マイケルといった他の生存者たちの視点でもストーリーが進む、いわゆるグランドホテル形式の設定になっているサバイバルホラー。
使い古されたゾンビ映画の“お約束”を踏まえつつ、今まで使われなかったような斬新な設定も積極的に取り入れられていて、予想外の展開に驚く部分もある。
イライラさせられる場面は多いがメリハリの効いたストーリー
ショッピングモールにもともといたCJたちがアナたちに高圧的な態度をとったり、アナたちが後からやってきたフランクたちに対して大きな態度を取ったり、リアルな展開ではあるが見ていて嫌な気分になるストーリー。
また、父フランクをモール内で失ってしまったとはいえ、ニコールの無邪気過ぎる行動や、地下で見つかった犬のチップスに執着する様子にはイライラさせられる。
妊婦のルーダがゾンビ化した理由が謎のままで、その部分はハッキリさせるべきだろう。
ケネシーとアンディのチェスのシーンには和やかなムードが流れており、緊張感があふれるストーリーの中でほっとできるシーンのひとつ。
モールから脱出してクルーザーに乗るまでは手に汗握る展開で、クルーザーの中からは手持ちのカメラ映像に切り替わるのもまた意外な展開だが、そこまでやるのは詰め込みすぎという印象を与える。
ゾンビ映画の中でも名が知れた有名作品である。
私が初めて見たゾンビ映画は恐らくこの作品であったと思う。
子供ながらにドキドキしながら観賞していると、開始早々ゾンビが登場するという速すぎる展開に衝撃を受け、一気に心を掴まれてしまったのを今でも覚えている。
当時リメイク版とは知らず、何も情報はない状態で観たものの、迫力と恐怖でワクワクが止まらなかった。他にもゾンビ映画は数えきれない程存在していると思うが、私の中での代表作は間違いなくこの作品である。(女性 20代)
映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』 まとめ
2002年に公開された新しいタイプのゾンビ映画「28日後…」で話題になったからといって、二番煎じのように“走るゾンビ”を使ったのは面白味が無いが、ジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」のリメイク版でそれを使ったのは斬新な試みと言える。
緊張感だけの張りつめたストーリーではなく、息抜きとしてチェスをしたりシューティングゲームのようにゾンビを撃ったりする場面もあって、メリハリが効いている作品。
そのため、ゾンビだらけの町中を逃げ惑うシーンにはハラハラさせられる。
ゾンビの数は多いものの、グロテスクなシーンは他のゾンビ映画と比べるとやや少なめで、残酷描写が苦手でも比較的見やすい。
また、ゾンビが登場するまで5分程度なので、待ち時間が少ない親切設定ともいえる。
みんなの感想・レビュー
私も先日見ました。妊婦のゾンビ化は上の方の言う通りショッピングモールの噴水付近で襲われた際に噛まれた、というやり取りがありました。
妊婦のゾンビ化について
モールでトイレに行った際、噛み傷があることを示されています
夫の「腕ごと食い千切られなくてよかった」という旨のセリフからその事が分かります
その他大勢と同じく何らかの形で噛まれて感染しその後死亡、ゾンビ化したということです
謎ではないです