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映画『ドメスティック・フィアー』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ドメスティック・フィアー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドメスティック・フィアー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ドメスティック・フィアー』の結末までのストーリー
  • 『ドメスティック・フィアー』を見た感想・レビュー
  • 『ドメスティック・フィアー』を見た人におすすめの映画5選

映画『ドメスティック・フィアー』の作品情報

ドメスティック・フィアー

製作年:2001年
上映時間:89分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ハロルド・ベッカー
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、ヴィンス・ヴォーン、テリー・ポロ、マット・オリアリー etc

映画『ドメスティック・フィアー』の登場人物(キャスト)

フランク・モリソン(ジョン・トラボルタ)
船大工。辛いことがあると、酒を飲み過ぎてしまう。ダイアンという名の女性と付き合っている。
リック・バーンズ(ヴィンス・ヴォーン)
実業家。町の顔に選ばれるほどの人格者。実はシカゴでは有名な犯罪者。恐喝と贈賄と殺人で起訴されていた。本名はジャック・パーネル。
スーザン(テリー・ポロ)
フランクの元妻。リックの婚約者。不良行為をする息子のダニーに手を焼いているが、心から息子のことを愛している。
ダニー(マット・オリアリー)
スーザンとフランクの息子。父のことをとても尊敬しており、他の人に嘘を吐いても、父には一度も嘘を吐いたことがない。両親が再婚することを望んでいる。

映画『ドメスティック・フィアー』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ドメスティック・フィアー』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドメスティック・フィアー』のあらすじ【起】

フランク・モリソンは別れた妻のスーザンと共に、息子(ダニー)のバスケットボールを観戦しに行った。しかし、ダニーは出場を拒否し、行方不明になっていた。その時、警察署から呼び出しの連絡を受ける。ダニーが他人の車に忍び込み、運転しようとしたところを見つかったと言うのだ。フランク達は一緒に警察署に行き、スティーヴンス刑事から苦言を呈される。フランク達が2年前に離婚をしてから、ダニーは学校をサボって補導されるようになった。両親を繋ぎとめようとしての行動だった。今回の行動は、スーザンがリック・バーンズと言う男性と再婚を決めたからだった。

フランクはダニーとセーリングを予定していたが、スーザンからリックも連れ行って欲しいと頼まれる。リックとダニーの仲を取り持つためだった。フランクはダニーを取られそうな気がして嫌だったが、恋人のダイアンに宥められ仕方なくリックを連れて行くことにした。だが、リックはフランクの気持ちを理解していた。父の座を奪う気はなく、ダニーと友達になりたいだけだと言う自分の気持ちを伝えた。フランクは少し安堵した。

スーザンとリックの結婚式が行われた。その最中、フランクはリックが男の顔を見て、驚いた顔をしたのが気になった。リックに誰なんだと尋ねると、昔の仕事仲間だと答えた。しかし、相手の男(レイ)に聞きに行くと、学生時代の友人だと答えた。フランクは奇妙に思うが、レイは話を切り上げリックの元に行ってしまう。

映画『ドメスティック・フィアー』のあらすじ【承】

フランクはダイナーでレイを見掛け声を掛けた。レイがこの街で暮らそうとしていることを知り、不動産を紹介することを約束した。リックは外から2人の姿を目撃し、危機感を募らせる。レイが泊まっているモーテルまで行き町を出るよう伝えるが、レイは頷かなかった。実は、リックは裏社会に通じる犯罪者で、レイはかつての仲間だった。リックは仲間を裏切り金をせしめたため、レイに付き纏われているのだ。

スーザンがリックとの子供を妊娠した。それを知ったダニーはショックを受け、部屋に引き籠ってしまう。そんな時に、リックはどこかに出て行こうとした。ダニーはリックの行方が気になり、車の中に忍び込むことにした。リックはダニーの存在に気づかないまま車を走らせ、レイを車に乗せた。そして、ダニーのことを悪ガキだと言い、仕方なく育てていると本当の気持ちを吐露した。

リックはレイを刺殺し、レンガ工場で遺体を燃やした。ダニーは恐怖で震えながら、それを見ていることしかできなかった。ダニーはリックが遺体を気にしている間に、車から降りて隠れた。そして、隙を突いてその場から走って逃げた。

映画『ドメスティック・フィアー』のあらすじ【転】

ダニーは警察に駆け込み、リックが人を殺したことを話した。だが、警察署にやって来たスーザンは、話を信じてくれなかった。さらに、リックの車から何も証拠が出てこなかったことから、スティーヴンス刑事も信じてくれなかった。フランクもダニーの話を信じなかったが、息子の必死さが今までとは違うため、心に引っ掛かった。その日の夜、ダニーは自宅へと帰るが、リックに口を手で塞がれ殺人のことを忘れるよう脅される。

フランクは一晩思い悩み、ダニーが周りに嘘を吐いても、父である自分には一度も嘘を吐かなかったことに思い当たる。スーザンが止めるのを無視して、無理矢理ダニーを誘拐した。しかし、パトカーに止められ、スティーヴンス刑事の元に連れて行かれる。リックが人格者だったことと、レイと言う人物が失踪した証拠がなかったことから、スティーヴンス刑事はまともに捜査しようとはしてくれなかった。さらに、ダイアンもフランクに愛想を尽かし、別れることを決める。

ダニーを助けるため、フランクは親権を主張することにした。だが、親権審理会が開かれる前、ダニーはリックから父を殺されたくなければスーザンを選ぶよう脅される。ダニーは仕方なく、殺人の話が作り話だと証言した。そして、母親の元で暮らすと声に出した。何も知らないフランクはショックを受け戸惑った。

父が会いに来てくれるが、リックがいる手前ダニーは何も話すことができなかった。ダニーは財布を落としたと嘘を吐いて追いかけ、関わってはダメだと父に忠告した。フランクは息子の様子を見て、ダニーがリックに脅されていることに気づく。

フランクはレンガ工場に足を運んだり、モーテルを回ってレイの手掛かりを探すことにした。そして、レイが泊まっていたホテルを発見する。レイがよく呼んでいた女性に会いに行き、レイの指紋がついたライターを買い取った。それをスティーヴンス刑事に届け、犯罪歴と照らし合わせて欲しいと頼んだ。しかし、ライターは多数の人が触っていたため、レイの指紋がどれか分からなかった。

映画『ドメスティック・フィアー』の結末・ラスト(ネタバレ)

フランクは女性に再び会いに行き、レイが好きなバスケットチームを教えてもらった。それを元に、シカゴに住んでいたのだろうとあたりをつけ、レイの名前をインターネットで調べた。レイは2人の仲間と共に恐喝を行い、有罪判決を受けていた。さらに、その記事にはリックの顔写真も載っていた。フランクはスティーヴンス刑事に連絡するが不在だった。戻ったらメールを読むよう伝えて欲しいと受付に頼んだ。

リックはフランクを殴り、ガソリンを撒いた。火を点けるが、自分の袖についていたガソリンにも燃え移ってしまう。リックは慌ててジャケットを脱いで逃げ出した。目を覚ましたフランクは辺りが燃えていることに驚きながらも急いで脱出し、海の中に飛び込んで危機を脱する。家にいたスーザン達は、ニュースでフランクのボートハウスが燃えていることを知る。ダニーはリックがやったことに気づくが、スーザンは信じてくれなかった。しかし、スーザンはリックが火傷を手当てしているのを目撃してしまい、ダニーの話が本当だと知る。

署に戻ったスティーヴンス刑事は、フランクが送った記事を受け取っていた。それには、リックが恐喝と贈賄と殺人で起訴されていたことが書いてあった。本名はジャック・パーネル。シカゴで有名な犯罪者だった。一方、リックはフランクが生きていることを知り、ダニーを人質に取って逃げようとした。スーザンは体を張って逃がそうとするが、リックに突き飛ばされ壁にぶつかってしまう。ダニーは隙を突いてリックの頭をバットで殴った。母のために助けを呼ぼうとするが、目を覚ましたダニーに捕まってしまう。すると、父が助けに現れる。フランクがリックの攻撃を椅子で防いでいると、ダニーがリックに体当たりした。すると、持っていた武器が配電盤に当たってしまい、リックは感電してしまう。

スーザンは流産してしまっていた。フランクとダニーに見守られながら、救急車へと運ばれた。スティーヴンス刑事はフランクとダニーに謝罪した。

映画『ドメスティック・フィアー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

親子の絆とサスペンスが見事に絡み合った作品でした。少年ダニーが継父のリックの殺人を目撃するという衝撃的な展開から、一気に緊張感が高まります。ジョン・トラボルタ演じる実父フランクが、息子を信じて立ち上がる姿がとても印象的でした。息子を守るために命がけで戦う姿に感動すら覚えます。90分ちょっとの短さながら、無駄のないサスペンス映画として完成度が高いです。(30代 男性)


ジョン・トラボルタの父親役がとにかく頼もしくて、安心して見ていられる作品でした。新しい父親が実は殺人犯という設定はベタかもしれませんが、テンポの良さとサスペンスの盛り上げ方で最後まで引き込まれました。ラストは正義が勝つのでスカッとしますし、親子の絆にも泣かされました。家族をテーマにしたサスペンスとしておすすめです。(40代 女性)


リック役のヴィンス・ヴォーンが怖すぎる!外面の良さと裏の冷酷さのギャップが不気味で、まさに“理想の夫の顔をした悪魔”でした。子どもが大人に信じてもらえず孤立する怖さが描かれていて、観ていてかなりハラハラ。フランクが息子を信じて行動する展開にはスッキリしました。B級感はあるけど、それが逆に緊張感を高めていました。(20代 男性)


この映画、期待していなかった分、すごく面白かったです!リックの本性が徐々に明らかになる過程や、誰もダニーの証言を信じてくれない状況はリアルで、観ていてイライラするほど。フランクが諦めずに真実を追う姿勢がかっこよく、ラストの逆転劇には拍手を送りたくなりました。短い時間にうまく詰め込んだ良作サスペンスです。(30代 女性)


単なる家庭内トラブルの映画かと思いきや、予想以上にスリリングな展開でした。リックの危険性に最初に気づいたのが少年だったというのが皮肉で、子どもの視点がとても活きていたと思います。家族の再生という要素もあり、心温まる部分も。ちょっとした日常の違和感からサスペンスへと展開する構成が見事でした。(50代 男性)


フランクとダニーの親子関係の描写が丁寧で、サスペンスだけじゃなくヒューマンドラマとしても楽しめました。リックの裏の顔が明らかになってからの展開が早くて、最後まで飽きずに見られます。特にラストの対決シーンは、父親の強さと覚悟が詰まっていて印象に残りました。派手さはないけど、味わい深い作品です。(40代 男性)


ヴィンス・ヴォーンが悪役を演じるのが意外でしたが、見事なサイコっぷりでした。継父という立場を利用して、家庭に入り込んでいく様子がリアルで怖い。実父が息子を守るという分かりやすい構図だからこそ、感情移入しやすくて観やすかったです。家庭の中の恐怖を描いた良質なサスペンス映画だと思います。(20代 女性)


実際に子どもを持つ親として、ダニーの孤立した立場には胸が痛みました。大人たちに信じてもらえず、目の前にいる危険からも逃げられないというのは、想像以上に恐ろしい状況です。フランクが“父として”立ち上がる姿には共感しかありません。暴力的な描写は控えめですが、心理的な恐怖がじわじわとくる映画です。(50代 女性)


登場人物の数が少なくて話もシンプルなので、とても観やすい作品でした。テンポよく進むし、わかりやすい悪役がいるのも見ていてスッキリします。父と子の信頼関係がクライマックスに向かって強まっていく様子も心地よい。派手な演出はありませんが、短時間で緊張と感動を詰め込んだ良作サスペンスでした。(30代 男性)


シンプルで直球なストーリーが逆に良かったです。リックが過去を隠して新しい家庭に入り込み、子どもがその正体を知ってしまう――という展開はありがちですが、脚本のテンポが良くて最後まで飽きずに観られました。父親としてのジョン・トラボルタの姿が誠実で、息子との絆に胸を打たれます。地味だけど良い映画です。(40代 女性)

映画『ドメスティック・フィアー』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ドメスティック・フィアー』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

パニック・ルーム

この映画を一言で表すと?

母と娘が密室で闘う、息を呑む“家庭内サバイバル”。

どんな話?

離婚後に引っ越したばかりの家で、母娘が深夜に強盗に遭遇。2人はパニック・ルームと呼ばれる避難用の部屋に閉じこもるが、強盗たちの狙いはその中にある秘密だった。限られた空間での知恵と勇気の攻防戦が展開。

ここがおすすめ!

『ドメスティック・フィアー』のように家庭内で繰り広げられる緊張感がたまらない作品。ジョディ・フォスターの母親役も秀逸で、親子の絆と緊張感のあるサスペンスを堪能したい人にぴったりです。

ステップファーザー 殺人鬼の棲む家

この映画を一言で表すと?

完璧な父親の仮面の裏には、連続殺人鬼の素顔があった。

どんな話?

理想的な“新しい父親”として家庭に入り込む男は、実は正体を偽る殺人鬼。息子が少しずつその異常さに気づいていくが、大人は誰も信じてくれない。やがて家庭は恐怖の舞台となっていく…。

ここがおすすめ!

『ドメスティック・フィアー』と同様、信頼すべき存在が実は危険な人物だったという設定。家庭という最も安心できる場所が崩壊していくサスペンスが見どころです。心理的恐怖を求める方におすすめ。

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

この映画を一言で表すと?

天才詐欺師とFBI捜査官のスリリングな頭脳バトル!

どんな話?

実在の詐欺師フランク・アバグネイルの若き日々を描いた実録映画。パイロットや医師にまでなりすます彼を追うのは、不器用なFBI捜査官。2人の追走劇と、奇妙な絆の行方を描くヒューマンサスペンス。

ここがおすすめ!

『ドメスティック・フィアー』のように“信用できない男”がテーマの本作。スリルに満ちた展開の中で、親子愛や孤独といった感情面にも深く触れています。軽快なテンポと心地よい緊張感が魅力。

プリズナーズ

この映画を一言で表すと?

正義と狂気が交差する、極限の心理サスペンス。

どんな話?

愛する娘が行方不明となり、父親は独自に捜索を開始。警察の捜査に疑問を抱き、自ら疑わしい男を監禁し、真実を追求し始めるが…正義の名のもとに彼の行動は次第にエスカレートしていく。

ここがおすすめ!

家族のために何ができるかを問いかける、重厚で考えさせられる一作。『ドメスティック・フィアー』と同じく、子どもを守ろうとする親の行動が主軸にあり、リアリティのある恐怖を感じさせます。

ケープ・フィアー

この映画を一言で表すと?

復讐の狂気が一家を飲み込む、極限の家庭サスペンス。

どんな話?

刑務所から出所した元受刑者が、自分を有罪に導いた弁護士の家族に復讐を開始。執拗につきまとう彼の行動は次第に狂気を増し、家族は精神的に追い詰められていく――。

ここがおすすめ!

『ドメスティック・フィアー』が描いた“家庭に潜む脅威”を、さらに恐ろしく描いたのが本作。ロバート・デ・ニーロの怪演が光る、迫力のスリラーで、不安感と恐怖が止まらない名作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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