映画『ロビン・フッド(1991)』の概要:中世イングランドの伝説の義賊ロビン・フッドがシャーウッドの森に潜んだ仲間と共にノッティンガムの悪代官を懲らしめる冒険活劇。ケビン・コスターがロビン・フッドに扮し、アラン・リックマンが悪代官を怪演する。
映画『ロビン・フッド』の作品情報
上映時間:143分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ケヴィン・レイノルズ
キャスト:ケヴィン・コスナー、モーガン・フリーマン、クリスチャン・スレイター、メアリー・エリザベス・マストラントニオ etc
映画『ロビン・フッド』の登場人物(キャスト)
- ロックスリーのロビン(ケビン・コスナー)
- シャーウッドに森に潜んだ盗賊団を率いる義賊。十字軍に参加しており、父親をノッティンガム代官に殺されて復讐心に燃える。
- アジーム(モーガン・フリーマン)
- ムーア人のイスラム教徒。投獄中にロビンに助けられ、その恩義に報いるためにロビンに同行する。
- マリアン(メアリー・エリザベス・マストラントニオ)
- ロビンの幼馴染み。ロビンと互いに惹かれ合う。リチャード王の親戚であり、王家の血筋を狙う代官に強制結婚を迫られる。
- ノッティンガムの代官(アラン・リックマン)
- ノッティンガムで人民を苦しめる悪代官。十字軍に遠征中のリチャード王の不在を狙って、権力拡大を目論む。
- ウィル・スカーレット(クリスチャン・スレーター)
- シャーウッドの森に潜む盗賊団のメンバー。ある秘密故に当初からロビン・フッドを敵視しており、悪代官に取引を持ち掛ける。
- リトル・ジョン(ニック・ブリンブル)
- シャーウッドの森に潜む盗賊団のメンバー。怪力自慢で、子供が大勢いる。アジームを並んでロビンの右腕となる。
映画『ロビン・フッド』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ロビン・フッド』のあらすじ【起】
リチャード王率いる十字軍の遠征に参加したロビンはイスラム教徒に捕らわれてしまう。ロビンは腕を切り落とされそうになるが、隙を突いて看守を殺す。そして、同じく捕囚となっていたアジームを道案内人にして、牢獄から脱走する。アジームは命を救われた恩を返すまでロビンに付き添うと言い張り、2人は共にイングランドまで戻って来る。ロビンは道中で代官の手下に追われていた少年を助けてあげる。領土に辿り着いたロビンは領土に辿り着くが、城は焼き払われており、父親は代官の手で無残に殺されていた。
代官は魔女からロビンとアジームを殺さなければならないと告げられる。ロビンは王家の血を引く幼馴染みのマリアンに会いに行き、一緒に捕らわれていたマリアンの兄の形見を渡す。そこに代官の追っ手がやって来たために、ロビンとアジームはマリアンの馬を借りて逃げる。そして、シャーウッドの森の中に逃げ込むことにする。そこは幽霊が出ると人々から恐れられていた場所だった。代官の追っ手は仕方なく追跡を諦める。
映画『ロビン・フッド』のあらすじ【承】
幽霊の正体は森に潜む農民の盗賊団が仕掛けた罠だった。ロビンとアジームは森の中で盗賊団に遭遇する。ロビンは盗賊団を率いるリトル・ジョンと棍棒で対戦し、相手を降伏させる。実はロビンが助けた少年はリトル・ジョンの息子だった。ロビンは盗賊団の仲間に迎え入れられるが、盗賊団のメンバーのウィルだけはロビンの名を聞くと不快な表情を浮かべる。ロビンはこっそり日曜礼拝に顔を出し、マリアンと言葉を交わす。その後、代官と遭遇してしまうが、ロビンは代官の顔を切りつけ、代官の馬を奪って逃げ去る。
ロビンを見つけ出すために、代官は農民の村を焼き払う。大勢が森に逃れて来て、ウィルはロビンを代官に突き出すことを提案する。しかし、ロビンは代官と戦うことを農民に呼び掛け、皆に訓練を施す。そしてロビンと仲間達は森の中を通る代官の手下が運ぶ金貨や財宝を奪い、貧しい人々に分け与える。そしてある日、ビールを愛する修道士と代官の手下の一行を襲撃し、修道士を仲間に加える。
映画『ロビン・フッド』のあらすじ【転】
マリアンがロビンに会いに森までやって来る。ロビンはマリアンに隠れ家を見せ、代官がリチャード王への謀反を目論んでいることを説明する。その夜、アジームは逆子を無事に取り上げ、修道士の尊敬を買う。隠れ家は祝賀ムードに包まれ、ロビンはマリアンと踊りを楽しむ。翌朝、マリアンは去り際にロビンとキスを交わす。マリアンはリチャード王に警告の手紙を送るが、それを代官に奪われてしまう。更に魔女が、世継ぎを王族にするためにマリアンと結婚するようにと代官を唆す。代官はマリアンを拉致した上、ケルト人を雇って、ロビンの隠れ家への総攻撃を仕掛ける。
ロビンは仲間達とケルト人部隊を撃退するが、代官の手下が森に火を放ったために隠れ家は全焼する。そしてウィルやリトル・ジョンの息子ら仲間達が捕らわれてしまう。代官は人質となった子供達の命を救う代わりに結婚するようにマリアンに迫る。代官はロビンの仲間を拷問に掛け、ロビンの隠れ場所を聞きだそうとする。ウィルはロビンを仕留めるために裏切ることを申し出る。
映画『ロビン・フッド』の結末・ラスト(ネタバレ)
ロビン達が死んだ仲間達を埋葬していたところに。ウィルが現れる。裏切り者として疑いの目を向けられたウィルは自分がロビンの父親の私生児であることを明かす。実はロビンの異母兄弟だったのだ。ロビンはウィルを抱擁し、皆で最後まで戦う決意を固める。一方、代官は魔女が実の母親であったことを知る。捕らわれた仲間達の処刑が行われることになり、ロビンはアジームやリトル・ジョンを引き連れ、救出に向かう。
仲間達が処刑台に連れ出されてくる。その中にはリトル・ジョンの息子もいた。ロビンが処刑台の縄を射貫き、息子を助ける。更にアジームが火薬を爆発させて、処刑場内をかく乱し、リトル・ジョンが処刑台を押し倒して皆を救う。そしてロビンとアジームは城内に逃げた代官はマリアンを追う。代官はマリアンとの強引に婚姻しようとするが、そこにロビンが駆け付け、剣闘の末に代官を殺す。魔女がロビンの命を狙うが、アジームが魔女を仕留める。
ロビンとマリアンは森の中で結婚式を挙げる。そこにはリチャード国王も姿を見せ、2人を祝福する。
映画『ロビン・フッド』の感想・評価・レビュー
数あるロビン・フッド作品の中でも最も娯楽性が高く、ケビン・コスナーのチャーミングな魅力を楽しめる作品。ロビン・フッドの服装も童話にありがちな緑のタイツではなく、現代風にアレンジされている。モーガン・フリーマン扮するアジームイスラム教への信仰がしっかり敬意を持って描かれている。また、アラン・リックマンが悪代官をエキセントリックに演じて、『ダイ・ハード』続いて魅力的な悪役像を作り上げているのも注目だ。(MIHOシネマ編集部)
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