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映画『ドンファン(1995)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ドンファン(1995)』の概要:自らが愛の貴公子ドンファンだと信じる青年と彼の治療を手掛けることになった精神科医を描いたラブコメディ。ジョニー・デップがドンファン役を演じ、ブライアン・アダムスの主題歌が大ヒットを記録した。

映画『ドンファン』の作品情報

ドンファン

製作年:1995年
上映時間:98分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ジェレミー・レヴェン
キャスト:マーロン・ブランド、ジョニー・デップ、フェイ・ダナウェイ、ジェラルディーヌ・ペラス etc

映画『ドンファン』の登場人物(キャスト)

ドンファン・デマルコ(ジョニー・デップ)
自らがドンファンだと信じる青年。愛するドンナ・アナに振られたことで自殺を試みる。波乱に満ちた自らの半生をジャックに語って聞かせる。
ジャック・ミックラー(マーロン・ブランド)
ドンファンの治療を担当する精神分析医。引退を間近に控えている。枯れた生活を送っていたが、ドンファンの影響で情熱を取り戻す。
マリリン・ミックラー(フェイ・ダナウェイ)
ジャックの妻。長年ジャックに寄り添ってきた良妻。ジャックの生活の変化に戸惑いながらも、共に愛に溢れた生活を楽しむ。

映画『ドンファン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ドンファン(1995)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ドンファン』のあらすじ【起】

現代のニューヨークでドンファンは中世スペインの衣装に身を包むと、レストランで孤独に過ごしていた女性を口説き、女性に至福の快楽を与える。その後、ドンファンはビルの立て看板の上から飛び降り自殺をしようとする。そこに警察に呼ばれたジャックが駆け付け、ドンファンは恋人のドンナ・アナに振られたために自殺しようとしていることを説明する。ジャックは愛の力を説いて自殺を思い留まらせ、ドンファンを精神病院に入院させる。

ジャックは引退を間近に控えていたが、同僚が音を上げたためにドンファンの治療を担当することになる。ドンファンは投薬を拒否し、自分がドンファンだと証明すると申し出る。そして生い立ちを語り始める。メキシコで生まれ育ったドンファンは幼い頃から女性に異常な関心を示し、女の子とキスをして遊んでいた。ドンファンの父親はメキシコで母親と出会い、一目惚れをしたのだ。自宅に戻ったジャックは、マリリンの話に集中できないほど、ドンファンのことが気に掛かってしまう。

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映画『ドンファン』のあらすじ【承】

ジャックは院長から女性スタッフがドンファンに魅了されて困っていると相談される。そこでジャックは男性看護師を代わりに配置する。ドンファンは再び自分の過去をジャックに語り出す。母親は青年となったドンファンのために美しい家庭教師を雇うが、ドンファンは人妻だった家庭教師に魅せられてしまう。ドンファンと家庭教師はお互いへの秘めたる思いを募らせ、ある夜、水辺で結ばれる。ドンファンはこうして初めての恋を経験したのだ。

ジャックはドンファンが性欲過多で妄想癖があると診断する。そして、若い頃に抱いていた情熱がどこに消えてしまったのかと考え始める。ドンファンは家庭教師との関係を続けるが、家庭教師の夫に見付かってしまう。夫は仕返しにドンファンの母親と不倫をしていると流布し、ドンファンの父親と決闘をすることになる。父親は母親と目を合わせた隙に夫に刺し殺されてしまう。そこで今度はドンファンが剣を手にし、父の敵を取る。ドンファンはその一件以来、不名誉を恥じてマスクを着けるようになる。

映画『ドンファン』のあらすじ【転】

ジャックは運動器具を注文すると、自宅で体を鍛え始める。そしてマリリンをディナーに連れだし、ロマンチックに演出する。院長はジャックにドンファンへの薬物療法を始めるように指示し、ドンファンがニューヨークで祖母と暮らしていたことを明かす。ジャックは祖母の元を訪ね、ドンファンの失恋相手というドンナ・アナがグラビア・モデルであることを知る。そしてドンファンの父親は交通事故で亡くなったと教えられる。

ドンファンは祖母の話を否定する。ジャックはモデルに熱を上げた若者がモデルに電話をしたが、交際を拒まれて自殺を試みた話をする。それに対し、ドンファンは自らの物語を語り始める。船旅に出たドンファンはアラビアの王国に辿り着き、奴隷として王の妻に買われた。それから王の妻の相手をしながら、1500人の女性がいるハーレムに身を隠して生活するようになる。しかし、王に目を付けられたために、ドンファンは再び船で旅発つ。その話を聞いたジャックは仕事を早々に切り上げ、マリリンの元に向かう。

映画『ドンファン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドンファンの母親が修道院からジャックに会いに来る。そして母親はドンファンが生まれ育ったのがメキシコだと説明する。ドンファンの話を疑うジャックに対し、ドンファンは情熱を取り戻すのに自分が必要なはずだと言い返す。そしてドンファンはドンナ・アナについて語る。ドンファンが乗った船が台風に遭い、ドンファンはエロス島に一人流れ着く。そこでドンナ・アナと巡り会い、愛し合うようになる。しかし、ドンファンが沢山の女性と経験があることを知ったドンナ・アナはドンファンの元を去ってしまう。

ドンファンは自分が誰かをジャックに尋ね、ジャックはドンファンだと信じていると返答する。その言葉を聞いたドンファンはジャックの望み通りに投薬治療を始める。判事による審問会が行われ、ドンファンはグラビア・モデルに拒まれて自殺しようとしたと話し、判事はドンファンを放免することを決める。そこでジャックはマリリンとドンファンを連れてエロス島に飛び立つ。エロス島ではドンナ・アナが待っており、ドンファンは愛を取り戻す。

映画『ドンファン』の感想・評価・レビュー

ジョニー・デップの妖艶な魅力を楽しむことができるラブコメディで、ファンには堪らない作品に仕上がっている。愛と情熱に対する賛歌というテーマは素晴らしいが、やや男性的目線に満ちた作品であることは否定できない。また、マーロン・ブランドとフェイ・ダナウェイという名優が共演している割には2人の見所が少ないのも残念だ。特にフェイ・ダナウェイは完全にお飾りのような印象で、なぜ出演に同意したのか気になった。(MIHOシネマ編集部)

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