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映画『でーれーガールズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『でーれーガールズ』の概要:原田マハの同名小説を映画化。人気漫画家・鮎子の元に、岡山の母校から講演依頼が舞い込んだ。大人になった女子高生たちの、時を超えた友情物語。新進気鋭の女優と元宝塚女優の競演も見どころ。

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映画『でーれーガールズ』の作品情報

でーれーガールズ

製作年:2014年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ、青春
監督:大九明子
キャスト:優希美青、足立梨花、白羽ゆり、安蘭けい etc

映画『でーれーガールズ』の登場人物(キャスト)

佐々岡鮎子(1980年:優希美青 / 30年後:白羽ゆり)
マンガを描くことが得意な、女子高生。ラジオ投稿と山口百恵も大好き。東京から引っ越し、岡山の名門女子校へ入学するが、要領が悪くなかなか馴染めない。神戸にいる、大学生の恋人ヒデホが心の支え。漫画家デビューし、30年後は「小日向アユコ」として売れっ子に。
秋本武美 / 荻原鶴見(1980年:足立梨花 / 30年後:安蘭けい)
鮎子のクラスメイト。長身の美少女。父はアメリカ軍人、母はスナック経営という噂。本人も悪い噂が囁かれるが、人の目を気にせず、堂々とした振る舞いをする。大人になって、母校・白鷺女子校の教師として活躍。母と夫を亡くし、義理の両親と同居。荻原は夫の姓、鶴見は鮎子を騙すために使った偽名。
ヒデホ(矢野聖人)
高校時代の鮎子の恋人。神戸大学の学生。ロックバンドのメンバーで、大学生ながら親衛隊ができるほどの人気者。ハンサムでキザ。鮎子とは、いつも鶴見橋で会っている。鮎子のデビュー作、「でーれーガールズ」のヒーローのモデル。
鈴木淳(須賀健太)
1980年の鮎子が出会った男子高校生。小柄で童顔の、いたって普通の少年。しかし、鮎子曰く“笑顔が良い”。鮎子に一目惚れし、クリスマスデートに誘う。

映画『でーれーガールズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『でーれーガールズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『でーれーガールズ』のあらすじ【起】

1980年、岡山。東京から越してきた佐々岡鮎子は、マンガを描く事と深夜ラジオへの投稿、そして山口百恵が大好きな普通の女の子だ。しかし、憧れの白鷺女子高校の入学式前夜も遅くまで趣味に没頭しすぎて、登校初日にスカーフの色を間違える失敗をしてしまう。通常は緑のスカーフが、式典日には白になるのだ。それを内部進学者たちから笑われるが、一人の長身の美少女が、鮎子と共にスカーフを外してくれた。それが、鮎子と秋本武美の出会いだった。

その後も鮎子はなかなか新しい環境に馴染めず、聞きかじった岡山弁「でーれー」を乱用したせいで、“でーれー佐々岡”というあだ名まで付けられてしまう。武美はそんな鮎子を見かねて、スカーフの粋な巻き方や、鞄の潰し方を伝授した。しかしその時、二人の鞄の中身が入れ違い、鮎子は自作のマンガを見られてしまう。それは、鮎子と恋人の大学生・ヒデホの恋愛を基に描いた物語だった。武美はそのマンガをいたく気に入り、二人は鶴見橋の下で恋の話をする仲になる。二人は“でーれーガールズ”を結成し、クラスメイトたちは、一匹狼の武美と仲良くなった鮎子を見直した。

30年後、鮎子は「小日向アユコ」という名で、売れっ子の漫画家になっていた。デビュー作は「でーれーガールズ」。ヒデホ君を巡る、アユミとタカミの恋と友情の物語だった。鮎子は、この物語と、岡山での武美との過去を心の奥底に封印していた。しかし、ある日母校から創立120周年の記念講演を依頼され、鮎子は岡山へ向かうこととなる。

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映画『でーれーガールズ』のあらすじ【承】

講演の依頼者は、白鷺女子の教員・荻原鶴見。鮎子は、その名に覚えがなかった。しかし、講演会に合わせて開催された同窓会で対面した荻原は、武美その人だったのだ。結婚で名字の変わった武美は、鮎子をからかい、思い出の鶴見橋から名を取った偽名で連絡をしたのだった。

武美は、高校の途中で広島へ転校していた。それ以来の再会だが、二人の話ははずみ、思い出話に花が咲く。そして武美には、かつて打ち明けられなかった秘密があった。彼女は心臓が弱く、広島へ行ったのも手術を受けるためだった。鮎子は、高校時代の武美の不可解な行動を思い出し、病気のせいだったのかとようやく知った。

鶴見橋へ行く二人。武美が、ヒデホ君など存在しなかったのだろうと、問いかける。鮎子はそれを認めた。あの頃の武美は、あまりにヒデホに夢中だった。初めは鮎子とヒデホの応援団長を自称していた彼女が、次第にヒデホに恋心を抱き、遂には、腕にHIDEHOの傷を付けたのだ。大人になった二人は互いに謝り、空想のヒデホは鶴見橋から川へと落ちていく。

その夜、武美は鮎子を自宅に招いた。自宅と言っても、3年前に死んだ夫の両親の家だ。それでも、身寄りのない武美は義理の両親によく仕え、彼らも武美を可愛がっていた。暖かな家庭に安心した鮎子だが、風呂上がりの武美を見てショックを受ける。彼女の体には、HIDEHOの傷と、心臓手術の痕が今でも痛々しく残っていたのだ。高校時代の武美は、自分はヒデホのような恋人に出会うことなく死ぬのではないかという恐怖に怯えていた。そして、30年たった今、ようやく鮎子の前でそれを告白し、素直に泣けるようになったのだ。

映画『でーれーガールズ』のあらすじ【転】

1980年の鮎子は、武美の抱えていた恐怖など、気づくことはできなかった。ある日の帰り道、鮎子は駅の露天商に店番を頼まれ、その縁で男子高校生の淳に出会う。同じ東京出身で笑顔の素敵な淳に、鮎子はすぐに惹かれていった。クリスマスに渡す手袋を編むため、あんなに好きだったマンガも描かなくなるほどだ。

一方、鮎子と武美の仲は、腕の傷の一件以来ぎくしゃくしたままだった。武美は鮎子に謝罪し、一応は仲直りをするものの、鮎子は淳との時間を優先して武美を遠ざける。武美はマンガの続きを楽しみに待っていたが、手袋はヒデホのための物だと思い、明るく鮎子を応援した。

そんな武美が、鮎子に必死に頼んだワガママがあった。鮎子が編んでいる手袋の試着だ。ヒデホとの恋は諦めるが、せめて間接手つなぎをさせてくれという。クリスマスイブ、鮎子はそれを無視して手袋を完成させ、きれいにラッピングをした。それでも試着したがる武美に、鮎子は、初めて声を荒らげて彼女を拒絶する。

鮎子は武美を置き去りにし、淳に会いに行った。淳は手袋を喜び、二人で手を握り合っていると、そこへ武美が現れた。武美は淳を一目見ると、持っていた紙袋を鮎子に叩きつけ走り去る。紙袋の中身は、鮎子とヒデホのために編まれた、色違いのマフラーだった。一生二人のことを応援するという手紙付きだ。鮎子はそれを見て、武美を追いかけるが間に合わない。本当は、鮎子も、武美に淳とのことを打ち明けたい気持ちでいっぱいだったのだ。

映画『でーれーガールズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

創立記念式典の日。鮎子は、学校へ向かう道すがら、鶴見橋にたたずむ一人の白鷺女子校生を見かけた。思わず話しかける鮎子。話を聞くと、彼女は友人と仲違いし、もう友情が終わってしまったような気がしているという。鶴見橋は、その友人との待ち合わせの定番だった。なんとか励まそうとする鮎子に、少女は笑って、自分の白いスカーフを差し出した。鮎子の黒い服では、まるでお葬式に行くようだから、と。

鮎子はその白いスカーフを首に巻き、学校に到着する。すると、集まった旧友たちの様子がおかしい。ちょうどその日の朝、武美の訃報が入ったのだ。武美は前日に過労で入院し、一泊で退院して講演を聞きに来るはずだった。この式典のために、無理をしてきた武美。病院で発作が起きた時、武美の手には、鮎子から渡された一枚の色紙が握られていた。

30年前のあの日、武美と決別した鮎子は、2日間学校をずる休みした。そして終業式の日に登校すると、その日は、転校していく武美が白鷺女子で過ごす最後の日だった。突然の話に驚いた鮎子は、武美に話しかけられず、一人鶴見橋に立つ。すると、武美も同じ気持ちで橋に来た。

鮎子は、学校を休んだ2日間、必死でマンガの続きを描いていた。そのノートを武美に渡そうとするが、武美はもう自分には必要ないと言って受け取らない。そして二人で押し付け合っているうちに、ノートははじけて川へ落ちてしまった。しかし、鮎子にはもう一つ渡すものがあった。色紙に描いた、ヒデホのイラストだ。武美は、それを受け取った。そして二人は、別れを言い合い、それぞれ一人で橋を去った。

30年後、講演会の壇上に上がる鮎子。予定していた原稿ではなく、武美との想い出を語る。あの時、橋で別れた武美の背中を見送った鮎子には、できなかったことがある。それは、武美の名を呼ぶことだ。待ってと叫ぶことが、かつての鮎子にはできなかった。今、鮎子は、10代の少女たちに語りかける。失ってしまう前に、友の名を呼んでくださいと。

講演を聞いていた一人の少女が、立ち上がった。皆が白いスカーフをしている中で、一人だけ緑のスカーフを巻いている。少女はしっかりとした足取りで講堂を出ると、走り出した。友と会うため、鶴見橋へ向かって。

映画『でーれーガールズ』の感想・評価・レビュー

青春時代の恋や友情ってその時は一生続くものだなんて夢見ていますが、結構早い段階で「一生モノ」のハードルの高さに気付いちゃうんですよね。今作は青春時代の物語と、大人になってからの再会のストーリーに分かれているのですが、あの子が成長するとこうなるの!?と大人になった姿に少し違和感がありました。
色々な経験をしてきたんだろうなという「大人になること」の大変さはもちろん理解できますが、青春時代の思い出は当時の綺麗な記憶のまま取っておきたいなと感じる作品でした。(女性 30代)

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